JPS58189B2 - ゲ−トタ−ンオフサイリスタ - Google Patents

ゲ−トタ−ンオフサイリスタ

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JPS58189B2
JPS58189B2 JP14809175A JP14809175A JPS58189B2 JP S58189 B2 JPS58189 B2 JP S58189B2 JP 14809175 A JP14809175 A JP 14809175A JP 14809175 A JP14809175 A JP 14809175A JP S58189 B2 JPS58189 B2 JP S58189B2
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JP
Japan
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current
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αnpn
gto
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JP14809175A
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JPS5272188A (en
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中筋護
中川明夫
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
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【発明の詳細な説明】 本発明は、大電流でもターンオフできるようにしたゲー
トターンオフサイリスタに関する。
最近、ゲートターンオフサイリスタ(以後。
GTOと略称する。
)が各種機器の無接点スイッチとして使用されようとし
ている。
このGTOは。p−n−p−n 4層構造に形成された
もので、普通のサイリスタとは違ってゲート・カソード
間に負電流を流すとターンオフする特性を有している。
ところで、従来のこの種サイリスタは、一般にターンオ
フ利得を大きくするため、npn接合部の電流増幅率α
npnを1.0に近い値に設定し、またpnp接合部の
電流増幅率αpnpを0.0に近い値に設定している。
しかしながら、上記のように構成されたGTOにあって
は次のような問題点があった。
すなわちGTOをnpn形トランジスタとpnp形トラ
ンジスタの電流増幅率を前記関係に設定すると、確かに
ターンオフ利得が大きくなる反面、ゲートターンオフ可
能なアノード電流が大きくならない欠点がある。
これは1次のような理由に基く。すなわち、従来のGT
Oにおけるαnpn、αpnpと電流密度Jとの関係は
第1図に示すようになっている。
図から判るようにαpnpは電流の増加関数となり、α
npnはある値から電流の減少関数となり、αpnp+
αnpnはある電流密度以上において1.0以上のほぼ
一定の値となる。
このため電流密度Jと電圧降下VFとの関係は第2図に
示すようにJが増加すればVFも増加する関係となり、
その増加率は一般にあまり大きくない。
このような特性であると、素子を並列にして使用した場
合(GTO自身も多数の単位素子を並列にしたものであ
る。
)、アノード電流のアンバランスによる電流集中現象が
起こり易く、電流が集中した素子が破壊されるので、結
局、最大ターンオフ電流が必然的に低い値に抑えられて
しまうことになる。
つまり、ターンオフ時には各素子が同時にターンオフす
るのではなく抵抗の低い素子に電流の大部分が流れ、こ
の素子のターンオフ時間が長くなって熱的に破壊する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、アノード電流が所定値以上にな
ると印加電圧とは無関係に電流が飽和する特性を有し、
ターンオフ可能電流を飛躍的に向上させ得るゲートター
ンオフサイリスタを提供することにある。
発明者らは、上記目的を達成すべく種々の実験を行なっ
た結果、電流増幅率αnpn、αpnpが電流に依存し
ていることに着目し、このαnpnとαpnpとの和が
所定の電流密度以上で1.0以下となるように設定すれ
ば大電流を安全にターンオフできることを見出した。
すなわち、αnpn、αpnpの電流密度依存性を巧み
に利用して、αnpn、αpnu)と電流密度Jとの関
係をたとえば第3図に示すように設定すると。
αnpn、αpnpとの和が1.0以下の値になる電流
密度51以上ではこのGTOは導通状態を継続できなく
、第4図中A曲線で示すように電流密度J1において電
圧降下VFが急激に増加する。
またαnpnを第3図中1点鎖線で示すような特性に設
定すると、これに応じて電流密度Jの飽和する値はJ1
′に移動する。
さらにαpnpの特性とαnpnの特性とを所定に組合
せると、第4図中B曲線で示すように電圧降下VFがあ
る値以上増加すると電流密度JはJ2からJ2′に逆に
減少することが判明した。
なお、この理由は明らかではないが、飽和値J2まで流
れた電流による発熱によってαpnpおよびαnpnの
特性がたとえば第3図中一点鎖線で示す特性から実線で
示す特性に近づくのではないかと考えられる。
このように電流密度Jがある値以上になると、電流密度
Jがほぼ一定になって電圧降下VFが急激に増加するの
で、素子を多数並列にして使用した場合、電流バランス
が狂っである素子に電流が集中しようとしても、その素
子の電流密度JがJmaxに達するとこの素子の両端間
電圧が上昇し。
電流を下げる作用が働くので、結局各素子にほぼ一様に
電流が流れることになり、各素子が同時にターンオフす
る方向に近づくので、ターンオフ可能電流を大幅に大き
くできる。
また各素子にはJmax以上の電流が流れないので、限
流効果も発揮することになり短絡電流を小さい値に抑え
ることができる。
実験によれば、電流密度に最大値J m a xが現わ
れるαnpnの値はαpnpより小さく、かつ第5図に
示すようにほぼ0.4〜0.63の範囲である。
ただし、αnpn、αpnpの値は0.5 A/cm2
の電流密度でサイリスタの3端子のみを使って行なうW
、Fulopの方法(IEEE Trans ED、
VolED−10,1963,P120〜133)で非
破壊測定した値である。
すなわち、第5図は、電流密度に最大値J m a x
が現われた複数の素子について、0.5 A /cm2
の電流密度の条件で測定したときのαnpn値と、その
素子の電流密度最大値との関係をプロットしたものであ
る。
なお、上記条件で測定されたαnpnが0.4未満の素
子では実用的電流密度以下でJ m a xが表われ、
また、αnpnが0.63を越えた素子では熱的耐力以
上の電流密度領域にJ m a xが表われた。
したがって、αnpnは。前記条件の測定値で0.4〜
0.63であることを必要とする。
一方、上記各素子のαnpn (電流密度0.5A/c
m2で測定値)とpベース層の厚みWpbとの関係を調
べたところ第6図に示す結果を得た。
この図から、αnpnを0.4〜0.63に設定するに
はpベース層の厚みWpbを51〜60μmに設定すれ
ばよいことが判明した。
なお、各素子の条件は次の通りであった。
カソード領域の表面濃度2 × 1020/cm3、厚
み15μm、pベースの表面濃度2 × 1018/c
m3゜nベースの表面濃度1×1014/cm3.厚み
300μm、アノード領域の表面濃度2×1018/c
m3゜厚み75μm、840℃で40分間のAu拡散処
理。
また、実際に上記した特性のGTOを製作する場合、J
maxの値は次のように設定される。
すなわち、GTOにおいてターンオフ時に導通領域のス
クイージの望ましい形は、たとえば第7図aに示すよう
にGTOlのエミッタ2としてその幅2Leに比してそ
の長さLが十分に長い場合を考えると、ゲートターンオ
フ時に同図すに破線で示すようにエミッタ2の幅の方向
にキャリアの拡散長Lnの2倍の幅までスクイージが起
こり、その後、全部がターンオフするのが望ましく、同
図Cに破線で示すようにエミッタ2の長さ方向のスクイ
ージZ1や、くぴれZ2の起こらないことが望ましい。
上記のようにキャリアの拡散長の2倍の幅を2Ln、エ
ミッタ2の幅を2Leとし、定常導通状態でのエミッタ
電流密度をJoとすると、定常の導通状態ではエミッタ
全体に均一に電流が流れているが、ターンオフ過渡時に
は第9図すの破線で囲まれた領域に押し縮められ、しか
も全電流はほとんど変化しない。
したがって、になるようにJ m a xを選べばよい
GTOではJ。は50A/cm2から500A/cm2
の値が用いられている。
また、2Leは最小で2Ln(200μm)程度、最大
で10 Ln(≒1mm)が用いられている。
したがって、Jmaxの値は50A/cm2≦Jmax
≦2500A/cm2がよい。
つまり、50A/cm2〜2500A/cm2の範囲の
所望の電流密度以上でαnpn+αpnp≦1になるよ
うに設定すればよい。
次に本発明の一実施例であるGTOにつき製造方法を含
め第8図を用いて説明する。
まず、同図aに示すようにn型ベース領域11となるn
型Si基板を用意する。
この基板の不純物濃度は低く例えば1×1014/cm
3程度である。
次に同図すに示すようにn型基板に例えばGa−Geな
どのp型不純物を両面に拡散し、p型頭域12.13を
形成する。
ここで、13はアノード領域、12はp型ベース領域と
なる。
この夫々の領域の不純物表面濃度は2 × 1018/
cm3程度であり、その深さは両領域共70μm程度で
ある。
次に同図cに示すようにn型ベース領域12に例えばリ
ンを15μm程度の深さ迄拡散して1表面濃度が2×1
020/cm3程度のn型領域を形成し、このn型領域
を同図dに示すように選択エツチングにより複数に分割
し。
カソード領域14を形成することにより所謂るマルチェ
ッタ構造のGTOを得る。
次に、アノード領域13の側から例えばAuを840℃
で40分位拡散し、n型ベース領域11のライフタイム
を調節する。
この結果、0.5A/cm2測定時におけるαpnpと
αnpnの和は0.8〜0.9位となる。
次に。同図eに示すようにn型ベース領域12にゲート
電極15をとり付け、アノード領域13にアノード電極
16をとり付け、カソード領域14にカソード電極17
を取り付ける。
そしてアノード電極16及びカソード電極17の夫々の
上にパッケージの電極を取りつけ、ゲート電極15に例
えばAlワイヤーなどをボンディングする(図示せず)
このようにして得られたGTOは最大ターンオフ電流(
IATO)が30OA以上であり、また電流密度が70
0A/cm2で電圧降下が第4図中B曲線で示すように
急上昇するものが得られた。
第9図はαnpn<αpnpに設定し、かつJmaxを
設定した本発明に係るGTOで40OAをターンオフさ
せたときのオシログラムを示すものである。
図からも明らかなようにアノード電流がフォールタイム
からテールタイムの部分に変わる変曲点時点と、ゲート
電流が増加から減少に向かう時点と、ゲート・カソード
間電圧が階段状に急激に増加する時点とが完全に一致し
ており、良好にゲートターンオフしていることがわかる
一方、第10図は従来のGTOをターンオフさせたとき
のオシログラムを示すもので、図から明らかなようにゲ
ート・カソード間電圧が急激に増加する時点はアノード
電流の変曲時点より早く上記増加時点で電流のバランス
がくずれてゲート・カソード間抵抗が増大していること
がわかる。
以上詳述したように本発明によれば、50〜2500A
/cm2の電流密度の範囲内で特定の電流密度を越えた
とき、第4図B曲線に示すように電圧降下の増加に従っ
て電流密度が減少すを特性を示すので、素子を並列にし
て使用した場合容素子に流れる電流を均一化でき、これ
によって各素子を同時にターンオンできるのでターンオ
フ可能電流を大幅に増大させ得、しかも限流特性による
回路上の諸々の利点も発揮させ得るゲートターンオフサ
イリスタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来のGTOの特性を示す図、第
3図および第4図は本発明に係るGTOの特性を説明す
るための図、第5図および第6図は本発明に係るGTO
のαnpnおよびpベース層の厚みの好ましい範囲を実
測結果に基いて示す図。 第7図は最大電流密度範囲を説明するための図。 第8図は本発明の一実施例に係るGTOを製造方法も含
めて説明した図、第9図は本発明に係るGTOのゲート
ターンオフ時における各部波形を示す図、第10図は従
来のGTOのゲートターンオフ時における各部波形を示
す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 pnpn4層構造のゲートターンオフサイリスタ
    において、pベース層の厚みが51〜60μmの範囲に
    設定されているとともに上記サイリスクをpnpトラン
    ジスタとnpnトランジスタとの合成とみなしたとき、
    50〜2500A/cm2の電流密度範囲で上記各トラ
    ンジスタの電流増幅率の和が1以上の値から1未満の値
    に切換るように設定され、かつ前記電流密度の範囲内で
    特定の電流密度を越えたとき電圧降下の増加に従って電
    流密度が減少する特性を持たせたことを特徴とするゲー
    トターンオフサイリスタ。
JP14809175A 1975-12-12 1975-12-12 ゲ−トタ−ンオフサイリスタ Expired JPS58189B2 (ja)

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JPS5272188A JPS5272188A (en) 1977-06-16
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JP2632322B2 (ja) * 1987-10-02 1997-07-23 財団法人 半導体研究振興会 電力用半導体素子

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JPS5272188A (en) 1977-06-16

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