JPS5826922Y2 - 板材梱包用周面保護テ−プ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、建築用合板などの板材を複数枚積重ねて梱包
するのに用いる板材梱包用周面保護テープに関する。

従来この種の枠材を梱包するには、所定枚数積み重ねた
積層板材の周面へ合成樹脂製弾性材料よりなる無端状の
周面保護テープを嵌め、テープを含む板材全体をシュリ
ンク包装するのが一般的である。

周面保護テープは、板材コーナ部に対応させてコーナ保
護材が貼着され、板材のコーナ部が損傷しないように保
護しである。

ところが周面保護テープおよびコーナ保護材の夫々幅は
板材の積厚と一致させていたため、最も外側に位置する
板材の外周部の保護が不十分となる。

殊に周面保護テープが位置ずれした場合、外側の板材が
テープより露出し、取扱い中或いは輸送中に板材を損傷
する等の問題があった。

本考案は、上記問題点を解消するため、テープ幅を板材
の積厚より大に設定し、板材のコーナ部に対応するテー
プの略幅中央部に板材の積厚に相当する幅のコーナ保護
材を貼着すると共に、コーナ保護材の貼着部にはテープ
両側縁を切欠いた切欠部を設けたもので、テープ両側縁
を積層板材上へ折曲げて、板材の外周部を側面から上面
に亙り被覆することにより、板材の外周部を完全且つ確
実に保護する板材梱包用周面保護テープを提供すること
を目的とする。

以下、図面に示す実施例に基づき本考案を具体的に説明
する。

第１図は本考案にかかる板材梱包用周面保護テープ２を
用いて、所定枚数積重ねた積層板材１を梱包する状況を
示す。

周面保護テープ２は、発泡ポリエチレン、発泡ボッウレ
タン、発泡スチロールなどの合成樹脂製弾性材料をもっ
て、梱包すべき積層板材１の外形寸法よりやや小さい寸
法の無端状に形成されている。

周面保護テープ２の内面には、板材１のコーナ部１ａに
対応させてコーナ保護林３が複数貼着されている。

コーナ保護林３は、周面保護テープ２と同質の合成樹脂
やゴムなどの弾性材料、あるいはフェルトや段ボールな
どの緩衝材料など、可撓性を有する材料をもって形成さ
れ、板材の重量に応じた厚みを持たせである。

また周面保護テープ２の幅Ｗ１は板材１の積厚Ｔよりも
大に設定され、一方コーナ保護材３の幅Ｗ２は板材１の
積厚Ｔと同等の寸法に設定されており、このコーナ保護
材３を板材１のコーナ部１ａに当るテープ２の略幅中央
部に貼着している。

本実施例ではテープ２の幅Ｗ１を積厚Ｔの約２倍径度に
設定しているが、これに限らず、板材の重量や輸送状況
などに応じて適宜増減することができる。

更に本考案の周面保護テープ２は、第２図に示す如く、
コーナ保護林３を貼着した部分の両側縁２ａに切欠部５
を形成しである。

この切欠部５を設けないものは、周面保護テープ２の両
側縁２ａを板材１上へ折曲げると、第５図に示す如く、
コーナ部に周面保護テープ２の側縁２ａ材料が折重なっ
て余盛部２ｂを生じ、板材１の表面よりも高く突出する
ために、シュリンク包装のフィルムが破れる原因となる
。

本考案はこの点を改良したもので、切欠部５を設けるこ
とにより、第３図に示す如く、側縁２ａの材料が寄って
も、折重なるほどの材料がないため余盛を生じて突出す
ることはなく、良好な包装状態が得られる。

なお、第１図中６は、模様や商品名、製造者名などの表
示であり、コーナ保護材３をコーナ部１ａに当接させて
周面保護テープ２を板材１に装着した際に適正な位置と
なるように印刷されたものである。

然して周面保護テープ２をコーナ保護材３が板材１のコ
ーナ部１ａに当るようにして積重ねた板材１の周面に装
着した後、ポリエチレン樹脂、ビニール樹脂などの合成
樹脂シートまたはフィルムでシュリンク包装して梱包を
終了する。

シュリンク包装されたものは、第４図に示すように、周
面保護テープ２は側縁２ａ、２ａがシュリンク包装用フ
ィルム４によって押さえられて板材１上へ折曲げられ、
断面コ字型となってコーナ部１ａを含む板材１の外周部
を側面から上面に亙り覆うことになり、板材１の外周部
ぽテープ２より確実且つ完全に保護される。

本考案は上記の如く、コーナ保護材を板材の積厚と同等
の幅に設定すると共に周面保護テープの幅を板材の積厚
より大きくすることにより、シュリンク包装した場合に
周面保護テープが板材の外周部を側面より上面に亙り被
覆するようにしたから、板材の外周部を完全且つ確実に
保護することができる。

従って周面保護テープが位置ずれしても、板材の外周部
がテープより露出することはなく、輸送中に硬いものが
当っても傷がつくことがなく、また壁面などに立てかけ
ても板材の側縁が壁面や床面にこすられて損傷するなど
の虞れがない。

更にコーナ保護材の貼着部にはテープ両側縁を切欠いた
切欠部を設けたから、テープ両側縁を板材上へ折曲げた
場合、コーナ部において材料の余盛部が生じて突出する
ことがなく、これによりシュリンク包装フィルムの破れ
が防止でき、良好な包装状態が得られる等、考案目的を
遠戚した優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は梱包状況を説明する分解斜面図、第２図は周面
保護テープのコーナ保護材を貼着した部分を示す正面図
、第３図はテープの側縁を折曲げた状況を示す平面図、
第４図は第３図Ａ−Ａ線に沿う断面図、第５図は切欠部
を設けていない梱包例におけるテープ側縁を折曲げた状
況を示すコーナ部の拡大斜面図である。 １・・・・・・板材、２・・・・・・周面保護テープ、
３・・・・・・コーナ保護材、５・・・・・・切欠部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂製弾性材料をもってテープ幅を梱包すべき板材
   の積厚より大に形成され、板材のコーナ部に対応して略
   幅中央部に板材の積厚に相当する幅のコーナ保護材を貼
   着すると共に、コーナ保護材の貼着部にはテープ両側縁
   を切欠いた切欠部を設けた板材梱包用周面保護テープ。