JPS5842286B2 - フアインデニ−ルポリエステル繊維及びその製造法 - Google Patents

フアインデニ−ルポリエステル繊維及びその製造法

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JPS5842286B2
JPS5842286B2 JP15893478A JP15893478A JPS5842286B2 JP S5842286 B2 JPS5842286 B2 JP S5842286B2 JP 15893478 A JP15893478 A JP 15893478A JP 15893478 A JP15893478 A JP 15893478A JP S5842286 B2 JPS5842286 B2 JP S5842286B2
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博茂 杉山
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は単糸デニールが0.7d以下の新規なファイン
デニールポリエステル繊維及び該ファインデニールポリ
エステル繊維を通常の単成分溶融紡糸方式で紡糸操業性
良く製造する新規な製造法に関する。
単糸デニールが0.7d以下のファインデニールポリエ
ステル繊維を素材としたスェード調布帛或は強撚糸使い
のジョーゼット、クレープ調布帛は、外観、触感とも優
れているため、最近その用途が急速に拡大する傾向にあ
る。
単糸デニールが0.7d以下のファインデニールポリエ
ステル繊維を通常の単成分溶融紡糸方式で製造しようと
すると、紡糸、延伸工程で著しい糸切れを生じるため、
かかる方式では実際上商業生産することが不可能であっ
たため、従来はもっばら以下に述べるような特殊紡糸方
式によって製造していた。
従来採用されてきた特殊紡糸方式とは、例えば特公昭4
4−18369号公報に示されるように海島繊維を得た
後、海成分を溶解して極細繊維束を得る方法、或いは特
公昭48−28005号公報に示されるような多分割繊
維を得た後、剥離処理を施し極細繊維束を得る方法など
の紡糸方式である。
しかしながら、これらの方法では少なくとも2戒分の重
合体を複合紡糸する設備が必要であり、かつ、溶解処理
なり剥離処理なりの後処理が必要となるための製造コス
トの上昇は避けられず製造工程も煩雑とならざるを得な
いという欠点があった。
そのため本発明者等は通常の単成分溶融紡糸方式で単糸
デニールが0.7d以下のポリエステル繊維を得る方法
について研究を行なった結果、単糸デ=−ルo、7d以
下のポリエステル繊維を得ようとすると、紡糸工程で紡
糸口金1孔当りの吐出量を著しく低下させるか、もしく
は紡糸での糸条引取速度を著しく高める必要のあること
が明らかとなり、更にはかくすることによりポリマーの
紡糸口金よりの吐出状態が極端に悪化しいわゆる雨だれ
現象となるため、紡糸;延伸糸切れ或いは条斑につなが
ることが明らかと寿・つた。
この雨だれ現象は紡糸口金面と冷却気流吹出面の最上端
との距離を可及的に短かぐすることにより解消すること
が判明したが、この距離を短かぐすることにより紡糸口
金より吐出された糸条の冷却が早く行なわれ、雨だれ現
象はなくなるが、吐出された糸条が層化する1での間に
切断するという新たな問題に直面した。
本発明者等は上記問題を解決すべく更に鋭意研究を重ね
た結果、通常衣料用として用いている290℃に釦ける
溶融粘度が1450ポイズ以上のポリエステル系重合体
では、紡糸口金より吐出された直後の速い変形速度に追
従することができず、糸条がぜい性破壊を起こすが、よ
り低溶融粘度のポリエステル系重合体を用いればこの問
題が解消されることを見出し、本発明をなすに至った。
本願の第1の発明は、単糸デニールDが0.7d以下で
かつ290℃にかげる溶融粘度η290が下記(I)式
を満足することを特徴とするファインデニールポリエス
テル繊維。
450≦’7290≦s 20 D+ s 40−・・
−<I)〔ただし、(I)式中、η290は290℃に
おける溶融粘度(ポイズ)、Dは延伸糸の単糸デニール
を示す。
〕であり、第2の発明は、繊維形成性ポリエステル系重
合体を紡糸口金を通して溶融紡出し、次いで紡糸口金直
下で紡出糸条に冷却気流を吹き当てて冷却し、しかる後
紡糸に連続して延伸して引き取るか又は一旦引取った後
延伸して単糸デニールDが0.7d以下のファインデニ
ールポリエステル繊維を製造する方法において、紡糸口
金通過時の重合体の290℃に訃げる溶融粘度η290
を下台dI)式を満足するようにすることを特徴とする
単糸デニールが0.7デニール以下のファインデニール
ポリエステル繊維の製造法である。
450≦’7290≦820 D+ 840−・−・−
・(I)〔ただし、(I)式中、η290は290℃に
おける溶融粘度(ポイズ)、Dは延伸糸の単糸デニール
を示す。
〕本発明に釦けるポリエステル繊維は、エチレンテレフ
タレート単位を主体とする繊維形成性ポリエステル、特
ニエチレンテレフタレート単位を85モル係以上含有す
る繊維形成性ホモポリエステル若しくはコポリエステル
又はそれらの混合物からなり、290℃における溶融粘
度η2.♂前MidI)式で示される値を示す単糸デニ
ールが0.7d以下、%[0,1〜0.5dのファイン
デニール繊維である。
本発明に訃げる290℃にかげる溶融粘度η290は、
後述する方法によって測定して得られる値であり、従来
一般に使用されている固有粘度IVとは別異である。
通常の単成分溶融紡糸方式によって延伸糸の単糸デニー
ルが0.7d以下のファインデニールポリエステル繊維
を紡糸操業性良く製造する具体的方法は従来提案されて
いないが、本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、紡糸口
金通過時の重合体の290℃に釦ける溶融粘度η2.。
を前記I)式を満足するようにする場合には、かかるフ
ァインデニールポリエステル繊維を通常の単成分溶融紡
糸方式によって紡糸操業性及び延伸操業性良く製造し得
ることが判明した。
紡糸口金通過時の重合体の溶融粘度η2QOが前Wil
I)式で特定されるような条件を満足する場合にファイ
ンデニールポリエステル繊維の紡糸工程における糸切れ
が減少し、紡糸操業性が良好となる理由は末だ明確では
ないが、溶融粘度が低い場合又は重合体の分子量が低い
場合には、高変形速度下での変形に追従しやすくなる事
実が判明した。
これは変形を受けた時の重合体の緩和時間が短かいこと
で説明され、緩和時間が短かいと変形速度が大きくても
糸がぜい性破壊せずに変形に充分追従できるということ
てあろうと思われる。
変形速度に関しては重合体が紡糸口金より吐出されてか
ら固化が完了する1での過程で糸径の変化を何らかの手
段で測定することにより評価でき(本発明者等はレーザ
ー干渉法を利用することにより測定した)通常の1孔当
りの吐出量が11/min程度であれば、引取速度が3
000rrL/minと高くてもその変形速度の最大値
はたかだか5008ee−1である。
しかるに引取速度が1300 m/min程度であって
も、単糸デニールが0.7d以下、特に0.5d以下の
ものを得ようとすると、l孔当りの吐出量が0.3t/
min以下となり、変形速度の最大値は1000 se
c ’ひいては2000 sec ’を越すように
なる。
高速紡糸でより低い引取速度ノ場合ト同一単糸デニール
のファインデニール繊維を得る場合は、1孔当りの吐出
量は高くなるが、引取速度が高いため変形速度はむ1〜
ろ高くなる傾向である。
固有粘度の高い重合体の場合、温度を高くして紡出すれ
ば、紡出時の溶融粘度を低くすることは可能であるが、
この場合は糸切れ低下に効果がなく、あく寸でも290
℃にかげる溶融粘度η290をある程度低く保つことが
糸切れ低下には必要であることを本発明者等は見出した
一方、溶融粘度が低すぎると紡糸工程にかいてはフィラ
メント間の糸径、糸特性のバラツキが犬きくなったり、
ニーリング現象のための糸切れが多発し、延伸工程にお
いては繊維強度が低くなるため糸切れが多発する。
従って紡糸口金通過時の重合体のη290としては少く
とも450ポイズが必要であり、ぜい性破壊による紡糸
切れを減少させ、紡糸操業性良く製糸するためには該η
290の上限は完成糸(延伸糸)の単糸デニールDに応
じて(820D+840>ポイズ以下、特に(1000
D+701ポイズ以下にすることが必要である。
前言σN)式で示す本発明の溶融粘度範囲を第1図に示
した。
第1図の斜線で囲捷れた部分が本発明の要件を満足する
領域である。
ポリエステル繊維及びポリエステル系重合体の溶融粘度
は、通常市販されている毛管粘度計又は回転粘度計で測
定することができるが、本発明では株式会社東京計器製
作所製BH型回転粘度計(1962年製)を用い、窒素
雰囲気中で測定した。
測定試料はポリエステル繊維(未延伸糸又は延伸糸)約
30fを脱オイル、乾燥した後290℃で溶融し、ロー
ター回転数2 で測定した。
pm なか、溶融状態で熱分解を生じ経時的に溶融粘度が低下
する試料については、完全に溶融した時点から2分、3
分及び4分後の溶融粘度をそれぞれ読みとり、これらの
値から0分に外挿して得られる値を290℃における溶
融粘度η290とした。
なお溶融粘度は紡糸工程にかいて重合体が溶融されてか
ら紡糸口金に到達する迄に熱分解を起こすために若干低
下するが、紡糸口金通過時点以後は変化しない。
従って未延伸糸及び延伸糸のη290の値は同一であり
、これは又紡糸口金通過時の重合体のη290の値とも
一致する。
溶融粘度の測定温度は重合体の融点以上であればいずれ
の温度でもよいわけだが、ポリエチレンテレフタレート
が主成分である繊維である限りその溶融粘度の温度依存
性は大きく変わることはないので、本発明者等は測定が
容易でかつ精度のよい290℃の測定温度を選んだ。
ちなみにポリエチレンテレフタレート重合体の溶融粘度
η(ホイズ)と測定温度TOとの関係は、(2)式で示
されることを本発明者等は実験的に確認した。
(式中Cは定数を示す) 渣たポリエチレンテレフタレートのホモポリマーよりな
るポリエステル繊維のη2.−1その固有粘度■vと繊
維中のジエチレングリコール含有量DEC(mo1%)
のみでほぼ決定され、(3)式で表わされることも実験
的に確認したー 〔ただし、上式中、固有粘度IVは、フェノール/テト
ラクロルエタン−6/4の混合溶媒中、30℃で測定し
た値であり、ジエチレングリコール含有量D’E G
(mol % )は−株式会社柳本製作所製ガスクロマ
トグラフG8型を用い、試料繊維をメタノールにより2
50℃で分解した測定試料に釦けるエチレングリコール
とジエチレングリコールのピーク面積比より、エチレン
グリコールに対するジエチレングリコールのモル係で表
わした値である。
〕紡糸口金通過時の重合体のη290を本発明の第(1
)式を満足するようにするには、ポリエチレンテレフタ
レートを使用する場合には前言改3)式の関係から重合
体の固有粘度IV及び/又はジエチレングリコール含有
量DEGモル俤を適当に選定することによって簡単にな
し得る。
この場合、重合体が溶融されてから紡糸口金に到達する
オでの間の熱分解による重合度低下をある程度考慮する
必要がある。
又固有粘度及びジエチレングリコール含有量は重合条件
を適宜選定することにより変化させることができる。
従来一般に溶融紡糸に供せられているポリエチレンテレ
フタレート中のDECH約0.1〜1.5モル幅である
参考のため、η290が300〜1400ポイズの値と
なるポリエチレンテレフタレート繊維の固有粘度IVと
ジエチレングリコール含有量DEC(モル饅)の関係を
第2に示した。
第2図から明らかな如く、IVが高くてもDECが多け
ればη290は低くなることがわかる。
しかしながらDECを極端に多くすると繊維の染色堅牢
度が低下するのでDEC≦10モル係の範囲で選定する
ことが好オしい。
ポリエチレンテレフタレート繊維以外のポリエステル繊
維の場合には油紙3)式は成り立たないが、重合体の固
有粘度を小さくすると一般にη290の値が小さくなる
しかし重合体の種類(例えば共重合成分、共重合割合等
の違い)によってη2.。
の値はかなり大きく異なるので、紡糸に供するポリエス
テルの種類に応じてη290の値が前言田)式を満足す
るよう予め重合条件を適宜選定する必要がある。
紡糸孔1孔(単孔ともいう)当りの溶融重合体の吐出量
は当然のことながら得ようとする完成糸の単糸デニール
により異なるが、l孔当り0.3 f/minでは>2
−よそ完成系単糸デニールが0.7dとなる。
更に単糸0.5d、0.3d、0.1dのものは1孔当
りの吐出量がそれぞれ0.2 S’/ min、 0.
1 f/m1nO,03? /min、程度である。
紡糸孔1孔当りの吐出量が0.3 Si’ /yliH
以下の低吐出量で従来の孔断面積の大きい紡糸孔から吐
出しようとすると、吐出状態が不安定となり、糸太さの
長さ方向に訃げる周期的な変動が発生する。
この周期的変動を抑えるには低吐出量に応じた小断面積
の紡糸孔を用いるのが最も有効であり、本発明者等の知
見によれば糸太さの長さ方向における周期的変動を生じ
させない孔断面積の上限は、紡糸孔l孔当りの吐出量を
G(f/min )とすると、9.OXl、0−2G3
(111il)であることが判明している。
これ以上の断面積を有する紡糸孔より吐出されたフィラ
メントは、フィラメントの長さ方向に明瞭な太さ斑を示
し、紡糸及び/又は延伸時に糸切れとなるか或いは延伸
糸の糸斑が著しく増大する。
糸斑の点では紡糸孔断面積は小なる方が好!しいが、あ
オリにも小断面積であると重合体吐出時の紡糸孔にかげ
る圧損が犬きくなりすぎるためのトラブル或いは未延伸
フィラメントの表面荒れ(いわゆるシャークスキン)が
発生し、著しい時は紡糸糸切れ、延伸糸切れとなるため
その下限は4.5 X 10−2s10−2s(である
又紡糸孔の孔長りは、単孔断面積の円換算直径DCとの
関係が次式を満足する孔長とすることが好捷しい。
紡糸温度は重合体の特性に応じて慎重に選ぶ必要があり
、高すぎるとニーリング現象が発生し紡糸糸切れを惹起
し、低すぎるとシャークスキンが発生し、紡糸工程、延
伸工程でトラブルが生じる。
紡糸口金面温度を少なくとも吐出重合体の融点より5℃
高い温度好オしくは、吐出重合体の融点より10〜30
℃高い温度に保持すると紡糸安定性は極めて良好となり
、紡糸糸切れ、延伸糸切れ、延伸毛羽等の発生が著しく
減少する。
ファインデニール繊維の溶融紡糸に釦いては紡出糸条の
冷却速度が速いため、各単繊維は冷却気流によってその
中心部渣で急速に冷却される。
従って冷却固化過程にかげる均一な冷却の遠戚が重要と
なる。
即ち、吐出された糸条は紡糸口金直下数1ocmの間で
完全固化糸条となり、紡糸巻取装置へと走行する糸条の
同伴流の発達75]急速に形成される。
従ってかかる観点から冷却気流吹出面の高さはできるだ
け短い方がよく、しかも冷却気流吹出面の最上端水平面
と紡糸口金面間の距離は5〜50mm、特に10〜35
mmと短い方がよい。
冷却気流は均−冷却達成のため紡出糸条にほぼ直交する
ように吹き当てるのがよい。
冷却気流は糸条の片側から吹き当てる方法、円周方向か
ら吹き当てる所謂サーキュラ−クエンチ法、糸条束の中
心部から放射状で外側へ向って吹き当てる方法等の公知
の冷却方式が採用される。
冷却気流の吹当速度は約0.1〜0.8 m/see、
好捷しくは、0.2〜0.6m/seeである。
紡糸速度は特に限定はないが1通常500〜2500m
/min 、特に1000〜1500m/min、どす
るのがよい。
特開昭51−123319号公報等に記載されているよ
うな改良されたスピンドロ一方式の場合には、紡糸引取
速度は約6000m/min。
程度1で可能である。
紡糸孔の孔形状(横断面)は円形のものが最も普通であ
るが、円形以外のY形、C形、■形その他の異形断面の
ものでもよい。
又紡糸孔数には特に制限はない。
本発明では紡糸巻取筒での間で糸条をインターレース処
理しても勿論よい。
紡糸工程で一旦巻き取った後延伸工程に付す場合の延伸
温度釦よび延伸倍率は、従来一般の延伸後の単糸デニー
ルが1〜5dのマルチフィラメント糸又はトウの場合と
ほぼ同じ条件で行なうことができるが、ファインデニー
ル繊維の場合紡糸時の前配向が大きいので、延伸倍率は
従来にくらべかなり低目にする必要がある。
本発明に従って得られたファインデニールマルチフィラ
メント糸は強撚糸として使用した場合独特の風合を有す
る織物を与える。
又多数本トウ状に集束して延伸した後、短繊維に切断し
てステープルとして使用しても勿論よく、不織布として
使用に供することもできる。
特に単糸デニールが0.5d以下のファインデニール繊
維は、これを製編織してスェード用基布として実用に供
して有用である。
次に実施例により本発明を一段と明確にする。
実施例 1 ジエチレンクリコール含有量(DEGモルφ)及び固有
粘度IVを変えることによって紡糸口金通過時の溶融粘
度が種々異なる11種類のポリエチレンテレフタレート
重合体を製造し、これらの重合体を直径0.12wnの
円形紡糸孔な200個有する紡糸口金を通して、8 S
’/min 、 14 f/min、34 r/min
及び60 f/minの各吐出量で第1表に示すような
紡糸温度で溶融紡出し、紡糸口金直下で室温の冷却気流
な紡出糸条に直交して0.3m/secの流速で片側か
ら吹き当てて糸条を冷却固化した。
冷却気流吹出面の最上端水平面と紡糸口金面間の距離は
17mとし、冷却気流による冷却帯域の長さは50cm
とした。
冷却後の糸条を常法によりオイリングローラを用いて水
性油剤エマルジョン処理を行ない、しかる後1300m
/minの速度で引き取った。
かぐして得た未延伸マルチフィラメント糸を、次いで8
5℃の加熱ローラと135℃の熱板を備えた延伸撚糸機
により、完成糸(延伸糸)の伸度が25〜30係となる
ような延伸倍率で60−VΩnの延伸速度で延伸及び撚
糸した。
本例[i−ける重合体の固有粘度IV(フェノール/テ
トラクロルエタン=614の混合溶媒中30℃で測定、
以下同じ)及びジエチレングリコール含有量DEC(モ
ルダ)、紡糸条件(重合体の吐出量、紡糸口金面温度)
、紡糸糸切れ、延伸倍率、延撚糸切れ、未延伸糸又は延
伸糸の物性〔デニール、毛羽水準、固有粘度、ジエチレ
ングリコール含有量DEC(モル%)、η2.。
〕を第1表に示した。
第1表に示す如く、本発明に属するものは紡糸糸切れ及
び延伸糸切れが少なく、従って紡糸、延伸操業性良くフ
ァイデニールポリエステル繊維を製造し得ることがわか
る。
一方本発明に属さないもの(比較例で示す)は、ぜい性
破断又はニーリングにより紡糸糸切れが多発し、紡糸操
業が極めて悪く、延伸工程に供し得るような未延伸糸を
満足に得ることができなかった。
実施例 2 第3成分として3.5−ジ(カルボメトキシ)ベンゼン
スルホン酸ナトリウムをジメチルテレフタレートに対し
て2.3モル係添加して製造した固有粘度■■=0.4
4(フェノール/テトラクロルエタン=6/4の混合溶
媒中30℃で測定)のエチレンテレフタレート系共重合
ポリエステル(橿踵=2.0モル係)を、第3図に示す
如きY型紡糸孔(a= 120’ 、a =b=0.0
7mm)を96個有する紡糸口金を通して、吐出量15
.4 f/min、紡糸温度280℃で溶融紡出し、紡
糸口金直下で室温の冷却気流な紡出糸条に直交して0−
3m/seeの流速で片側から吹き当てて糸条を冷却固
化した。
冷却気流吹出面の最上端水平面と紡糸口金面間の距離は
30y++mとし、冷却気流による冷却帯域の長さは5
0crnとした。
冷却後の糸条を常法によりオイリングローラを用いて水
性油剤エマルジョン処理を行な論、しかる後1150
m/minの速度で引取った。
かぐして得た未延伸マルチフィラメント糸を、次いで8
0℃の加熱ローラと130℃の熱板を備えた延伸撚糸機
により延伸倍率2.46倍で延伸撚糸して49d/96
f(単糸デニールD二〇、51d)伸度32宏η29o
−lO50ポイズ、断面トリローバルのファインデニー
ルポリエステル繊維を製造した。
本例Vci−ける紡糸操業性は極めて良好で、6時間の
連続紡糸中紡糸糸切れは一度もなかった。
比較例 実施例2に示したと同様の共重合ポリエステル(ただし
、固有粘度IV=0.48、DEG=2.4モル%、紡
糸口金通過時の重合体のη29o−1580ポイズと変
更した)を実施例2と同一の紡糸条件で溶融紡糸したと
ころ、紡糸糸切れが多発腰連続して紡糸することができ
なかった。
ポリマーの吐出量を増大1−で、30分間に一度も紡糸
糸切れしないような最低の吐出量を探索した結果、該吐
出量は24 f/minであった。
そこでこの吐出量で紡糸して得た未延伸糸を実施例2と
同一の延伸撚糸機を用いて延伸倍率2.6倍で延伸した
結果、72d/96f(単糸デニールD=0.75d)
、η2.。
=1580ポイズのポリエステル繊維を得たが、このポ
リエステル繊維は単糸デニールが0.7dより太く、又
伸度が14係と低かつた。
実施例 3 第3戒分としてジメチルイソフタレートをジメチルテレ
フタレートに対して11モル係添加して製造した固有粘
度IV=0.56のポリエチレンテレフタレート−イソ
フタレート共重合体を実施例1で用いたのと同じ紡糸口
金より紡糸温度275℃、吐出量261/minで押し
出し、実施例1と同様の方法で1300 m/minで
引取った後2.72倍に延伸し、単糸デニール0.33
d、伸度26係、η29o=970ポイズのファインデ
ニールポリエステル繊維を得た。
本例[i−ける紡糸操業性、延撚操業性は良好であり、
紡糸6時間、延伸3時間で糸切れは1件も発生しなかっ
た。
また得られたファインデニールポリエステル繊維の染色
性は極めて高いものであった。
実施例 重合時ジメチルイソフタレートを11モル係、3.5−
ジ(カルボメトキシ)ベンゼンスルホン酸す) IJウ
ムを1.5モル係それぞれジメチルテレフタレー)[対
して添加して得た固有粘度IV=0.50のポリエステ
ル共重合体を実施例2で用いたのと同じ紡糸口金より紡
糸温度278℃、吐出量15.4r/minで押し出し
、実施例2と同様の方法で紡糸・延伸した。
得られた繊維は単糸デニール0.5d1伸度28係、η
2.。
=760ポイズであった。本例の場合も紡糸・延伸操業
性は極めて良好であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で特定する単糸デニールDと290℃に
釦ける溶融粘度η290との関係を示すグラフ、第2図
はポリエチレンテレフタレート繊維の固有粘度IVとジ
エチレングリコール含有量DEC(モル係)と290℃
に釦げる溶融粘度η290との関係を示すグラフ、第3
図は本発明の実施に使用したY型紡糸孔の形状を示す平
面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 単糸デニールDが0.7d以下でかつ290℃に釦
    げる溶融粘度η290が平畝p式を満足することを特徴
    とするファインデニールポリエステル繊維。 450≦’7290≦820D+840 (I)〔
    ただし、(I)式中、η290は290℃にかげる溶融
    粘度(ポイズ)、Dは延伸糸の単糸デニールを示す。 〕2 ポリエステル繊維がエチレンテレフタレート単位
    主体のポリエステルから構成されている特許請求の範囲
    第1項記載のファインデニールポリエステル繊維。 3290℃に釦ける溶融粘度η2.ob二450ボイズ
    以上、(1000D+700 )ポイズ以下である特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載のファインデニールポ
    リエステル繊維。 4 繊維形成性ポリエステル系重合体を紡糸口金を通し
    て溶融紡出し、次いで紡糸口金直下で紡出糸条に冷却気
    流を吹き当てて冷却し、しかる後紡糸に連続して延伸し
    て引き取るか又は一旦引き取った後延伸して単糸デニー
    ルDが0.7d以下のファインデニールポリエステル繊
    維を製造する方法に釦いて、紡糸口金通過時の重合体の
    290℃に釦げる溶融粘度η2.。 を下紙■)式を満足するようにすることを特徴とする単
    糸デニールが0.7デニール以下のファインデニールポ
    リエステル繊維の製造法。 450≦η290≦820 D + 840−・−・−
    イ■)〔ただし、(I)式中、η290は290℃にか
    げる溶融粘度(ポイズ)、Dは延伸糸の単糸デニールを
    示す。 〕5 繊維形成性ポリエステル系重合体がエチレンテレ
    フタレート単位主体のポリエステルである特許請求の範
    囲第4項記載のファインデニールポリエステル繊維の製
    造法。 6 紡糸口金通過時の重合体の290℃に釦ける溶融粘
    度が450ポイズ以上、(1000D+700)ポイズ
    以下である特許請求の範囲第4項又は第5項記載のファ
    インデニールポリエステル繊維の製造法。
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