JPS5832381Y2 - 投写形カラ−テレビジョン受像機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、投写形カラーテレビジョン受像機に関し、投
影画像の色むらを補正することを目的とする。

第１図は、赤、緑、青の各色を発光する３本の投写形陰
極線管１，２．３を同一水平面上で使用し、投影スクリ
ーン４上で色の合成を行なってカラー拡大投影画像を得
る、従来の投写形カラーテレビジョン受像機の要部構成
例を示したものであり、投影スクリーン４が投写形陰極
線管１，２．３の配列方向、この場合は水平方向、関し
て輝度指向性を有する場合には、各々の投写形陰極線管
１，２および３からの投写光が投影スクリーン４に対し
て各々異った方向から入射するために、例えば第２図に
示すように、投影スクリーン４上の画像における赤と青
の輝度分布ば各々左右で非対称なものとなる。

すなわち、投影スクリーン４が水平方向に関してはその
スクリーン面と垂直な前方方向に指向性を有しているの
で、この投影スクリーン４に対して斜め方向から入射し
た場合にはその入射角が大きくなるほど前方方向への輝
度が小さくなる。

第２図をさらに詳しく説明すると、横軸は投影スクリー
ン４の上の水平方向の位置をあられし、４１．４ｍ、４
ｎは第１図にあられされるように投影スクリーン４の各
々、左端部、中央部および右端部である。

縦軸は、投影スクリーン４上の画像の輝度を示したもの
で、投写形陰極線管１のみを１水平周期にわたって一様
な信号で駆動させた場合のおよその輝度分布曲線を示し
たものが５Ｒであ１）、同様に投写形陰極線管２のみ、
または投写形陰極線管３のみを駆動させた場合のおよそ
の輝度分布曲線は各々５Ｇおよび５Ｂで示される。

第２図から明らかなように、３本の投写形陰極線管を同
時に駆動させ、投影スクリーン４上でカラー画像を得よ
うとする場合に、投影スクリーン４の左側で赤味を帯び
た画像となり、逆に右側で青味を帯びた画像となること
がわかる。

上述したカラー画像の色むら（シエーテ゛イングと呼ぶ
）は投影画面の左右でおこっているが、投写形陰極線管
の配列によっては投影スクリーン４上で上下、左右とも
おこりうるものである。

本考案はかかるカラー画像の色むら発生を電気的に補正
するものである。

本考案の一実施例を第３図に示すと、投写形陰極線管１
，３の夫々のカソードに工、に３に夫々駆動信号を供給
する映像出力増幅器６，８の利得を互いに逆位相の水平
周期の鋸歯状波から成る色むら補正信号により変調する
ように構成したものである。

この色むら補正信号を形成するにはトランジスタ９のベ
ースに接続された端子１０から水平周期の鋸歯状波を供
給し、トランジスタ９のエミッタ及びコレクタから正位
相と逆位相の水平周期の鋸歯状波を可変抵抗器１１の両
端に供給し、可変抵抗器１１の可動子より、極性反転が
可能でかつ振幅変調した水平周期の鋸歯状波をコンテ゛
ンサ１２を介してトランジスタ１３のベースに与え、ト
ランジスタ１３のエミツトおよび゛コレクターに同一の
抵抗を接続する事により、そのエミッタ及びコレクタか
ら、可変抵抗器１１の可動子の位置に応じた同一振幅で
正位相と逆位相の２つの鋸歯状波の色むら補正信号を取
り出す事ができる。

例えばこの色むら補正信号で第４図に示すように投写形
陰極線管上の画面の輝度分布を左右で非対称なものとす
る。

第４図をさらに詳しく説明すると、横軸は投写用陰極線
管上画面の水平方向の位置をあられし、１４ ｌ 、１
４ｍ、１４ ｎは投写形陰極線管上の各々、右端部、中
央部および左端部である。

縦軸は、投写形陰極線管上の画像の輝度を示したもので
、投写形陰極線管１を１水平周期にわたって駆動させた
場合のおよその輝度分布曲線を示したものが１５Ｒで・
あり、同様に投写形陰極線管２のみ、または投写用陰極
線管３のみを一様な信号で駆動させた場合のおよその輝
度分布曲線は、各々１５Ｇおよび１５Ｂで示される。

上述の輝度分布となったこれらの投写形陰極線管の画像
を投影スクリーン上に合成することにより、第２図に示
すような投影スクリーン４上の画面の赤、緑、青色の輝
度分布が一様となり得られるカラー画像の色むらを打ち
消すことが出来る。

なお上記では投写形陰極線管をインライン配列した構成
についてのみ述べて来たが、投写形陰極線管をテ゛ルタ
配列にした場合も同様に補正可能である。

この実施例を第５図に示すと前述した画像の色むらが上
下方向と左右方向に同時にあられれるため、水平方向は
、投写形陰極線管１′と投写形陰極線管３′の駆動信号
を発生する映像出力増幅器６’、８’に夫々互いに逆極
性の色むら補正信号を加え、また垂直方向は投写形陰極
線管１’、３’と投、耳形陰極線管２′の駆動信号を発
生する映像出力増力増幅器６／、ｌｓ／と同７′に夫々
互いに逆極性の色むら補正信号を加えて変調することに
より投影スクリーン上の画面の輝度分布が水平方向でも
、垂直方向でも一様となり画像の色むらを打消すことが
出来る。

以上のように本考案によれば投写用陰極線管の配列方向
に関して輝度指方向性を有する投影スクリーン上でおこ
りうるカラー画像の色むら発生に応じて、異なる原色の
映像出力増幅回路に互いに逆極性に色むら補正信号を加
え、陰極線管を駆動する信号を変調し、上記色むらの補
正量は単一の調整手段により複数個同時に可変可能とす
ることにより、簡単な方法でカラー画像の色むらを打ち
消す事ができ大形スクリーンの効果をより向上させるこ
とができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の投写形カラーテレビジョン受像機の要部
構成図、第２図は第１図の従来例の投影スクリーン上に
おける輝度分布曲線図、第３図は本考案の投写形カラー
テレビジョン受像機の一実施例を示す要部回路図、第４
図は各投写形陰極線管の管上における輝度分布曲線図、
第５図は本考案の他の実施例を示す要部回路図である。 １．２．３・・・・・・投写形陰極線管、６．７．８・
・・・・・映像出力増幅器、９・・・・・・トランジス
タ、１１・・・・・・可変抵抗器、１３・・・・・・ト
ランジスタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の原色画像をそれぞれ投写する複数の投写形陰極線
   管と、上記複数の原色画像が投写され合成されてカラー
   テレビジョン画像が映出されかつ上記複数の投写形陰極
   線管の配列方向に関して輝度指向性を有する投影スクリ
   ーンと、上記複数の投写形陰極線管にそれぞれ映像信号
   を供給する複数の映像出力回路とを設けるとともに、上
   記複数の映像出力回路のうち、左右または上下の位置関
   係にある少なくとも２つの投写用陰極線管用の映像出力
   回路に逆いに逆極性の色むら補正信号を供給する色むら
   補正回路を設け、この色むら補正回路には上記少なくと
   も２つの色むら補正信号の振幅および極性を上記少なく
   とも２つの色むら補正信号に対して同時に変化させるこ
   とのできる単一の調整手段を設けた投写形カラーテレビ
   ジョン受像機。