JPS5827782Y2 - ウオツシヤノズル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車などをはじめとする各種の車両に装
着されるウオッシャノズルに関するものである。

従来のウオッシャノズルは、ノズル本体に噴出孔を機械
加工によって穿孔していたものであり、殊に同一のノズ
ルから異なる方向に洗浄水を噴出させるには、小さなノ
ズル本体に複数個の噴出孔を順次開設しなければならず
、その製造効率を向上させることができないという欠点
があった。

この考案は、以上のような従来の欠点を解消し、少なく
とも二つの方向に洗浄水を噴出することができ、簡単な
構造で容易に製造することができるウオッシャノズルを
提供しようとするものである。

以下、添付図面に示す一実施例を参照してこの考案を詳
細に説明すると、第１図はウオッシャノズルの斜視図、
第２図および゛第３図は第１図のＩＩＩＩ線およびＩＩ
Ｉ−ＩＩＩ線に沿う断面図であって、これらの図から明
らかなように、図示しないウオッシャポンプから導出さ
れた送水パイプ１の先端部にパイプ材からなるウオッシ
ャノズル本体２の基端部を挿入接続している。

ノズル本体２の先端中央部は、両側部に細孔からなる二
個の噴出孔３，３を残した状態で押潰して閉鎖されてお
り、前記両噴出孔３，３は、パイプ材の押潰しによって
その先端部が扇形状に形成される関係上、ウオッシャノ
ズル本体２の端部に至るに従って次第に離間するような
通人字状に形成されるのである。

また、前記ウオッシャノズル本体２の外周面中央部には
、ノズル取付用のフランジ４が固定されており、該フラ
ンジ４によってウオッシャノズルを車両に取付固定する
ので゛ある。

なお、以上のような構成に係るウオッシャノズルを製造
するに際しては、パイプ材の一端部に噴出孔３，３の内
径と略同−のゲージ棒などを挿入し、然る後にパイプ材
の一端部を適宜のプレス装置などによって押潰せば、パ
イプ材の一端部は、前記ゲージ棒を挾み込んだ状態で閉
鎖されるのである。

したがって、このようにしてパイプ材の一端部の押潰し
閉鎖が行なわれた後に前記ゲージ棒を抜取れば、パイプ
材の一端部に噴出孔が形成されるのであり、この噴出孔
の方向は、前記ゲージ棒によって高精度に方向付けられ
るのであるが、前記噴出孔の形成に際しては必らずしも
ゲージ棒を用いる必要はなく、単にパイプ材の一端中央
部を押潰すことによっても所定の噴出孔を形成し得る。

以上のような構成に係るウオッシャノズルは、例えば第
４図に示すように、自動車５におけるフロントガラス６
の前方下部中央に装着し、前記噴出孔３，３から運転席
の前方と助手席の前方とに向って洗浄水を噴出させるこ
とができるのであるが、第５図に示すように、ノズルを
フロントガラス６の前方下部左右位置に設置し、それぞ
れのノズルから運転席と助手席との前方上下位置に向っ
て洗浄水を噴出させることにより高低速走行いずれの場
合に対しても所定の洗浄水の噴出を行なわせることがで
きる。

以上説明したように、この考案に係るウオッシャノズル
は、パイプ材の一端部に二個以上の噴出孔を残して該パ
イプ材の一端部を押潰して閉鎖するという極めて簡単な
構成であり、ウオッシャポンプから送出されてくる洗浄
水は極度な絞り作用を受けることなく、序々に狭小する
噴出孔を経て噴出されるから、洗浄水の噴出方向が安定
するなど、極めて簡単な構成でありながら、安定した噴
出特性を有する安価なウオッシャノズルを容易に提供し
得るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係るウオッシャノズルの一実施例を示
すものであって、第１図は要部の斜視図、第２図は第１
図のＩＩ−ＩＩ線に沿う断面図、第３図は第１図のｌｌ
ｌ−ＩＩＩ線に沿う断面図、第４図は一使用状態を示す
斜視図、第５図は他の使用状態を示す斜視図である。 ２・・・・・・ウオッシャノズル本体、３・・・・・・
噴出孔、４・・・・・・フランジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも異なる方向に向って開口する二個以上の噴出
   孔を残してパイプ材の一端部を押潰して閉鎖したことを
   特徴とするウオッシャノズル。