JPS5832014B2

JPS5832014B2 - 角堅樋の差込み接続用継手部作製方法

Info

Publication number: JPS5832014B2
Application number: JP16059277A
Authority: JP
Inventors: 文彦安田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1977-12-28
Filing date: 1977-12-28
Publication date: 1983-07-09
Also published as: JPS5492562A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、扁平な帯状金属素板を角筒型に折曲げて製作
する四角形、五角形、六角形等、多角形の角竪樋の端部
に、差込み接続用の継手部を一体に作製する方法に関す
る。

従来では、継手部の各折曲げ部に相当する扁平金属素板
の箇所夫々を、継手部の付根部から遊端縁にまで亘って
切欠くことにより、絞込みによる周長の収縮を吸収する
手段が講じられていた。

しかし、これによるときは、継手部の各側面板部が、角
竪樋に一体連設するも、継手部折曲げ部において分断さ
れている故に、各側面板部の道端部を角型に固定位置さ
せて、所期の継手部とするには、折曲げ加工後、各側面
板部をロウ付けなどにより接合固着しなければならない
といった工程の複雑化に伴ない製品コストが高く付く欠
点があった。

本発明は、かかる点に鑑み、雨仕舞性能に勝れた角竪樋
の差込み接続用継手部を、ロウ付けなどの熱工程なく、
容易かつ、安価に作製できる方法を提供しようとする点
に目的を有する。

次に、本発明方法実施の態様を例示図に基づいて説明す
ると、扁平な帯状金属素板１Ａ（トタン板など）を、互
いに平行な姿勢にある三本の折線ａ・・・に沿って折曲
げることにより作製する角竪樋１の端部に、該端部の各
側面板部を内方に折曲げ、かつ、この内方への折曲げ線
すよりも遊端側において各側面板部を互いに平行に位置
すべく折返すことにより、別の角竪樋１′端部に対する
角筒型の差込み接続用の継手部２を一体に作製するに、
先ず、第２図に示すように、継手部２の付根部で、四つ
の角部１Ｂ・・・に相当する金属素板１Ａ箇所夫夫に貫
通孔３・・・を形成するとともに、継手部２の側面板部
２ａに相当する金属素板部１ａの遊端部夫々に切欠き４
・・・を形威する。

前記貫通孔３・・・は、継手部２の内方への折曲げ側面
板部２ｂに相当する金属素板１Ａの部分１ｂのうち、内
方への折曲げ線すと折返し線Ｃとの間に位置する折線ａ
・・・部分および金属素板１Ａの両側端線部分を一辺と
し、折線ａ・・・および金属素板両端線とこれから所定
の距離を隔った位置との間に亘って位置する折返し線Ｃ
部分を他の一辺とする直角三角形の部分を欠除すること
により、角筒型への折曲げおよび内方への折曲げに伴な
う前記金属素板部分１ｂの周長の収縮を吸収すべく形威
しであるとともに、前記継手部２の側面板部２ａに相当
する金属素板部１ａのうち、前記折返し線Ｃとこれから
遊端側に所定の距離を隔てた位置との間に亘って位置す
る折線ａ・・・部分および金属素板両端縁部分を一辺と
、前記の折返し線Ｃ部分を他の一辺とする直角三角形状
の部分を欠除することにより、折曲けに伴なう前記金属
素板部１ａの付根部近くの局長の収縮を吸収すべく形成
しである。

前記切欠き４・・・は、継手部２の側面板部２ａに相当
する金属素板部１ａのうち、隣接する折線ａ、ａ・・・
間および折線ａと金属素板両側端縁との間に位置する部
分で、遊端縁の所定長さに亘る部分を底辺とし、その頂
点が折返し線Ｃ近くに位置する二等辺三角形状の部分を
欠除することにより、前記付根部近くを除く金属素板部
１ａの、角筒型への折曲げおよび内方への折曲げに伴な
う周長の収縮を、前記の貫通孔３とで吸収すべく形成し
である。

次いで、金属素板１Ａを各折線ａ・・・に沿って折曲げ
て角筒型にしたのち、内方への折曲げ線すに沿って折曲
げ、かつ、折返すことにより、角竪樋１の端部に、角竪
樋１よりも周長が小で、角竪樋１の横断面形状に相似す
る角筒型の継手部２を作製する。

尚、第５図は、別実施例を示し、継手部２の側面板部２
ａに波状絞り部４′を形成させて、角筒型への折曲げお
よび内方への折曲げに伴なう周長の収縮を貫通孔３とで
吸収すべく構成しである。

以上要するに、本発明による角竪樋の差込み接続用継手
部作製方法は、前記扁平金属素板１Ａにおける前記継手
部２の付根部でかつ、角部相当箇所に内方への落し込み
による周長の収縮を吸収するに足りる巾および長さをも
った貫通孔３・・・を形成するとともに、前記継手部２
の遊端縁には継手部２の折曲げ形成に伴なう周長収縮を
吸収する切欠き、波状絞り部等の部分４・・・を形成し
ておき、この状態で金属素板１Ａを角筒型に折曲げるこ
とを特徴とするが故に、次の利点を有する。

即ち、角部に形成させた貫通孔３・・・により、付根側
部分の周長の収縮を吸収すると同時に、遊端側部分の局
長の収縮をも切欠きゃ波状絞り部等により吸収して、継
手部の各角部を遊端部において連続させ得るので継手部
の遊端部を、それ自身をして角筒型に保形でき、故に、
折曲げ加工のみをもって継手部を作製できる。

又、扁平金属素板に貫通孔３・・・と切欠きゃ波状絞り
部等の部分４・・・とを形成しなければならないが、こ
れらは、一工程にて容易に形成できるので、生産性を良
好に保てる。

従って、本発明は、雨仕舞性能に勝れた角竪樋の接続部
を生産性良く安価に、かつ、容易に作製し得るに至った
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る角竪樋の差込み接続用継手部作製方
法の実施の態様を例示し、第１図は差込み接続状態の雨
樋を示す一部切欠き側面図、第２図は折曲げ前の帯状金
属素板要部の平面図、第３図、第４図は折曲げ作製工程
を示す斜視図、第５図は別の実施例を示す斜視図である
。１・・・・・・帯状金属素板、２・・・・・・差込み接
続用継手部、３・・・・・・貫通孔。

Claims

【特許請求の範囲】

１扁平な帯状金属素板１Ａを角筒型に折曲げて製作す
る角竪樋１の端部に、差込み接続用の継手部２を一体に
作製する方法であって、前記扁平金属素板１Ａにおける
前記継手部２の付根部でかつ、各角部相当箇所に内方へ
の落し込みによる周長の収縮を吸収するに足りる巾およ
び長さをもった貫通孔３・・・を形威するとともに、前
記継手部２の遊端縁には継手部２の折曲げ形成に伴なう
周長収縮を吸収可能な部分４・・・を形威しておき、こ
の状態で金属素板１Ａを角筒型に折曲げることを特徴と
する角竪樋の差込み接続用継手部作製方法。