JPS5825236Y2 - 空気調和機の室外ユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は本体の構造を改良した空気調和機の室外ユニ
ットに関する。

従来の空気調和機の室外ユニットの本体の構造は第１図
に示すようになっていた。

すなわち、本体１の下面には底板２が設けられ、また本
体１の前面には底板２と別体の前面板３が設けられてい
た。

また、ファンモータ支持板４とベルマウス５とを底板２
と一体化の構造として強度を確保する構造としていた。

このように底板２と前面板３とが別体であり上記前面板
３が底板２に取付ねじ６によって固定されていたから外
観上からも好ましくないのみならず組立性もそれだけ劣
るという欠点があった。

この考案は上記の事情を考慮してなされたもので、その
目的とするところは、底板と前面板とをＬ字形の一体構
造に、また熱交換器、パネル、ガードをそれぞれＬ字形
の一体構造にしてそれら部品の組合せから筐体を構成す
るとともに、ファンモータ支持板をＬ字形に形成し、こ
のファンモータ支持板の上端を前面板の上面に固定し、
下端を底板に固定することにより、強度が向上し構造の
簡略化により製造費を節減した空気調和機の室外ユニッ
トを提供しようとするものである。

以下この考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

第２図中１１は本体であって、この本体１１の下面の底
板、１２と本体１１の前面板１３とはＬ字形状に一体構
造となっている。

そして、この底板１２および前面板１３には周壁１４が
形成されている。

また、この前面板１３の周壁１４にはＬ字形に形成され
るとともに両側が立上り壁１５ａによって補強されたフ
ァンモータ支持板１５の上端が固定されている。

このファンモータ支持板１５の下端は底板１２に固定さ
れている。

そして、このファンモータ支持板１５にはファンモータ
１６が固定されている。

また、ファンモータ１６にはファン１７が取付けられて
いて、上記の前面板１３に設けられ、前面にガードの設
けられた空気吹出口１８から空気を吹出すようになって
いる。

また上記底板１２上には圧縮機１８が設けられていて図
示しない空気調和機の蒸発器から冷媒管１９を介して送
られる冷媒を圧縮し凝縮器２０に圧送するようになって
いる。

この凝縮器２０は本体１１の左側面および背面にＬ字形
をなして底板１２上に設けられていて、上記のファン１
７により上記の本体１１の左側面および背面に形成され
た空気吸込口から吸込まれた空気によって冷却されるよ
うになっている。

２１は冷却されて液体となった冷媒の室内ユニットに通
ずる冷媒管である。

また、本体１１の右側面は電気部品および上記圧縮機１
８の本体１１内への組込面となり使用状態においては本
体１１の上面と側面を覆うＬ形パネル２２によって覆わ
れている。

また、本体１１の背面と他側面に沿う上記凝縮器２０の
外側はＬ形ガード２３によって覆われている。

しかして、室外ユニットを組立てるときには、底板１２
および前面板１３にファンモータ支持板１５、ファン１
６、ファンモータ１６、圧縮機１８を取付けるとともに
、凝縮器２０を立設し、しかるのちガード２３を取付け
るとともに、開放した本体１１の上方部および側方部を
パネル２２で覆えば、組立の点、外観の点で支障となる
前面板１３を底板１２に取付けるための取付ねじを不要
、かつ簡易な作業で外観に優れた組立てを行なうことが
できる。

しかも、このような部品はＬ字形状をなしていることか
ら強度に優れ、またファンモータ支持板１５の取付けに
よって底板１２と前面板１３とは一層強度が増大され、
ファンモータ１６、圧縮機１８の振動を防止、さらには
本体１１の全体の材料厚さを薄くすることができるよう
になり、騒音の低減ならびに軽量化を図ることができる
。

加えて、室外ユニットを保守、点検するには、軽量とな
ったパネル２２さえ取外せば、本体１１の上方部、側方
部が開放して各種の機器を全てみることができるととも
に、併せてメンテナンスに充分な空間が得られ、保守点
検が容易である。

しかも、凝縮器２０が筐体構造の一部をなしていること
から部品点数はその他のＬ字形状の部品と合せて少なく
てすむといった利点がある。

以上説明したように底板と前面板とを一体構造としたの
で、前面板を底板に取付けるための取付ねじが不要にな
るとともに、外観、組立性が向上するとともに強度が増
大する。

またこの一体構造となって強度の増大した底板と前面板
とはファンモータ支持板に゛よって固定されているので
その強度はさらに増大される。

したがって、ファンモータおよび圧縮機の振動を防止す
ることとなり騒音を低減させる。

さらにまた、上記のように強度が増大するので、本体全
体の材料厚さを薄くすることが可能となり軽量化するこ
とができる。

しかも、Ｌ字形状の熱交換器、パネル、カードを組合せ
て筐体構造を構成したので、ファンモータ支持板にファ
ンモータおよびファンを組込んだ状態で本体内に簡単に
組込むことができ、組立作業が簡易化され組立時間が短
縮されるといった実用上天なる効果を奏し、加えて熱交
換器が筐体構造の一翼をなしているから部品点数を少な
く、かつ小形化にすることができ、また軽量、かつ扱い
易いＬ字形状のパネルの採用で簡単に保守、点検にかか
るメンテナンスを行なうことができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空気調和機の縦断側面図、第２図はこの
考案の一実施例の分解斜視図である。 １１・・・・・・本体、１２・・・・・・底板、１３・
・・・・・前面板、１５・・・・・・ファンモータ支持
板、２０・・・・・・凝縮器（熱交換器）、２３・・・
・・・ガ゛−ド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板と前面板とをＬ字形状に一体に形成してなる本体と
   、上記前面板の上側部に一端が固定され他端が上記底板
   上に固定されたＬ字形状のファンモータ支持板と、上記
   底板上の背面部およびその背面部に連なる一方の側部に
   沿って立設されたＬ字形状の熱交換器と、開放する本体
   の上方部および側方部を覆うＬ字形状のパネルと、上記
   熱交換器の外面側に設けたＬ字状のガードとを具備した
   ことを特徴とする空気調和機の室外ユニット。