JPS5829801A - N−アシル化キトサンの製造方法 - Google Patents

N−アシル化キトサンの製造方法

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JPS5829801A
JPS5829801A JP12759781A JP12759781A JPS5829801A JP S5829801 A JPS5829801 A JP S5829801A JP 12759781 A JP12759781 A JP 12759781A JP 12759781 A JP12759781 A JP 12759781A JP S5829801 A JPS5829801 A JP S5829801A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、N−アシルキトサンの製造方法、特にキトサ
ンに種々の官能基をもつアシル化剤を反応させることに
より、反応性のあるキトサン誘導体を製造する方法に関
するものである。
キトサンは、えび、かになどの甲殻類の外皮の構成成分
であるキチンを濃度30〜50%のアルカリ水溶液、例
えば水酸化ナトリウム水溶液と共に60℃以上の温度に
加熱する処理を繰り返すことによって得られる物質であ
り、D−グルコサミンを基本単位としたβ−(1−4)
結合の多糖類である。
このものは、セルロースと類似した化学構造を有してい
るが、セルロースが基本単位の2位の炭素原子に水酸基
をもつのに対し、アミノ基をもっている点で異なってい
る。ところで、このキトサンの2位の炭素原子に結合し
ているアミン基は1.3位及び6位の炭素原子に結合し
ている水酸基と比較してアシル化剤に対する反応性が大
きく、優先的にアシル化されてアミド結合を形成するの
で、これを利用して種々の誘導体を得ることができるこ
とが分った。
本発明者らは、このキトサンのアミン基の反応性を利用
して各種のN−アンル化誘導体を得る方法を開発するた
めに鋭意研究を重ねた結果、キトサンを粉粒状、繊維状
又はフィルム状に成形後、これを不活性溶剤中に分散さ
せ、アシル化剤と反応させることによりN−アシル化物
が得られること、この際官能基をもつアシル化剤を用い
れば任意の官能基を導入しうることを見出し、このよう
にして形成されたアミド結合は化学的安定性が優れてい
るので、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明に従えば、キトサンを酸に溶解し、次
いで得ら程だ溶液をアルカリ溶液と接触させて粉粒状、
繊維状又はフィルム状に凝固させ、この凝固物を不活性
溶剤中に分散させたのち、アシル化剤を反応させること
により、N−アシル化キトサンを製造することができる
この際、アシル化剤として官能基例えばノ・ロゲン原子
、カルボキシル基、カルボニル基、不飽和基などをもつ
ものを用いれば、反応性のN−アシル化キトサンが得ら
れる。
本発明で用いるキトサンは、前記したように、キチンを
濃アルカリと加熱して脱アセチル化した物質であるが、
ポリビニル硫酸カリウム水溶液を用いるコロイド滴定法
によって測定したアミン基の値が、4.37〜6.20
 (ミリ当量/キ、トサン乾燥重量2)の範囲内にある
ものが好適である。
本発明の方法においては、キトサンを例えば酢酸、塩酸
、リン酸などの酸の水溶液にまず溶解する。この酸性水
溶液の酸度は特に重要ではなく、キトサンの溶液を形成
すればよい。通常は、例えば0.5〜15.0重量%の
酢酸水溶液、0.4〜7.2重量%の塩酸水溶液、0.
4〜10.0重量%のリン酸水溶液程度の酸性水溶液が
用いられる。キトサンの溶gは、そのまま次のアルカリ
接触処理に用いてもよいが、非イオン性界面活性剤を添
加し、分散乳化させて用いるのが有利である。
キトサンの酸性水溶液又は乳化液は、次いで、例えば0
,1〜5重量重量子ルカリ水溶液と接触させてキトサン
を析出させ、粉粒状又は繊維状に凝固させる。この場合
、キトサン液は、はげしくかきまぜながら、アルカリ水
溶液中に注加することが望ましい。また、キトサンのフ
ィルム状の凝固は、キトサン溶液をガラスなどの平板上
に塗布し、乾燥させたものをアルカリ水溶液中に浸せき
して容易に得ることができる。
キトサンの析出、凝固に用いるアルカリ性水溶液は、例
えば水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液又
はアンモニア水などが好都合に用いられる。
アルカリ水溶液によって凝固した粉粒状又は繊維状のキ
トサンはこれを分離し、通常水洗、乾燥したのち、不活
性溶剤中に分散さ・せる。その場合凝固したキトサンを
分離し、乾燥することなく、よく水洗してアルカリを除
去し、アルコールなどの水溶性溶剤で洗浄して水を置換
したのち、分散剤 させようとする不活性溶剤で洗浄するか、該rに浸せき
して溶剤置換し、このキトサンを不活性溶剤に分散させ
てもよい。不活性溶剤は、次工程のアシル化反応におい
て、アシル化剤や反応生成物に対して全く活性を示さず
、アシル化反応に何ら影響を与えない溶剤であって、一
般、に非プロトン性のアミド化合物、脂肪族エーテル化
合物、芳香族炭化水素化合物及び脂肪族塩素化合物など
が包含され、代表的なものとして、例えばジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリド
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン。
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジn−ブ
チルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、クロ
ロホルム、四塩化炭素を挙げることができる。これらの
溶剤類は単独でも2種以上を混合して使用することもで
き、さらにアルコール類を併用してもよい。それらのア
ルコール類。好ましいものとしては、例えばメタノール
、エタノール、n−プロパツール及ヒインプロパノ−/
L4どが挙げられる。不活性溶剤中に低級アルコール類
を存在させると、上記キトサンのアルカリ水溶液による
析出、凝固処理後、粉粒状あるいは繊維状物を水洗した
のちアルコールで置換してそo2ま不活性溶剤中に投入
分散させることができるので甚だ好都合であるばかりで
なく、キトサジ\の水酸基のアシル化を抑制する効果が
ある。
次に、不活性溶剤中に分散させたキトサンは所定のアシ
ル化剤によりアシル化処理される。本発明の方法妊おい
ては、アシル化剤は、カルボン酸無水物又はカルボン酸
塩化物が有利に用いられ、それらの代表的なものとして
は、例えば無水酢酸。
無水モノクロル酢酸、無水ジクロル酢酸、無水プロピオ
ン酸、無水酪酸、無水アクリル酸、無水メタクリル酸、
無水安息香酸、塩化アセチル、塩化アクロイル、塩化メ
タクリロイルなどを挙げることができる。
粉粒状、繊維状又はテープ状ないしフィルム状のキトサ
ンの不活性溶剤分散液は、かきまぜに支障がなく、かつ
円滑なアシル化反応が可能である限り、分散質濃度には
特に制限はない。アシル化反応は、このキトサン分散液
にアシル化剤を加え好ましくは、緩和された温度条件下
でかきまぜながら行われる。アシル化剤の使用量は、所
望アシル化度に応じて異なるが、アミン基を対象とする
反応では、キトサンの構成要素であるD−グルコサミン
単位モルに対し、05〜15倍モル程度が使用される。
2種以上のアシル化剤を用いる場合には、その合計量が
上記モル比範囲にあればよく、その場合、2種以上を混
合して反応に供してもよいし、1成分を添加し反応完結
後、他のアシル化成分を添加反応させ、所望特定成分の
アシル化度をコントロールすることができる。
反応は加温下で行わせることもできるが、例えば30℃
以下の穏やかな温度条件で、10〜数10時間反応させ
るのが有利である。
キトサンにアシル化剤を作用させてアシル化キトサンを
得る場合には、通常アシル化剤はキトサン中のアミン基
及び水酸基と反応し、それぞれアミド結合及びエステル
結合してアシル化物が形成されるが、不活性溶剤として
非プロトン性のアミド系化合物を用い、あるいは該化合
物と他の不活性溶剤との混合溶剤を用いると、キトサン
の水酸基のアシル化を抑制し、選択的にN−アシル化物
を得ることができる。
本発明の方法によシ製造されるN−アシル化を含むアシ
ル化キトサンのアシル基の置換度は、元素分析して炭素
元素に対する窒素元素の組成比(N10値)を求めるこ
とによシ容易に算出できる。例えば、クロルアセチル化
キトサンについてのその置換度、すなわちアセチル化度
(DS)は、次式によシ算出される。
DS=  (0,583,1/(N/Cり  ) −3
(式中の数字0.5831は、アシル化剤の種類により
決定される。) また、アシル化キトサンは、赤外線吸収スペクトルによ
りそのアシル化を確認することができる。
アシル化により、アミン基から誘導されるアミド基に基
づ(1630〜1670m−’の領域(アミド1)及び
1530〜1555crn−’の領域(アミド■)の吸
収帯、水酸基がアシル化されて形成されるエステル結合
のカルボニル(〉C−0)に基づ< 1720〜175
0Crn−’領域の吸収帯が認められ、これ己吸収帯の
強度は、それぞれのアミノ基及び水酸基のアシル化度の
増大に比例して増大する。このことはキトサンのアシル
化は、キトサンの構成要素であるグルコサミン単位の2
位のアミン基がアシル化されてアミド基を形成す免反応
と6位の水酸基及び3位の水酸基がアシル化されてエス
テル結合を形成する反応が、通常同時に生起することを
示しているが、アミン基のアシル化度に対する水酸基の
アシル化度の割合は、アミド■の吸収強度1)+670
に対するエステルカルボニル基の吸収強度D175゜の
比(DI750/D1670 )の値から推定すること
ができる。
本発明の方法によれば、キトサンに反応性の基、例エバ
クロルアセチル基、アクリロイル基、メタクリロイル基
などを所望に応じて導入することができ、それぞれの反
応性基の特性を利用して、例えばイオン交換樹脂、キレ
ート樹脂、触媒担持用樹脂などの中間体として、あるい
は酵素固定用樹脂やクロマトグラフィー用ゲルとして廟
用な物質を得ることができる。
以下実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 アミン基値5.92ミリ当量/1゜ヤト−,−76,2
81を5%酢酸水溶液101に溶かし、この溶液に界面
活性剤スパン−60(ソルビタン−モノステアレー) 
) 1.0%ベンゼン溶液30m1を加えて乳化液を調
製した。この乳化液を激しくかきまぜながら2.5%水
酸化ナトリウム水溶液200m1中に一度に加え、40
分間、さらにかきまぜ続けた後、1時間静置してから、
濾過し、不溶分を捕集した。
不溶性沈殿物は、アルコールで洗うことによって含有す
る活性剤(スパン−60)を除き、中性になるまで水洗
を繰返しだ。次いで沈殿物はメタノールで洗ってから、
ジメチルアセトアミドで洗い、余分の溶剤をν過して除
いた。キトサンビーズは、ジメチルアセトアミドで湿潤
した沈殿物として4.5f得られた。
ジメチルアセトアミドIonlに、溶剤で湿潤したキト
サンビーズ2.2Li−を加えて分散液をつくり、該分
散液をかきまぜながら無水モノクロル酢酸0.91 、
%を加え、室温で26時間反応を行った。生成物は濾過
して溶剤から分離し、メタノールで洗い、続いて水洗を
中性になるまで繰返したのち、メタノールに置換し、次
いでベンゼンに置換シて、凍結乾燥を行った。生成物の
乾燥重量は0.158 %であった。クロルアセチル化
度は1.17、塩素含量は15.4%、吸光度比D17
50 /DI 670は0.21であった。またジメチ
ルアセトアミドの代りにジメチルホルムアミドを用い、
その10m1中にキトサンビーズを分散し、無水モノク
ロル酢酸を47時間反応させて、モノクロルアセチル化
度1.22、塩素含量15・5%、吸光度比D1750
/D1570カ0.4゜の反応生成物を得た。
実施例2 実施例1で調製したキトサンビーズ2.2 f (含溶
剤)をジメチルアセトアミド1 ”’Orulに分散さ
せた液に無水モノクロル酢酸0.083 f加えて、室
温で22時間反応を行った。その後、反応液に無水酢酸
0.969%を添加して26時間反応させた。反応性成
物は濾過して溶剤から分離しメタノールで洗い、続いて
水洗を繰返したのち、メタノールに置換し、次いでベン
ゼンに置換して、凍結乾燥を行った。
生成物の乾燥重量は0.1327であり、そのクロルア
セチル基及びアセチル基の置換度は1.08、塩素含量
は8.7%、吸光度比D1750/D1670は0.1
2であった。
同様にして、ジメチルアセトアミドに分散させたキトサ
ンビーズに無水安息香酸0.879−を加え23時間反
応すると、反応生成物のベンゾイル基の置換度は0.4
8であり、赤外線吸収スペクトルには1650z ”と
1540crn−’にアミド基に基づく強い吸収が認め
られたが、エステル結合のカルボニル基による17.2
0 cm−1附近の吸収は極めて弱いもので、ベンゾイ
ル基は、選択的にアミノ基と結合していることが確認で
きる。
実施例3 キトサン0.217を5係酢酸水溶液に溶かした溶液に
2%スパン−60のベンゼン溶液を30m1加え、振と
うして乳yヒ液を調製した。この乳化液を激しくかきま
ぜながら2.5%水酸化ナトリウム水溶液200m1!
に加え、さらに1時間かきまぜ続けたのち、1時間静置
した。これを沖過して沈殿物を集め、エタノールで洗っ
て活性剤を除いてから、洗浄液のpHが6.0になるま
で水洗を繰返した。その後回−びエタノールで洗い次い
でテトラヒドロフランで置換すると、6,857の湿潤
キトサンビーズが得られた。
この湿潤キトサンビーズ2.7554をテトラヒ ドロ
フランに浸して溶剤置換したの、ち、テトラヒドロフラ
ン20m1に浮遊させたキトサンビーズ分散液に無水モ
ノクロル酢酸0.797を加え66時間反応させた。反
応後、沈殿物を分離し、メタノールで洗い、水洗を繰返
し行ってからメタノール置換、ベンゼン置換し、凍結乾
燥を行った。得られた反応生成物の乾燥重量は0,14
67、クロルアセチル化度1.67、塩素含量17.9
%、吸光度比D1□5゜/D1670は0.62であっ
た。
実施例4 実施例3で調製した湿潤キトサンビーズの4.102を
ジオキサンに浸して溶剤置換したのち、ジオキサン2o
rnlに浮遊させてその分散液に無水モノクロ酢酸0.
907を加えて66時間反応させた。反応後、沈殿物を
メタノールで洗い、水洗を繰返したのちメタノール置換
、次いでベンゼン置換して凍結乾燥を行った。得られた
反応生物の乾燥重量は0.1711、クロルアセチル化
度1.43、塩素含量12.7%、吸光度比D1750
//D1670ば0.64であった。
実施例5 キトサン(アミン基の値5.92ミリ当量15’)4.
01をlθ%酢酸水溶液200m/!に溶かし、2%キ
トサン溶液を調製した。
このキトサン溶液5.Orにスパン6002%ベンゼン
溶液15m1を加え、エマルジョン化させた。
このエマルジョン溶液を激しくかきまぜながら2.5係
水酸化ナトリウム水溶液200mJ中に流し込み、30
分間かきまぜ続けてキトサンを凝固させた。
析出した沈殿物を集めてメタノールで洗ってから、中性
になるまで水洗を繰返した。水洗を終ったキトサンビー
ズは、吸着水をメタノールで置換し、さらにベンゼン置
換を行ってから、これをベンゼン2oml中に分散させ
た。この分散液にアルコールを添加し、無水モノクロル
酢酸を加えて反応させ、得られた反応生成物の重量、り
pルアセチル化度、塩素含量及び吸光度比D17.。/
D1670を検べた。アルコールの種類及び添加量を変
えて同様に反応させ、その結果を反応系の条件とともに
下掲第1表に示す。なお、アルコール類を添加せず、無
水モノクロル酢酸の使用量を大巾に変えた場合の結果も
表中にまとめて示した。
比較のために、本発明方法とは異なり2%キトサン溶液
5.05’に2%スパン6oのベンゼン溶液15m1加
えて乳化し、これに5%水酸化ナトリウム水溶液を7 
、0 ml加えて、凝固析出したキトサンを含む反応混
合物に直接無水モノクロル酢酸1.761をベンゼン5
.omlに溶かした溶液を加えて4時間かきまぜた後、
1日間装置してから、沈殿物を分離、洗浄処理を行い、
乾燥して0.0557の固形物を得たが、赤外線吸収ス
ペクトルはキトサンに近いパターンを示した。捷た、同
様の方法で無水アクリル酸のベンゼン溶液を作用させた
後、沈殿物の分離を試みたが、生成物は水媒体中で著し
く膨潤しており、キトサンのN−アシル化はほとんど起
っていないことが分った。
まだ、本発明の方法で析出させたキトサンの代りにキチ
ンのけん化によって得られるキトサンの粉末(粒度80
〜150メツシユ、コロイド滴定によるアミン基の値5
.92ミリ当量/7)0.0367をベンゼン中に分散
し、無水モノクロル酢酸1,60iを24時間作用する
と、生成物の得量は0.0401であった。このものの
クロルアセチル化度が0.71、塩素含量が8.5%、
吸光度比D1750/D167oは0.82であった。
したがって、この反応生成物は、本発明方法による反応
物と異なり、局部的にクロルアセチル化されたも−ので
あることが分った。
実施例6 i施例5の方法で調製したキトサンビーズをジメチルア
セトアミドに浸して溶剤置換したのち、ジメチルアセト
アミド20rnl中に分散させ、無水アクリル酸1.1
1を加え、48時間攪拌反応させた。生成物の得量は定
量的であり、アクリロイル基の置換度は1.30、吸光
度比D1□28/D工、6.は0.67であった。
実施例7 キトサン4.01を10%酢酸水溶液200m/!に溶
かした溶液をガラス板上に塗布し、乾燥後、0.5係水
酸化ナトリウム水溶液中に浸してキトサン皮膜を凝固さ
せた。凝固した皮膜をガラス板から剥離し、水洗、次い
でメタノール浸せき及びベンゼン浸せきを行った。この
ようにして洗浄、ならびに溶剤置換したフィルム(厚さ
19〜24μm)をベンゼン20m1中に浮遊させて、
その中に無水モノクロル酢酸1.6y−を加えて反応を
行うと、1670 cm ”と1545i1にそれぞれ
アミドI、アミド■の強い吸収を示し、1750cri
1’にエステル結合のカルボニルの吸収を示すフィルム
が得られた。比較として、本発明の方法によらないで調
製されたキトサンフィルムを乾燥後、ベンゼン中に浸せ
きして1.61の無水モノクロル酢酸を38時間作用さ
せた場合は、1670 、 ”、1545.’に弱い吸
収を示し、1750i’に微弱な吸収のあるフィルムが
得られたのみであって、アシル化は極めて起りにくいこ
とが明らかである。
添付図面は、上記方法で得られた各フィルムの赤外線吸
収スペクトルで、aは本発明の方法によらない無水モノ
クロル酢酸処理キトサンフィルムのものであり、対比の
ために非処理キトサンフィルムの吸収スペクトルを点線
で示しだ。bは本発明の方法で得られたクロルアセチル
化キトサンフィルムの吸収スペクトルである。両スペク
トルから明らかなように、aはもとのキトサンフィルム
とほとんど吸収傾向を有するのに対し、bは3つのクロ
ルアセチル化に基づくシャープなピークが存在する。
実施例8 実施例7の方法でキトサン溶液から作成したキトサンフ
ィルムをベンゼン100m1中に浮遊させて、これに無
水アクリル酸を0.55ji’加えて42時間反応すせ
た。反応後ベンゼンで洗い、メタノールに10分間浸せ
きしてから水洗を繰返し行ったのち、乾燥した。生成物
は強じん、透明なフィルムであ ゛す、1662 cr
i1’と1550滅1に強いアミド基の吸収が、また1
72s函’にエステル基の吸収が認められた。
無水アクリル酸の代りに無水メタクリル酸を用い、同じ
方法で処理して、同様に強じんかつ透明なフィルムが得
られた。そのフィルムは、1660z’と1550 c
im ’に強いアミド基の吸収を示し、1750 cm
 ’附近めエステル結合に基因する吸収は極めて微弱で
あった。
【図面の簡単な説明】
図id、キトサンフィルム及びその無水モノクロ酢酸処
理フィルムの赤外線吸収スペクトルで、aは本発明外の
方法によるもの、bは本発明の方法によるもの及び点線
は非処理キトサンフィルムのものである。 特許出願人  工業技術院長 石板誠−指定代理人  
大阪工業技術試験所長 内藤−男

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 キトサンを酸に溶解し、この溶液をアルカリ溶液と
    接触させて粉粒状、繊維状又はフィルム状に凝固させ、
    この凝−物を不活性溶剤に分散させてアシル化剤と反応
    させることを特徴トするN−アシル化キトサンの製造方
    法02 アシル化剤が無水酢酸、無水モノクロル酢酸、
    無水アクリル酸及び無水メタアクリル酸から選択される
    1種又は2種以上のものである特許請求の範囲第1項記
    載の製造方法。 3 不活性溶剤が非プロトン性のアミド系化合物、芳香
    族炭化水素化合物、脂肪族塩素化合物及び脂肪族エーテ
    ル化合物から選択される1種又は2種以上のものである
    特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 4 非プロトン性のアミド系化合物がジメチルホルムア
    ミド、ジメチルアセトアミド又はN〜メチルピロリドン
    である特許請求の範囲第3項記載の製造方法。 5 不活性溶剤がアルコール類を含有する混合溶剤であ
    る特許請求の範囲第3項又は第4項記載の製造方法。
JP12759781A 1981-08-13 1981-08-13 N−アシル化キトサンの製造方法 Expired JPS5930163B2 (ja)

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