JPS5824104B2 - フマル酸製剤 - Google Patents

フマル酸製剤

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JPS5824104B2
JPS5824104B2 JP52146984A JP14698477A JPS5824104B2 JP S5824104 B2 JPS5824104 B2 JP S5824104B2 JP 52146984 A JP52146984 A JP 52146984A JP 14698477 A JP14698477 A JP 14698477A JP S5824104 B2 JPS5824104 B2 JP S5824104B2
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JP
Japan
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fumaric acid
wax
oil
formulation
preparation
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JPS5480439A (en
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博衛 小川
充洋 田口
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  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Fish Paste Products (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフマル酸含量の高い製剤に関する。
さらに詳しくは、本製剤はフマル酸を常温から中温(3
0〜50℃)においては溶出する量がきわめて少ないが
、高温(65℃以上)時に容易に溶出するようにコーテ
ィングしたフマル酸製剤である。
本製剤は、練製品、たとえば竹輪、かまぼこ、はんぺん
、魚肉ソーセージ、魚肉ハムなどの魚肉練製品、ウィン
ナ−ソーセージ、各種プレスハムなどの畜肉練製品およ
び魚肉と畜肉の混合物を原料とするハム、ソーセージな
どに添加使用するものである。
一般に、食品における腐敗細菌の繁殖は中性あるいは弱
アルカリ性で活発であり、酸性では抑制される。
一方、食品防腐剤、たとえばソルビン酸は酸性において
その効果をよく発揮するので食品のpHを低下させるこ
とが貯蔵性の点から好ましい。
しかしながら、練製品々どではその製造工程中にpHを
酸性にすると製品の弾力に悪影響をおよぼすので、はぼ
中性に保つことが必要である。
かまぼこを例として説明すれば、貯蔵性向上の目的でソ
ルビン酸とフマル酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸など
の有機酸あるいはその他の酸性物質を併用すればpH低
下により、ソルビン酸の抗菌力を増し、その目的は達成
される。
しかし、難溶性有機酸の1つであるフマル酸でも、直接
すり身に添°加すれば、混合および成形時にすり身のp
Hは低下し、タンパク質の変性を起し、加熱しても弾力
のある製品は得られない。
従来から、かかる問題を解決するために有機酸を動植物
性硬化油またはこれとグリセリンの脂肪酸エステルでコ
ーティングすることが試みられている。
しかし、従来法で得られている製剤はフマル酸含有量が
50係以下であり、その粒度が粗く、その上中温におけ
るフマル酸の溶出量が高い。
このような製剤の使用はフマル酸含有量が低いため練製
品への添加量が多くなり経済性の点で劣ることとなる。
さらに使用されている硬化油などのコーティング剤が食
品中に多量添加されることにカリ練製品、殊にかまぼこ
と風味を著しく低下させるなどの欠点がある。
また、従来製剤が高温坐りかまぼこに添加される場合、
坐り工程でのフマル酸の溶出が多いため坐りによる魚肉
タンパクのゲル化を阻害する傾向にある。
そのために低温坐り製品特有の弾力が充分に形成されな
いばかりか最終加熱製品においても充分々弾力が得られ
ず、その品質は著しく低下するなどの欠点がある。
本発明者らはこれら問題点を解決するために鋭意研究し
た結果、フマル酸の溶出が常温あるいは中温においては
きわめて少ないが、高温ではきわめて容易であるように
コーティングを施こし、練製品原料への添加混合および
成形時の悪影響を除キ、シかもフマル酸含量を高めるこ
とにより、コーティング剤の製品におよぼす悪影響をな
くし、且つ練製品への添加量が少々く経済的に有利な粒
子の細かい製剤を完成するに至った。
す々わち、本発明は硬化油とワックスからなるコーティ
ング剤をフマル酸に対し0.4〜0.7重量部用いてコ
ーティングしたフマル酸製剤である。
本発明のフマル酸製剤の製造に用いられるフマル酸とし
ては粒末状あるいは微細な結晶状のフマル酸またはフマ
ル酸モノナトリウムなどの酸性塩が用いられる。
コーティング剤として使用される硬化油は植物性または
植物性の硬化油でその融点が40〜85℃のものが適当
である。
かかる硬化油としては、たとえば牛脂硬化油、極度牛脂
硬化油、鯨油硬化油、菜種油硬化油、ひまし油硬化油、
大豆硬化油などが挙げられる。
また、ワックスと。しては融点が50℃以上のものを使
用するのが好ましく、たとえばミツロウ、カルナウバロ
ウ、ライスワックス、ダッシュミツロウなどのワックス
、パラフィンワックスあるいは微晶ワックス類などが挙
げられる。
これらワックスは一種または二種。以上を適宜使用され
てもよい。
使用するワックス量は全コーティング剤中に2〜30重
量係程度になるように混合使用するのが好ましい。
ワックス量が30重量%を越えるとワックス臭が強くな
る。
また2重量部未満では得られる製剤の粒子が粗く。
なる上に噴霧造粒状態も好ましいものでなくなり、また
常温および中温におけるフ妥ル酸の溶出量が増加する。
フマル酸をコーティングするために使用されるコーティ
ング剤の使用量はフマル酸1重量部に対して0.4〜0
.7重量部を使用するのが好ましい。
本願発明のフマル酸製剤を製造する一例を示すと次のと
おりである。
前記配合のコーティング剤を加熱溶融し、その中に粉末
状のフマル酸を十分に分散し、得られたペースト状混合
物の温度を85〜95℃に調整後、ディスクの直径15
cmの回転円盤型噴霧装置を用いて、回転数5000〜
6000 rpmで30℃以下の室内に噴霧被覆造粒す
る。
このようにして全体的に粒子の細かいフマル酸製剤を得
ることができる。
実験例 後記実施例1〜7でそれぞれ得られた製剤および下記の
方法によって得られた製剤(対照)について、所定の温
度の水中で一定時間攪拌した後、急冷し水中に溶出した
フマル酸を測定した。
その溶出量を、上記操作前の粒子含有フマル酸量を10
0として重量パーセントであられした結果は第1表に示
すとおりである。
また実施例1,3゜5および対照製剤の25℃の水中に
おけるフマル酸の経時的溶出量は第1図に示すとおりで
ある。
図中、A1、JF)、3、A5および対照は実施例1゜
3.5および上記方法によって得られた製剤がそれぞれ
使用されたものであることを示す。
なお、使用された製剤の粒径は50〜80メツシユ(J
IS)のものである。
対照フマル酸製剤の製造法 極度牛脂硬化油3500gを加熱溶融し、これに粉末状
のフマル酸6500gを加え、ホモジナイザーで十分に
分散させたのち、85℃に調整し、これを回転円盤型噴
霧装置(ディスクの直径:15cm、回転数:6000
rpm)により25℃の室内に噴霧して造粒した。
得られた製剤の粒子は粗く、またその噴霧状態はやや不
良であった。
第1表および第1図の結果から明らかなように、本発明
のフマル酸製剤は硬化油のみでコーティングした対照製
剤より常温および中温においてフマル酸の溶出量が少な
く、きわめてコーティング強度の高いものであるが、7
3℃ではほぼ完全にフJマル酸が溶出し当所の目的が達
成される。
実施例 1 極度牛脂硬化油3300S’にダッシュミツロウ200
1を加え、加熱溶融したのち、これに粉末状のフマル酸
6500rを加えてホモジナイザー4で充分に分散させ
、得られたペースト状混合物の温度を85℃に調整した
のち回転円盤型噴霧装置(ディスクの直径=15crn
1回転数:6000rpm)を用いて30℃以下の室内
に噴霧して被覆造粒した。
得られた製剤の粒子は細かく良好であり、またその噴霧
状態も良好であった。
実施例 2 極度牛脂硬化油3300 f、ライスワックス200
f、粉末状のフマル酸6500fを用いて実施例1に準
じてフマル酸製剤を製造した。
得られた製剤の粒子は全体に細かく、またその噴霧状態
も良好であった。
実施例 3 極度牛脂硬化油39001、ダッシュミツロウ100f
および粉末状のフマル酸6000fを用いて、実施例1
に準じて製剤を製造した。
得られたフマル酸製剤は粒子も細かく極めて良好であり
、またその噴霧状態も良好であった。
実施例 4 極度牛脂硬化油2100S’、バラオインワックス−1
50F 900fおよび粉末状のフマル酸7000f
tを用いて、実施例1に準じてフマル酸製剤を製造した
得られた製剤はその粒子はやや粗いが良好であり、また
その噴霧状態は良かった3実施例 5 極度牛脂硬化油3100S’、カルナウバロウ400v
および粉末状フマル酸6500ftを用いて、実施例1
に準じてフマル酸製剤を装造した。
得られた製剤はその粒子も全体に細かく良好であり、ま
たその噴霧状態も良好であった。
実施例 6 極度牛脂硬化油3300 f、ダッシュミツロウ100
グ、パラフィンワックス−150F 100fおよび
粉末状フマル酸6500I?を用いて、実施例1に準じ
てフマル酸製剤を製造した。
得られた製剤はその粒子も全体に細かく良好であり、ま
たその噴霧状態も良好であった。
実施例 7 大豆硬化油3300 f、ダッシュミツロウ200tお
よび粉末状フマル酸6501を用いて、実施例1に準じ
てフマル酸製剤を製造した。
得られた製剤はその粒子も全体に細かく良好であり、ま
たその噴霧状態も良好であった。
使用例 スケトウタラ冷凍すり身27に9、食塩780グ、バレ
イシロデンプン2幻、砂糖260 f、グルタミン酸ソ
ーダ260vおよびミリン水14に9を用いて、常法に
従って製造したかまぼこ用仕上りすす身に第2表に記載
のンルビン酸カリおよびフマル酸製剤をそれぞれ所定量
添加し、十分に混合した。
この混合物を折径7.5Crnのチューブに詰め、40
℃の水中で1時間坐りを行ったのち、85℃で45分間
加熱してケーシングかまぼこを製造した。
このようにして製造したそれぞれのかまぼこについて、
その弾力性および保存性を試験した。
その結果は第3表および第4表に示すとおりである。
(*各区分とも60 mesh pass品を使用した
)−は変化なし、士はネト、カビの発生が あり、数字の大きい程ネト、カビの発生 が多いことを示す。
以上の結果から、本発明のフマル酸製剤は従来品に比し
て40℃で1時間の坐り工程におけるpHの低下がきわ
めて低く、製品の品質に与える悪影響(製品の弾力)が
殆んど認められないことは明らかである。
また、加熱工程を経た最終製品においてはPHを低下せ
しめ製品の貯蔵性を著しく高めることができることは明
白である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明および対照のフマル酸製剤の水中におけ
るフマル酸の溶出量の経時的変化を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 硬化油とワックスからなるコーティング剤をフマル
    酸に対し0.4〜0.7重量部用いてコーティングした
    フマル酸製剤。 2 硬化油の融点が40〜85℃である特許請求の範囲
    第1項記載のフマル酸製剤。 3 ワックスの融点が50℃以上である特許請求の範囲
    第1項記載のフマル酸製剤。 4 コーティング剤中のワックスが2〜30重量係であ
    る特許請求の範囲第1項記載のフマル酸製剤。
JP52146984A 1977-12-06 1977-12-06 フマル酸製剤 Expired JPS5824104B2 (ja)

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