JPS5837459Y2 - 連続混練機等におけるシリンダ前後移動用圧力シリンダの固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、連続混線機等において材料の混練度合を調整
する等にそのシリンダを前後移動させるために備えられ
ている圧力シリンダの固定装置に関するものである。

連続混練機の一つの型式として、混練部の前部に円すい
部を設け、この部分の円すい状のスクリュとシリンダと
の間のすきまを変えて材料の混練度合を調整する等のた
めに、添附図面の第１図に示すように、圧力シリンダ１
をシリンダ２に取付け、圧力シリンダ１のピストンロッ
ド３を介してシリンダ２を、スクリュ４を駆動させるた
めの固定された減速機５に対して前後移動させるように
したものが知られている。

このように、この型式の混線機においては、シリンダ２
は減速機５と固定接続することが不可能であるので、シ
リンダ２はシリンダ受け６によってベッド７に保持され
るようにしているが、シリンダ２が前後移動を自由に行
なうことのできるように、シリンダ２とシリンダ受け６
との間には多少のすきまを持たせである。

従って、スクリュ４の材料混線によってシリンダ２に振
動が生じた場合などに、圧力シリンダ１のピストンロッ
ド３に曲げ荷重が加わり、そのピストンの圧力シリンダ
１内における作動に不具合が生じ、そのために、シリン
ダ２の前後移動が円滑にできないことの生ずることがあ
り。

本考案は、このように、圧力シリンダのピストンロッド
に曲げ荷重が加わり、そのピストンの作動不良の生ずる
ことを防止することのできる圧力シリンダの固定装置を
得ることを、その目的とするものである。

本考案においては、この目的を達成するために、圧力シ
リンダの本体及びそのピストンロッドの端部を、それぞ
れ、球面軸受を介してシリンダ及び減速機にそれぞれ固
定するようにしたことを特徴とするもので、これによっ
て、ピストンロッドはシリンダの振動に追従することか
容易となるので、シリンダが振動することによって圧力
シリンダのピストンロッドに加わることのある曲げ荷重
を、有効に回避させることができるようになる。

以下、本考案をその１実施例に示す添附図面の第２図に
基づいて説明する。

第２図に示すように、圧力シリンダ１の本体１０の後端
部に球面軸受１１の球面内輪１２をねじ込むことによっ
て固定し、その球面外輪１２′はナツトとして形成し、
これをシリンダ２にねじ込むことによって、本体１０を
球面軸受１１を介してシリンダ２に回動自在に取付ける
。

また、圧力シリンダ１のピストンロッド１３にはその端
部に球面軸受１４の球面内輪１６を、ナツト１５をピス
トンロッド１３に締付けることによって固定し、この球
面軸受１４の球面外輪１６′は、はぼ円筒状のハウジン
グ１７の内孔１８内にはめ込み、これを開口端部からね
じ込んだナツト１９によって固定させ、更に、ハウジン
グ１７自体を減速機５に適宜に取付けることによって、
圧力シリンダ１のピストンロッド１３を減速機５に回動
自在に取付ける。

このようにして、シリンダ２にスクリュ４の材料混線に
よる振動が生じても、ピストンロッド１３が両球面軸受
１１．１４を介して減速機５に対して容易に回動し、従
って、ピストンロッドＤ３に曲げ荷重が加わらず、その
結果、そのピストン２０に作動不良が生じないよ゛うに
する。

なお各球面軸受１１．１４には、作動を円滑にするため
にグリースニップル２１．２２をシリンダ２及び減速機
５に取付け、シリンダ２及び球面外輪１２′並びに減速
機５、ハウジング１７及び球面外輪１６′を貫通して、
それぞれ、設けられた油溝２３，２４を介してグリース
を注入することができるようにする。

本考案は以上のような構成を有するので、例えば、シリ
ンダ２がスクリュ４の材料混線によって振動が生じ、ピ
ストンロッド１３に曲げ荷重が加わることがあっても、
圧力シリンダ１の本体１０及びそのピストンロッド１３
の先端側に、それぞれ、球面軸受１１及び１４を取付け
、これらの軸受１１及び１４を、それぞれ、シリンダ２
及び減速機５にナツト１２′及びハウジング１７を介し
て固定しであるので、ピストンロッド１３はシリンダ２
の振動に容易に追従することができ、従って、ピストン
ロッド１３に曲げ荷重が加わることがない。

このように、本考案によると、たとえ、シリンダに振動
等があっても、圧力シリンダのピストンロッドに曲げ荷
重が加わることがないので、そのピストンに作動不良の
生ずることを防止し、シリンダの前後移動を円滑にする
ことができるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例を示す全体の側面図、第２図
はその要部の断面図である。 １・・・・・・圧力シリンダ、２・・・・・・シリンダ
、５・・・・・・減速機、６・・・・・・シリンダ受け
、１０・・・・・・圧力シリンダ本体、１１．１４・・
・・・・球面軸受、１２．１６・・・・・・球面内輪、
１２′。 １６′・・・・・・球面外輪（ナツト）、１３・・・・
・・ピストンロッド、１５．１９・・・・・・ナツト、
１７・・・・・・ハウジング、２０・・・・・・ピスト
ン、２１．２２・・・・・・グリースニップル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２組の圧力シリンダ１によって、シリンダ受け６により
   ベッド７に保持されているシリンダ２を、固定された減
   速機５に対して前後移動させる連続混線機等において、
   圧力シリンダ１の本体１０及びそのピストンロッド１３
   の端部側をそれぞれ球面軸受１１．１４を介してシリン
   ダ２及び減速機５にそれぞれ固定し、球面軸受１１は本
   体１０の端部に固着する球面内輪１２とシリンダ２に固
   定する球面外輪１２′とから戊り、また、球面軸受１４
   はピストンロッド１３の端部に固着する球面内輪１６と
   減速機５にハウジング１７を介して固定する球面外輪１
   ６′とから成ることを特徴とするシリンダ前後移動用圧
   力シリンダの固定装置。