JPS5829857B2 - 感温装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、パーマネントウェーブ装置、特に、高温でパ
ーマネントウェーブをかけているときに温度を調節する
のに用いる感温装置に関する。

パーマネントウェーブをかげるに当って、頭髪はチオグ
リコール酸塩、たとえばチオグリコール酸アンモニウム
などの環元剤で処理して毛髪蛋白質の二硫化結合部をス
ルホピリル基に環元する（すなわち、破壊する）。

この二硫化結合の破壊は毛髪蛋白質の硬さを減じ、毛髪
をよりしなやかにする。

次に、この毛髪をカーラーとかロッド、ローラの１わり
にセットするか、あるいは望むならば環元の前にセット
してもよい。

セットした毛髪を次に酸化剤、たとえば過酸化物で処理
してスルホヒドリル基を酸化させ、二硫化結合にしてセ
ットしたウェーブに硬さを与える。

これらの作業、特に環元段階は室温あるいは高温で行う
。

高温で環元を行うこと（すなわち、ホットウェービング
）が好ましいことはわかっている。

ホットウェービングでは、プラスチックキャップで頭髪
を覆ってから、普通のサロンドライアで熱を与える。

ウェーブの状態を点検するには、ドライアを外してから
プラスチック・キャップを開き、筐た閉じなければなら
ない。

これらの操作は処理温度を低下させひいては作業時間を
延ばすことになる。

結局のところ、ウェーブの状態は美容師の主観的な判断
に依存し、しばしば主観的判断が狂ってパーマのかけ不
足あるいはかけ過ぎとなる。

環元段階の時間・温度パラメータは、頭髪の、それが処
理される前の多孔度と環元剤の組成に依存する。

このような状況から生じる問題を解決すべく、環元段階
を実施するための時間ち−よび温度を特定タイプの毛髪
釦よび特定の環元組成物に合わせて決定する環元組成・
工程制御器が開発されている。

時間・温度調節器を用いる美容師はこれを特定の時間と
温度にセットするのである。

温度および時間のパラメータは注意深く調節しなければ
ならないので、頭髪と接触していてその温度変化に極め
て敏感な感温装置を設ける必要がある。

市販されている感温器はいろいろな理由で不適であった
。

本発明によれば、カールピンと共に用いるようになって
いる感温器であって、時間・温度制御装置に接続したケ
ーブルに結合した温度測定要素を包含し、この温度測定
要素が熱伝導性の高い材料で包んであり、この包まれた
ユニットがプラスチック材のさやで覆ってあり、このさ
やにスリーブによってフックが取付けてあり、このスリ
ーブがフックのさやと接触している部分を覆ってち−リ
、このフックがカールピンに取付くようになっている感
温器が提供される。

本発明は、さらに、頭に用いる温度感知装置であって、
頭髪の束を巻き付けるようになって釦り、一端にプラグ
を受けるようになった開口を有するロッドと、前記プラ
グおよび前記ロッドの反対端に取付けるようになった弾
性バンドとを包含し、このプラグに設けた穴が前記感温
器のフックの一端を受けるようになってかり、この感温
器がフックの自由端をプラグの穴内に保持することによ
って前記ロッドに取付けられ、前記温度感知要素が前記
弾性バンドによって頭髪に保持されて頭髪の束と接触し
続けるようになった温度感知装置を提供する。

このようにして、不発明は非常に狭い範囲内の温度変化
にほぼ瞬間的に反応する温度感知装置を提供する。

本発明は、また、温度を測定しつつある巻いた毛と密着
して設置しうる温度感知装置を提供する。

本発明は、さらに、巻き毛への着脱が容易な温度感知装
置を提供する。

本発明は人は変っても巻き毛むよび頭皮に対して一定の
位置に設置しうる温度感知装置を提供する。

本発明は、またさらに、環元組成物の腐食作用に耐える
温度感知装置を提供する。

本発明は捷た、洗剤溶液に漬けるだけで容易に清浄にす
ることのできる温度感知装置を提供する。

以下、添付図面を参照しながら本発明をより詳しく説明
する。

図面を参照して、本発明の一実施例をなす全体的に１０
で示す温度感知装置はパーネントウエプをかけるときに
普通用いられている形式のプラスチック・ロッド１１を
包含する。

このロッドは一端に開口１２を有し、この開口にプラグ
１３が挿入される。

プラグ１３には弾性体１４（たとえば、ゴム・バンド）
が取付けてあり、この弾性体がロッドの反対端１５に取
付けである。

プラグに設けた孔１６は、ステンレス鋼その他の適当な
材料で作ったフック１８によって、全体的に１７で示す
感温器組立体を所定位置に保持するようになっている。

このフックはスリーブ１９によって感温器組立体に取付
けてあり、このスリーブ１９は照射ポリオレフィン、た
とえば照射ポリ塩化ビニルその他の適当なプラスチック
材から作っである。

スリーブは、フックの位置を維持するのに役立つ一連の
ノツチ２６を備えている。

感温器組立体は、温度測定装置または感度感知装置２０
、たとえば熱電対あるいはサーミスタから成る。

実際にはサーミスタの方が熱電対に比べて感度が大きい
ので好結果を得ることがわかった。

好捷しいサー□スタトシテハ、マンガン、ニッケルクロ
ム、コバルト、銅、鉄の酸化物の焼結混合物から成る、
負の温度抵抗係数を持った半導体がある。

このようなサーミスタはＷａｉｔｅｒ Ｋｉｄｄｅ Ｃ
ｏのＦ ｅｎｗ ａ ＩＥｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ Ｄｉ
ｖｉｓｉｏｎで手に入れることができる。

サーミスタは熱伝導性が高くて吸水性の低い材料、たと
えばエポキシ樹脂で作ったフィルムに包んである。

エポキシ樹脂としては、市販されているものならば、ど
れでもよい。

サーミスタの毛髪２１に最も近い区域では、フィルムの
厚さが約０．０１０乃至０．０１５インチ（約０．２５
−０．３８ｍ）であると好渣しい。

他の区域ではサーミスタは、ポリプロピレンその他の適
当な材料、たとえば、高密度のポリプロピレンナイロン
、テフロン等で作ったさや２２に入れである。

この感知要素からはケーブル２３が時間・温度調節器１
で延びている。

したがって、サーミスタが設定温度を感知したときに加
熱が自動的に停止し、温度が設定温度以下に低下したと
きに自動的に加熱が再開される。

本発明の熱調節装置を用いるにあたって、カール・ロッ
ド（ビン）のまわりに髪の束２４を巻き付け、このロッ
ドを頭皮２５に向って巻き込み、すなわち頭皮にぴった
りと寄せ、巻き毛の上に弾性体を引張り、次にロッドの
端にプラグを差し込んで錠止することによってその位置
にロッドを保持する。

プラグの孔と協働するように設計したフックを弾性体の
下に挿入してからこの孔に押し込む。

次に、感温器アッセンブリが毛髪にぴったり合うように
整える。

所望ならば、２つまたはそれ以上の感温器を頭皮の別の
部分に設置してもよい。

本発明の装置を時間・温度調節器と一緒に用いると、頭
髪の温度を±１℃寸で制御することが可能となる。

この感温器では感度が良くなるが、現在市販されている
加熱ユニットではこの感度の向上は不要であり、また望
ましくない。

この感温器組立体は、さや、スリーブ、フック等に分解
のきざしをなんら認めることなく普通の環元ローション
と接触させ続は得た。

石けんその他の適当な洗剤の水溶液に浸すことによって
組立体全体を容易に清浄にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の温度感知装置の斜視図、第２図は第１
図の２−２線に沿った縦断面図、第３図は感温器組立体
の斜視図、第４図は第３図の４−４線に沿った縦断面図
、第５図は頭皮上に設置したロッドに挿入した感温器組
立体を示す図、第６図は頭皮上に設置した装置全体を示
す図である。 １０・・・・・・温度感知装置、１１・・・・・・ロッ
ド、１２・・・・・・開口、１３・・・・・・プラグ、
１４・・・・・・弾性体、１７・・・・・・感温器組立
体、１８・・・・・・フック、１９・・・・・・スリー
ブ、２４・・・・・・頭髪、２５・・・・・・頭皮。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ カール・ロッドと一諸に用いるようになった感温装
   置であって、時間・温度制御装置に接続したケーブルに
   結合した温度感知要素を包含する感温装置において、前
   記温度感知要素が熱伝導性の高い材料で包んであり、こ
   の包１れたユニットがプラスチック材のさやで覆ってあ
   り、このさやにフックがスリーブによって取付けてあり
   、このスリーブがフックのさやと接触している部分を覆
   って釦り、前記フックがカール・ロッドに取付くように
   なっていることを特徴とする感温装置。 ２ 包み用の材料がフィルムの形態にある特許請求の範
   囲第１項記載の感温装置。 ３ 包み用の材料がエポキシ樹脂である特許請求の範囲
   第１項または第２項記載の感温装置。 ４ 前記温度感知要素がサーミスタである特許請求の範
   囲第１乃至３項のいずれかに記載の感温装置。 ５ サーミスタの、毛髪に最も近い区域の包み材が約０
   ．０１乃至０．１５インチの厚さとなっている特許請求
   の範囲第１項記載の感温装置。 ６ 前記さやがポリプロピレンから成る特許請求の範囲
   前項のいずれかに記載の感温装置。 ７ 前記スリーブが照射ポリオレフィンから成る特許請
   求の範囲前項のいずれかに記載の感温装置。 ８ 前記照射ポリオレフィンが照射ポリ塩化ビニルであ
   る特許請求の範囲第７項記載の感温装置。 ９ 頭皮上に用いる感温装置であって、頭髪の束を巻き
   付けるようになったカール・ロッドと、このカール・ロ
   ッドの一端に設けてあってプラグを受けるようになって
   いる開口と、前記プラグ卦よヒ前記カール・ロッドの反
   対端に取付けた弾性バンドと、フックの一端を受けるよ
   うになった、前記プラグに設けた孔と、時間・温度制御
   装置に接続したケープノ＋ｄｃ結合した温度感知要素と
   を包含し、この温度感知要素が熱伝導性の高い材料で包
   んであり、この包渣れたユニットがプラスチック材のさ
   やで覆ってあり、このさやにフックがスリーブによって
   取付けてあり、このスリーブがフックのさやと接触して
   いる部分を覆って釦り、前記フックがカール・ロッドに
   取付くようになっており、前記温度感知要素がフックの
   自由端をプラグの孔内に保持することによって前記カー
   ル・ロッドに取付けられ、前記温度感知要素が弾性バン
   ドによって毛髪に保持することによって毛髪の束と接触
   し続けることを特徴とする感温装置。