JPS5839041B2 - モクザイボウフザイ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はＮ−ニトロソ−Ｎ−シクロヘキシルヒドロキシ
ルアミンのアルミニウム塩（以下ＮＣＲと略記する）と
トリアルキル錫またはトリアリール錫化合物の１種以上
を配合してなる木材防腐剤に関する。

近年、森林資源の不足から木材利用の合理化が強く叫ば
れ、国内材だけではその需要に追いつげなくなり諸外国
からの輸入、特に南方材の輸入に大幅に頼らざるを得な
い現状で、ｂ６゜ このように遠隔地にある伐採地からカロ工工場１で運ぶ
には必然的に長時間を要し、従って木材の防腐という観
点からすれば苛酷な条件にさらされる結果、伐採後、山
元に放置して置く間および運搬中の木材の腐朽を防ぐこ
とが重要な問題となる。

一方、木材の加工技術の進歩につれ、腐朽しやすいとい
うことで今寸で利用されていなかった木材についてもそ
の利用法か確立され、それぞれの用途に応じた適性な防
腐剤の要望が一層強くなった。

本発明者らはこのような状況下において、木材防腐剤と
して公知のＮＣＨとトリアルキル錫筐たはトリアリール
錫化合物の１種以上を配合してなる混合薬剤が各薬剤を
それぞれ単独で使用する場合に比べ優れた殺菌作用を有
することを見い出した。

すなわち、効果の強化（相乗作用）が存在する。

それゆえ、著るしく腐朽による木材の損失を防ぎまた加
工木材製品の品質を保持させ得ることを見い出し、本発
明を完成するに至った。

本発明で使用する有機錫化合物としては、ビストリブチ
ル錫オキシド、トリブチル錫フタレート、トリブチル錫
スルファメート、トリブチル錫オレエート、ビストリメ
チル錫オキシド、ビストリエチル錫オキ／ド、ビストリ
プロピル錫オキシド、トリフェニル錫・・イドロオキシ
ドなどが挙けられる。

有効物質の混合比は広い範囲にむいて変動することがで
きる。

たとえばＮＣＲ対有機錫化合物の重量比１５：１から１
：１５特に、３：■から１：３の場合に木材防腐巧菌、
糸状菌などに対して憂れた相乗的殺菌作用が達成された
。

本発明の木材防腐剤は有効成分を有機尚媒に廖解するか
、または更に界面活性剤を分散剤、乳化剤として刃口え
油剤、乳剤などに製剤して公知の木材防腐処理法、たと
えは塗市法および散市法、浸漬法、温冷浴法のような常
圧処理法、充細胞法、空細胞法のような力１工処理法で
木材に適用される。

次に実施例むよび試験例により本発明を訣明する。

なむ、例中、割合を示す数字は全て重量部とする。

実施例 Ｉ Ｎ ＣＲ５部、ビストリブチル錫オキシド５部をトルエ
ン９０部に酵解することにより油剤組成物を得る。

実施例 ２ ＮＣＨｌ ｏ部、）リプチル錫オレエート５部、界面活
性剤１５部、キシレン７０部を混合酵解することにより
乳剤組成物を得る。

実施例 ３ ＮＣＲ２部、トリブチル錫スルファメート１部をエチル
セルソルブ９７部に酵解して油性製剤を得る。

実施例 ４ Ｎ０８１部、トリフェニル錫ヒドロオキシド１部、メタ
ノール２０部、界面活性剤１８部、キシレン６０部を混
合酵解することにより乳剤組成物を得る。

実施例 ５ ＮＣＨｌＯ部、トリブチル錫フタレート１部をキシレン
８９部に酵解することにより油剤組成物を得る。

試験例 １ 木材腐朽菌（オオウズラタケ、カワラタケ）に対するＮ
ＣＲとビストリブチル錫オキシドとの混合物の最小完全
殺滅濃度を寒天希釈法により求め結果を第１表に示す。

試験例 ２ ラワン材木片（２ｘ２Ｘ１ｃＩｒＬ）の表面にキシレン
に所定濃度酵解した化合物の貯液を０．０１ｇ／−にな
るよう均一に塗面して試料を調製し、ＪＩＳＺ２９１１
「カビ抵抗性試験方法」に準拠した方法で抗カビ試験
を行った。

すなわち、供試菌としてアスペルギルス・二ｉ −（Ａ
ｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓｎｉｇｅｒ ） 、ペニシリウム
・シトリナム（Ｐｅｎ１ｃｉ −１１ｉｕｍ ｃｉｔｒ
ｉｎｕｍ）、リゾプス・ニグリカンス（Ｒｈ１ｚｏｐｕ
ｓ ｎｉｇｒｉｃａｎｓ）、クラドスポリウム・ヘルバ
ラム（Ｃｌａｄｏｓｐｏｒｉｕｍ ｈｅｒｂａｒｕｍ）
、ケトニウム・グロボサム（Ｃｈａｅｔｏｍｉｕｍ ｇ
ｌｏｂｏｓｕｍ）どの混合胞子懸濁液を接種したポテト
テキストロース寒天平板上に置き試験を行った。

その結果を第２表に示す。

なお、カビの発育程度を表わす表示は次の通りとした。

：試料上にカビ発生を全く認めない ＋：試料上の一面にカビの発育を認める ＋：試料上の一面にカビの発生を認める ＋Ｈ−：試料上の一面にカビの発生を認める曲：試料上
の全面にカビの発育を認める （注）試料番号３が本発明組成物である。

試験例 ３ オオシュウアカマツ材木片（２Ｘ２Ｘ１ｃｒｒＬ）を用
い試験例２と同様に抗カビ試験を行った。

結果を第３表に示す。

（注）試料番号が本発明組成物である。

試験例 ４ 前記実施例１〜５のうち実施例１，２については１０倍
、３，４については２倍、５についてば５倍希釈した醇
液耘よび各薬剤単独の所定濃度醇液を用いＪＩＳＡ−９
３０２に規定された「木材防腐剤の防腐効力試験方法」
に準拠し、防腐効力試験を行った。

供試筒はオオウスラタケ堺よびカワラタケの２種の腐朽
菌を石英砂培養基に培養して用いた。

試験片は木口面が２×２ｃｆｎ、高さ１ｃｒｒＬのスキ
辺材を用い、処理試験体は供試薬剤酢液を減圧注入した
のち３週間室内に放置して有効酸分を定着させ、各試験
体の一部を１０回の耐候操作（１回の操作は流水中１時
間直脱したのち引続き６０℃にて２３時間揮散させる）
を行い抗菌試験を行った。

抗菌試験は各試験体に別々に前記の培養した供試苗土に
のせ２６±２°Ｃ１７０φＲＨ以上の所に６０日間放置
して腐朽させた。

腐朽後、試験体を取り出し表面の菌糸その曲の付着物を
とり除いて乾燥しその重量を測り重量減少率を求めた。

その結果を第４表に示す。表中の数字は重量減少率（４
）を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ Ｎ−二トロアーＮ−シクロヘキシルヒドロキンルア
   ミンのアルミニウム塩に、トリアルキル錫またはトリア
   リール錫化合物の１種以上を配合してなる木材防腐剤。