JPS58189839A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えばＣＣＩＲ用ビデオテープのように短波
長高密度記録用媒体を得る場合に適用して好適な磁気記
録媒体の製造方法に係わる。

磁気記録媒体の製造に当っては、その非磁性基体上に塗
布された磁性層の表面性を向上させ、且つ磁性、噛中の
磁性粒子の充填密度を向上させるなどの目的をもって、
この磁気記録媒体を、金属ロールと弾性ロールとの間に
、所定の温度と圧力を加えた状態で走行させる表面処理
いわゆるカレンダー処理がなされる。

このカレンダー処理に用いられるロールとしては、 （１１所要の温度（カレンダー処理温度）において充分
な硬度と弾性率を維持すること、（２）硬度むらがない
こと、 （：３）表面性が良いこと、 （４）　　自己発熱が少いこと、 が要求される。一般に金属ロールにおいては、これらの
要求を比較的容易に満足できる。しかしながら、弾性ロ
ールにおいては、種々のものが提案されているものの未
だこれらの要件を全て充分満足できるものはない。

すなわち、従来の弾性ロールとしては、（１）原綿、脱
脂綿、パルプ、木綿、ウール等より作製された、いわゆ
るコツトンロール。

フィルマツトロール、ウールンロール。

（鶴）ウレタンゴム又はウレタンゴムを主成分とする複
合材料を芯体表面にとりつけたウレタンロール。

（ｉｉｉ）ポリアミド樹脂より成るロール等が知られて
いる。しかしながら、上記（１）のロールではその表面
性を良くすることに限界があり、また硬度むらも存在す
るため、充分高い８／Ｎを有する磁気記録媒体が得難い
。

また、上記（１１）及び（ｉｉｉ）のり−ルについては
、弾性係数の温度依存性が大きく、特に作動温度が（資
）°Ｃ以上になると、所定の硬度を維持することができ
ず、所望の表面性を確保することが絵しくなる。また、
上記（１）及び（ｉｉｉ）のロールに関しては、自己発
熱が大で、高温での長時間連続使用に耐えられないため
、そのシリンダすなわち芯体を冷却する手段を配備して
いる。したがつそ装置が大型化され、更に保善などの問
題があり、コスト高を来している。

本発明はこのような従来の諸欠点を改善することができ
るようにした磁気記録媒体の製造方法を提供するもので
、特にカレンダー処理湿度として望まれる例えば１００
℃以上の高温度においても使用可能な弾性ロールを提供
するものである。

すなわち、本発明においては、第１図に示すように金属
ロール（１１と弾性ロール（２）との間で磁気記録媒体
につ）を圧着移行させて磁気記録媒体の表面処理を行う
にあたり、その弾性ロール（２）のｆｉ磁気記録媒体の
接触表面をシ目アーＤ硬度額以上の下記分子構造を有す
る熱可塑性のポリエーテルサルホン樹脂によって構成す
る。

ここに、ｎは５０〜１３０とする。１なわち、この４合
、ｎが５０未ｙ＝では、これによって構成した弾性ロー
ルが加熱等によって脆弱となり、またｎが１３０を超え
る場合溶融粘度が誦くなり弾性ロールのコンプレッショ
ンによる成型がしにくくなるということを認めたことに
よる。このポリエーテルサルホン樹脂の例としては、例
えばインチリアル＋１カル社製ｖｉｃ’ｒａｇｘの商品
名で市販されているグレード２００　Ｐ　、　３００　
Ｐ、またはガラス繊維を２０％Ｌしくは３０％光塙した
４２０Ｐ、　４３０Ｐまたはふっ素樹脂を加ムー％梅度
添加したものを用い得る。

このようにガラス極＃、等の補強材或いはふっ素樹脂を
添加したものは、ロールの硬度を高め得、またロールの
熱変形を高め得る。更に必要に応じてこの樹脂中に紫外
線による破壊を防止するための紫外線吸収剤やカーメン
ブラック等を添加することができる。

この弾性ロール（２）の具体的構成は１例えば遊編芯体
（２ａ）として直径１２インチの鉄芯を用意して、その
周面に肉厚１０朋の筒状の弾性体（２ｂ）を嵌着して構
成する。この弾性ロール（２）の作製は、第２図に示す
ように、例えばその軸心に沿う方間に２つ割りされ両者
が合体されて円筒キャビティ（４）が形成された金型（
５）を設け、そのキャビティ（４）の両端からこのキャ
ビティ（４）内に挿入される円筒状の金型（６）及び（
７）を用意する。そしてキャ゛ビテイ（４）内に前述し
たポリエーテルサルホン樹脂、例えばグレード２００Ｐ
を充填し、４００〜５００°Ｃの成型湿度でキャビティ
（４）の両端から金型（６）及び（７）を挿入し、この
状態で例えば一方の金型（７）を他方の金型（６）に向
ってプレスしてコンプレッション成型し、第３図に不す
ように円筒状の弾性体（２ｂ）を得る。

そしてこのようにして得た円筒状弾性体（２ｂ）内に所
要の外径を有する金属芯体（２ａ）例えば鉄芯を圧入し
、第４図に示す弾性ロール（２）を得る。ここに、金属
芯体（２ｍ）は、真円性に優れその外周面が滑面に整形
されている。そしてこの弾性体（２ｂ）内に金属芯体（
２ｍ）る圧入して後、弾性体（２ｂ）の表囲を跳面研磨
し且つ真円性に優れた円筒向となす。

そして、このようにして得た弾性ソール（２）を、例え
ば第５図に示すように複数個の金属ロール（１）と交互
に圧接するように配して例えば７段カレンダー装置を構
成する。そして、磁気記録媒体を、その磁性塗膜が金鴫
ロール（１）側に対接するように金属ロール（１）と弾
性ロール（２）との曲に蛇行させる。

この場合、各ロール間の圧力は、線圧で５０〜５００ｐ
−となるように設定する。そして、この場合のカレンダ
ー処理湿度は、関〜１３０℃に設定する。

この場合、処理温度は、一般に１００℃以上が望ましい
が、央除上余り高温であると、磁気記録媒体の非磁性基
体が熱によって変形等の望ましくない損傷を受けるので
１３０℃程度以下で且つカレンダー処理効果の得られる
５０〜１３０℃に遁走する。またカレンダー処理時の線
圧に関しても、これが＾いほど磁性ｍｍ中の磁性粉の充
填密度を向上させることができるが余り高くても充填密
度の向上は飽和し、ロールや、磁気媒体に変形や損傷を
来すおそれが生じてくるものであり、５００Ｋｔ／。以
下に 設定されることが望ましく且つカレンダー処理剤ｔ 果の得られる、すなわち５０〜５００　　／（、に設定
する。

次に、本発明による製造方法における弾性ロールとこれ
を用いてカレンダー処理して得た磁気記録媒体と、従来
のそれの各特性の測定結果を第６図の表に示す、この場
合、直径１２インチの鉄芯上に肉厚１０　ｍｍの筒状弾
性体を嵌着した弾性ロールを用いて金属ロールとの組合
わせによる７段のカレンダー処理を行った後の各特性の
測定を行ったものである。この場合、Ｓ／Ｎは、４．６
ＭＨｚ　の輝度４５号に関しての８Ｎ比であり、Ｃ／Ｎ
は７５０　Ｋ１１Ｚのカラー信号に関しての比で、夫々
コツトンにょる弾性ｐ−ルによる場合との相対値である
。また表面粗度は多重干渉法による値であり、テープ処
理長は挽面研磨後、１回のトレーニングで処理可能な長
さである。

第６図の表を比較して明らかなように、本発明によって
得た磁気記録媒体は優れた磁気的特性を有する。これは
そのカレンダー処理に用いた弾性ロール自体も優れた表
面性と温度依存性のない高硬度で且つ硬度むらのない弾
性ロールが得られたことによるに他ならない、そしてこ
のカレンダー処理は長時間による連続運転によっても自
己発熱が少いことによってロールの破損変形等がなく、
耐久性に優れ且つテープ処理長も従来に比し格段的に向
上している。

上述したように本発明によれば、良好なカレンダー処理
を行うことができるので、磁性膚の充填密度の向上、し
たがって優れたｍ磁変換特性を有する磁気記録媒体を容
易に蓄量的に製造でき、ＣＣＩＲ。

用ビデオ磁気記録媒体等の短波長高密度記録用媒体を得
るに好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の説明に供するカレンダー処理の説明図
、第２図ないし第４図は本発明製法の一例におけるカレ
ンダー処理に用いられる弾性ロールの製造工程図、第５
図は本発明製造方法のカレンダー処理工程の一例の四−
ル配置図、第６図は本発明方法及び従来方法における弾
性ロールとこれを用いてカレンダー処理した磁気記録媒
体の各特性の測定結果を示す表図である。 （１）は金蝙ｐ−ル、（２）は弾性ロール、（２ａ）及
び’（２ｂ）はその芯体及び円筒状弾性体、（３）は磁
気記録媒体である。 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金属ロールと弾性ロールとの間で、磁気記録媒体を表面
   処理する磁気記録媒体の製造方法において、上記弾性ロ
   ールの上記磁気記録媒体との接触表面がショアーＤ硬度
   ビ以上のポリエーテルサルホン樹脂であることを特徴と
   する磁気記録媒体の製造方法。