JPS5821603B2 - 非医療用工腔用組成物 - Google Patents

非医療用工腔用組成物

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JPS5821603B2
JPS5821603B2 JP48106869A JP10686973A JPS5821603B2 JP S5821603 B2 JPS5821603 B2 JP S5821603B2 JP 48106869 A JP48106869 A JP 48106869A JP 10686973 A JP10686973 A JP 10686973A JP S5821603 B2 JPS5821603 B2 JP S5821603B2
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dextranase
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耕司 渋谷
洋治 山崎
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【発明の詳細な説明】 本発明は口腔内を清潔に保つべき非医療用口腔用組成物
に関するもので、更に詳細には歯牙に付着する歯垢を酵
素的に除去して歯の美しさを保たしめると同時に、口臭
の原因である細菌を除き、歯を清潔に保つようにするも
のである。
歯の清掃の目的で歯みがき剤を用い歯ブラシで歯を磨く
ことは、歯牙に付着している食物の残滓歯垢を除去する
上で有効ではあるが、歯ブラシの用い方が適当でないと
歯間や臼歯の咬合面における小窩や裂溝が充分に清掃さ
れず、虫歯、歯肉炎等の口腔内疾患をおこしやすい欠点
があった。
そこで歯ブラシによる機械的清掃に加えて歯垢を生物化
学的に除去するために、デキストラナーゼやプロテアー
ゼのような酵素を歯磨中に配合したものが知られている
ところで本発明者らの研究によれば、歯の清掃の対象と
されている歯垢は、著量の細菌体(約70重量%)と約
10重量%のデキストランとよりなり、従って歯垢を効
果的に除去するためには、これら両者に作用する酵素を
用いなければならないという結論に至った。
すなわち、従来知られているデキストラナーゼを歯磨に
配合した場合、その酵素がどんなに優れたものであった
としても歯垢の約10%に対して作用するだけであり、
さらには歯垢中に多量に存在する細菌に酵素作用を妨害
されて、歯垢の奥の方のデキストランには作用出来ず効
果はあまり期待できないことがわかった。
また、細菌細胞壁溶解酵素(以下、溶菌酵素と言う)が
虫歯細菌にも作用することが知られているが、歯垢中の
細菌は自から産生じた多糖類(主にデキストラン)中に
くるまる様に存在しているため、′直接溶菌酵素が細菌
に作用することは非常に困難であることがわかった。
そこで本発明者らは、歯垢に対して全く作用部位の異な
る2種類の酵素すなわち溶菌酵素とデキストラン分解酵
素を同時に作用させることにより両酵素の補完的効果を
利用することによって、従来知られている歯磨その他口
腔用組成物では解決できなかった生物化学的作用による
歯垢除去法の完成に到ったものである。
すなわち、本発明はデキストラン分解酵素と溶菌酵素と
を有効成分として含有することを特徴とする非医療用口
腔用組成物に関する。
本発明において溶菌酵素とは、細菌の細胞壁(主として
ペプチドグルカンよりなる)を低分子物質に分解溶解す
る酵素であり、以下に示す様な公知の放線状菌、糸状菌
、バクテリアより得ることが出来る。
放線状菌の例 S treptomyces albus(微生物ハン
ドブック参照) Str、 griseus (微生物ハンドブック参照) S tr 、 globi 5porus(微生物・・
ンドブツク参照) 糸状菌の例 Chalaropsis sp。
(蛋白質核酸酵素 1968年 Vol 13 A13
) バクテリアの例 Flavobacterium L−11(蛋白質核
酸酵素 1968年 Voll 3 A13) Myxodacter A L−1 (蛋白質核酸酵素 1968年 Vol 13 A13
) S tapbylococcus epiderm 1
dis(蛋白質核酸酵素 1968年 Vol 131
6゜13) Mi crococcus K −6−W−1(蛋白
質核酸酵素 1968年 Vol 13 A13) Pseudomonas aeruginosa(蛋白
質核酸酵素 1968年 Vol 13 A13) Aeromonas sp 。
(蛋白質核酸酵素 1968年 Vol 13 A。
13) Myxococcus xanthus (蛋白質核酸酵素 1968年 Vol 13 A。
13) また、本発明において用いられるデキストラン分解酵素
とはデキストランを加水分解する酵素であって、例えば
デキストラナーゼ、ムタナーゼ、カリオゲナーゼ等が挙
げられる。
本発明の非医療用口腔用組成物は、煉歯磨、潤製歯磨、
粉歯磨、水歯磨などの口中化粧料、口中清涼剤、口中清
潔剤などの洗口剤或いは錠剤に構成することができ、各
構成態様によって配合する各酵素の量は比較的広範囲に
変えることができる。
デキストラン分解酵素の配合量は、口腔用組成物に対し
、通常1.0〜20.0重量%、好ましくは5.0〜1
0.0重量%を配合することが効果的である。
また、用いられる酵素の活性としては、デキストラナー
ゼの場合5000〜100万単位/グ、ムタナーゼの場
合1000〜20万単位/グ、カリオゲナーゼの場合1
000〜20万単位/′iI、溶菌酵素の場合500〜
20万単位/グのものを用いるのが合理的である。
つぎに、本発明に係るデキストラン分解酵素と溶菌酵素
との歯垢除去における相乗効果を明らかにするため、以
下に示す実験を行った。
実験例 1 溶菌酵素を得るためにS treptomyces a
lbusを用いた。
すなわち、この菌株より菌体外に産生された酵素を硫安
で濃縮し、透析により精製したものを用いた。
但し、その単位は、1分間当り菌の濁度を0.001減
少させる酵素量を1単位とするものとする。
また、デキストラン分解酵素としては、糸状菌等から得
られるデキストラナーゼ(市販品)を緩衝液に溶解して
使用した。
デキストラナーゼの力価はデキストランを分解して1分
間当り1μmの還元糖を生産する酵素量を1単位とした
さらに、虫歯菌であり、多量のデキストランを産生する
S treptococus mutansを、蔗糖0
.5%添加したトリプチケースソイ培地(Difco
社製)の入った小試験管に接種し、1夜35℃に培養
すると試験管内壁に多量の歯垢様物質の耐着をみること
ができる。
この試験管中の培養液を捨て生理食塩水で洗浄し耐着物
を歯垢と仮定し七以下の酵素反応を行った。
まず、被験酵素液として下記の4通りの酵素液を準備し
た。
(1) 溶菌酵素+リン酸バッファー(pH6,0)
(II) デキストラナーゼ+リン酸バッファー(p
H6,0) (5)溶菌酵素+テキストラナーゼ+リン酸バッファ(
pH6,0) 唾 リン酸バッファーのみ 計2mlの反応液を用い、37°C13時間反応せしめ
た後、歯垢よりの溶解物中の核酸量の測定、アミノ酸量
の測定、還元糖量の測定を併行して行った。
因みに、核酸、アミノ酸は主に歯垢中に含まれている細
菌体に由来するものであり、還元糖は主に歯垢中のデキ
ストランに由来のものである。
核酸の測定は260mμの吸光度より求め、アミノ酸は
L o w ry法、還元糖はSomogyi −Ne
lson法を使用して測定した。
実験の結果を第1図〜第3図に示した。
但し、図中の値はすべて反応時間中内壁についた歯垢量
よりバッファー中に自然に溶は出す量すなわちコントロ
ール量を差引いた値である。
第1図は、溶菌酵素、デキストラナーゼ、溶菌酵素+デ
キストラナーゼの作用によって、歯垢中。
より溶出してくる還元糖量を測定したものである。
図より明らかなように溶菌酵素のみでは当然のことなが
ら還元糖の生成をみない。
デキストラナーゼ単独の場合、この酵素は還元糖を生成
する作用を持っていることから、ある程度の還元糖の溶
出をみることができる。
しかるに両酵素を同時に用いると図のように今までみら
れなかった顕著な効果、すなわち相乗効果をみることが
できる。
この場合、明らかに溶菌酵素がデキストラナーゼの効果
を助長しているこ。
とがわかる。
第2図は、酵素作用によって歯垢より溶出してくる物質
のうち核酸を指標として測定したものである。
核酸はまた歯垢中細菌の溶解によって菌体内から溶出し
たものである。
デキストラナーゼ単。独では細菌には直接作用しないた
め核酸の溶出はわずかであった。
溶菌酵素単独であると効果は限定されてくる。
両酵素を同時に使用した時もし両酵素の同時作用の結果
が相加効果しか示さないとした時の値より約2倍もの高
い効果、すなわち明らかな相乗効果を示していることが
確認された。
第3図は、酵素作用の結果歯垢溶解によって溶出したア
ミノ酸量を測定したものである。
この場合も明らかな相乗効果を示していることが分かる
すなわち単に相加的作用しか示さないとした時よりも4
0〜50%の高い効果を両酵素の相乗効果によって認め
ることができる。
又、第4図、第5図は、上記歯垢を、冷蔵庫中に3日間
放置し、細菌静止期において溶菌酵素とデキストラナー
ゼとの相乗作用の有無を試験した結果であって、特に第
4図は還元糖量の測定により、又第5図は核酸量の測定
により相乗効果を確認したものである。
実験例 2 Streptomyces griseus、 St
reptomycesglobisporus、 Fl
avobacterium L−11およびChala
ropsis sp、 から菌体外に産生された4種
の溶菌酵素について実験例1と同様にして酵素反応を行
い、相乗効果を検討した。
結果を第6図ないし第9図に示した。
第6図はS t 、 gri 5eus からの溶菌
酵素を用いた結果を示し、核酸量の測定によって表わし
た。
第7図はS t 1gl obi 5porusからの
溶菌酵素を用いた結果を示し、還元糖量の測定によって
表わした。
第8図は、Flavobacterium L−11
からの溶菌酵素を用いた結果を示し、還元糖量の測定に
よって表わした。
そして、第9図はChalaropsis sp、から
の溶菌酵素を用いた結果を示し、やはり還元糖量の測定
によって表わした。
第6図ないし第9図からも明らかなように、種々の放線
菌、糸状菌、バクテリヤから得られた溶菌酵素も同様の
相乗効果を示すことがわかる。
なお、第1図〜第9図中、Aは溶菌酵素単独使用を、B
はデキストラナーゼ単独使用を、A+Bは両者の併用を
、夫々示す。
本発明の実施例は次の通りである。
実施例 1 煉歯磨 第ニリン酸カルシウム 50グリセ
リン 20ソジウムラウロイル
サルコシネート 2カルボキシメチルセルロース
1サツカリン
0.1香料 0.9 デキストラナーゼ(50万単位/P) 3.5溶
菌酵素(1万年位/ml ) 5ラ
ウロイルジエタノールアマイド 0.5水を以
って100%とする 一実施例 2 煉歯磨 第ニリン酸カルシウム 50グリセ
リン 2゜ソジウムラウリルサ
ルフエート 2カルボキシメチルセルロー
ス 1サツカリン
0.1香料 0.9 デキストラナーゼ(50万単位/り)5 溶菌酵素(1万年位/l1l) 4ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウ ル−ト 水を以って100%とする 一実施例
3 煉菌磨 第ニリン酸カルシウム 5゜ソルビッ
ト 20力ラゲナン
1サツカリン
0.1オレフインスルフオネート
2香料 0.9 デキストラナーゼ(40万単位/り)5 溶菌酵素(sooo単位/ml) 3モノフ
ルオロリン酸ナトリウム 0.76モノエタノ
ールアマイド 0.3水を以って100
%にする 一実施例 4 粉歯磨 第ニリン酸カルシウム 50炭酸カ
ルシウム 25ソルビツト
10ソジウムラウリルサル
フエート 1サツカリン
0.1香料 0.9 デキストラナーゼ(40万単位/り)5 溶菌酵素(1万年位/1rLl)3 シヨ糖モノパルミテート 0.5水
を以って100%とする 一実施例 5 液状歯磨 グリセリン 35ポリアクリル
酸ソーダ 5ソジウムラウリルサル
フエート 2サツカリン
0.1香料 0・9 7/L/ニア−/1/ 3デキストラナ
ーゼ(80万単位/fI) 3溶菌酵素(1刃車
位/ml) 5ラウロイルジエタノー
ルアマイド 1水を以ってioo%とする
一実施例 6 マウスウォッシュ アルコール 20オレフイ
ンスルホネート 0.5サツカリン
0.1香料
1 モノフルオロリン酸ナトリウム 015デキス
トラナーゼ(50万単位/り)2 溶菌酵素(8000単位/1rLl) 5水
を以って100%とする 一実施例 7 チューインガム ガムベース 2゜炭酸カ
ルシウム 2水アメ
15粉糖
54,9 香料 1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.1デキ
ストラナーゼ(50万単位/り)3 溶菌酵素(1万年位/ml) 4実施
例 8 トローチ アラビアゴム 6ブドウ糖
72香料
1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.05デキ
ストラナーゼ(50万単位/S’) 5溶菌酵素(
1万年位/ml) 3水を以って100
%とする 一実施例 9 うがい用錠剤 炭酸水素ナトリウム 50クエ
ン酸 15リン
酸−ナトリウム 15ポリエチ
レングリコール6000 3香料
8 デキストラナーゼ(50万単位/1)5 溶菌酵素(1万年位/ml) 4
実施例 10 マツサージクリーム 白色ワセリン 8ステ
アリルアルコール 7プロピレング
リコール 4ソジウムラウリルサル
フエート 0.5デキストラナーゼ(50万
単位/1)5 溶菌酵素(1万年位/ml) 4ポリ
エチレングリコール4000 25ポリエチレン
グリコール400 37水を以って100%と
する −
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第9図はいずれも本発明の実験結果を図示
したものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 デキストラン分解酵素と細菌細胞壁溶解酵素とを有
    効成分として含有する非医療用口腔用組成物。
JP48106869A 1973-09-25 1973-09-25 非医療用工腔用組成物 Expired JPS5821603B2 (ja)

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JP48106869A JPS5821603B2 (ja) 1973-09-25 1973-09-25 非医療用工腔用組成物

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JPS5058243A JPS5058243A (ja) 1975-05-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4834897A (ja) * 1971-09-10 1973-05-22

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JPS4834897A (ja) * 1971-09-10 1973-05-22

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