JPS5832081Y2

JPS5832081Y2 - 高周波加熱装置

Info

Publication number: JPS5832081Y2
Application number: JP1978123204U
Authority: JP
Inventors: 成一佐藤
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1978-09-07
Filing date: 1978-09-07
Publication date: 1983-07-16
Also published as: JPS5539486U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は蒸気発生装置を有する高周波加熱装置に関す
る。

従来、この種の高周波加熱装置たとえば電子レンジにお
いては、加熱室内つまり調理室内に蒸気と高周波とを交
互に発生させて調理を行う場合、並びに調理室内に蒸気
だけを連続的に発生させて調理を行う場合などがあ・る
。

ところで、このような電子レンジは、蒸気と高周波とに
よって調理を行っている場合、その高周波発生時には蒸
気発生装置におけるスチームタンク内の水を加熱するヒ
ータが停止して蒸気発生が中断するようになっている。

また、蒸気を連続的に発生させて調理を行っている場合
、調理室のドアを開いたときにはやけどなどの事故を防
止するため、上記ヒータが停止して蒸気発生装置断する
ようになっている。

このように、スチームタンク内の水を加熱するためのヒ
ータが停止すると、当然ながらスチームタンク内の水の
温度が低下し、再度蒸気が発生するまでの所要時間が長
くなってしまう。

これは、調理室内の温度低下につながるもので、被調理
食品に対する最適な調理が実施できなくなるとともに、
調理時間が長くなってしまう。

この考案は上記のような事情に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、蒸気発生装置を有する高周波
加熱装置において、蒸気発生が中断した後、再び蒸気発
生に至るまでの所要時間を短縮でき、これにより被調理
食品に対する最適な調理の実施並びに調理時間の短縮化
をも可能とする高周波加熱装置を提供するものである。

以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図および第２図において、１は電子レンジ本体で、
前面には操作パネル２とドア３とが設けられている。

この本体１内には、上記ドア３によって閉塞される加熱
室つまり調理室４が配設され、この調理室４の低部には
被調理食品が載置される棚５が設けられている。

さらに、上記調理室４の天井面裏側には高周波発生装置
たとえばマグネトロン６が設けられ、このマグネトロン
６のアンテナ６、は調理室４内に導出されている。

そして、上記マグネトロン６から放射される高周波は、
スタラファン７によって調理室４内に乱撹拌されるよう
になっている。

また、調理室４の側面上方部には、その調理室４内に連
通ずる蒸気パイプ８の一端が接続され、この蒸気パイプ
８の他端は蒸気発生装置９に接続されている。

この蒸気発生装置９は、スチームタンク１０とこのスチ
ームタンク１０に給水パイプ１１．を介して水を供給す
る給水タンク１２とから戊っている。

そして、上記スチームタンク１０内には、第１発熱体た
とえば補助ヒータ１３と第２発熱体たとえば主ヒータ１
４とが設けられている。

しかして、スチームタンク１０内の水は、上記補助ヒー
タ１３および主ヒータ１４の発熱作用によって加熱され
、蒸気となって上記蒸気パイプ８を介して調理室４内に
放出されるようになっている。

第３図は主要部の電気回路である。

交流電源２０の一端は、電源スィッチ２１を介して前記
補助ヒータ１３の一端に接続され、この補助ヒータ１３
の他端は上記電源２０の他端に接続されている。

上記電源スィッチ２１と補助ヒータ１３との接続点は、
ドアスイッチ２２を介してスイッチたとえば切換接点２
３の可動端子２３Ｃに接続されている。

上記切換接点２３は、時限設定タイマ２４に応動するも
のである。

そして、切換接点２３の固定端子２３ｂは、前記主ヒ
ータ１４の一端に接続され、この主ヒータ１４の他端は
上記補助ヒータ１３の他端に接続されている。

さらに、上記切換接点２３の固定端子２３ａは、高圧
トランス２５の１次巻線２５□を介して上記主ヒータ１
４の他端に接続されている。

上記高圧トランス２５の２次巻線２５゜１は、コンデン
サＣとダイオードＤとから戊る整流回路を介して前記マ
グネトロン６のアノード−カソード間に接続されている
。

さらに、高圧トランス２５の２次巻線２５２２は、上記
マグネトロン６のカソードに接続されている。

そして、マグネトロン６のアノードは接地されている。

しかして、電源スィッチ２１およびドアスイッチ２２が
閉成状態であれば、上記切換接点２３によって主ヒータ
１４とマグネトロン６とが選択的に動作するようになっ
ている。

次に、上記のような構成において第４図により動作を説
明する。

まず、蒸気と高周波とを交互に発生させて調理を行う場
合、蒸気による調理時間Ｓ□と高周波による調理時間Ｓ
２とをタイマ２４に設定する。

そして、調理室４に被調理食品を収めてドア３を閉成し
、電源スイッチ２１を投入する。

すると、補助ヒータ１３および主ヒータ１４がそれぞれ
電源２０に接続され、その発熱作用によってスチームタ
ンク１０内の水の温度が上昇する。

この場合、図示していない回路構成により；タイマ２４
の設定時間に係わらず、スチームタンク１０内の水は温
度１００℃まで上昇する。

こうして、スチームタンク１０内の水は蒸気となって調
理室４に放出され、被調理食品に対する蒸気による調理
が実施される。

この蒸気による調理は、図示斜線部分で示すように５１
時間実施される。

しかるのち、蒸気による調理時間Ｓ１が経過する時点で
、切換接点２３における可動端子２３Ｃ−固定端子２
３ｂ間が開放し、逆に可動端子２３Ｃ−固定端子２
３１間が閉成する。

すると、主ヒータ１４の動作が停止してマグネトロン６
の動作が開始される。

すなわち、調理室４の被調理食品に対する高周波による
調理が実施される。

この高周波による調理は、図示点々部分で示すようにＳ
２時間実施される。

このとき、補助ヒータ１３は動作を継続しており、これ
によりスチームタンク１０内の水は保温されるようにな
っている。

しかして、高周波による調理時間Ｓ２が経過すると、切
換接点２３における可動接点２３Ｃ−固定接点２３１
間が開放し、逆に可動接点２３Ｃ−固定接点２３ｂ
間が閉成する。

すると、マグネトロン６の動作が停止して主ヒータ１４
の動作が開始される。

この場合、高周波による調理中において、スチームタン
ク１０内の水が補助ヒータ１３によって保温されていた
ため、短時間のうちにスチームタンク１０内の水は温度
１００℃となる。

こうして、図示斜線部分で示すように、蒸気による調理
が短時間のうちに開始され、それがｔ。

時間実施される。ところで、第５図は従来における動作
を参考のために示したものであるが、この第５図と第４
図との比較から明らかなように、本案では高周波による
調理から蒸気による調理に至るまでの所要時間が大幅に
短縮されている。

また、本案によれば、実際の蒸気による調理時間ｔ。

は、予じめ設定された時間ｔ１に極めて近い状態となっ
ており、これにより全体としての調理時間が短縮される
。

一方、蒸気だけを連続的に発生させて調理を行う場合、
タイマ２４の操作は行わない。

このとき、切換接点２３はその可動端子２３Ｃ−固定
端子２３ｂ間が閉成状態を維持している。

そして、調理室４に被調理食品を収めてドア３を閉威し
、電源スィッチ２１を投入する。

すると、補助ヒータ１３および主ヒータ１４が電源２０
に接続され、その発熱作用によってスチームタンク１０
内の水の温度が上昇する。

こうして、スチームタンク１０内の水の温度が１００℃
になると、その水は蒸気となって調理室４に放出され、
被調理食品に対する蒸気による調理が実施される。

しかして、たとえば調理者がドア３を開放した場合、主
ヒータ１４が電源２０から切離されてスチ−ムタンク１
０内の水の温度が低下し、調理室４には蒸気が放出され
なくなる。

これにより、調理者に対するやけどなどの事故が防止さ
れる。

ところで、このとき補助ヒータ１３は動作を継続してお
り、スチームタンク１０内の水の温度が保温されている
。

このため、ドア３が閉成されると、スチームタンク１０
内の水は短時間のうちに温度１００℃となり、再び蒸気
による調理がすぐに再開される。

このような動作は、上述した蒸気と高周波とを交互に発
生させて調理を行う場合において、蒸気による調理中に
も適応するものである。

なお、上記実施例において、補助ヒータ１３の容量はス
チームタンク１０内の水の容量などによって最適な値に
決定することは勿論である。

そして、この考案は上記実施例に限定されるものではな
く、この考案の要旨を変えない範囲で種々変形実施可能
なものである。

以上述べたようにこの考案によれば、蒸気発生装置を有
する高周波加熱装置において、上記した構成により蒸気
発生の中断時には蒸気発生装置における水を保温するよ
うにしたので、蒸気発生が中断した後、再び蒸気発生に
至るまでの所要時間を短縮でき、これにより被調理食品
に対する最適な調理の実施並びに調理時間の短縮化をも
可能とする高周波加熱装置が提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す外観斜視図、第２図
は同実施例の主要部を示す内部構成図、第３図は同実施
例の主要部の電気回路を示す構成図、第４図は、第４図
は同実施例の動作を説明するための調理時間−水温特性
図、第５図は従来における調理時間−水平特性図である
。１・・・・・・本体、２・・・・・・操作パネル、３・
・・・・・ドア、４・・・・・・加熱室（調理室）、６
・・・・・・高周波発生装置（マグネトロン）、８・・
・・・・蒸気パイプ、９・・・・・・蒸気発生装置、１
０・・・・・・スチームタンク、１１・・・・・・給水
パイプ、１２・・・・・・給水タンク、１３・・・・・
・第１発熱体（補助ヒータ）、１４・・・・・・第２発
熱体（主ヒータ）、２０・・・・・・交流電源、２１・
・・・・・電源スィッチ、２２・・・・・・ドアスイッ
チ、２３・・・・・・スイッチ（切換接点）、２４・・
・・・・時限設定タイマ、２５・・・・・・高圧トラン
ス。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

加熱室と、この加熱室内に高周波を発生する高周波発生
装置と、前記加熱室内に蒸気を発生する蒸気発生装置と
、この蒸気発生装置における水を常時加熱する第１発熱
体と、前記蒸気発生装置における水を加熱する第２発熱
体と、この第２発熱体と前記高周波発生装置とを選択的
に動作させるスイッチとを具備したことを特徴とする高
周波加熱装置。