JPS5841195B2

JPS5841195B2 - スパイラル紙管製造装置

Info

Publication number: JPS5841195B2
Application number: JP54121270A
Authority: JP
Inventors: 七之助生田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1979-09-17
Filing date: 1979-09-17
Publication date: 1983-09-10
Also published as: US4341523A; JPS5642641A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、マンドレルの外周に供給される紙テープを
二本の巻締ベルトで巻締め、紙テープの幅方向の側縁が
重なり合うスパイラル紙管を製造する装置である。

スパイラル紙管を製造するには、固定配置されたマンド
レルを挾む両側にドラムを設げ、両側ドラムに二本の巻
締ベルトを、その途中がマンドレル外周の紙テープに巻
回するように張架し、ドラムの回転による巻締ベルトの
走行で、紙テープをスパイラルに巻締めながら送り出す
紙管製造装置が用いられる。

上記のようなスパイラル紙管は、紙テープの幅、管径、
紙管の用途別などによって巻締角度が種々異なるため、
巻締ベルトの角度を紙テープの巻付角度に調整できるよ
うにすることが望ましい。

また、マンドレルに巻回する二本の巻締ベルトは、マン
ドレルに対して相反する側方への引張力を与えることに
なるので、ベルト巻同部がなるべく接近していることが
マンドレルに変形等を与えることがないので好ましい。

さらに、マンドレルに対する両巻締ベルト巻回部の張度
がスパイラル紙管の強度に大きな影響があり、強度のあ
る紙管を得るには、巻締ベルトの巻付張度を強くする必
要がある。

従来、上記のような紙管製造装置には、二本の巻締ベル
トをＶ字状に配置する三ドラム方式と、二本の巻締ベル
トを並夕１ルて配置する四ドラム方式が知られている。

先ず、三ドラム方式は、固定配置したテーブルに、マン
ドレルを挾んで一方に一個のドラ丞と他方に二個のドラ
ムを取付け、二個のドラムはユニバーサルジヨイント等
を用いて駆動源と連動し、両側のドラムにわたって張架
した巻締ベルトを走行させるようにした構造である。

このような構造では、巻締ベルトの配置が僅かに可動で
あるので、紙テープの巻締角度を大きく変更することが
できず、特定の紙管のみしか製造できない不便があり、
しかも全体の構造が複雑になり、強度的に弱いので、強
固な巻締が得られないという欠点がある。

次に四ドラム方式は、マンドレルの軸方向両側にテーブ
ルを配置し、両テーブル上にマンドレルを挾む一対のド
ラムを各々取付け、対となるドラムにわたって各々巻締
ベルトを張架すると共に、マンドレルの一方に位置する
ドラムをベベルギヤ等を介して駆動源と連動した構造で
ある。

このような四ドラム方式では、巻締ベルトの配置角度を
大きく変更できないばかりでなく、マンドレルに対する
巻回部分の間隙が広くなり、巻締強度を大きくすること
ができない欠点がある。

なお、何れの方式においても、すべてのドラムラ駆動す
るものではないので、ベルトの駆動にスリップが生じ、
強固な巻締が得られないものである。

本発明は上記のような従来の紙管製造装置にあった欠点
や問題点を解消するために成されたものであり、四ドラ
ム方式で全ドラム駆動を採用すると共に、巻締ベルトを
張架するドラムの組合せが選択でき、巻締ベルトの巻締
角度の調整範囲が広い紙管製造装置に関するものである
。

本発明の第１の目的は、ドラムを取付けるチーフルをマ
ンドレルの長手方向に沿って移動自在とし、紙管端部の
クランプや紙テープの供給位置を自由に選択できる四ド
ラム方式の紙管製造装置を提供することにある。

本発明の第２の目的は、中央歯車を用い平歯車や傘歯車
を介して全ドラムを駆動するようにし、巻締ベルトの走
行スリップの発生がなく、強固な巻締強度が得られると
共に、構造の簡略化を計ることができる四ドラム方式の
紙管製造装置を提供することにある。

本発明の第３の目的は、四ドラムの内二個の可動ドラム
の配置間隔及び位置を調整できるようにし、この調整と
両巻締ベルトのかげ換えによって、巻締ベルトの巻締角
度を広範囲にわたって調整でき、種々の紙管を製造でき
る四ドラム方式の紙管製造装置を提供することにある。

本発明の第４の目的は、両巻締ベルトのマンドレルへの
巻回間隔を接近させることができ、ベルトの引張りによ
るマンドレルの変形発生がないので強固な巻締強度が得
られ、強度の優れた紙管を得ることができる製造装置を
提供することにある。

この発明の構成は、紙テープを巻付けるマンドレルの長
手方向に移動自在となるテーブルに、マンドレルを挾ん
で二個の定位置ドラムと、二個の可動ドラムを配置しす
べてのドラムは中央歯車と連動して全駆動とすると共に
、可動ドラムを中央歯車の軸芯をセンターにした配置角
度の変更と進退動を自由とし、更に定位置ドラムと可動
ドラムにわたって張架し、その途中をマンドレル外周の
紙テープに巻回する二本の巻締ベルトを、定位置ドラム
と可動ドラムの組合せ選択が自由にできるようにし、紙
テープの巻締角度が広範囲にわたって調整でき、強固な
巻締強度が得られるようにしたものである。

以下、この発明を添付図面の実施例に基づいて説明する
。

第１図及び第２図のように、チーフル１は、固定配置さ
れたマンドレル２５の下方に配置され、ガイドに沿って
マンドレル２５の長手方向に移動自在となっている。

前記テーブル１上の中央開口部２に設げられた支持板３
の下面にギヤボックス１４が設けられ、このボックス１
４の下に減速モータ１５が取付げられている。

上記ギヤボックス１４内には、第１図及び第３図のよう
に、ベアリング７を介して軸８で回動自在に支持された
中央歯車６と、減速モータ１５の出力軸４に取付けられ
、前記中央歯車６と噛合する１駆動歯車５と、各々が中
央歯車６と噛合する四個の平歯車９ａ＞９ｂ
、１２ａ＞１２ｂが設げられている。

前記中央歯車６は第１図のように、マンドレル２５の直
下から一方の側方へ僅かに離れた位置に設けられ、駆動
歯車５はマンドレル２５寄りの位置で中央歯車６と噛合
している。

四個の平歯車は、マンドレル２５から離れた位置に二個
９ａ、９ｂと、マンドレル２５に近い位置の二個
１２ａ、１２ｂの二組に分けられ、離れた位置にある平
歯車９ａと９ｂは、第３図のように、ベアリングを介し
て支持板３で支持された垂直軸１０の下端に固定されて
いる。

雨垂直軸１０，１０の上端には、第１図及び第２図のよ
うに、定位置ドラムｌｌａ、１１ｂが取付けられ、中央
歯車６０回転によって両ドラム１１ａ、１１ｂは強制駆
動される。

中央歯車６を支持する軸８の、支持板３上に突出する上
端に、二台の支持台１７ａと１７ｂがこの軸８を中心に
水平回動できるように取付けられている。

両支持台１７ａと１γｂは第１図及び第２図のように軸
８からマンドレル２５の下を通り、マンドレル２５の他
方の側部に向けて水平状態で長く突出するようになって
おり、両支持台１７ａと１７ｂの配置角度は、中央歯車
６の軸８を中心に自由に変化させることができる。

前記マンドレル寄りの平歯車１２ａと１２、ｂハ、
第１図に示すように、支持台１７ａ及び１７ｂに取付げ
た垂直軸３０ａ、３０ｂの下端に固定され、支持
台１７ａ、１７ｂが回動しても中央歯車６との噛合が保
持され、垂直軸３０ａｔ３０ｂが回転するよう
になっている。

両支持台１７ａと１７ｂの上面には、摺動ボックス２０
ａ、２０ｂが支持台の長手方向に移動自在となるよう
設けられ、各摺動ボックス２０ａ。

２０ｂの上面に可動ドラム１９ａ及び１９ｂが各各回動
自在に取付ゆられている。

両支持台１７ａ、１７ｂの長手方向には摺動ボックス２
０ａ、２０ｂを移動方向に貫通する回転軸１８ａ、１
８ｂが設げられ、各支持台１１ａ。

１７ｂにおける垂直軸と回転軸、３０ａと１８ａ及び３
０ｂと１８ｂは噛合する一対の傘歯車１３ａ、１６ａと
１３ｂ、１６ｂを介して連動し、回転軸と可動ドラム１
８ａと１９ａ及び１８ｂと１９ｂは、傘歯車などの適当
な回転伝達手段を介して、可動ドラム１９ａ、１９ｂの
移動を許容する状態で連動されている。

上記の連動手段により両可動ドラム１９ａと１９ｂはど
のような位置にあっても強制駆動されることになる。

両支持台１７ａ、１７ｂには第１図のように、摺動ボッ
クス２０ａｔ２０ｂを螺合貫通するねじ軸２２ａ
ｔ２２ｂに取付げられ、ハンドル２１ａ。

２１ｂの回動操作により、ボックスを介して可動ドラム
１９ａｔ１９ｂを支持台１７ａと１γｂの長手方向に移
動させることができるようになっている。

また、チーフル１には、両側支持台１γａと１７ｂの配
置角度を変化させる角度調整手段が取付けられている。

この調整手段は第１図及び第２図に示すように、テーブ
ル１に取付げた支持ケース３１に、両端が逆ねじを備え
、マンドレル２５と平行状の配置となるねじ軸２２と、
このねじ軸２２に回転を与える・・ンドル２４を取付げ
、支持台１７ａｔ１７ｂの下部には交差するねじ軸
２２の雄ねじに螺合するナツト２３を設げた構造であり
、ねじ軸２２０回動操作によって支持台１７ａと１７ｂ
の配置角度、即ち両可動ドラム１９ａと１９ｂの間隔を
調整できるようになっている。

前記定位置ドラム１１ａ、ｌｌｂと可動ドラム１９ａ、
１９ｂには、二本の巻締ベルト２１ａ。

２γｂが張架される。

各ベル）２７ａ、２７ｂは第５図のように、マントル
２５の外周に巻付いた紙テープ２６に丁度−回転外だけ
巻回し、各ドラム群の回転によるベル）２７ａ、２７ｂ
の走行により、巻回部分で紙テープ２６に回転を与えつ
つ軸方向に移動させてスパイラルに巻上げて行くように
なっている。

両巻篩テープ２７ａｔ２７ｂの巻回部分は第４
図以下の各図に示されるように、傾斜方向や進出方向が
丁度逆になっている。

即ち紙テープ２６の供給側に位置する巻回部分は、上部
から進入して上部から出て行くようになっており、この
巻回部分のマンドレル２５に対する巻付角度が紙テープ
２６のスパイラル傾斜角度を略一致し、紙テープ２６に
強制回転を与えてスパイラルに巻上げるものである。

もう一方の巻回部分は、下部から進入して下部から出て
行き、前記一方の巻回部分と丁度逆の角度でスパイラル
紙管に巻付いて、この紙管を巻締めるものである。

この発明の紙管製造装置は上記のような構成であり、定
位置ドラム１１ａ、ｌｌｂと可動ドラム１９ａｔ
１９ｂの間に巻締ベルト２７ａと２７ｂを張架し、マ
ンドレル２５に巻回した紙テープ２６の外周に両ベルト
２７ａと２７ｂの途中を巻付げ、減速モータ１５を起動
して中央歯車６を回転させると、すべてのドラム１１ａ
ｔ１１ｂと１９ａ、１９ｂが駆動されてベルト２７ａと
２７ｂが走行し、紙テープ２６をマンドレル２５ヘスパ
イラルに巻付けると同時に巻締を行ない、重なり部分が
接着された紙管を連続的に製造するものである。

上記のような紙管製造時において、巻締ベルト２７ａ
５２７ｂの巻付角度を選択することにより、スパイ
ラル角度の異なる種々の紙管が製造でき、その具体例の
いくつかを第４図乃至第６図に基づいて説明する。

第４図の例は、スパイラル角度の大きな紙管を製造する
場合であり、ベル）２７ａと２γｂを、対角位置にある
ドラム、即ち一方のベル）２７ａは定位置ドラム１１ｂ
と可動ドラム１９ａに、また他方のベル）２７ｂは定位
置ドラム１１ａと可動ドラム１９ｂに張架して、平面的
にＸ字状の配置とする。

この場合、可動ドラム１９ａ、１９ｂの配置位置を調整
すると、巻締ベルト２７ａ、２７ｂの巻付角度を
変化させることができる。

第５図に示す例は、巻締ベル）２７ａと２７ｂを、定位
置ドラム１１ａと可動ドラム１９ａ及び定位置ドラム１
１ｂと可動ドラム１９ｂに各々張架して平行状態で使用
した場合であり、可動ドラム１９ａと１９ｂを接近させ
ると、巻付角度が大幅にゆるくなり、巻回部分が接近す
ることになる。

第６図に示す例は、第５図の例に対して可動ドラム１９
ａと１９ｂの間隔を大きく広げた場合であり、巻付角度
の傾斜が第５図よりもきつくなっている。

以上のように、この発明によると、四ドラ六方式の紙管
製造装置において、中央歯車から回転をとって全ドラム
を駆動し、巻締ベルトを走行させるので、構造が簡単で
ありながらベルトの走行にスリップの発生がなくなる。

また、可動ドラムは中央歯車の軸心をセンターにして回
動することにより位置調整を行なえるようにしたので、
巻締ベルトのかげ換えを併用することにより、巻締角度
を広範囲にわたって変化させることができ、種々の紙管
を製造できる。

さらに両側巻締ベルトのマンドレルに対する巻回位置を
接近させることができ、ベルトの張力によってマンドレ
ルに変形を与えるようなことがないので強固な巻締めが
行なえ、強度の優れた紙管を製造できるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明装置に係る紙管製造装置の平面図、第
２図は第１図矢印ｘ −Ｘ線に沿う断面図、第３図は同
じく第１図の矢印Ｙ−Ｙ線に沿う断面図、第４図、第５
図、第６図のそれぞれは巻締ベルトの異なった使用例を
示す平面図である。１・・・・・・テーブル、３・・・・・・支持板、４・
・・・・・出力軸、５・・・・・・駆動歯車、６・・・
・・・中央歯車、９ａ２９ｂｔ１２ａ、１２ｂ・・・
・・・平歯車、８・・・・・・軸、１０・・・・・・垂
直軸、１１ａ、１１ｂ・・・・・・定位置ドラム、１３
ａ。１３ｂ、１６ａ、１６ｂ””傘歯車、１７ａ
。１７ｂ・・・・・・支持台、１８ａ＞１８ｂ・
・・・・・回転軸、１９ａ、ｌ９ｂ・・・・・
・可動ドラム、２５・・・・・・マンドレ＃、２７ａ、
２７ｂ・・・・・・巻締ヘルド。

Claims

【特許請求の範囲】

１終テープが巻付けられるように固定配置したマンド
レルの両側に二個づつドラムを配置し、両側のドラムに
エンドレスの巻締ベルトを、その途中がマンドレル外周
の紙テープに巻回するように張架したスパイラル紙管製
造装置であって、マンドレルの下部に配置されたテーブ
ルに、駆動源で回転が与えられる中央歯車と、中央歯車
の軸心をセンタにして回動自在となる二台の支持台と、
この支持台の配置角度を変化させる角度調整機構を取付
け、前記中央歯車の周囲に、テーブルで支持された二個
の平歯車と、両支持台で支持された二個の平歯車を各々
中央歯車に噛合する状態で配置し、テーブルで支持され
た面子歯車の軸に定位置ドラムを取付け、両側支持台に
は各々が支持した平歯車と連動して回転し中央歯車に対
して進退動自在となる可動ドラムを取付け、定位置ドラ
ムと可動ドラムにわたって巻締ベルトを張架したことを
特徴とするスパイラル紙管製造装置。