JPS5820848Y2 - 定温湯供給装置

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【考案の詳細な説明】この考案は定温湯供給装置の改良に関する。

従来は非満水時の上限設定温度を満水時の上限設定温度
よりも若干低く設定し、この相異なる二つの上限設定温
度をそれぞれサーモスタットを用いて検知し、注水及び
給水を制御する構成の定温湯供給装置か゛使用されてい
た。

しかし１、この定温湯供給装置では、二つの設定温度の
相異なるサーモスタットを使用するため、調整に手間が
かかり、また、サーモスタット内の設定温度差を十分に
把握しなければ調整できないという、使用上の問題点が
あった。

この考案は上記にかんがみ、調整及び構造が簡単で取扱
いが楽な定温湯供給装置を提供することを目的とする。

以下この考案について実施例を説明する。

タンク１の下部側面に所要の最低水位を確保できるよう
に給湯口３が設けられている。

給湯口３の下方にはヒータ２を設け、加熱装置となるヒ
ータ２の給電回路の一端はサーモスタットの切換接点８
２を介してＵ端子に接続し、他端は■端子に接続しであ
る。

Ｕ端子はフロートスイッチ６とサーモスタット８に接続
され、フロートスイッチ６はリレー９を介して■端子に
接続されている。

リレー９のひとつの常開接点９１は給水装置７の給電回
路に直列に接続され、他の常開接点９２はサーモスタッ
トの切換接点８２と並列に接続されている。

さらに、サーモスタット８の他方の切換接点８１は給水
装置７の給電回路に直列に接続されている。

次にこの考案の作用を現用する。

給湯口３はタンク１の底部より上方にあるため、タンク
１内の湯水を最大限に使用しても所定の最低水量が貯溜
でき、したがってフロー１〜スイツチ６の接点を閉じた
状態にある。

電源に電圧を印加すると、直ちにサーモスタツｌ−の接
点８２を介してヒータに電流が流れ、残留水の加熱が始
まる。

するとタンク１内の水温は次第に上昇される。

また、印加電圧により、リレー９が励磁されるから接点
９１．９２は閉じる。

タンク１内の水温がサーモスタットの設定値に達しその
感温部５で設定温度を検知すると、接点８２から接点８
］に切換わり、給水装置７を作動させ、注水が行われる
。

このとき、リレー９の作動により接点９２は閉じている
ためヒ−タ２は加熱を続ける。

注水により、最低水位Ａから液面が上昇し、タンク内の
湯温度が下がる。

このため、湯温が設定温度以下になると、サーモスタッ
トの作動により接点が８１から８２に切換えられ給水装
置７の運転を停止し、注水が止む。

そして、以上の動作を繰返して、満水位Ｂに達する。

タンク１が満水になると、フロート４が上限に位置する
ため、フロートスイッチ６の接点を開く。

従って、満水時にはリレー９が励磁されず、接点９１．
９２は共に開く。

このため給水装置７は作動せず給水はなされない。

しかし、サーモスタットの切換接点８１．８２のオン、
オフによって、ヒータの加熱制御が行なわれるから湯温
は設定温度に維持される。

したがって給湯口３よりタンク１内の温水が使用され、
水位が下がるとフロートスイッチの接点が閉じるから、
前述の動作が繰返される。

したがって一定温度の温水が供給される。

この考案は上記の構成としたから、切換接点を１つ持つ
１個のサーモスタットにより、定温湯供給を行なうため
、従来のように設定温度の相異なる２個のサーモスタッ
トを設置する必要はなく、サーモスタット内の設定温度
の差を調整する必要はなく、調整が容易で、かつ構造が
簡単である等の優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す図である。

【実用新案登録請求の範囲】