JPS584427Y2 - 酸素補給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は潮の満干を利用した生けすえの酸素補給装置
に関する。

従来海中での養殖用の生けすには酸素補給は実施してい
なかったが、えさを与える時には魚が活発に泳ぎ大量の
酸素を必要とするので、海水中に酸素を補給してやるこ
とが望ましい。

又赤潮発生の時には海水中の酸素が不足するので酸素を
補給してやる必要がある。

この考案は別に動力を使うことなく潮の満干を利用して
海水中に酸素を補給するものである。

まづこの考案の原理を図面にもとづいて説明する。

第１〜４図に示すように、活底８に固定された柱５に底
部を開放した空気タンク１を固定し、その上部にはホー
ス２を接続し、ホース２の他端はフロート４を経てフロ
ート４の下方所定の距離のところに吐出口３を設けてい
る。

フロート４は海水面６の上下により上下し吐出口３は常
に海水面６から所定の深さのところに位置している。

第１図は干潮時で、海水面６は空気タンク１の底部より
下り、空気タンク１の内部は空気で満たされる。

第２図は満ち潮の途中であり、空気タンク１の内部に閉
じ込められた空気は吐出口３が空気タンク１の底部より
上に上った時から吐出口３から吐出を始める。

第３図は更に潮が満った状態であり、空気タンク１は海
水面６より下に位置し、空気タンク１の空気が底部より
入った海水で置換されるまで吐出口３より吐出される。

第４図は弓き潮の途中であり、空気タンク１の内部に入
った海水は海水面６が空気タンク１の底部より下った時
に空気と置換される。

以上のことが潮の満干のたびにくり返されて空気が吐出
口３より海水中に吐出され、海水中に酸素が補給される
。

この考案の一実施例を図面にもとづいて説明すると、第
５，６図で海底に固定された柱１３に固定された空気タ
ンク９（作業足場兼用）の上部にホース１０を接続し、
他端はフロート１２を経て、フロート１２の下方所定の
距離のところに吐出口１１を設けている。

１γは囲いである。この装置の作動は原理のところで説
明の通り干潮時に空気で満たされた空気タンク９内部の
空気が満ち潮時に、海水で置換されて吐出口１１より吐
出されて生けすの内に酸素を補給することができる。

この考案によると動力を使用することなく潮の満干によ
り、自動的に生けすに酸素補給ができるので、最初の設
備費以外は経費が不要であり、酸素の十分なる補給によ
り魚の発育もよく、赤潮発生時の酸素不足を解決するこ
ともできる。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図はこの考案の原理を説明するための概念図で
、第１図は干潮時、第２，３図は満ち潮時、第４図は引
き潮時、第５図はこの考案の一実施例の斜視図、第６図
は第５図のＡ−Ａ断面図である。 １・・・・・・空気タンク、２・・・・・・ホース、３
・・・・・・吐出口、４・・・・・・フロート、５・・
・・・・柱、６・・・・・・海水面、７・・・・・・海
水、８・・・・・・海底、９・・・・・・空気タンク、
１０・・・・・・ホース、１１・・・・・・吐出口、１
２・・曲フロート、１３・・・・・・柱、１４・・曲海
水面、１５・曲・海水、１６・・・・・・海底、 ７・・・・・・囲い。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 海底より所定の距離に固定された、底部が開放された空
   気タンク１にホース２を接続し、その他端はフロート４
   を経てフロート４の下方所定の位置に吐出口３を設けた
   、海水中えの酸素補給装置。