JPS5827587B2 - カセツトテ−プ収納容器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はカセットテープ容器、とりわけ車輌における
カセットテープの収納に関するものである。

カセットテープは一般に規格化された薄い矩形で、間隔
を置いて対称に配された磁気録音テープを巻くテープス
プールを組み込んだゝゝスラブ“或はブ田ンクの形をし
ている。

そのスラブの一方の長辺側端面にはカセットテープレコ
ーダの録音マたは再生ヘッドに通ずる様にスプール間の
テープ走行部を露出させる開口がある。

種々のカセット用収納容器が提案されているが、しかし
これらは個々のカセット用の一連の区画に分割した嵩張
った堅い入れ物の形をしているのが典型的である。

斯様な堅い収納容器はしばしば嵩張るし、過度に車輌内
の自由な空間に出張る。

それらはまた、万一乗員が衝突したら危険な、目立って
突き出た硬い端を持っていることもある。

その上、望ましからざるカセットまたはカセットスプー
ルの動きを阻止するための特別の用意は為されておらな
かった。

このようなカセットの収納容器を、典型的に車輌の前部
（例えばダツシュボードまたはコンソールボックスの上
かその近辺）に取り付けであるカセットプレーヤに挿入
できるように運転席または客席からカセットに届く便利
な位置に取り付けることにおいても問題がある。

従来の堅いカセット収納容器の上記問題は多数の、例え
ば１ダースとかそれ以上のカセットを収納したい時一層
悪化する。

というのは従来の容器では過度に大きく、嵩張り、じゃ
まになるからである。

本発明によれば、カセットテープ収納容器は、概ね剛直
な支持枠部材と、支持部材へ取り付けるための前記支持
枠部材上の取り付は手段と、カセットテープの対応端縁
を隣り合せにしかつ階段状の横断面内で該端縁を互に重
ね合せた状態で個々のカセットテープを収納するための
複数個の連続して隣り合った収納区画を有し、該収納区
画は、向い合った側壁と、収納区画内にカセットの側縁
を確実に係止するための弾圧手段として個々の収納区画
の側壁の向い合った内側面上に設けられた内側突起と、
個々の収納区画内で前記側壁間に架設された支持棚と、
個々のカセットのテープスプールと係合しその回動を阻
止するための個々の前記支持棚上のスプール位置決めリ
ブを有し、合成樹脂材料よりなる一体成形品として製造
されている。

この収納形状ではカセットは支持枠部材の個々の区画の
弾圧内側突起は、カセットを内部に確実に係止し、かつ
確実な引き抜き動作があったときにはその取り外しを妨
げることなく動いている車において受ける通常の力の下
で外れるのを抑えるために配設されている。

このような収納容器は１カセツトの深さより非常に厚く
する必要はなく、面積は必要なカセット区画の数に依る
が、カセットを一線または一列に収納するとすれば１カ
セツトより幅が大きくないのが都合がよい。

そのような形状なら車内の略平坦な面、例えばドアトリ
ムパネルや他の内装トリムパネル、フットウェル（ｆｏ
ｏｔ ｗｅｌｌ）の側壁、コンソールボックス、ダツシ
ュボードの前、上または下面、屋根のヘッドライニング
またはサンバイザー シートの背、または小物槽に取り
付けられる。

他のばらのものを、内部のカセットが保護されしかも容
易に手が届く状態で、ホルダー上に積むことができる。

区画自体は、堅い壁をしておると共に支持枠部材と一体
であるのが好ましい。

事実、全体アセンブリは一体成型にてつくることができ
、それには合成樹脂材料が都合がよい。

各々の区画は、カセットを内部に確実に係止して、確実
な引き抜き動作があった時にはそれの取り外しを妨げる
ことなく動いている車において受ける通常の力の下で外
れるのを抑えるための弾圧手段を設けてもよい。

個々の区画の底にはカセットがボトムエッヂでこすれな
いように切除部および／または突出リブあるいは***を
設けてもよい。

これはカセットをテープの露出走行部を下にした状態で
且つそのテープの走行部がポケットのボトムエッヂでこ
すれてそれとの接触で損傷しないようにして挿入するた
めに重要なことである。

このようにテープ走行部にはダスト等に対して最高の保
護を与えである。

スプール位置決めリブは、動いている車で受けるような
振動の下での動きまたは回転を抑制する。

これは早過ぎるテープ駆動巻取り動作やその結果テープ
が延びたり、あるいはそのカセットを引き続き使用する
と破損したりすることになるテープ走行部のたるみやは
どけをも防ぐ。

カセットは完全に挿入した時、取り出しのために把める
ように端縁部にて区画から突き出ているのが望ましい。

連続した隣り合せの区画は、区画へのカセットの差し込
みおよびそこからのカセットの抜き取りを容易にするた
め境界部にて一方が他方に入り込んでいる。

更に、区画の深さは内側端部での縮小した深さへ向けて
先細りとなして、１区画の先細端部が隣接区画の口内に
あるようにしてもよい。

個々の区画の形状はポケット壁とカセット間の接触を最
小にするような形状にすることができる。

これは、例えばポケット壁の切除面積を増やし、カセッ
ト本体の局部係合用突起を用いることによって可能であ
る。

切除面積はカセットの平坦面に付けた識別ラベルを露出
するように構成することも好ましく、そうすることでカ
セットが一杯入っている時でも各個のカセットを容易に
識別できる。

これは、運転から注意がそれるのでカセットの選択に最
小の時間しか要しないのが望ましい車輌での使用にとり
わけ有利である。

区画またはポケットの配置は利用可能な収納面積に合わ
せることができる。

従って、例えばポケットは単一の列ではなく端と端とを
向い合せにして連続した列に並べてもよい。

支持枠部材に裏張り片で保護した粘着層を設けるとよく
、その裏張り片をはぎ取ると支持面が露出して設置が可
能となる。

あるいはまた、その他の着脱自在な装着結合材を設けて
もよく、それにより該容器は全体的に取り外しでき、他
の場所ででも収納容器として用いたり、通常のカセット
搬送用に手に携えることもできる。

支持枠部材はどんな適当な形状、例えば一体のシートや
前記ポケット壁を支持するための周囲枠組であってもよ
い。

以下、単に例として本発明の実施例を添付の図面を参照
して説明する。

第１図乃至第３図において、カセットテープ収納容器は
堅いシート１８の形をした支持枠部材を有し、堅い壁で
できた複数の隣り合せのポケットまたは区画を備えてお
り、そのうちの参照番号１６および１７を付した２つを
示しである。

これらの区画は図示の如く互いに当接してもよくあるい
は区画１７のボトムエッヂを示す鎖線３９並びに隣りの
重なり合った区画１６の開口端を示す鎖線４１で表わし
たように境界部で重なってもよい。

第２図および第３図に示すように、カセットテープ３０
は開口端または口２２および２３から各各区画１６およ
び１７内へ差し込まれ、完全に挿入した位置ではこれら
のカセット３０は、把んで引き抜けるように端の外縁部
３８にて露出している。

カセット３０を適所にしっかりと固定し、而して移動中
にカセットが偶然に紛失するのを防ぐため、各区画には
カセット３０を適所に保持するための弾圧手段を設けで
ある。

斯る弾圧手段は区画１６．１７のサイドエッヂの壁の内
側に反ったリブまたは湾入２５の形をとっている。

これらの反った湾入２５はカセット３０が完全に挿入さ
れた位置ではそのカセットの側壁に係合するが、カセッ
ト前部のサイドエッヂにたいていみられる突起２７によ
って容易にゆがみ、カセット３０の取り外しを可能にす
る。

これらの突起３７が完全に挿入した位置からのカセット
の抜けをどのようにして防止するかは、それらが突起２
５を通り抜け、そしてそれらをゆがませねがならないこ
とから判る筈である。

対向するスリット３５で以て区画の側面に３６にて示す
ような追加の突起を形成してもよく、これらは突起２５
と同様に作用する。

カセット３０はテープの露出走行部に最高の保護を与え
るためそのテープ走行側を下向きにして区画へ挿入され
る。

しかしながら、区画のボトムエッヂでテープがこすれて
それがため損傷するのを防ぐべく、立ち上りリブ２８を
区画のボトムエッヂに設けである。

これらは区画の壁画体と一体に形成してもよい。

実際、堅い壁をもった区画と支持枠部材とは、例えば合
成樹脂材料の一体成型体として形成することができる。

好ましい構成では区画は図示の如く直列に並べてあり、
容器全体の幅は略々１カセツトテープ３０の幅だけある
。

要求により、また特に成る特定の備え付けに利用できる
空間によって、例えば短いポケット列とかいった他の詩
形状にすることが可能である。

該容器は自動車に備え付けるようにしであるが、そこで
は内部空間はしばしばいろいろなことに利用される。

容器の深さはほんの各区画の最も深い部分、つまり開口
端に於ける深さにすぎず、それ自体側々のカセット３０
の厚さより大して大きくはない。

もつとも各区画の深さ、傾きおよび先細りの度合は個々
の要求に副うようにすることができる。

カセット自体はたいてい厚さ１／４インチ以上ないので
、区画がカセット厚の２倍あるとしても容器全体の厚さ
は１／２から１インチ程度あれば済む。

備え付は易くするため、固定手段、例えば裏張り片を支
持枠部材つまりシート１８に設けてもよい。

あるいは固定手段はネジ、ボルトまたはラッチの如き確
実な機械的固定具から成っておってもよい。

数個の収納ユニットを同一位置に取り付けてもよく、こ
れを容易にするためそれらユニットを積み重ねおよび／
または共通のまたは一連の平行軸に枢着してもよい。

各々のユニットは通常の収納、陳列および搬送用に役立
つ、例えば手に携えであるいはバッグに入れて、あるい
はまた特定の機能をもったバッグまたはケースに入れて
でも。

例えは一緒に載置した複数の個別ユニットで宣伝による
販売促進用の陳列台を構成することもできる。

個々の区画は個々のカセットだけを受は入れるようにし
てもよいし、または保護ケースに入れて特に普通それら
を入えて販売されているものに入れた状態で受は入れて
もよい。

本発明のカセットコンテナのより精巧で実用的な実症例
を第４図および第５図に示したが、同図において中空で
端部が開いた形状の略々矩形の本体は、互いに整夕（ル
た鋸歯状上縁をもち周囲フランチ５０で結合した矩い壁
５６．５７で支えられた一対の対向せる長手側面５１を
有してなり、周囲フランチ５０はユニット全体を図示し
てない支持部材上に据え付ける支持枠部材を形成してい
る個々のカセットテープ用で前部が開いた６個−列のポ
ケット６１が、間隔を置いた一連の横仕切り壁５８で長
手方向側壁５１間に形成され、各々ポケット内に嵌装さ
れたカセットテープ６５の下端と係合して抑制するため
の上部リップ５３を備えている。

カセットの下側は、カセットのテープスプールを位置決
めしてその運動、″とりわけ回転を確実に阻止するため
の一対の間隔を置いた立上りリブ５５を一体に有するバ
ーまたは横桟５４との係合によって支持される。

カセット６５の上前隅角は各長手方向側壁５１の内側に
ある突起６０に係止される。

カセットはそれ故突起６０の局部的弾性変形によってポ
ケット内に押し込み式に嵌まり込み、その突起は斯る操
作を容易にすべく傾斜したくさび形内側面を有している
。

斯くしてポケット６１へのカセット６５の挿入またはそ
れからの引き抜きでは、カセットを若干傾斜させてそれ
を突起６０を通過せしめると共に摺らせて突起５５と係
合させることが必要である。

突起５５は一旦カセット６５のテープスプールと係合す
ると、カセット６５が更に内方に移動するのを阻止する
効果をも有する。

ポケット６１の寸法はカセット６５の内側開口端とポケ
ット６１の内壁５８との間に内側開口端での露出したテ
ープ走行部が壁５８にこすれ得ないように空間が存する
程度である。

各横桟５４の形状はカセットテープ６５の表面形状に適
合する形状であって、特に後端は中央部にてへこみをつ
けあるいは切除してあってテープスプールの領域におけ
るカセット６５の対応形状の表面突部を収容する。

これによってポケット６１内にある時のカセット６５の
位置の改善をもたらす。

ポケット６１の数はいくらでも必要なだけ結合でき、ホ
ルダー備え付けの余地がとりわけ限られたところでは例
えば５個といった少ない数が好都合である。

同様に、単一の真直な列の外に他のポケット形状を採用
することもできる。

前部が開いたポケット形状は、識別ラベル（普通、カセ
ットの平坦な側面につけである）を露出させることによ
って、全部入っている時でも個々のカセットを容易に調
べ、確認することを可能にする。

【図面の簡単な説明】

第１図はカセットテープ収納容器の要部を示す概略斜視
図：第２図は第１図に示す収納容器の平面図；第３図は
第１図及び第２図に示す収納容器の側面図；第４図はカ
セット容器のもう１つの実症例を示す概略斜視図；およ
び第５図は第４図の５−５髄に沿った断面図である。 １８．５０・・・・・・支持枠部材、１６，１７，６１
・・・・・・区画またはポケット、３０，６５・・・・
・・カセットテープ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 概ね剛直な支持枠部材と、支持部材へ取り付けるた
   めの前記支持枠部材上の取り付は手段と、カセットテー
   プの対応端縁を隣り合せにしかつ階段状の横断面内で該
   端縁を互に重ね合せた状態で個々のカセットテープを収
   納するための複数個の連続して隣り合った収納区間を有
   するカセットテープ収納容器であって、前記収納区間は
   、向い合った側壁と、収納区画内にカセットの側縁を確
   実に係止するための弾圧手段として個々の収納区間の側
   壁の向い合った内側面上に設けられた内側突起と、個々
   の収納区画内で前記側壁間に架設された支持棚と、個々
   のカセットのテープスプールと係合しその回動を阻止す
   るための個々の前記支持棚上のスプール位置決めリブを
   有し、前記収納容器は合成樹脂材料よりなる一体成形品
   として製造されていることを特徴とするカセットテープ
   収納容器。 ２ 前記取り付は手段が剥ぎ取り可能な裏張り片によっ
   て保護された自己粘着層よりなる特許請求の範囲第１項
   のカセットテープ収納容器。 ３ 前記収納区画が前面開口形状をなし、かつ前記側壁
   が比較的浅く形成されている特許請求の範囲第１項のカ
   セットテープ収納容器。