JPS5834433Y2 - 電子写真複写機の原稿圧着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子写真複写機等における原稿圧着装置に関し
、更に詳しくは原稿を原稿台の露光面に押えつけ・固定
するために片側を軸支して回転可能にした原稿圧着部材
を有する原稿圧着装置の改良に関するものである。

従来より、電子写真複写機の原稿圧着装置として第１図
及び第２図・第３図に示すようなものが用いられている
。

第１図において、原稿圧着装置１は原稿載置用のガラス
板（図示せず）を支持する枠体２、並びに原稿圧着板３
を有している。

上記原稿圧着板３は上記ガラス板の全面を覆う大きさを
有し、材質としてはゴム又はこれに類した可撓性部材が
用いられている。

又、上記圧着板３はその一端がヒンジ４−４により枠体
２に固定されており、他端には把手５が設けられていて
、この把手５を図の矢印の方向に引き上げて原稿をガラ
ス板上に載置するようになっている。

しかし従来よりこの原稿の交換載置の際に、先に載置し
てあった原稿が、引き上げた原稿圧着板３によって持ち
上げられ、その後自然落下してその原稿の一部がヒンジ
４の近傍で圧着板３と枠体２との間に挾まれてしまうよ
うな不都合が起こり易かった。

又他の従来の原稿圧着装置の例を第２図及び第３図に示
す。

第２図において、原稿圧着装置６は非可撓性材質より威
る原稿圧着板７を有し、この圧着板７の一端はヒンジ８
−８により回動自在に複写機本体９に固定され、他端に
は把手１０が設けられている。

第３図はこのような構成による上記圧着装置６を第２図
Ａ−Ａ線に沿って切断した断面図である。

原稿を交換載置する際には、ガラス板等からなる原稿台
１１上に位置する圧着板７を把手（図示せず）により図
の矢印方向に引き上げ、原稿シートＳを原稿台１１に載
せ、次いで圧着板７を弓き降ろして上記シートＳを原稿
台１１上に固定させる。

圧着板７の原稿台１１に接する面にはクッション１３が
設けられており、このクッション１３及び上記圧着板７
からなる圧着部材により原稿シートＳは原稿台１１に十
分に圧着されるようになっている。

又、圧着板７を引上げた時、圧着板７の矢印方向の回転
角が９０°を越えると、圧着板７はその自重により原稿
台１１とは逆側に倒れようとする。

しかし、圧着板７はその背の部分１２が枠体２２に当接
し、９０°を僅かに越えた位置で停止するようになって
いる。

従来よりこの圧着板７の引き上げの際、ともすると原稿
シートＳは、第１図における原稿圧着装置の場合と同様
に、引き上げた原稿圧着板７によって持ち上げられ、そ
の後自然落下して一部が第３図に示したように圧着板７
の背の部分１２と枠体９との間に挾まれてしまったり、
或いは上記背の部分１２と枠体９との間を通り抜けて枠
体９から滑り落ちてしまうような操作性の悪い欠点があ
った。

本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、原稿が挾まる
ことや、滑り落ちることのない改良された原稿圧着装置
を提供することを目的とする。

上記目的を遠戚するために、本考案は原稿圧着装置にお
ける圧着部材と複写機本体との開閉回動軸近傍の間隙に
、原稿の滑り込みを受は止めるための閉鎖部材を設ける
か、若しくはこの閉鎖部材を原稿の圧着部材と一体に構
成し、かつ圧着部材を複写機本体から簡単に分離できる
ように着脱自在の連結手段を備え構成したものである。

以下、本考案を図面に基づいて詳説する。

第４図は、本考案による原稿圧着装置１３の斜視図を示
すものである。

図において、非可撓性の材質からなる原稿圧着板１４は
、その一端に把手１５が設けられ、他端の両側には支持
部材１６−１６を有し、この支持部材１６．１６は図示
しない軸により取付は部材１７−１７に圧着板１４が開
閉回動自在となるように連結されている。

又この圧着板１４の一端と複写機本体１８の四部１８ａ
との隙間には発泡ポリウレタン、フェルト若しくはこれ
等に類した材質からなる原稿の滑り込みを受は止める若
しくは挾み込みを防止するための閉鎖部材１９が上記凹
部１８ ａと密接するように配設されている。

第５図は、第４図の原稿圧着装置１３をＢ−Ｂ線に沿っ
て切断した断面図を示す。

原稿圧着板１４の露光用のガラス板等からなる原稿台２
０に面する側には、発泡ポリウレタン、フェルト若しく
はこれ等に類した材質によるクッション２１が設けられ
、原稿はこのクッション２１と上記原稿圧着板を具備す
る原稿圧着部材により原稿台２０に圧着される。

又、上述した原稿圧着板１４の支持部材１６は開閉回動
軸２２により取付は部材１７に連結され、更にこの取付
は部材１７には支柱２３が取り付けられている。

この支柱２３は複写機本体１８に設けられた保持部材２
３と上下変位自在に嵌合し、かつ着脱自在に上記保持部
材に支持されている。

従って、シート原稿の他、厚手の原稿を原稿台２０上に
載置した場合でも、上記原稿の厚さに応じて原稿圧着板
１４が原稿台２０から浮き上がるので、上記圧着板１４
の自重によって原稿を原稿台に圧着させることが可能と
なる。

更に、例えば地図の如きサイズの大きな原稿を載置する
場合にも、原稿圧着板１４を複写機本体１８から取りは
ずすことができるので、複写操作が容易になる。

第６図は、第４図における原稿圧着装置１３をＣＣで横
断した断面図を示すものである。

原稿を原稿台２０に載置しようとする際には、圧着板１
４に設けられた把手１５（図示せず）を持って図の矢印
方向へ引き上げる。

この時、圧着板１４と原稿台２０との間の角度が９０°
を越えると、圧着板１４は原稿台２０とは逆方向に倒れ
ようとするか゛、第５図に示した支持部材１６の一部１
６ ａが取付は部材１７の端部１７ ａに当接するので
、第６図に示すような位置で静止する。

この状態で原稿を原稿台２０上に載置し、圧着板１４を
閉じると、原稿は圧着部材２１により原稿台上に圧着さ
れる。

原稿がシート状の如く薄い場合には、圧着板１４の開閉
の如何なる時点においても、上述した閉鎖部材１９と複
写機本体１８の四部１８ ａとの密接状態が保たれる。

従って、圧着板１４を引き上げる際に、原稿が浮き上が
り、次いで自然落下したとしても、原稿の端部が上記閉
鎖部材１９に当接するので、原稿は圧着板１４と上記凹
部１８ ａとの間隙に挾まれたり、或いは上記間隙を通
り抜けて原稿台から滑り落ちてしまうような不都合は生
じない。

又、第７図に示すように、原稿圧着板１４の原稿台２０
に面した側に設けられたクッション２１の端部を閉鎖部
２１ ａとして複写機本体１８の四部１８ａに密接する
ように構成しても、上記と同様な効果が得られるもので
ある。

尚、原稿圧着板１４の端部を上記閉鎖部２１ ａのよう
に構成しても良い。

以上詳述した如く、本考案は原稿圧着部材と複写機本体
とを連結する開閉回動軸近傍に、原稿の滑り落ちを防止
するための受止部材を設けたので、原稿が上記圧着部材
と複写機本体との間隙に挾まれたり、或いは原稿台から
滑り落ちたりするような不都合がなくなり、複写作業の
際の原稿交換操作が頗る円滑に行ない得る効果を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図から第３図は従来の原稿圧着装置の斜視図及び横
断面図、第４図は本考案による原稿圧着装置の実施例を
示す斜視図、第５図は第４図のＢＢ線に沿って切断した
断面図、第６図は第４図のＣ−Ｃ線に沿って切断した断
面図、第７図は本考案の他の実施例を示す断面図。 符号の説明１４・・・・・・原稿圧着板（圧着手段）、
１８・・・・・・複写機本体、１９．２１・・・・・・
閉鎖部材（受止手段）、２０・・・・・・原稿台、２３
・・・・・・支柱（連結手段）。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複写機の原稿台と、 原稿台に載置した原稿を開閉して圧着する圧着手段と、 上記圧着手段に備えた原稿の滑り落ちを防止する受止手
   段と、 圧着手段を複写機本体から自由に着脱できる上記圧着手
   段と複写機本体を連結する連結手段とを有することを特
   徴とする電子写真複写機の原稿圧着装置。