JPS5841555Y2 - 案内板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は盲人、正眼者の両用の案内板に関する。

従来、正眼者の為の案内板に点字テープを貼って盲人に
も利用出来る様にしたもの或は点字板に印刷を施して正
眼者も利用出来る案内板が使われている。

ところが案内板に点字テープを貼った前者の場合は屡々
点字テープが基板から剥がされる問題があり、又後者の
如く点字板に印刷を施したものは指先で表面を擦って触
読を繰返すうちに印刷が掠れる問題があり、何れも長期
間に亘って盲人、正眼者両用に機能させることは出来な
かった。

本考案は点字を表わした透明樹脂板を基板に装着するこ
とにより、前記問題を一挙に解決し、長期間に亘って盲
人、正眼者の両用に供することの出来る案内板を提供す
るものである。

以下図面に示す実施例に基づき本考案を具体的に説明す
る。

第１図は建物階層の案内板１に本考案を実施した状況を
示しており、該案内板１は基板２と透明樹脂板３との間
に印刷シート５を挾んで構成され、外周を枠杆６で覆っ
ている。

基板２は乳白色半透明の合成樹脂製であるが、これに限
定されず裏側が直に透けて見えないものであれば可い。

透明樹脂板３の表面には建物の部屋の区画７゜７１．７
２，７３を示す突条３１及び部屋の名称を表わす点字３
２が凸段されている。

上記突条３１及び点字３２は厚手の樹脂シートを材料と
するエツチング加工、或いは樹脂シートを予熱しておき
プレス加工、真空成形加工によつて簡単に形成出来る。

印刷シート５の表面には前記透明樹脂板３の点字３２に
対応する文字４１及び部屋の区画が色によって識別出来
る様、部屋の区画毎に異なった色彩の施れた印刷層４を
形成している。

本実施例では上記印刷シート５と透明樹脂板３とを透明
接着剤で貼着して印刷シート５と透明樹脂板３とのづれ
を防ぎ、更に印削シート５と基板２とを接着して、一体
化している。

尚透明樹脂板３の裏面或は基板２の表面に直接印刷を施
して印刷層を形成することも出来る。

第３図は自動券売機８の匣体壁８１に対し、表面に運賃
を点字３２で表わし裏面に点字３２に対応する文字４１
を印刷した透明樹脂板３をビス９で止めて取付けた他の
実施例である。

この場合、運賃改正があれば、透明樹脂板３を交換する
だけでよい利点がある。

尚、自動券売機８に限らず、匣体壁８１を有する他の機
械に本考案を実施出来るのは勿論である。

本考案は上記の如く表面に点字３２を浮き出した透明樹
脂板３と基板２との間に印刷層４を介在させたから、従
来の様に点字３２が剥れたり、或は触読によって印刷層
４が掠れることはなく、盲人、正眼者の両方が見易く、
長期間に亘って機能が維持出来る等実用上優れた効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は案内板の斜面図、第２図は第１図ｎ−■線に沿
う断面図、第３図は他の実施例の斜面図である。 ２・・・・・・基板、３・・・・・・透明樹脂板、３２
・・・・・・点字、４・・・・・・印刷層。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 表面に点字３２を浮き出した透明樹脂板３の裏側に
   、点字に対応する文字４１を印刷した印刷層４を配備し
   、前記透明樹脂板３及び印刷層４の両者を基板２に装着
   したことを特徴とする案内板。 ■ 透明樹脂板は建物階層の案内板であって、部屋の区
   画を示す線に沿って突条３１が浮き出ている実用新案登
   録請求の範囲第１項に記載の案内板。 ■ 印刷層４には部屋の区画が識別出来る色彩が施され
   ている実用新案登録請求の範囲第２項に記載の案内板。 ■ 基板２は機械の匣体壁８１である実用新案登録請求
   の範囲第１項に記載の案内板。 ■ 印刷層４は基板２と透明樹脂板３との間に挾んだ印
   刷シート５に形成されている実用新案登録請求の範囲第
   １項乃至第４項の何れかに記載の案内板。 ■ 透明樹脂板３の裏面に印刷が施されて印刷層４を形
   成している実用新案登録請求の範囲第１項乃至第４項の
   何れかに記載の案内板。 ■ 基板２の表面に印刷が施されて印刷層４を形成して
   いる実用新案登録請求の範囲第１項乃至第４項の倒れか
   に記載の案内板。 ■ 透明樹脂板３は接着剤で基板２に固着している実用
   新案登録請求の範囲第１項乃至第７項の倒れかに記載の
   案内板。 ■ 透明樹脂板３は基板２にビス止めされている実用新
   案登録請求の範囲第１項乃至第８項の何れかに記載の案
   内板。