JPS5836336B2 - トナ−ゾウテンシヤソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、中間支持体面上の静電トナー像をシート状の
最終支持材上へ電気的に転写するための装置、特に比較
的直径の小さな静電ドラム上の静電トナー像をほぼ平ら
なシート状の最終支持材上へ電気的に転写するための装
置に関する。

静電写真方式の原理を説明すると、まず最初に光導電性
プレート上に複写すべき原画の静電潜像を形成し、この
静電潜像にこの潜像と逆極性に帯電させた特別製造の粉
末トナー粒子を附着させてこの静電潜像を現像すなわち
可視像にする。

この粉末トナー粒子は、潜像の極く近くに近接した時に
静電潜像の電界に補捉され、静電潜像と同じ輪郭に保持
されるので、潜像が可視像になるわけである。

従来シート状の平らなコピー用紙または絶縁性の他の同
様な支持材をトナー像支持プレート画上に重ね、プレー
ト上の帯電トナー粒子をコピー用紙上へ電気的に転写し
ていた。

普通、コピー・シートが静電プレート面と接触している
時にコピーシートの裏側で帯電トナーと逆の極性のコロ
ナ放電を行ってトナー像の転写を行なっていた。

充分なコロナをシート上へ附着させると、コピー用紙と
接地した静電プレートの間に静電界が生じ、このためト
ナー粒子は静電プレートからコピー・シート上へ電気的
に転写されるのである。

上記の静電プレート上のトナー像を忠実にコピー・シー
ト上へ転写するには、転写にトナー像の不規則な移動が
完全に発生しないかまたはほとんど発生しないようにし
なくてはならない。

従って最終支持材を静電プレートと接触させる以前にこ
の最終支持材が帯電することのないようにすることが極
めて重要である。

早期に帯電してしまった支持シートを静電プレートの方
向へ移動させると、支持シートが静電プレートと接触す
る以前に静電プレート上のトナー粒子がプレートから離
れてしまう。

静電プレートから離間して空気中にあるトナー粒子は、
電荷と同じように互いに反発する性質があるので最終的
に支持材上に形成されるトナー像の大きさは、広がる傾
向がある。

従って最終的にコピー・シートに転写されるトナー像は
拡大されて一般的に好まし《ないノ・ロー現象が生じる
。

大抵の自動式静電複写機では、この種の像の劣化を防止
するため、コピー・シートと静電プレートとの接触点に
対するコロナ発生器の位置を適当ニ決メ、コピー・シー
トと静電プレートカ接触した後に十分なコロナ流をコピ
ー・シートに照射させている。

しかしながらこの場合接触領域の幅がコロナ流の幅より
も比較的広くなるようにしなげればならないし、コロナ
発生器の取付け位置を正確に決めなくてはならない。

特に比較的小径の静電ドラムを用いた小型複写機のよう
な場合、従来の公知技術のコロナ発生装置を用いている
ので転写領域すなわち接触領域の幅は、コロナ流の幅よ
りも狭くなっている。

従ってこのような状態では、コロナ流が接触領域の境界
線を越えて広がるので、支持材が早期に帯電してしまう
。

従って本発明の目的は、静電プレート面上の静電トナー
像を最終支持シート上へ電気的に転写するための装置を
改善するにある。

本発明の他の目的は、像転写領域の大きさが比較的限定
されている小型複写器に用いる電気像転写装置を提供す
るにある。

本発明の他の目的は、コピー・シートが静電転写ステー
ションへ進入する際のコピー・シートの早期の帯電を防
止するにある。

本発明の更に他の目的は、コピー．シートとトナー像支
持静電プレートとの接触領域の大きさが、転写を効果的
にするのに用いているコロナ流の大きさより小さくなっ
ている複写機で静電トナー像を十分に転写するにある。

本発明の上記の目的およびその他の目的は、シート状の
最終支持材を移動中の静電プレートに重ねるためのコピ
ー・シート送り装置と、シート状の最終支持材が静電プ
レートに接触するニツプ領域の近くの静厩プレート面の
近傍に取付けてあり、コロナ放電流をコピー・シーｌ・
の裏面へ衝突させ静成プレート面上のトナー像をコピー
・シート面上へ電気的に転写するコロナ発生器と、コロ
ナ流の中へ延長しかつコピー・シートがトナー像支持静
電プレートに接触する以前にコロナ流がコピー．シート
へ達しないようコロナ発生器と静鑞プレート面との間に
取付けた誘電性被覆面を有する接地バッフル体とから成
る像転写装置によって達成できる。

本発明の他の目的および特徴を更に良く埋解するため、
以下添附図面を参照して本発明を詳細に説明する。

第１図を説明する。

自動静電写真複写機に適した比較的小径の像記録ドラム
１１は、水平支持シャフト１２のまわりを図示する方向
へ回転し、一連の静電写真処理ステーションを通過する
ようになっている。

このドラムは、セレニウム等の光導電層１４で表面をコ
ーティングした接地基体１３から成っている。

光導電面をまず従来の方法である値の正電位に帯電させ
、次に複写すべき原画の光像を露光させると、感光面に
この原画の像が静電潜像として記録される。

次にこの静電潜像が静電写真現像ステーション１５を通
過する際このステーション内で潜像に潜像と逆極性すな
わち負に帯電したトナー粒子を附着させると静電潜像は
可視像となる。

次にトナー像支持ドラム面をトナー像転写ステーション
１０を通過させ、ここで以下で詳細に説明する方法でド
ラム面上の１・ナー像をシート状の最終支持材へ転写す
る。

転写の作動について説明すると、所定寸法に切断したシ
ート状の最終支持材１１を静電ドラム面上の現像剤みの
トナー像と同期させて転写ステーションへ送る。

このシート送りを行うために、一対の励働前進ロール２
０および２１から構成したシート送り機構１９が設けて
ある。

実際には、このシート状の支持材は、積層シート供給部
（図示せず）から分離し、送り機構１９のロールの間の
二ツプ領域へ入れる以前に移動中のドラム面と適宜見当
合わせをしておく。

この後シートは、ロールの間の二ツプ領域に係合されて
、ドラムと同じ速さで転写ステーションの方向へ移動す
る。

前進ロール組立体の出口側には、ガイド・プレート２４
が設けてあり、このプレートによってシートは像転写ス
テーションの方向へ正確に移動することができる。

この転写ステーションには、第１図に示すように互に平
行になるように一対のコロナ発生器３０および３１が設
けてある。

ドラムの回転方向からいって第１コロナ発生器３０は、
ドラム面上のトナー粒子をコピー・シート面上へ電気的
に転写するよう作動する転写コロナ発生器で、一方の第
２コロナ発生器３１は、転写時にコピー・シートをドラ
ム面に引付けるよう作用する静電力を減少すなわち中和
し、感光体からのシートの剥離を容易にするよう作動す
るシート剥離コロナ発生器である。

次に転写コロナ発生器３０について詳細に説明すると、
この放電装置は、全光導電ドラム面に沿って長手方向に
延長するＵ字形の導電性シールド３１から構成してある
。

接地Ｕ字シールド３２の開放端は、コピー・シートが前
進して感光体と接触する二ツプ領域の近傍のドラム面に
面している，このシールド内には、直流電源３４に接続
したコロナ発生ワイヤ３３が取りつげてあり、このワイ
ヤに印加した高電圧によってシールドの開口部からコピ
ー・シートの裏面への正電荷のコロナ流が放出される。

接地シールド３２は、コロナ放電装置の電気的制御を行
ないかつコピー・シートへコロナ流が均一に流れるよう
焦点合わせをする。

シールドとワイヤの間隙およびシールドの開口部の大き
さは、特にワイヤへ高電圧を供給している電源の電圧と
関係がある。

ヴアイヴアーベルグ（ Ｖｙｖｅｒｂｅｒｇ ）氏の発
明による米国特許第２８３６７２５号に記載されている
コロナ発生器では、約０．０９ｍｔのワイヤに約８００
０ボルトの電圧を印圧してあり、最適状態で使用するに
はシールドの開口部の幅を約１．２７ｃＩｒＬにする必
要があった。

このシールドの開口部をもつと狭くすれば、コロナ発生
装置の電圧を大幅に上げなげればならない。

しかしながら実際には、大抵の複写機では、電気的な危
険を考えるとこれ以上電源の電圧を上げることはできな
い状況になっている。

上記したような静電ドラムの径が小さな複写機の場合、
静電ドラムと平らなコピー・シートとの二ップ領域は当
然狭くなるので、転写を行なうコロナ流の幅はこの二ツ
プ領域と比較してかなり広くなる。

このためコロナ流がニツプ領域の境界線の外まで作用し
、好ましくないコピー・シートの早期帯電が起きる可能
性が生じる。

本発明に係る装置には、コピー・シートがｔＷ’！プレ
ート面と十分に接触するまでにこのコピー・シートを物
理的かつ電気的にシールドすることのできる制御バツフ
ル４０が設けてある。

本実施例では、このバツフルは、コピー・シートがコロ
ナ発生器３０から放射されるコロナ流に照射される以前
にコピー・シートの向きを定め静電プレート面と接触さ
せるガイド装置にしてある。

このバツフル４０は静慰ドラムに近接させてあるので、
送りロール部材によってトナー像転写ステーションへ進
入するシート状の最終支持材は、回転中の感光拵の接面
方向へ案内され、感光面と接触し、その後コロナ流の中
へ進入する。

第１図に示すように、このバツフルは、一端を枢軸ピン
４２に枢着した細長体４１とコロナ発生器と感光面との
間へ水平方向に突出する延長アーム４３とから成り、ボ
ス部分４６を載せた調節ピン４５で位置調節をするよう
になっている。

このバツフル４０をこの調節ピン４５に載せる際は、延
長アーム４３がコロナ発生器３０から放射されるコロナ
流内に位置し、コロナ流から静電プレート部分を物理的
にンールドし、コロナ発生器より手前でのコピーシート
の帯電を防止している。

特にアームの先端をコロナ発生器３０のイオン放出口の
１部に延長させるのは、コロナ発生器のイオン放出口の
幅を制限し、該発生器の上流側にはイオンを放出しない
ようにするためである。

第２図から明らかなように、このバツフル４０の上面に
は、転写ステーションへ進入するコピー・シートの底面
と係合する上方に突出する突面４８が設けてある。

この突面４８は、その上方を通過するコピーシ一トを、
光導電プレートに対し、アーム４３でコロナ放電による
イオン流からシールドされた領域で接触させるように作
用し、コピーシ一トが、コロナ放電によるイオン流にさ
らされる前に、光導電プレートに接触することが達成さ
れる。

なお、転写領域の手前゛で光導電プレートに接触したシ
ート部分は該プレートに接触したまま転写領域に進めら
れる。

これはコピーシ一トのビームすなわち腰の強さによって
その接触が維持されるからである。

このバッフルは、誘電材料５０を薄《塗布した導電性金
属基体から構成してあり、誘電材料は十分薄《塗布して
あるので、転写コロナ発生器で発生した静電荷は、この
基体の中へ引寄せられる。

この基体は、アースしてあるのでコロナ発生器に対して
制御装置として働き誘電塗装体上に帯電する電荷量を制
限することができる。

コロナ放電の開始時には、このバツフル上に誘電塗装体
の厚さに応じた所定量のコロナが帯電するがその後はこ
の帯電コロナによって生じる静電界によってこれ以上の
電荷が帯電しなくなる。

本発明に係る装置を、直径が約８． ４ ｃｍの静電ド
ラムを含む自動式静電複写機に用いたところ、コピー・
シートと光導電面との二ップ領域の幅は、コピー・シー
トの厚さに応じて約０． ３ ｍｍから０，４１ＩＬｍ
に変化した。

前記米国特許第２８３６７２５号と同じコロナ発生器を
二ップ領域の近くに設け、従来の方法で静電プレート上
のトナー像をコピー・シート面上へ電気的に転写した。

まず静電プレートを約８００ボルトの正電位に帯電させ
たところ、露光によってバックグラウンド領域の第一電
位の値は約３００ボルトに減少した。

この静電潜像を負に帯電させたトナー粒子で現像し、感
光面から約０．６２ｉｍ離した３ミル（約７５ミクロン
）のタングステン線から成る単一ワイヤ、コロナ・発生
器から静電プレートへ約４０μＡの電流を流し、トナー
像の転写を行なった。

このコロナ発生器は、二ツプ領域に対向する約１．２７
ｎの開口部を有するアースしたシールド内に設け、本明
細書で既に述べたバツフルと同じバソフルを静電ドラム
面から約２朋離し、コロナ流内へ延長しコロナ流をシー
ルドした。

このバツフルは、静電材を約０． ７ ｍｍから１．
５ ｍｍの厚さにスプレー塗装した導電性金属基体で製
造し、コロナ流に対して物理的かつ電気的障壁として作
用し、コピー・シートの早期帯電を防止し、複写像がゆ
がまないようにした。

本実施例では、バックル基体をアース電位に保ったが、
本発明の要旨内でアース電位以外のあるバイアス電圧を
この基体に印加してもよい。

アース電位とコロナ発生器のワイヤの電位の間のあるバ
イアス電圧をこの基体に印加することによってコロナ発
生器からこのバッフルへ流れる最初のサージ電流の大き
さを最小にすることができかつこのバックルに塗布した
塗料の絶縁条件をかなり低くすることができる。

しかしながらこのバイアス電圧だけでは、静電プレート
面上で生じるトナー像の早期転写を防止するには不十分
であることは明白である。

以上で本発明を一実施例に基づいて説明したが、本発明
はこの実施例だけに限定するものでなく添附した特許請
求の範囲内で各種の設計変更を行うことは可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、比較的小径のドラム状の交換式感光体を使用
した自動式静電複写機に用いる本発明に係る像転写装置
の略図である。 第２図は、コピー．シートの早期帯電を防止するのに用
いるバツフルの部分拡大図である。 １７−シート状最終支持材、３０，３１−コロナ発生装
置、４０−バツフル体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 光導電性プレートと、この光導電性プレートに受像
   シートを接触させるシート送り装置と、転写領域に前記
   光導電性プレートを横切って延びるように配置されたコ
   ロナ発生器とを備え、このコロナ発生器のイオン放出口
   が前記光導電性プレートに対面している転写装置におい
   て、 内部が導電材で成り表面が誘電材で或薄い層で被覆され
   たバツフルを更に含み、このバツフルはアームと突面と
   を有し、前記アームは光導電性プレートとコロナ発生器
   との間に位置し且つ該プレートを横切るような幅を有し
   ており、該アームの先端は、前記受像シートの送り方向
   に、光導電プレートとコロナ発生器のイオン放出口との
   間に延びて該イオン放出口の１部を包囲しており、前記
   バツフルの突面ば前記アームの後端に位置し且つ該アー
   ム面から光導電性プレートに向けて突出し、前記受像シ
   ートの、像が転写される面と反対の面に係合してコロナ
   発生器からのイオン流にさらされる前に該突面上に進み
   つつある受像シートな光導繻性プレートに接触させるよ
   うになったことを特徴とする転写装置。