JPS5829864Y2 - 扉連動スイツチ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は扉の開閉に応じてキャビネット内のスイッチを
オン、オフさせる扉連動スイッチ装置に関する。

従来の此種スイッチ装置は第１図に示すようにキャビネ
ット内の飾り枠１等にマイクロスイッチ２を固定すると
共に、このスイッチ２の操作レバー３に一端を当接させ
たシャフト４を上記枠１に出入自在に挿通させ、このシ
ャフト４の他端を扉５の裏面に直接対向させるようにし
ていた。

なお、７はキャビネットの側板である。

ところが、このような従来装置では、マイクロスイッチ
２を扉５の開閉動作の略中間の位置で作動させるために
、シャフト４を側板７のできるだけ近傍に位置させるよ
うにした場合は、図示の角度θが小さくなるため、シャ
フト４に対する横方向の曲げ応力が大きくなり、従って
、シャフト４の出入動作が円滑に行なわれず、時にはそ
れが破損することもあった。

また、シャフト４の長さ、或いはそのストロークの長さ
にバラツキがある場合には、マイクロスイッチ２が確実
に作動されなかったり、或いは無理な力が加わって破壊
されると云う虞れもあった。

そこで、本考案はこのような欠点を解消した扉連動スイ
ッチ装置を提案するものであり、以下、その一実施例を
第２図〜第４図を参照して説明する。

第２図は本考案スイッチ装置を実施したキャビネットの
外観を示している。

このキャビネット内には、第３図及び第４図にそれぞれ
その要部拡大平断面及び要部拡大側断面を示すように、
マイクロスイッチ８を弾性爪９ ａ 、９ ａ及びリブ
９ｂ、９ｂによって保持する合成樹脂型のホルダー９が
キャビネットの側板１０の近傍の飾り枠１１に図示しな
い木ネジ等によって固定されている。

このホルダー９には上記枠１１を貫通するパイプ状部９
Ｃ及びリング状の保持部９ｄが一体に成型されており、
これらに合成樹脂型のシャフト１２が挿通され、このシ
ャフト１２に固定したリング１３と上記保持部９ｄとの
間に圧縮コイルスプリング１４が装架されている。

そして、このシャフト１２の内端部には上記スプリング
１４によって前記マイクロスイッチ８の操作レバー１５
を矢印方向に押圧して作動させるためのリブ１２ ａと
シャフトの回転を防止するためのリブ１２ ｂが一体に
成型されている。

なお、前記スプリング１４には前記スイッチ８の操作レ
バー１５の復帰力よりも弾発力の強いものが使用されて
いる。

一方、扉１６の支軸１７近傍の内側には合成樹脂型のカ
ム体１８が図示しない木ネジ等によって固定されており
、前記シャフト１２の先端１２ Ｃが扉１６の閉成時に
先ず上記カム体１８の曲面部１８ ａに当接し、完全に
閉成された状態で平坦部１８ｂに当接するようになって
いる。

本考案のスイッチ装置は以上の如く構成されたものであ
るさら、スイッチ作動用のシャフト１２の寸法或いは移
動ストロークのバラツキはスプリング１４によって吸収
でき、また、カム体１８の曲面部１８ ａによって扉１
６の閉成時の力をシャフト１２の軸方向に略正確に作用
させることができ、従つて、シャフト１２の先端を扉１
６の回転支軸１７の近傍に対向させるようにした場合で
も、スイッチ８を円滑且つ確実にオン、オフさせること
ができ、実用的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の扉連動スイツデ装置を示す簡略図である
。 第２図は本考案による此種スイッチ装置を実施したキャ
ビネットの外観斜視図、第３図及び第４図はその要部拡
大側断面図及び要部拡大側断面図である。 ８：マイクロスイッチ、９：ホルダー、９：パイプ状部
、９ｄ：保持部、１２：シャツ）ｊ４：コイルスプリン
グ、１６：扉、１８：カム体、１８ａ：曲面部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マイクロスイッチを保持する合成樹脂型のホルダーの一
   側面に上記マイクロスイッチの作動用シャフトが挿通さ
   れるパイプ状部とそのシャフトの端部を支承する保持部
   を一体に成型し、キャビネットの側板の近傍に回転軸部
   を有する扉の方向に上記シャフトが突出するよう上記ホ
   ルダーを上記側板の近傍に固定し、上記シャフトと保持
   部との間にコイルスプリングを装架すると共に、上記扉
   の前記回転軸部近傍の裏面に曲面を有するカム体を取付
   け、このカム体の上記曲面が上記扉の閉成途上で前記シ
   ャフトをその略軸方向に押圧するようにした扉連動スイ
   ッチ装置。