JPS5819530B2 - 硬貨包装機の包装紙セツト方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各金種の硬貨の直径に応じた長短各種の長さ
に切断して包装紙を、自動的に供給する装置を備えた硬
貨包装機において、例えば包装開始に当り包装紙の先端
を切断刃にて紙切りを行なう場合に、紙切りが行ないや
すい位置に切断刃装置を自動的に移動させることを目的
とするものである。

従来の硬貨包装機は、処理する硬貨の金種を金種設定釦
等により指定すると、金種設定部材は金種設定機構によ
り自動的に位置決めがなされ、それと同時に切断刃装置
も包装紙を金種の直径に応じ長さに切断するために自動
的に位置決めがなされた。

すなわち切断刃は水平方向に移動せしめられた給紙距離
が決定されることにより硬貨の大きさに応じた長さの包
装紙が供給されていた。

ところが金種の設定が一度性なわれると、切断刃は移動
しないため例えば最小径硬貨の場合切断刃は包装ローラ
に近接した方向に移動・設定されるが、その時、包装紙
先端部分をセットしようとして紙切りを行なおうとする
と紙案内板等の各装置によって紙切り方向にうまく引け
ず、小径硬貨においては紙切りに非常に手間がかかった
。

本発明は、上記の欠点に鑑みてなされたもので硬貨の径
にかかわらず、紙切りを行なおうとした時すなわち、包
装紙を新しく補給したりする場合、紙送り不良を検知し
たり、紙送りはしたが紙切りを検知しなかったために機
械が停止した場合において、切断刃の位置を金種にかか
わらず紙切りの行ないやすい位置に移動させようとする
ものである。

次に図に示した本発明の実施例について説明する。

切断刃位置設定板１，１′は軸３を中心に回動自在に取
付けである。

又、歯車９，１０，１１はそれぞれ軸３，４，５に回動
自在に取付けてあり、。

図示しない駆動装置からの回転を、又同じく電磁クラッ
チ等により断続的に歯車αに伝え該歯車αと噛合してい
る歯車９，１０，１１，１２に回転を伝えている。

歯車１２と給紙ローラ１３は軸６に共に固着されており
前述の回転を給紙ローラ１３に伝えている。

軸３，４には切断刃上下設定部材１５及びそれに固着し
た切断刃取付板１６が上下動自在に取付けられており、
さらにその先端には切断刃１７が取り付けられている。

従動ローラ取付板２，２′は、前記切断刃位置設定板１
，１′に取付けた軸γを中心に回動自在に取り付けられ
ており、該板２，２′には紙案内板１８゜１９及び軸８
が取付けられ、さらに該軸８には従動ローラ１４が回動
自在に取付けられている。

そして従動ローラ取付板２，２′と、切断刃位置設定板
１，１′は互いに、スプリング２０により引き合い、給
紙ローラ１３と従動ローラ１４は互いに圧接している。

切断刃位置設定板１は軸３を中心とし、リンク２１、ア
ーム２２を介して位置設定カム２３により設定位置が制
御される。

すなわち、図示しない駆動モータ等により、カム軸２４
が回転し、該カム軸２４に固着した、前記カム２３及び
切断刃位置検知カム群２５も回転する。

そしてその回転に従がって、切断刃位置設定板１，１′
は軸３を中心に回動すると共に、前記検知カム２５群と
その切断刃位置検知マイクロスイッチＭＳ２群により位
置検知が行なわれる。

次に、包装紙２６を軸２８に回動自在に取付けた包装紙
検知ローラ２７を経由して送ることにより、該ローラ２
７の円周方向の溝２７′に面してマイクロスイッチＭＳ
３の検知レバー２９が溝２７′に落ち込まず、マイクロ
スイッチＭＳ３をＯＮ状態にすることにより包装紙検知
信号を出し、又、包装紙２６がなくなると、前記レバー
２９が溝２７′に落ち込み、ＭＳ３をＯＦＦ状態にする
と、包装紙の欠乏信号を出すよう構成する。

さらに包装紙２６は、給紙ローラ１３と従動ローラ１４
に挾まれ、紙案内板３０に案内されて包装ローラ群３１
へと送られ、従来装置の如く、包装速度と給紙ローラ１
３の送り速度の差により、包装紙２６を定量にて切断刃
１７により切断し、加締爪３２により包装する。

この紙の切断において、検知レバー３３及びカム３４に
よりマイクロスイッチＭＳ４をＯＮさせ、紙が完全に切
りとら。

れたか、不完全かを検知する検知信号を出すよう構成す
る。

全小径硬貨を包装する場合は、金種の設定により、位置
設定カム２３が回転し、アーム２２、リンク２１を介し
て切断刃位置設定板１，１′は軸３・を中心として反時
計方向に回動し切断刃１７が包装ローラ群３１に近接す
る例えば切断刃１７ａに位置する。

そのとき包装紙２６の先端が規定の切断形状でなかった
りその他の原因で包装紙２６の先端を切断刃１７にて切
断したいとき切断刃１７ａでは検知レバー３３や包装ロ
ーラ群３１等が付近にあるために切断手動操作が困難で
ある。

そこで例えば切断刃取付板１６或は位置設定板１に特に
設けた取手で切断刃位置設定板１，１′を軸３の周りに
時計方向に回動じ例えば切断刃１７ｂ或は１７ｃの如き
位置に移動し得るので、ここで包装紙の切断を行なうこ
とによって容易に規定された形状に切断することができ
る。

この回動では従動ローラ取付板２並びに２′も又共に回
動しスプリング２０により包装紙２６も給紙、従動側ロ
ーラ１３，１４に挾持されたままであるから紙が所定位
置から抜は出たりすることもない。

また、包装紙２６を両ローラ１３，１４に挿入する際に
は、取手３５により、軸Ｔを中心にして従動ローラ取付
板２を時計方向に回動させ、両ローラ１３，１４間に隙
間を生じさせて包装紙２６を挿入するか、またノブ３８
を回動させて、該ノブ３８に固着したプーリ３γ及び歯
車９に固着したプーリ３６をベルト３９を介して歯車側
から両ローラを回転させて包装紙を挿入させてもよい。

上記においては切断刃１７の位置変化を手動で行なった
が、これを自動的に切断刃の位置を判定及び設定させる
ための好ましい制御回路の実施例を示した第３図につい
て説明する。

スタート制御回路Ａは、スタート釦等により硬貨計数、
領装機をスタートさせると、その内部フリップフロップ
等によりスタートを保持する回路であり、その出力端子
Ｑ１からはラッチ出力が出、ＡＮＤゲ゛−トに入力され
る。

また出力端子Ｑ２からは前記ラッチごとに後述する紙ト
ラブル検知回路Ｂ内のフリップフロップ等をリセットす
る１シヨツトパルスが出力されるように構成する。

さらにその入力端子πに”Ｌ ９９レベル信号が入力さ
れると内部において前記スタート保持回路をリセットす
るような１シヨツトパルスを発生させ、リセットを行な
うように構成する。

紙トラブル検知回路Ｂは、マイクロスイッチＭＳ、３（
第１図）で検知され包装紙２６がなくなった場合、或は
制装紙の紙送り不良が検知された場合においてその内部
フリップ７０ツブ等をセットするように構成し、その出
力端子ＱよりＨｊｌレベル信号が出力されると反転回路
ＩＮＶを介してアナログスイッチ群Ｃの制御ライン（図
示点線部）に“Ｌ ＩＩレベル信号が与えられ各スイッ
チは図示の如く開放されるよう構成する。

また、前記反転回路ＩＮＶを介して゛Ｌ″ルベル信号は
前記スタート制御回路Ａの入力端子πに入力される。

次に包装・計数切換スイッチＳＷは、包装動作を行なう
か、あるいは計数のみを行なうかの切換スイッチであり
、本説明の場合には図示の如く包装位置にセットする。

すると反転回転Ａ１の入力側が接地され後述する論理積
回路ＡＮＤにＨＩ＋レベル信号を入力させる。

次に金種設定マイクロスイッチ群ＭＳ１は、例えば金種
設定ダイヤル、金種設定釦等により切り換わるマイクロ
スイッチであり、それぞれ反転回路Ａ２群に入力させさ
らにＡ２群の出力を前記アナログスイッチ群Ｃの各被制
御ラインに入力させる。

そしてその被制御ラインの各出力側を後述する位置設定
判定回路りの入力端子群ａ、〜ａ４にそれぞれ入力し、
その間には図示の如く任意のラインに抵抗を介して電源
ＶＰＤに接続するか、抵抗を介して接地させている。

そしてカッター位置検知マイクロスイッチＭＳ２群は金
種ごとにカッターの位置を変化させその位置を検知する
ものであり、その出力を反転回路Ａ３群に入力しさらに
その出力を位置設定判定回路りの入力端子群す、〜ｂ４
にそれぞれ接続する。

位置設定判定回路りは、前記入力端子ａ１〜ａ４゜ｂ１
〜ｂ４群にそれぞれ入力された金種設定及び、カッター
位置情報をそれぞれ４ビツトコードとして扱かい両コー
ドが一致しているかどうか判定し、一致していればその
出力端子Ｑから°°Ｈ″レベル信号が、また不一致の場
合は゛Ｌ″レベル信号が出るように構成されている。

その出力信号は前記ＡＮＤゲートに入力されまたカッタ
ー位置設定モータ等の駆動制御信号として利用する。

すなわち不一致ならば°“ＨＩ＋レベル信号によって設
定モータが駆動し ＋１ ＨＩ＋レベル信号（一致のと
き）のときには停止するよう構成される。

次に動作手順に従って説明すると包装モードにおいて金
種設定を行なうとＭＳ１群が切換られ前記位置設定判定
回路りに金種コードが入力され、前記ＭＳ２群によるカ
ッター位置コードと比較を行ない不一致と判定するとＡ
ＮＤゲートを閉じると共に、駆動制御信号により、切断
刃の設定モータが駆動開始する。

この不一致の間、スタートスインチを入れても、ＡＮＤ
ゲートが閉じている為、包装モードスタート信号は出す
計数、包装動作は開始しない。

設定モータが駆動することにより切断刃位置が暫時変化
すると共に、ＭＳ２群も切換が行なわれる。

そしてカッター位置コードと金種コードが一致した時に
、位置設定判定回路りにより一致信号を出し設定モータ
を停止させると共に、前記ＡＮＤゲートが開放され、ス
タートスイッチが入っていれば、包装モードスタート信
号Ｆが出て、計数包装動作を開始する。

包装動作途中において包装紙がなくなったり、紙送り不
良等のトラブルが検知されると、紙トラブル検知回路Ｂ
の出力端子Ｑよりｌ Ｈｌルベル信号が出て、アナログ
スイッチ群Ｃを図示の如く被制御ラインを開放させると
共に、スタート制御回路Ａのスタート保持をリセットす
る。

アナログスイッチ群Ｃが開放されると、あらかじめ設定
した、紙の切りとりが行ないやすい金種のコードが、位
置設定判定回路りの入力端子群ａ１〜ａ４に入力され、
そのときコードが一致しないと駆動制御信号Ｅにより、
カッター設定モータを駆動し、カッターの位置を移動さ
せる。

あらかじめ設定した金種位置にカッターが設定されると
（図示ＭＳ２の状態）設定モータは停止し、係員により
包装紙の再セツティングがなされる。

包装紙のセツティングが終了した後、スタートスイッチ
を入れなおすと、スタート制御回路Ａの出力端子Ｑ１か
らは゛Ｈ″レベル信号が、Ｑ２からはＨ”レベルの１シ
ヨツトパルスか出て、スタート保持信号及び紙トラブル
検知回路Ｂのリセット信号となる。

リセット信号により、アナログスイッチ群Ｃの被制御ラ
インが接続され、金種設定マイクロスイッチ群ＭＳ１か
らの金種コードが有効となると、紙トラブル時に切断刃
が移動させられている場合側コードが一致せず再び元の
位置へ戻るよう設定モータの駆動制御信号が出て、その
間包装モードスタート信号Ｆは暫時見込られることにな
り、カッターの設定が終了すると同時に包装動作が再開
される。

以上の実施例では紙切りとりの行ないやすい金種位置に
設定させようとしたが、金種位置ではなく紙切り専用の
位置を沖弥に決めて実施することも容易である。

以上の如く構成したのでこの回路による場合は紙切りと
りを必要とする際にはあらかじめ決められた位置に自動
的に切断刃が移動するため紙切りが楽になり又再スター
ト時には自動的に元の位置に復帰し、その後スタートす
るので大変便利である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明方法の具体的実施例を示したもので第１図は
要部の平面図、第２図は側面図であり第３図は電気的操
作に好適な回路の１例を示した電気回路図である。 符号、１，１′は切断刃の位置設定板、２，２′は従動
ローラ取付板、３は軸、１３は給紙ローラ、１４は従動
ローラ、１６は切断刃取付板、１７（１７ａ、ｂ、ｃ）
切断刃、２０はスプリング、２１はリンク、２２はアー
ム、２３は位置設定カム、２６は包装紙、３１は包装ロ
ーラ群である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 包装すべき金種の直径の大小に応じて必要量の包装
   紙を切断するための切断刃の位置が金種設定操作と共に
   決定される包装機において、実装紙のの装填時、あるい
   は包装紙のトラブルなどによる霞装紙の一部を切断刃に
   より切断する必要ある場合、切断刃が金種にかかわらず
   何れに位置されていてもその位置から切断刃が前記切断
   操作のしやすい位置に変化し且つ再スタート時には元の
   設定位置に復帰することにより包装紙のセットを容易に
   したことを特徴とする硬貨包装機の包装紙セット方も