JPS5835396B2 - 電動送風機の制御回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、送風機の制御回路に関し、特に出力トランジ
スタと制御回路との組立構成に関する。

本発明の目的は、出力トランジスタと制御回路板との組
立作業を改善するにある。

本発明の特徴は、出力トランジスタと放熱板を固定する
脚を、出力トランジスタの制御回路板への取付脚として
いるものにおいて、放熱板と制御回路板の間隔を決める
取付脚の反故熱板端部の長ねじ部にナツトをねじ込み、
このナツトと取付脚間にリード線を接続し、結果的に出
力トランジスタのコレクタに接続されている長ねじとリ
ード線とを接続すると共に、リード線の他の一本をエミ
ッタ端子に接続して、出力トランジスタとリード線とを
一つの筐と捷った部品として構成する事である。

以下、図により詳細に説明する。

第１図は車両空調用として用いられる送風機のスクロー
ル３５を示す図面である。

３６は電動機１３０（第２図に示す）取付用孔で、孔の
まわりには金属製ねじ穴部材３９が一体にモールドされ
ている。

３７は空気導入孔で、電動機取付用孔３６に対応してス
クロール３５の側壁中心に形成される。

３８はスクロール側面に突設したリプで、電動機１３０
のブラケット（第２図に示す）１２１を案内する役目を
持っている。

４５は後述する制御回路組体を取付ける孔で、制御回路
組体のケース１（第４図に示す）を案内リブ４６内には
め込んでケース１の縁を取付面４７に当接しねじ穴４８
にねじ止めする。

３５１はスクロール３５の吹出口である。

第２、第３図に制御回路組体及び電動機をスクロールに
取付けた状態を示す。

１３０は電動機で、その外周に弾性ゴム１２３を介して
ブラケット１２１が固定されている。

電動機１３０の軸端にはファン１３１が固定されていて
、ファンをスクロールの側面の孔から内部へ挿入してブ
ラケット１２１をねじ金具３９の部分にねじ止めする。

この時、リブ３８はブラケットをリブ側に押しつげると
ちょうどねじ金具とブラケットのねじ孔とが対応する位
置にくるように作用し、電動機１３００組付作業をやり
やすくしている。

リブ４６の部分にねじ４９で固定された制御回路組体２
０は、リード線により、コネクタ２９を介して電動機１
３０と電気的に接続され、一方コネクタ７６は図示しな
いリード線によりダッシュパネル（車両の運転席前方の
パネル）側の可変抵抗器（図示せず）に接続される。

スクロールの吹出口１３５側から送風機の内部を見ると
、第３図に示す如くスクロール側面から後述の出力トラ
ンジスタ５、放熱板４０．４１（第４図に示す。

）が通風路１２０内に突出しているのがわかる。

そして放熱板は風の流線に沿って配設され、通風抵抗の
増加や、風切り音の発生原因にならない様留意されてい
る。

９０は空気取入孔３７に設けた空気取入孔の切換ダンパ
ーユニットで、内気（車空内空気）取入口９６、外気取
入口９７を持っており、両取入口からスクロール３５の
空気取入口３７に通じる２つの通路の交鎖部に両道路を
選択的に空気取入口３７へ接続切換えするダンパ１２を
備えている。

次に第４図〜第７図に基づき制御回路組体の具体的構成
を詳説する。

第４図、第５図は出力トランジスタ５と放熱板４０．４
１及びリード線７とから構成される組体Ａを示す図面で
ある。

２枚の放熱板４０．４１を重ねた上に出力トランジスタ
５を載置し、トランジスタ５のフランジ部５１（トラン
ジスタのコレ−フタ端子を兼ねている。

）と放熱板４０．４１に設けた孔を通して２本の長ねじ
３０２を挿入する。

この２本の長ねじの端部から中空のカラー３をそれぞれ
挿入し、長ねじの端部にナツト３０１を螺入してカラー
３、放熱板４０．４Ｌ出力トランジスタ５を同時に固定
する。

ナツト３０１を螺入する時リード線７１の爪７１０を長
ねじの端部から挿入して同時に固定する。

この時もう一方の長ねじにはワッシャ３０４を挿入しナ
ツト３０１で締付げる。

５Ｌ ５２は出力トランジスタ５のペース及びエミッ
タ端子で、その端部には補助端子５３゜５４がそれぞれ
加締め付けられている。

そして、エミッタ端子５２にはリード線７２が、半田付
けされる。

６は防水カバーでカラー３にあらかじめ取付けられてい
て、長ねじ３０２にカラー３を挿入するときいっしょに
取付けられる。

こうして組体Ａは組立てられる。

第６図、第７図は組体Ａと制御回路板２及びケー、ス１
の３者から構成される制御回路組体をスクロールの取付
面４７に取付けた状態を示す図面である。

制御板２には回路素子２０１，２０２等が片面に１とめ
て配設されており、裏面にはそれらの素子を接続するプ
リント配線部が形成されている。

これら配線部は素子を所定場所に配置した後、半田槽の
中につげて同時に半田付けし、素子の端子の余分な部分
はカッターで同時に切断される。

この時リード線７３（前述の可変抵抗器に接続される）
、γ４（電源の正端子に接続される）も同時に半田付、
切断される。

こうして形成された制御板２と組体Ａは、制御板２の素
子側から組体Ａの長ねじ３０２を制御板２に設けた孔に
挿入し、制御板２の配線部側からワッシャ８１．８２を
介してナツト８３で締付けることによって組合せられる
猶 次に組合せられた組体Ａと制御板２は、制御板２の配線
部側の縁を皿状ケース１の段部１０１に載置し、ケース
１の側部に設けた孔にグロメット７５取付け、ここから
４本のリード線７１〜７４を引き出すと共に、皿状ケー
スの開口側縁部１０６を組体Ａのゴム製保護カバー６の
縁部に設けたフック部６１．６２に嵌め込んで３者を一
体に組付ける。

最後にリード線の端部をコネクタ６に接続して制御回路
組体は完成される。

この制御回路組体は前述したように、スクロールに設け
た孔から放熱板４０．４１と出力トランジスタ５を挿入
し、ケース１をリブ４６内に嵌め込んでスクロールの取
付面４７とケース１のフランジ部をねじ止めしてスクロ
ール側面に取付けられる。

この時防水保護カバー６のフック部６１はケース１の縁
部１０６と取付面４７との間に挾持される。

尚、第６図中、１０３，１０４，１０５は、コネクタ７
６をケース１に固定する為のスペーサ、ワッシャ及びね
じを示す。

したがって、本発明によると放熱板４０．４１を含む出
力トランジスタ５とリード線６とが制御回路板２に同時
にケース開口側より積重ね式に組込み可能となる。

図７において部品Ａと回路素子２０１．２０２等を含む
制御板２が、ワッシャ８１、スプリングワッシャ８２、
ナツト８３で固定されると、ケース１収納前に制御回路
板の反ケース開口側面Ｃを半田槽に流し各前記２０１゜
２０２等を半田付する作業を行うが、この際にも、両者
を分割することなく、あたかも一つの部品として取扱う
事ができ、出力）？ンジスタ５のエミッタ、ベース端子
５２．５３の補助端子５４゜５５も同時に半田付するこ
とも可能となる。

この結果、本発明では出力トランジスタとリード線の一
つの寸と１つた部品としてラインを流せるので組立作業
が良好なる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は送風機のスクロールを示す図面、第２図、第３
図は制御回路組体及び電動機をスクロールに取付けた状
態を示す図面、第４図、第５図は出力トランジスタと放
熱板及びリード線とから構成される組体Ａを示す図面、
第６図、７図は組体と制御回路板及びケースの３者から
構成される制御回路組体をスクロールに取付けた状態を
示す図面である。 １・・・ケース、２・・・制御回路板、３・・・カラー
、５・・・出力トランジスタ、６・・・防水保護カバー
２０・・・制御回路組体、３５・・・スクロール ４
０．４１・・・放熱板、１２０・・・送風路、１３０・
・・電動機、３０１・・・ナツト、３０２・・・長ねじ
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 送風機の通風路内に延設される放熱板上に、前記送
   風機駆動用電動機を制御する出力トランジスタを取付け
   ると共に前記トランジスタを制御する制御回路を前記ト
   ランジスタ及び放熱板と共に送風機のスクロールに取付
   ける様にしたものにおいて前記放熱板上に取付けられる
   前記トランジスタに設けたフランジ部、前記放熱板と前
   記フランジ部とを貫通して延びる長ねじ、該長ねじに挿
   入され長ねじの頭部とその一端との間に前記フランジと
   放熱板とを挾持するカラー、前記長ねじの先端螺入され
   前記カシ−の他端を前記放熱板側に押付ける第一のナツ
   ト、前記制御回路が形成された制御回路板、該制御回路
   板に形成された前記長ねじの先端が挿通される孔、前記
   制御回路板に挿入された長ねじの先端に螺入され、前記
   第１のナツトとの間に前記制御板を挟着する第２のナツ
   トを有することを特徴とする電動送風機の制御回路。