JPS5835297Y2 - 逆洗手段を有するフイルタ−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は例えばドライクリーニングの洗浄液９食品工
場２銭湯などの汚水をろ過するための装置に関するもの
である。

従来よりドライクリーニング洗浄における洗濯物を洗浄
するパークロールエチレンやターペンなどの洗浄液は、
洗浄ドラム内で衣類の汚れを運び出している。

このパークロールエチレンは活性炭などを清浄剤とする
清浄器内で汚れを除去し再び洗浄液は洗浄ドラムに戻る
ようになっている。

しかしかかる装置において洗浄作用時に一般的な汚れの
ほかに例えば油アカ、糸くずまたは繊維くずなどの異物
も発生し、この異物が清浄器の目詰まりを起こし清浄器
の清浄作用を著しく低下させる大きな原因となっている
。

そこでこの考案はこのフィルター装置にて洗浄液′中に
混入した油アカ、糸くずまたは繊維くずなどの異物を予
め効果的に除去することを目的とするものである。

更に一定の使用回数に達した場合は、砂を取替えること
なく清浄しこの汚れを除去してろ通則である砂はそのま
・再使用することも出来るものである。

以下この考案の液体のフィルター装置を図面に示した実
施例について詳細に説明する。

１は脚体を備えた密閉状のタンクで、このタンク内には
前後の壁面に備えた軸受２，２に貫通して軸パイプ３が
回転自在に軸支しである。

この軸パイプ３の周面には細孔が設けであるが、これは
多数の液体流入孔４が開けられ、軸パイプの外周面に目
のこまかい金網５が張設しである。

なお金網の他には例えば通水性のよい不繊布や金属板に
パンチングした通水板を軸パイプ３に張る場合であって
もよい。

また上記軸パイプ３にはタンク１内において周面に多数
のパンチングを施こした胴の外周に金網を張ったドラム
６が配置してあり、このドラムは軸パイプ３の前後の軸
受板７，７に固定されている。

ドラム６は通常は停止させ、その上面には開閉自在の砂
収納扉８が備えられ、この砂収納扉と対応するタンク壁
に蓋９が取付けである。

なおドラム６内には砂または砂と同性質資材の粒体が収
納しである。

これは軸パイプ３の周囲に砂が均一的に包囲できるよう
になっている。

また上記の軸パイプ３はタンク１外へ突出した一方端は
閉止し、これにハンドル１０を取付けるとともに、軸パ
イプの他方端は開口し、清浄器１１にパイプをもってバ
ルブ１２を介して連通しである。

そしてこの清浄器１１は洗浄ドラム１３に連通している
。

またタンク１の下底の流入口１４には二叉状の支管１５
が備えられ、一方の支管はバルブ１６を備え、洗浄ドラ
ム１３からの洗浄液の流入口となっており、他方の支管
はバルブ１７を備えた汚水の排出管となって蒸留器１８
へ連通し、この蒸留器は洗浄ドラム１３に連結している
。

次に逆洗手段は、軸パイプ３の開口にバルブ１９を介し
てコンプレッサ２０が連結している。

またタンク１の側壁にはパイプ２１が取付けてありバル
ブ２２を介して開口している。

この考案の液体のフィルター装置は以上のように構成し
たものであって、次にこの装置の作用について説明する
。

まずこの装置の使用に先だち洗浄液の流入口の支管１５
のバルブ１７を閉じ、バルブ１６を開き、他方バルブ１
２を開いてバルブ１９゜２２を閉じておく。

そしてハンドル１０がみだりに動かないように適当な手
段をもって停止させる。

さて洗浄後の洗浄液は流入口１４からタンク１内へ流入
する。

タンク内へある程度貯よった洗浄液は金網状のドラム６
壁を通過するとともに、ドラム内の砕中に浸透する。

そしてこの洗浄液は中心の軸パイプ３の金網５を通じ流
入孔４から軸パイプ内に流入し、ここからパイプを通っ
て清浄器１１へと移動する。

すなわちドラム１内の砕中に洗浄液が浸透したとき洗浄
液中の油アカ、糸くずまたは繊維くずなどの異物は砕中
に滞留し除去され、異物以外の汚れは洗浄液とともに通
過し清浄器１１内で清浄されることになる。

そして清浄になった洗浄液は洗浄ドラム１３内に流入し
再び洗浄液として使用される。

そして洗浄液は上記の経路をくり返し循環し、異物はフ
ィルター装置に滞留し、また異物以外の汚れは清浄器に
て除去されることになる。

次に上記の経路を循環することによってフィルター装置
内に多量の異物が滞留し、フィルターがろ過能力に達し
た時点を見はからって洗浄作用を一旦停止する。

そしてドラム１内に滞留した異物を除去するものである
。

その操作は先ずバルブ１２．１６．１７を閉じ、バルブ
１９．２２を開く。

この時はドラム１内は洗浄液が充満している。

そこでコンプレッサ２０より圧縮空気を軸パイプ３内に
圧送すると、この空気は金網５より気泡となって洗浄液
中を浮上し、ドラム６内の砕中に滞留した異物はこの気
泡と共にこのドラムより離れて浮上し、パイプ２１を通
ってバルブ２２より排出され、蒸留器１８方へ送られる
。

この時ハンドル１０を回転させると、ドラム６の全周囲
に付着していた異物か゛すべでドラムより離脱する。

これはコンプレッサ２０よりの圧縮空気が気泡となって
異物を除去するので、コンプレッサの能力は最大限に発
揮され、異物除去作用が効果的に行われるのである。

その後バルブ１７を開くと、洗浄液中に浮遊している異
物はパイプ１５を通って蒸留器１８内に流出される。

以上のようにこの考案のフィルター装置によれば、洗浄
後の汚れを含んだ洗浄液中に、混入した油アカ、糸くず
または繊維くずなどの異物をこの考案のフィルター装置
によって除去することが容易であり、さらに濾材が異物
にて目詰りした場合にはコンプレッサより圧気を軸パイ
プに送り込んで逆洗するので濾材の再生復元が極めて容
易且つ確実に行うことができ実用上の効果は誠に大きい
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案のフィルター装置の破断正面図である。 １・・・・・・タンク、３・・・・・・軸パイプ、４・
・・・・・液体流入孔、５・・・・・・金網、６・・・
・・・金網状のドラム、１２・・・・・・バルブ、１４
・・・・・・流入口、１９．２２・・・・・・バルブ、
２０・・・・・・コンプレッサ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 流入口を有する密閉状タンクと、 このタンク内を貫通し水平状態で回転自在に軸支され、
   外周面に細孔を有し一端部が開口し他端部にハンドルを
   設けた軸パイプと、 この水平状態に軸支された軸パイプに軸着し、内部に砂
   など粒体を収納し上記ハンドルにて回転可能な金網ドラ
   ムと、 上記軸パイプの開口に切換弁を介して連結された排出口
   と、 上記密閉状タンクに設けである逆洗用排出バイブと、 この排出パイプが連結している蒸留器と、上記密閉状タ
   ンク内に°洗浄液が存在した状態で、上記軸パイプを通
   って金網ドラムに圧縮空気を送り込む逆洗用のコンプレ
   ッサと、 より構成された逆洗手段を有するフィルター装置。