JPS5838115B2 - ラベル印刷貼付機における印字器装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はラベル印刷貼付機における印字器用インク・ロ
ーラー装置に関する。

ラベルは一般的には各々の販売元の店名あるいはマニク
があらかじめ印刷されたものが使用されるので、ラベル
印刷貼付機による価格・販売月日等の印刷は、上記既印
刷部を避けて余白に印刷することになるが、この印刷余
白は各販売店のラベルによってその位置が異っているの
で、同一サイズのラベルの場合でもラベル印刷貼付機に
よる価格等の印刷位置を変える必要がある。

従って通常ラベル印刷貼付機の印字器は、ラベル変更の
場合は印刷位置を合せるように前後位置を調節するよう
にされる。

然し印字器のゴム印へのインク塗布装置は、貼付機本体
に支承されていて、上記印字器の調節に順応して調節さ
れるものではないので、印字器の調節位置によっては印
刷すべき刻印とインク・バットとの関係位置のズレの為
に、刻印への完全インク塗布ができなくなる場合が生ず
る。

本発明は印字器を挾持する印持器保持板にインクローラ
ーの案内と、貼付機本体に枢着される一次アームと下部
にインクローラーを保持し上部に上記案内と係合する係
合部材を有する二次アームとを備えるリンク機構のイン
クローラー装置とを具え、印字器の通常位置において上
記係合部材と保持板案内とが当接係合し又インクローラ
ーが印刷すべきゴム印刻印に圧接されるように附勢され
る如《構成することによって、インクローラーは印字器
の調節位置の如何にかかわらず常に印刷すべき刻印との
一定関係位置を保持して、印字器の印刷行程において該
刻印への完全インク塗布を可能にするものである。

次に本発明を図面によって説明する。

第１図は本発明に係る一実施例の印字器用インク・ロー
ラー装置を備えた手動型ラベル印刷貼付機の側面図（本
体側板の一方を外して内部機構を示す側面図）である。

貼付機本体の両側（図の前後側）の側板１に挾持される
枢軸２に枢着される操作杆３を把握操作することによっ
て、該操作杆３と一体の揺動杆４の尖端に取付げられた
印字器２０が下降させられて、印刷台板５上のラベルに
印刷を行う。

そして上記操作杆３の開放操作により、揺動杆４は時計
方向に揺動して印字器２０を元の位置（図示の位置）に
戻し、又ラベルテープ６の送り出しホイール７を反時計
方向に廻して、ラベルテープ６をテープ・ロール８から
引出して、ラベルテープ６の上面に仮着されたラベル９
をラベル貼付ローラー１０の下面に送り出す。

上記印字器２０は印字器保持板２１によって挾持されて
おり、揺動杆４の先端に設けられた長孔１１に通された
ビス２２で、揺動杆４に対し前後方向（図で左側が前方
）に位置調節自在に取付けられる。

上記印字器保持板２１には上面が円弧面２３にされるイ
ンクローラーの案内２４が前方方向に突き出た状態で一
体に形威されている。

３０はインクローラー装置で貼付ローラー１０の軸１２
に枢着された一次アーム３１と、一端を該一次アーム３
１の上部自由端に連結ピン３２で回動自在に取付けられ
、かつ他端にインクローラー３３を保持する二次アーム
３４と、上記連結ピン３２を回転軸とするガイドローラ
−３５とから或り、上記一次アーム３１と二次アーム３
４の連結ピン３２に捩りばね３６が捲回されて、インク
ローラー３３が常時印字器２０のゴム印ベルト（図の印
字器上昇の通常位置ではベルト下部の印刷すべき刻印２
５）に圧接するように附勢される。

又上記一次アーム３１の軸１２には捩りばね３７が捲回
されて、該一次アーム３１を常時印字器２０側面に押圧
するように時計方向回動力が与えられる。

そして一次アーム３１はその上部の上記ガイドローラー
３５が通常時（図の操作杆３の開放時）は、上記印字器
保持板２１０案内２４０円弧面２３に当接するような寸
法にされる。

該円弧面２３は印刷すべき印刻印２５と当接しているイ
ンクローラー３３０回転軸３８の中心を中心とする円弧
とされる。

インクローラー装置３０は上記のようにされるので、印
字器２０が下げられるとインクローラー３３を押圧し、
インクローラー３３は刻印２５にインクを塗布しながら
前方に移動させられ、それと共に連結ピン３２も前方に
移動させられる。

ガイドローラ−３５と案内２４との係合は印字器２０の
下降（連結ピンの前方への移動）によって外れる。

印字器２０が更に下降すれば、インクローラー３３は印
字器２０の前方側面に当接されるようになる。

印字器２０が印刷台板５上のラベルに印刷を行った時点
の状態を第２図に示す。

本発明に係るインクローラー装置３０は上記のようにさ
れるので、印字器２０が揺動杆４に対してその位置が調
節変更されても（揺動杆４の長孔１１により印字器２０
をずらしてビス２２で止める）、インクローラー装置３
０のガイドローラー３５は保持板２１０案内２４０円弧
面２３との係合が保たれる。

そして上述の通り該円弧面２３はゴム刻印２５と当接す
るインクローラー３３の中心を中心とする円弧であるか
ら、インクローラー３３と刻印２５との係合関係は不動
である。

従って印字器２０の下降による印刷行程における、刻印
２５へのインクローラー３３のインク塗布条件は不変で
、印字器２０の調節位置の如何に力八わらず、刻印２５
へのインク塗布は全面塗布が行われるものである。

上記第１図に於ける印字器２０を、揺動軸４の長孔１１
に対して右側一体にずらした状態のインクローラー装置
の関係位置を第３図に示す。

点線は印字器２０をずらす前の位置（第１図に示す位置
）を示す。

以上の如くラベル印刷貼付機において、本発明に係る印
字器用インクローラー装置を使用すれば、ラベルに合わ
せて印字器の位置を前後に調節しても、インクローラは
常にゴム印刻印との一定関係位置を保ち、インク塗布を
完全に行えるものである。

上記実施例においては印字器案内２４を印字器の前方に
設けたが、印字器の後方に設けても良い。

又一次アームは貼付ローラー１０の回転軸１２と同軸と
したが、別個に本体側板１に支承させてもよく、或いは
印字器２０の後部で揺動杆４の上部に装着するようにし
てもよい。

又該インクローラー装置は一次アーム３１と二次アーム
３４の２個のアームのリンク機構としたが、一次アーム
と二次アームとの中間にもう一個のアームを使用して３
個のアームのリンク機構としてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例の印字器装置を備えたラ
ベル印刷貼付機の一例の側面図（本体側板の一方を外し
て内部機構を示す側面図）、第２図は第１図に示すラベ
ル印刷貼付機の印刷時における印字器装置部のみの側面
図、第３図は第１図に示す実施例の印字器をずらした場
合の印字器とインクローラー装置との関係を示すもので
ある。 １・・・・・・本体側板、２０・・・・・・印字器、２
１・・・・・・印字器保持板、２４・・・・・・案内、
２５・・・・・・ゴム印刻印、３０・・・・・・インク
ローラー装置、３１・・・・・・一次アーム、３３・・
・・・・インク・０ − ７ −３４・・・・・・二次
ア ーム、３５・・・・・・ガイドローラー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 印字器２０を挾持する印字器保持板２１にインクロ
   ーラー３３の案内２４と、貼付機本体１に枢着される一
   次アーム３１と下部にインクローラー３３を保持し上部
   に上記案内２４と係合する係合部材３５を有する二次ア
   ーム３４とを備えるリンク機構のインクローラー装置３
   ０とを具え、印字器２０の通常位置において上記係合部
   材３５と保持板案内２４とが当接係合し又インクローラ
   ー３３が印刷すべきゴム印刻印２５に圧接されるように
   附勢されることを特徴とするラベル印刷貼付機における
   印字器装置。 ２ 印字器保持板２１の案内２４と二次アーム３４の係
   合部材３５の案内面はゴム印刻印２５と当接するインク
   ローラー３３の中心を中心とする円弧状にされる特許請
   求の範囲第１項記載のラベル印刷貼付機における印字器
   装置。