JPS5819886Y2 - カラ−テレビジヨン受像機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は輝度とコントラスト色飽和度を連動して切換え
るよう構成されたテレビジョン受像機の改良に関する。

例えば、店頭でのデモストレージョン時と室内での通常
視聴時のように周囲の明るさが極端に異なる場合にはそ
れに応じて受像機の輝度をその都度調整する必要がある
が、＝般にカラーテレビジョン受像機では輝度とコント
ラストと色飽和度は互いに密接な関係があるため、常に
最良の画面状態を得るには前者の調整に応じて後者の二
つも調整しなければならず、この調□整操作は使用者に
とって誠に煩しいものであった。

そこで、輝度とコストラストと色飽和度を各々個別に調
整する各調整用ボリウムとは別個にその各調整回路を例
えば２段階に切替える切換回路を設け、その各切換状態
では前記三者の各々が常に一定の関係をもつ最適値に予
め設定してネーき、この各切換回路を連動して切換える
ようにしたカラーテレビジョン受像機が既に市販されて
いる。

然し乍ら、従来の此種テレビジョン受像機では、その輝
度切換回路は直流分再生回路のクランプレベルを、且つ
コントラスト切換回路はビデオ増幅回路のフィードバッ
ク量を、渣た色飽和度切換回路は抵抗分割によりクロマ
信号の大きさを、それぞれ切換えるように構成されてい
た。

このため、前記各切換回路は何れも独立したものとなり
、従ってその各切換のためのスイッチは３回路のものを
必要とし、且つ構成部品数が多くなるものであった。

然るに本考案は斯る欠点を解消したカラーテレビジョン
受像機を提案するもので、以下その詳細を図面に示す一
実施例につき説明する。

図面に於いて、１は第１ビデオ増幅回路のトランジスタ
、２はそのエミッタホロワ出力を人力とする第２ビデオ
増福回路の初段トランジスタで、このトランジスタ２は
そのエミッタが抵抗３と輝度調整用可変抵抗４及び平滑
用コンデンサ５を介して接地され、上記可変抵抗４の可
動端子が抵抗６を介して且つその一方の固定端子が抵抗
７及び切換スイッチ８を介してそれぞれ直流電源（＋
Ｂ ｌ ）に接続されることによって輝度切換回路９が
構成されている。

１０は第２ビデオ増幅回路の後段トランジスタ、１１は
第３ビデオ増幅回路のトランジスタで、この後者のトラ
ンジスタ１１のベースには固定端子の一方が抵抗１２及
びコンデンサ１３により交流的に接地されたコントラス
ト調整用可変抵抗１４の可動端子が接続され、且つ、こ
の可変抵抗１４の固定端子の他方と前記トランジスタ１
０のエミッタとの間には前記スイッチ８と連動する切換
スイッチ１５と抵抗１６．１７からなるコントラスト切
換回路１８が設けられている。

１９は前記トランジスタ１１のエミッタホロワ出力が各
エミッタに印加され色信号回路用ＩＣ２０からの各色差
信号出力が各々ベースに印加される３個のトランジスタ
１９’ 、 １９”、 １９”’からなる色ドライブ回
路で、その各トランジスタのコレクタ出力がカラー受像
管２５の各カソードＫに印加されるようになっているが
、斯る色ドライブ回路１９には特記すべき特徴ばなしの
で、その詳細部分は図では省略している。

前記色信号回路用ＩＣ２０は前記各色差信号出力の導出
用端子２３，２４．１を有する色復調器及び直流電圧が
印加される利得制御端子２０を有するクロマ増幅器等の
クロマ関係回路の略全てを含むもので、このＩＣには一
対の固定端子が電源（＋Ｂ、）と接地点間に接続された
色飽和度調整用可変抵抗２６の可動端子が抵抗２７．２
８を介して前記制御端子２０に接続され、この抵抗の接
続中点が抵抗２９を介して前記切換スイッチ８の他方の
固定接点に接続されることによって色飽和度切換回路３
０が付加されている。

尚、前記ＩＣ２０の各端子を示す図番がその１昔このＩ
Ｃの端子番号を表わしている。

斯る構成のカラーテレビジョン受像機に於いて、今、切
換スイッチ８，１５が図示の位１ｔＣＨ側）にある場合
が店頭でのデモストレージョン時等に対応する高輝度状
態であり、この場合にはトランジスタ２の工□ツタ直流
電位は抵抗６及び可変抵抗４で略決定され、オたトラン
ジスタ１０の信号出力（エミッタホロワ出力）は、抵抗
１６の両端が短絡されているので、その！、ｘの大きさ
で可変抵抗１４に伝達され、且つ制御端子２０の直流電
位はこの端子から見たＩＣ２０の入力インピーダンスを
省略して考えると抵抗２７．２９及び可変抵抗２６で決
定されることになり、輝度とコントラストと色飽和度が
それぞれ所定値に設定されて最良の画面状態を与えるよ
うになっている。

次に、切換スイッチ８，１５を図示と逆の位置（Ｌ側）
に切換えた場合が室内での通常視聴時等に対応する低輝
度状態であり、この場合にはトランジスタ２のエミッタ
直流電位は抵抗６，７と可変抵抗４で略決定されるので
前述の高輝度状態よりも高くなり、従って図示の回路接
続から明らかなように受像管２５の各カソードにの直流
電位が上昇し、またトランジスタ１０の信号出力は、抵
抗１６．１７で分割されて可変抵抗１４に伝達されるの
で、前記各カソードにへの輝度信号入力は小さくなり、
一方、制御端子２０の直流電位は可変抵抗２６により決
定されることになるので低くなる。

従って、この場合には高輝度状態よりも受像管２５の輝
度が低くなると共に、そのコントラスト及び色飽和度も
若干低くなり、この場合に最適な画面状態を与える訳で
ある。

以上の如き本考案カラーテレビジョン受像機では互いに
連動される輝度切換回路と色飽和度切換回路を何れも直
流バイアス電圧を切換えるようにしているので、上記両
回路の切換のためのスイッチを兼用する型式に構成でき
、捷た上記両回路と連動するコントラドへ切換回路は信
号出力を分割するよう切換えていることとも相俟ってそ
の各構成部品数を節減でき、此種連動切換式のテレビジ
ョン受像機として実用的である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案カラーテレビジ、ヨン受像機の要部構成を
示す回路図である。 ２．１０，１１：映像増幅回路のトランジスタ、８．１
５：切換スイッチ、９：輝度切換回路、１８：コントラ
スト切換回路、３０：色飽和度切換回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互いに連動して−・イ０側及びロウ（ト）側に切換わる
   第１第２のスイッチを設け、エミッタに輝度調整用の直
   流電圧が印加されるビデオ増幅回路内の第１トランジス
   タの上記エミッタに抵抗を介して前記第１スイツチのＬ
   側の固定端子を接続し、その可動端子を前記直流電圧よ
   りも高い電圧の直流電源に接続し、そのＨ側の固定端子
   を前記直流電源に接続された色飽和度調整用の可変抵抗
   器の摺動端子に抵抗を介して接続し、その摺動端子をク
   ロマ増幅回路の利得制御端子に接続すると共に、前記第
   １トランジスタの出力を入力とするビデオ増幅回路内の
   第２トランジスタの出力点を前記第２スイツチのＨ側の
   固定端子に接続し、そのＬ側の固定端子を分圧抵抗の一
   方を介して接地し、その可動端子を他方の分圧抵抗を介
   して前記出力点に接続し、この他方の分圧抵抗の前記出
   力点と反対側の一端を次段のビデオ増幅回路に接続して
   なるカラーテレビジョン受像機。