JPS5824592B2 - ロ−ルスクリ−ン装置におけるクラツチ・ねじり機構 - Google Patents

ロ−ルスクリ−ン装置におけるクラツチ・ねじり機構

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JPS5824592B2
JPS5824592B2 JP14029679A JP14029679A JPS5824592B2 JP S5824592 B2 JPS5824592 B2 JP S5824592B2 JP 14029679 A JP14029679 A JP 14029679A JP 14029679 A JP14029679 A JP 14029679A JP S5824592 B2 JPS5824592 B2 JP S5824592B2
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stator
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torsion coil
pillow
inner core
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福地茂樹
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METAKO KIGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はロールスクリーン装置におけるクラッチ・ねじ
り機構に係り、内蔵されているねじりコイルバネの弾撥
力を利用してその付与蓄積と解放復原とにより、カーテ
ン、ブラインド、シャッター(軽量シャッター)、映写
用スクリーンその他の各種スクリーン等を引出伸張、巻
取収納させるクラッチ・ねじり機構を備えたロールスク
リーン装置において、ねじりコイルバネの部分的ひずみ
、局部的な疲労の防止を図り、その破損を防止して機構
全体の安全性を確保し、更には特性、性能の異なる多種
類のねじりコイルバネとの組合せで、機構の規格化、標
準化をも可能となるよう改良されたクラッチ・ねじり機
構に関するものである。
従来のロールスクリーン装置は、各種のスクリーン等そ
れ自体が上下、すなわち縦方向に沿って張設され、同時
にその引出し、巻取りも窓枠の上部、天井等の上位置に
設置されたクラッチ・ねじり機構による巻取装置を始端
としている。
特にその巻取りを自動化するため、スクリーン巻取筒内
にねじりコイルバネを内蔵させ、その一端は固定し、他
端はロールスクリーンの引出しに従動回転する回転筒(
ピロー)に連結しておいて、引出伸張時にはねじりコイ
ルバネにねじり弾撥力を蓄積させた状態で、適位置にて
停止させ、また解放させることで巻取るようにしである
かかる停止、更にはその解放運動は、クラッチ・ねじり
機構における回転系の保合および解放に対応するもので
あり、そのクラッチ・ねじり機構の一例は、それ自身の
自重によって、スクリーン等の引出、巻取時には回転運
動に伴なう遠心作用にて解放され、停止時には下方へ揺
振落下するよう回転筒体(ローチーター)に枢支した重
力式係合爪を、回転筒体が回転可能に外嵌された固定軸
体(ステーター)に設けた歯部に噛み合わせるようにし
たラチェット式停止手段であり、他側は、固定軸体とこ
れに外嵌する回転筒体との内外間面間に介在装填された
重力ローラー、重力ポール等を同じく遠心作用にて解放
させ、停止時に自重落下させて固定軸体、回転筒体間に
くわえ込む転動体式停止手段である。
したがって、いずれの方式の停止手段を採用するとして
も、内蔵させたねじりコイルバネに対するねじり弾撥力
の付与蓄積と解放復原とを利用して、スクリーン等の引
出伸張、巻取収態を図るが故に、ねじりコイルバネの特
性、性能によって、ロールスクリーン装置自体の定格性
能が決定されるものとなっている。
然るに、従来のねじりコイルバネは、単にそのねじり弾
撥力の解放復原機能を利用すべく単に内蔵されるのみで
、過重なねじり弾撥力が付与されたときでは破断される
ことがあるばかりでなく、ねじり弾撥力の付与、復原時
のいずれにあっても片捩りが生じてその円滑な回転作動
を阻害し、また巻数が一定化しないことから、部分的歪
み、局部的な疲労が生じ、長期にわたっての使用が医証
できない等の種々の欠点が認められ、これがため、ロー
ルスクリーン装置自体の性能向上を図ることは困難であ
った。
そこで本発明は、斜上の点に鑑み創出されたも。
ので、内蔵されているねじりコイルバネの弾撥力を利用
して、その付与蓄積と解放復原とにより各種のスクリー
ン等を引出伸張、巻取収納させるロールスクリーン装置
におけるステーター、ローチーターから成る回転系を構
成するクラッチ・ねじ:り機構であって、設置時に特定
位置角で固持されるステーターと、スクリーン巻取筒に
内嵌されるピローとの間に連絡させたねじりコイルバネ
に、このねじりコイルバネに対してねじり弾撥力を付与
したときでの許容最小内径より小さくはない外。
径を有するフリーインナーコアを内装してステーター、
ピロー間に回転自在に装架すると共に、ステーターと連
絡する固定端がわ、ピローと連絡する回転端がわそれぞ
れの近傍におけるフリーインナーコアとステーター、ピ
ローとの間隙に位置さ;せて、この間隙を跨ぐように螺
旋ピッチを大きくした規制部をねじりコイルバネ自身に
形成したことにより、ねじりコイルバネにねじり弾撥力
が付与された状態にあって、フリーインナーコアへの巻
きつき、両端におけるステーター、ピローへの4巻きつ
きにより、両端においてはクラッチ作用を働かせ、ある
一定水準以上でのねじりの付与を不可能とさせてロック
させるものとし、ねじりコイルバネ自体の破損を防止し
て機構全体の安全性を確保し、またフリーインナーコア
自身の回転を可能とさせてこれに巻きつくねじりコイル
バネの有効巻数を多くし、ために、巻きつくときの摩擦
をねじりコイルバネの両端方向へ伝達させることで、ね
じりコイルバネに生じる部分的ひずみを是正し、応力分
布の均一化が得られ、局部的な疲労の防止を図り、同時
に、同一のフリーインナーコアに対し特性、性能の異な
る多種類のれしりコイルバネとの組合せで、機構の規格
化、標準化を可能とさiせることを目的とする。
以下図面を参照して本発明の一実施例を説明すると次の
通りである。
図において示される符号20は、カーテン、ブラインド
、シャッター(軽量シャッター)、映写用スクリーンそ
の他として使用される巻込式のスクリーン等Sが引出さ
れ或は巻取られる巻取筒であり、回転不能にして支持す
る固持式ブラケット部材B1と回転不能に支持する回転
支持式ブラケット部材B2とにより、水平或は垂直に設
置される。
そして、巻取筒20の一端には、スクリーン等Sの引出
時にねじり弾撥力が付与され、その蓄積を保持させた状
態で停止され、停止を解除させたときの復原力にてスク
リーン等Sを再び巻取るようにしたスプリング・シャフ
ト、すなわちクラッチ・ねじり機構100が内蔵されて
おり、またその20他端には、ローラーエンド90が着
脱自在に固着されている。
クラッチ・ねじり機構100は、設置時に特定位置角で
固持されるステーター30に、巻取筒20の一端開口部
に内嵌されるローチーター40を重力ポール或は重力ロ
ーラーの如き転動体50を介在装填させて回転自在に外
嵌して回転系を構成すると共に、同じく巻取筒20内の
所定位置に内嵌されるピロー60と前記ステーター30
との間に自身の回転を可能とさせ、場合によってはイン
ナーコアブツシュ55を介在させて装架したフリーイン
ナーコア70に外嵌するねじりコイルバネ80の固定端
をステーター30に、回転端をピロー60にそれぞれ連
絡させて巻取筒20に内蔵し、更にはねしりコイルバネ
80に外嵌するアウターコア75をステーター30、ピ
ロー60間に装架させた構造となっている。
しかして、ブラケット部材B1へのステーター30の固
持は、合成樹脂製のステータ一本体の成型時に抜脱、回
動されることなく突出状態で一体的に成型埋設される断
面矩形状の金属製固持ピン31にて、ブラケット部材B
1の略矩形状の固持孔12に嵌合固定させる。
ステータ一本体は、軸心を一致させて固持ピン31を突
出させた略棒軸状のステーターシャフト32を形成し、
このステーターシャフト32の固持ピン31がわ端部に
フランジ状の蓋板33を突設させ、この蓋板33に連続
させて隆設した段状軸部34に係合溝35を凹設すると
共に、弾溌的に出没するストッパー36をステーターシ
ャフト32池端がわに突設しまたねじりコイルバネ80
を連結させる連結溝37をステータ−シャフト32池端
面から連通させてステーターシャフト32面に切設し、
更にフリーインナーコア70と軸心を一致させて、場合
によってはインナーコアブツシュ55を介在させてこれ
70を回転自在に嵌合させる嵌合ピン38をステーター
シャフト32軸心と一段させてステーターシャフト32
池端に突設し、また段状軸部34径より若干大径の回転
フランジ30Aを段状軸部34端に、ステーターシャフ
ト32径より若干大径の回転フランジ30Bをステータ
ーシャフト32半ばにそれぞれ隆設したものである。
ステーター30に軸方向でずれることなく回転自在に外
嵌されるローチーター40は、合成樹脂にて略筒状に形
成され、前記ステーターシャフト32外径より若干大き
い内径を有する。
すなわち、ローチーター40の構造は、前記蓋板33内
側面に当接される当接端面41Aと、段状軸部34外局
面に周接する段状内周面41Bとを有する装填部41を
一端に隆設して、この装填部41内局面に、ローチータ
ー40自身の回転に伴い前記係合溝35に間歇的に対向
合致する遊動溝42を凹設すると共に、巻取筒20を嵌
合固着するため、巻取筒20開口末端を係止させる係止
面43を備えた嵌合溝44A、44B、44Cを池端面
から連通させて外周面に切設し、池端面を前記ストッパ
ー36に係合する保合端面45となし、更に前記アウタ
−コア75端部に嵌合連結する嵌合部46を他端に備え
、また前記回転フランジ30Aに摺接外嵌する回転段部
40Aを装填部41内局面に連続形成し、回転フランジ
30Bに摺接外嵌する回転端40Bを筒内周面に形成し
たものである。
また、遊動溝42は、回転系軸に沿って適当な間隔で対
向し、かつ軸に対し傾斜している傾斜面42A、33A
を備えていて、この傾斜面42A。
33Aに沿ってそれ自身の自重により係合溝35がわへ
落ち込むようにした転動体50が遊動溝42内に遊動自
在に装填される。
この転動体50は、例えばボールベアリングの転動体と
して一般的に使用される綿球、或は円墳状のローラーで
ある。
一方、傾斜面42A、33Aは、成型、組立の容易性を
考慮して配置される。
すなわち、当接端面41Aからも同時に凹設した構造と
しである遊動溝42自身が、ローチーター40軸の軸方
向で1個の傾斜面42Aのみを有し、他方の傾斜面33
Aは、ローチーター40をステーター30に嵌合したと
きの当接端面41Aが当接する蓋板33内側面に、段状
軸部34外周面と連続させることで形成する。
傾斜面42A、33Aの傾斜方向は、水平設置或は垂直
設置のいずれであっても、遊動溝42内の転動体50を
それ自身の自重によって飛び出させ、求心傾向、すなわ
ちステーター30のステーターシャフト32がわへない
しは係合溝35内へ落ち込ませる方向が選択される。
このような係合溝35、遊動溝42の傾斜面33A、4
2A構造の採用は、重力ポールを転動体50として採用
することと相俟ち、水平設置、垂直設置に限らず、すべ
ての空間位置角での設置を可能とさせ、一般的なロール
スクリーン装置としての汎用性に富ましめると共に、ス
テーター30、ローチーター40の嵌合組合せの際に当
接端面41Aがわの開口から転動体50を遊動溝42内
へ装入しながら当接端面41Aを蓋板33内側面に当接
させるだけで、全体の組立が完了し、しかも簡単に行な
うことができる利点がある。
そればかりでなく、ステーター30、ローチーター40
それぞれの成型も容易な形状であり、設置後における深
守上の点検のための組立分解、更には部品交換等のメイ
ンテナンスが容易となる。
また、転動体50自体は、くわえ込まれてローチーター
40の回転を確実に阻止させ、逆転させるときそのくわ
え込みの迅速な解放がなされ、回転されるとき待避させ
られていることが必要とされる。
そのため、保合溝35は、ねじりコイルバネ80の復原
弾撥力に伴い逆転されるときの巻取方向に対向して形成
させた噛合面35Bと、引出方向に対向して噛合面35
Bに連続形成させた解放案内面35Cとを、その深さ方
向に沿って有する一方、遊動溝42は、噛合面35Bと
協働して転動体50を巻取方向に抗してくわえ込n合円
弧面42Bと、この噛合円弧面42Bに連続して噛合円
弧面42Bより外側に位置する待避円弧面42Cとを、
その深さ方向に沿って有する。
そして、ローチーター40回転時に作用される遠心力に
て転動体50を待避円弧面42Cに摺接させつつ遊転さ
せるものとする。
次に、ステーター30とローチーター40との組立嵌合
を説明すると、それは、ステーター30のステーターシ
ャフト32に突設したストッパー36の弾撥力を利用し
て行なわれる。
このストッパー36は、ステータ−シャフト32端部に
おいて、傾斜状の滑動面と係合面とを有し、ステーター
シャフト32中心軸がわに凹設した空所内へ出没し、ま
た外部からの係合解放操作が行なえるようステーターシ
ャフト32自身に一体に連設させて成る。
これによれば、ステータ−30端部にローチーター40
の装填部41がわを嵌合させながら押し込めばよく、押
し込み後のストッパー36がそれ自身の弾撥力にて復原
して係合面が係合端面45に当接されることでローチー
ター40の抜脱は阻止されステーター30と回転可能な
状態において正位置で確実に嵌合する。
一方、前記ピロー60は、合成樹脂等にていくつかの段
部がある棒軸状に形成され、軸本体61一端外円面に、
巻取筒20を嵌合固着するための嵌合溝62A、62B
、62Cを切設し、ねじりコイルバネ80を連結させる
連結溝63を軸本体6Ht!2端面から連通させて軸本
体61面に切設すると共に、フリーインナーコア70と
軸心を一致させて、場合によってはインナーコアブツシ
ュ55を介在させてこれ70を回転自在に嵌合させる嵌
合ピン64を軸本体61軸心と一致させて軸本体61池
端に突設し、更にアウターコア75を嵌合させる嵌合段
部65を形成したものである。
また、前記ローラーエンド90は、合成樹脂にて略有底
筒状に形成され、筒本体91の底部がわに、ブラケット
部材B2の軸支孔15に軸支されるべく、それ自身が抜
脱されることなく突出状態となる軸支ピン92を一体的
に成型埋設させると共に、巻取筒20を嵌合固着するた
め、その開口末端を係止させる係止面93を備えた嵌合
溝94A、94B、94Cを筒本体91開目端面から連
通させて筒本体91外円面に切設したものである。
: ローチーター40、ピロー60、ローラーエンド9
0それぞれの外周面には、巻取筒20に凹設したスクリ
ーン固定用の略蟻溝形状の固定部に外嵌して巻取筒20
に対しての一つの嵌合固着手段としての嵌合溝44A、
62A、94A、44B。
62B、94Bと、巻取筒20内円面に突設した固定用
突条に嵌合して巻取筒20に対しての池の一つの嵌合固
着手段としての嵌合溝44C262C,94Cとを併設
する。
かかる2種類の嵌合固着手段の併設は、各種のスクリー
ン等Sに対応して選択される異なる構造の巻取筒20の
いずれをも嵌合固着できるから、好ましいことであり、
積極的に採用されることが望ましい。
しかして、ねじりコイルバネ80の巻き方向は、スクリ
ーン等Sの引出時にはそれ自身が巻き込まれるように予
め設定、形成されており、その断面は略角形のものとし
て図示されている。
ねじりコイルバネ80の両端は、内がわに折曲された連
結折曲端81となっており、固定端がわの一方の連結折
曲端81は、ステーター30、すなわち前記ステーター
シャフト32面に切設した連結溝37に、回転端がわの
他方の連結折曲端81は、ピロー60、すなわち軸本体
61に切設した連結溝63にそれぞれ連結される。
そして、連結折曲端81は、ともに内がわへ連結溝37
.63深さと略等しい長さで折曲されており、連結溝3
7.63に連結装入された状態でねじり弾撥力が付与さ
れるときは、ステーターシャフト32、軸本体61にね
じりコイルバネ80が巻きついて生ずる摩擦力の残余を
引張り及び曲げ応力の形で受けもつものである。
一方、連結溝37.63それぞれは、ともに、軸方向端
面にて外部と連通し、かつ軸方向に沿っている案内連通
部37A、63Aと、円周方向に沿っている円周案内部
37B、63Bを介して案内連通部37A、63Aに連
続し、かつ軸方向端面とは連通せずに軸方向に沿ってい
る連結部37C,63Cとから平面略角1字形、或はこ
れを対称形にした中央部分が長い千面略E字形を呈する
ように形成される。
したがって、ねじりコイルバネ80両端にある内がわに
折曲された連結折曲端81を、案内連通部37A、63
Aに沿わせて軸方向に、次いで円周案内部37B、63
Bに沿わせて円周方向に、そして連結部37C,63C
に沿わせて再び軸方向に装入移動させ、連結折曲端81
を連結部37C,63C末端面に衝合させることにより
、ねじりコイルバネ80をステーター30、ピロー60
に連結させることができる。
このとき、ねじりコイルバネ80を若干緊張状態となる
よう両端方向へ伸張させて、離反防止を図るとよく、ま
たねじりコイルバネ80自身が巻かれるときは全体長さ
が縮少されるようになるから、弾撥力蓄積時での離反現
象は生じ得ない。
このようにすることにより、ねじりコイルバネ80とス
テーター30、ピロー60との組立、分解が極めて容易
となり、またその交換も自在となる(第4図参照)。
そして、ねじりコイルバネ80は、それ自身にねじり弾
撥力が付与されるときはその内方へ撓み、ねじりコイル
バネ80の一端が連結されたステーター30と、他端が
連結されたピロー60との間に装架したフリーインナー
コア70、更にはインナーコアブツシュ55に巻きつき
、またこれに伴い、ステーター30とインナーコアブツ
シュ55或はフリーインナーコア70との、ピロー60
とインナーコアブツシュ55或はフリーインナーコア7
0とのそれぞれの間隙内に喰い込むことがある。
そのため、これらの間隙に位置するねじりコイルバネ8
0部位の螺旋ピッチを大きく、例えば他の部位のそれに
比し25〜30倍程度のピッチにして、間隙とは可能な
限り大きな角度、例えば45度で交差している規制部8
2が形成される。
これにより、ねじりコイルバネ80の一部においても、
ステーター30とインナーコアブツシュ55或はフリー
インナーコア70との、ピロー60とインナーコアブツ
シュ55或はフリーインナーコア70とのそれぞれの間
隙内に落ち込むことはなく、ねじりコイルバネ80に付
与されるねじり弾撥力を均一化し、その片捩り、部分捩
りに起因する局部的な疲労を防止し、その長命化を図る
ことができる。
そればかりでなく、フリーインナーコア70外径を、ね
じりコイルバネ80にねじり弾撥力が付与されたときの
限界最小内径より小さくはないものとしておき、ねじり
コイルバネ80に必要以上のねじり弾撥力を付与せんと
しても自然にロックされてその作画を図るものとする。
また、ステーター30、ピロー60、フリーインナーコ
ア70それぞれの外径が同一であるときは勿論、異なる
場合でも規制部82前後でねじりコイルバネ80径を変
化させることで、かかる事態に簡単に対処することもで
きる。
ここで図示のように、ステーター30とフリーインナー
コア70との間に、またピロー60とフリーインナーコ
ア70との間にそれぞれステーターシャフト32径或は
軸本体61径と略同−径を有し、一部はフリーインナ−
コア70端部に外嵌しているインナーコアブツシュ55
を遊動自在に介在させたときのねじりコイルバネ80の
両端部は、ステーターシャフト32或は軸本体61に2
条程度巻装されているねじりしめつけ胴部83、ステー
ターシャフト32或は軸本体61とインナーコアブツシ
ュ55との間隙に交差して跨がる前記規制部82、イン
ナーコアブッシュ55端部からフリーインナーコア70
へ至るよう数条或はそれ以上、すなわちねじりコイルバ
ネ80自体に付与されたねじり限界にあってインナーコ
アブツシュ55からフリーインナーコア70方向へのず
り落ち分(2〜3条程度)があっても、前記ねじりしめ
つけ胴部83を失なわない程度の巻数を有する主ねじり
胴部84、から成る、いわゆるスリードフックを形成し
ている。
これによれば、ねじりコイルバネ゛80にねじり弾撥力
が付与され、フリーインナーコア70に巻きついたロッ
ク状態にあって、インナーコアブツシュ55からの主ね
じり胴部84のすべり出しく脱落)は、2〜3条で、こ
の分だけフリーインナーコア70に巻きつくから、これ
に対応してフリーインナーコア70はインナーコアブツ
シュ55内を滑動してステーター30或はピロー60か
ら離脱するよう作用する。
したがって、フリーインナーコア70に巻きつくねじり
コイルバネ80の有効巻数が多くなり、巻きつくときの
摩擦をねじりコイルバネ80の両端方向へ伝達させるこ
とになり、ねじりコイルバネ80に生じる部分的ひずみ
を是正し、応力分布の均一化が得られ、局部的な疲労を
防止してその永続的使用が可能となる。
ステーター30とピロー60との間に自身の回転を可能
とさせて装架されたフリーインナーコア10は、合成樹
脂もしくは金属にて略筒状に形成され、その両端にて前
記嵌合ピン3B、64に外嵌される。
このフリーインナ−コア70外円面には、部方向に沿っ
た適数条の挿入案内溝71が溝膜されていて、フリーイ
ンナーコア70にねじりコイルバネ80を外嵌挿通させ
るときの連結折曲端81を案内移動させ、その作業の迅
速性を担保している。
尚、フリーインナーコア70と嵌合ピン38.64とは
フリーな状態で嵌合連結されていて、ねじりが付与され
た結果、その径が縮小し、長さが増加したねじりコイル
バネ80によるステーターシャフト32端、軸本体61
端との摩擦が増加する場合にあっても、フリーインナー
コア10、ひいてはピロー60の自由な回転を確保させ
ておく。
また、アウターコア75はねじりコイルバネ80を外嵌
する如く、合成樹脂もしくは金属にて筒状に形成され、
その一端はローチーター40の嵌合部46に、他端はピ
ロー60の嵌合段部65にそれぞれ嵌合させることで配
装されていて、ねじりコイルバネ80自体の騒音防止、
シリコンオイル、防錆油等の潤滑剤等の飛散防止、防錆
の深証等に役立たせ、クラッチ・ねじり機構100自身
でのひとつの機構部品としての完結性をもたらしている
次に、これが使用に際しては、クラッチ・ねじり機構1
00のステーター30はブラケット部材B1等にしっか
りと固持させ、またスクリーン等Sの重量、巻取強さそ
の他に応じ、例えば固持ピン31を介してステーター3
0を回動させることでねじりコイルバネ80に適当なテ
ンションを付加セットしておき、一方、ローラーエンド
90にてブラケット部材B2等に軸支させることでブラ
ケット部材B1.B2相互間に設置する(第3図参照)
そして、スクリーン等Sを順次引出すことで、巻欧筒2
0、ピロー60を縦動回転させ、これに伴いステーター
30に一端が連絡されているねじリコイルバネ80にね
じり弾撥力を付与させる。
このとき、ローチーター40はステーター30周囲で回
転されるも、スクリーン等Sの過速度での引出しは、遊
動溝42内に装填されている転動体50を、その遠心作
用にて待避円弧面42Cへ待避させるか、保合溝35が
わへ落ち込むとしても解放案内面35Cに沿って保合溝
35から突出させるから、ローチーター40は円滑に回
転される。
このようにスクリーン等Sを所定長さに引出した後、必
要があれば若干戻しながら噛合円弧面42Bにて転動体
50を噛合面35Bと協働して挟み込むようにし、転動
体50がくわえ込まれることで、ねじり弾撥力が蓄積さ
れているねじりコイルバネ80の復原作用に伴うスクリ
ーン等Sの巻取方向でのローチーター40の回転を阻止
させる(第2図参照)。
次いで、スクリーン等Sを若干引出すことに伴うローチ
ーター40の回転により、待避円弧面42Cが転動体5
0を押し出してくわえ込みを解放させ、そこでスクリー
ン等Sを離すと、ねじりコイルバネ80の復原作用によ
って回転系が加速され、一定速度以上に達した場合には
クラッチを解放させた状態を維持するから、スクリーン
等Sは自動的に巻取られ、そのときの転動体50は、遠
心作用にて待避円弧面42Cへ待避させられているから
、スクリーン等Sの円滑な巻取りは全く損なわれない(
第4図参照)。
したがって、ねじりコイルバネ80には、これ80自身
にねじり弾撥力を付与したときでの許容最小内径より小
さくはない外径を有するフリーインナーコア70が内蔵
されているから、ねじり弾撥力が充分に付与されるとフ
リーインナーコア70に巻きつき、ロック状態となって
必要以上に付与されることはなく、フリーインナ−コア
70自体は回転自在であること、更には螺旋ピッチが大
きくされて形成された規制部82により、有効巻数を増
大させると共に、ねじりコイルバネ80に生じる部分的
ひずみや片振りを是正し、応力分布の均一化が得られ、
局部的な疲労の防止を図り、その使用可能期間を著しく
長命化することが可能となる。
また、ステーク−30、ピロー60との着脱自在性を図
ることにより、特性、性能の異なる多種類のものの組合
せで、機構の規格化、標準化が得られ、ひいてはロール
スクリーン装置自体の定格性能を一層向上させることが
できる。
以上の説明から、本発明の実施例、及びそれによる効果
は明らかであるが、他の形状、構造のものへの改良は容
易であり、また本発明の範囲は前述の実施例に限定され
ないことも明らかである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は分解斜
視図、第2図はロールスクリーン装置の使用状態の一部
切欠側面図、第3図は第2図における3−3線断面図、
第4図は一部省略平面図、第5図はクラッチによる停止
を解除させるときの第3図における5−5線断面図、第
6図は第3図における6−6線断面図、第7図は第3図
における7−7線断面図である。 S・・・・・・スクリーン等、B1・・・・・・ブラケ
ット部材、12・・・・・・固持孔、B2・・・・・・
ブラケット部材、15・・・・・・軸支孔、20・・・
・・・巻取筒3.30・・−・・ステーター、30A・
・・・・・回転フランジ、30B・・・・・・回転フラ
ンジ、31・・・・・・固持ピン、32・・・・・・ス
テーターシャフト、33・・・・・・蓋板、33A・・
・・・・傾斜面、33B・・・・・・傾斜段部面、34
・・・・・・段状軸部、35・・・・・・係合溝、35
A・・・・・・傾斜面、35B・・・・・・噛合面、3
5C・・・・・・解放案内面、35D・・・・・・始端
部、36・・・・・・ストッパー、37・・・・・・連
結溝、37A・・・・・・案内連通部、37B・・・・
・・円周案内部、37C・・・・・・連結部、38・・
・・・・嵌合ピン、40・・・・・・ローチーター、4
0A・・・・・・回転段部、40B・・・・・・回転端
、41・・・・・・装填部、41A・・・・・・当接端
面、41B・・・・・・段状内周面、42・・・・・・
遊動溝、42A・・・・・・傾斜面、42B・・・・・
・噛合円弧面、42C・・・・・・待避円弧面、42D
・・・・・・突端部、43・・・・・・係止面、44A
。 44B 、 44C・・・・・・嵌合溝、45・・・・
・・係合端面、46・・・・・・嵌合部、50・・・・
・・転動体、55・・・・・・インナーコアブツシュ、
60・・・・・・ピロー、61・・・・・・軸本体、6
2A、62B、62C・・・・・・嵌合溝、63・・・
・・・連結溝、63A・・・・・・案内連通部、63B
・・・・・・円周案内部、63C・・・・・・連結部、
64・・・・・・嵌合ピン、65・・・・・・嵌合段部
、70・・・・・・フリーインナーコア、71・・・・
・・挿入案内溝、75・・・・・・アウターコア、80
・・・・・・ねじりコイルバネ、81・・・・・・連結
折曲端、82・・・・・・規制部、83・・・・・・ね
じりしめつけ胴部、84・・・・・・主ねじり胴部、9
0・・・・・・ローラーエンド、91・・・・・・筒本
体、92・・・・・・軸支ピン、93・・・・係止面、
94A、94B、94C・・・・・・嵌合溝、100・
・・・・・クラッチ・ねじり機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 内蔵されているねじりコイルバネの弾撥力を利用し
    て、その付与蓄積と解放復原とにより各種のスクリーン
    等を引出伸張、巻取収納させるロールスクリーン装置に
    おけるステーター、ローチーターから成る回転系を構成
    するクラッチ・ねじり機構であって、設置時に特定位置
    角で固持されるステーターと、スクリーン巻取筒に内嵌
    されるピローとの間に連絡させたねじりコイルバネに、
    このねじりコイルバネに対してねじり弾撥力を付与した
    ときでの許容最小内径より小さくはない外径を有するフ
    リーインナーコアを内装してステーター、ピロー間に回
    転自在に装架すると共に、ステーターと連絡する固定端
    かわ、ピローと連絡する回転端がわそれぞれの近傍にお
    けるフリーインナーコアとステーター、ピローとの間隙
    に位置させて、この間隙を跨ぐように螺旋ピッチを大き
    くした規制部をねじりコイルバネ自身に構成したことを
    特徴とするロールスクリーン装置におけるクラッチ・ね
    じり機構。
JP14029679A 1979-10-30 1979-10-30 ロ−ルスクリ−ン装置におけるクラツチ・ねじり機構 Expired JPS5824592B2 (ja)

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JPS5572587A JPS5572587A (en) 1980-05-31
JPS5824592B2 true JPS5824592B2 (ja) 1983-05-21

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0534739Y2 (ja) * 1987-09-11 1993-09-02
KR20180016274A (ko) 2016-08-05 2018-02-14 던롭 스포츠 가부시키가이샤 골프 클럽 샤프트

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JPH0534739Y2 (ja) * 1987-09-11 1993-09-02
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