JPS58186696A - 抄紙用内添剤 - Google Patents

抄紙用内添剤

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JPS58186696A
JPS58186696A JP6720382A JP6720382A JPS58186696A JP S58186696 A JPS58186696 A JP S58186696A JP 6720382 A JP6720382 A JP 6720382A JP 6720382 A JP6720382 A JP 6720382A JP S58186696 A JPS58186696 A JP S58186696A
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保男 谷口
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は抄紙、111に中性抄紙において紙力増強、損
料歩留向上およびサイズ効果の優れた抄紙用サイズ剤に
関する。
従来、抄紙においてサイズ剤としてロジン化合物が便用
され、これKm酸バンドが併用されてきた。また、近時
では抄紙において紙力増強剤、填料歩留向上剤としてア
ニオン性のポリアクリルアミドが併用使用されている。
これらサイズ剤はアニオン性であり、抄紙に際して酸性
メジュームで使用される。しかし、これらアニオン性サ
イズ剤はパルプ緻細に対する定着性が十分でなく、白水
汚染の問題があり、加えて酸性下で使用されるため装置
腐食等の問題がある。
また、填料として安価な炭酸カルシウムの使用が検討さ
れているが、この場合は上記のように敵性メジウムでは
炭酸カルシウムが分解される恐れがあり、これが使用に
問題があった。
このようなことから、抄紙を中性またはアルカリ性メジ
ウムで行なうカチオン変性サイズ剤が開発されるに至っ
た。また、このようなカチオン変性のサイズ剤としては
、例えばカチオン性変性尿X側脂〔豊島賢太部:紙パ技
−誌、422巻2号(1967))、メラミン樹り旨〔
Re1nbold:Pu1p and Paper M
agagine ofCanada 、 68、/I6
4.110〜l 12(1967)1カチオン性澱粉〔
Engelhardt 、 G 、、 Zr218to
ffFnd papier、 l 3.49,264〜
270(1964)1さらにまた、カチオン性ポリアミ
ド〔日刊紙業通イ6第5551号(昭和45年5月22
日)〕等があり、その他アルキルケテンダイマーやアル
ケニル無水コハク酸等の反応型サイズ剤等との併用が検
6・↑されている しかしながら、これらカチオン性変性のサイズ剤は紙質
増強、サイズ効果の点で従来のアニオン性ポリアクリル
アミドとロジン糸サイズ剤との組合せによる抄紙に比較
して、木だ十分とはgわれない。
また、−面上記のようなカチオン変性サイズ剤からポリ
ビニルアルコール(以後PVAと略称する)のカチオン
変性化が注目されてきた。
次に、カチオン変性のPVAK関して略記すれば次の通
りである。
A、PVAを後変性する方法 (イ)特開昭52−368の号において、グリシジルト
リメチルアンモニウム塩[mなアルカリ触媒存在下でP
VAと反応させ、4級アンモニウム塩を含むカチオン性
PVAを製造する方法。
また、同様にグリシジル基を開環させた3−クロロ−ヒ
ドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩酸塩もある
が、何れもPVAへの反応性が低い。
(ロ)  日本化学会誌11.P1995〜2000(
1975)においてPVA[zピクロルヒドリンを反応
させ、更にポリエチレンポ   1リアミンを反応させ
てカチオン変性PVAを合成することが報告されている
が、この場合、エピクロルヒドリンによるPVAへのエ
ーテル化反応の効率が低く、また、二段反応のため製造
が複雑となる恐れがある。
(ハ)特公昭30−5563号、特公昭31−3319
号において、また、高分子論文果IJ 、 843 (
1977)において、PVAのアミノアセタール化によ
りアミノ基の導入等が報告されているが、アミノアセタ
ールが高価のため1栗的に問題がある。
B、酢酸ビニルとカチオン性モノマーを共重合させた後
、共電合体なケン化してカチオン化PVA&得る方法 (イ) 高分子化学旦、467(1951)において酢
酸ビニルとピリジンとの共産合体をケン化してカチオン
化PVAを得る例が示されているが、共重合速度は極め
て遅いとされている。
(ロ) 特開昭56−14504において、カチオン性
モノマーとしてアミノアルキルアクリルアマイド、例え
ば CHI  =CHC0N)lcH*c)ls  CH鵞
N(CHs)zと酢酸ビニルと共1合したものをケン化
してカチオン化PVA’に製造する方法が提示されてい
る。この場合、カチオン化PVAは製造できるが、アミ
ノアルキルアクリルアマイドと酢酸ビニルとの共重合性
が極めて悪いことから、1条的に問題がある。
(ハ)特開昭56−88413号に8いて同特許請求の
範囲の要旨によれば H1 1 H3 ++CHt  ch−+ C0R R+ 、 Ra 、 Rsは低級アルキル基R4は水素
原子、または低級アルキル基n = 2〜6の整数  
X・・・無機陰性基上記のような構成からなるカチオン
化PVAであり、これを主成分とする紙力増強剤である
ことが開示されている。
に)特開昭56−118997号において、同特許請求
の範囲の要旨によれば R。
】 n=1−10 上式中、RIはアルキルンまたはヒドロキシアルキルイ
基 RmとR3は水素またはアルキル基 R3とR4はアルキル基 X・・・・・・無機アニオン A〜・・−アミド窒素またはrlに* 上記構造で表わされるカチオン基の群(a)、(b)、
(e)、ld)から選ばれた181または2棟を含むP
VA系樹脂をパルプ分散液に添加する紙の製造法につい
て開示されている。
以上カチオン変性されたPVAの提案を示したものであ
るが、A、)においてはPVA[カチオン化剤な反応し
てカチオン性を付加したPVAであり、B5)において
は酢酸ビニルとカチオン柱上ツマ−と共産合し、この共
1合体なケン化してカチオン化PVAを得ている。
A法において、PVAにカチオン化剤を反応せしめるこ
とは中々困難であることが知られている。また、B法で
は始めカチオン柱上ツマ−と酢酸ビニルと共重合した後
、これをケン化してカチオン化PVAを得ているが、一
般に共重合性が悪<、シかもこれをケン化する第2膜力
式によることは!18!造法においてもI411離性が
推定され、例えカチオン化PVAのサイズ効果の向上が
あつ【も工業化には問題があるものと考えられる。
さらにまた、特開昭56−88413号の明細書の発明
の詳細な説明の欄、同第83貞右下段第17行から同第
84負第5行にいたる記載において、従来技術のうちP
VAを後変性によりカチオン基を導入する合成法は実験
室では可能であるが、工業的には次のような困難がある
例えば、 1一定の変性度(カチオン性)のものを製造することが
峻しい。
■ しばしば架橋反応(グラフト化)を伴ない高分子が
不溶化し易い。
謙 一般に製造コストが高くつく。
等の製造上、企業上の困難性を指摘している。
さらに注意すべきことは、同号の明細書の発明の詳細な
説明の樵の第84負上左段第11行から同上右段第5行
にいたる記載において、カチオン柱上ツマ−としてアミ
ノアルキルメタアクリレートが工業生殖され、これらを
各徨モノマーと共重合させてカチオン性共重合体を得る
ことは公知である。この場合、共電合モノマーとして酢
酸ビニルと共1合するが、この共重合体をケン化する時
はアミノアルキルメタアクリレートのエステル結合と同
時にケン化され、生成した変性PVA中にカチオン基を
含有せしめることができなくなることが指摘されて(・
る。
しかるに、上記の理由にも拘らず、PVAのグラフト化
について研究してきた我々には、カチオン性モノマーで
あるアミノアルキルメタアクリレートをPVAにグラフ
ト化することにより、抄紙用サイズAllとして前記の
ようにビニル七ツマ−とカチオン性モノマーとの共重合
体なケン化して得られるカチオン化PVAと同様な、ま
たはそれ以上のサイズ効果を示すカチオン化PVAを発
明することができた。
すなわち、本発明は抄紙用サイズ剤として、例えば、サ
イズ度、紙質の強化、または填剤の定着性を向上するカ
チオン化、PVAを安価に供給するのが目的であり、詳
しくは、本発明はPVAKカチオン性七ツ柱上のアミノ
アルキルメタアクリレート、またはアミノアルキルアク
リレートをグラフト共重合して得られるカチオン化PV
Aが抄紙用サイズ剤の主体である。
上記のよ5に本発明和かかるカチオン化PVAは、一般
に使用されるPVAであり、これにグラフト化するカチ
オンモノマーは、例え41R1・・・・−・エチル基か
2−オキクヒドログロビル基 R1・・・・・・メチル基かエチル基 X−・・・・・・・・無機陰性基 の何れでも使用できるが、好ましくはジメチルアミノエ
チルメタアクリレートまたは3トリメチルアミノクロラ
イド2ヒドロキシプロビルメアクリレートが望ましい。
また、本発明にかかるカチオン化PVAは前記引例のよ
うに、ビニル七ツマ−とカチオン性モノマーを共重合さ
せた後、この共1合体なケン化するのと異なり、PVA
Kカチオン性七ツ柱上をグラフト化したカチオン化PV
Aでありグラフト共18合後にケン化工程がないので、
カチオン性モノマーのエステル結合がケン化の際分解を
受けることな(、カチオン基を所定量導入せしめること
ができるのが本案の%徴である3゜次に、PVAにアミ
ノアルキルメタアクリレート体をグラフト共重合する方
法としては。
(イ)PVA水浴液にアミノアルキルメタアクリレート
体を所定黛溶解し、水浴性1合開始剤を用いて1合せし
める均−系のグラフト共重合法。
(ロ)PVAを水およびPVAの非溶媒の混合溶媒に懸
淘させ、これに水浴性の1合開始剤とアミノアルキルメ
タアクリレート体を添加し亘合させる不均一系のグラフ
ト共重合法。
があり、印のグラフト共重合法はグラフト効率も高く好
ましいが、この場合、カチオン化PVAを粉末で得たい
場合、例えば、析出→p過→乾燥→粉砕のよ5な複雑な
工程な経なければならない。
しかし、(イ)においてはグラフト化したカチオン化P
VAの他にアミノアルキルメタアクリレートのホモポリ
マーも混在する。この のは。
当然カチオン性ポリマーであるため、抄紙工程でグラフ
ト共電合液をそのままサイズ用として使用しても目的の
カチオン化PVAの性能を阻害するものでなく、場合に
よって反って相刺効来も期待される。
また、(ロ)のグラフト共重合は(イ)法に比較してグ
ラフト化は均一性に劣るが、変性PVAの粉体として取
出し易さがある。すなわち、製品としての後処理が容易
である利点がある。
次に、本発明に使用するPVAについては特忙制限はな
いが、平均重合度200〜3000また、ケン化は60
モル%以上のものが使用される。また、アクリルアミド
、エチレン性不飽相カルボン酸塩、オレフィン、α−オ
レフィン。
BWUjflkビニル、ビニルエーテル等を共1合した
PVAK使用される。
また、カチオン柱上ツマ−であるアミノアルキルメタア
クリレートとしては、前記の通りであるが、PVAKグ
ラフト共電合されるアミノアルキルメタアクリレートの
量は、該PVAの構成単位に対してモノマ単量体単位で
0.01〜lOモル%であるが、10モル%以上になる
とPVAはゲル化して水に浴けにべくなる。0.5〜5
.0モル%が好ましい。なお、また本発明にかかるこれ
らグラフト化したカチオン化PVAは水溶性であるのが
大きい%徴である。
次に、グラフト共重合に使用する1合開始剤としては、
過硫酸塩、例えば過&を酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム、または過+1tt11ナトリウム、過酸化水素、セ
リウム塩、例えば硝酸セリウムアンモニウム等があり、
また、開始剤と還元剤を併用したレドックス系も使用さ
れる。還元剤としては、次亜硫酸ソーダ、酸性亜硫酸ソ
ーダ、ロンガリット、鉄塩、ハロゲン化リチウム等があ
る。
次K、本発明のカチオン化PVAは一般的な抄紙用サイ
ズ剤と同様に、紙バルブの水分散液中に添加し、パルプ
繊維上に定着せしめ、または同時に填剤を添加し、抄紙
して乾燥し製品とする。
その他スプレーで噴霧したり、またはサイズプレス等の
含浸塗する方法で使用できる。上記のように抄紙におい
て内添する添加量は紙パルプ繊維の種類や用途にても異
なるが、乾燥パルプ11kK対して0.05〜5.01
量%で好ましくは0.1〜2.031量%が望ましい。
この場合、0.051量%以下では紙力増強効果が5す
く、また。
5]iL1%以上では紙力増強効果は殆んど向上しない
また、不発uAにかかるカチオン化PVAは炭酸カルシ
ウムを増剤とする中性抄紙に有効であるが、増剤として
メルク、酸化チタン、クレー等も使用できるし、他の抄
紙用サイズ剤と併用してもよく、またカチオン性ポリア
クリルアマイドあるいはカチオン性デンプン等との併用
もできる。
以上のように本発明にかかるカチオン化PVAの抄紙用
サイズ剤としての効果は、このものが水溶性であり、従
来のカチオン化PVAと異なって製造が簡単であり、コ
スト的にも安価であること、また中性抄紙において内添
し【もパルプ線維への定着性がよいと同時4C,Il剤
とし【の炭酸カルシウムの定着もよく、歩留りも向上す
る。従って、抄紙におけるP水性もよく、白水処理もそ
れだけ容易となる。このようにして得られた抄紙は紙實
の強度、例えば破裂強度も向上し、サイズ度も向上する
等のサイズ効果な向上せしめることができた。
次に、本発明にかかるカチオン化PVAの実施例を示す
実施例1.。
PVA(平均亜合度2.400、ケン化度99.0モル
%)109部を水900部に俗解した後。
ジメチルアミンエチルメタアクリレート20部を添加し
、1時問屋素を通風して溶存酸素を除去した後、過硫酸
カリウム0.6部を加えて45℃に昇温し、グラフト共
重合を開始し、3時間後にさらに85℃に昇温して1時
間後に重合を完結させ、次いで塩酸で中和した。得られ
たポリマー浴液を3倍量のメタノ ル中に滴下してグラ
フトポリマーのみ析出させ濾過して乾燥した。
得られたグラフトポリマーをメタノールでソックスレー
抽出器を用い、水分除去したものについての窒素含有量
なキイールダール法により測定した結果、0.35重量
%であり、カチオン変性率は1.13モル%であった。
次に紙パルプ原料として、カナディアンフリーネス35
0m1のL−BKPの3%の水分散液に本実施例のカチ
オン化PVAの1%水浴液をパルプ量に対して2o、4
0.60各t%を添加し、更KL−BKPの分散液濃度
を0.3%に希釈し、PH7〜8の゛まま、J I 5
K8209の抄紙法に基づいて坪t60±5 t/?と
なるように抄紙し、これを3.5 V4 / m″で5
分間プレス脱水後、11O℃で5分間乾燥し得られた紙
な20℃、65%RHで48時間調湿した。
一方、抄紙時の白水を採取濃縮し、白水中のカチオン化
PVAの濃度をヨード呈色法によって求め、これからカ
チオン化PVAのパルプへの定着率を求めたところ、定
着率は各々74゜78.82%であった。なおまた、調
湿後の紙につきJISK81134C基づき、テンシロ
/引張試験機によって裂断長を測定し、またJISK8
112に基づいてミューレン破裂試験機により比破裂度
を測定した。これらの結果は後記の第1表に示す。
実施例2゜ PVA (平均皿合度1750.ケy化[99,5モル
%) 150部トラウリルアルコール−硫酸エステルソ
ーダ(第l工業製薬社、モノゲンY−100)14部を
水850部に溶解し、ジメチルアミンエチルメタアクリ
レート30部、過硫酸カリウム0.3部、酸性亜硫酸ソ
ーダ0.06部を添加して、実施例と同様な方法でカナ
オン化PVAk得た。また、得られたカチオン化PVA
中の窒素含有量は0.61%であり、との結果求めたカ
チオン変性率は2.01モル%であった。この場合、カ
チオン化PVAのカチオン変性率は核磁気共鳴スペクト
ルによっても求めることができる。すなわち1本例のカ
チオン化PVAの重水溶液のプロトン核磁気共鳴スペク
トルによれば、シフ) 2.6 ppm位置の吸収はジ
メチル了ミノエチルメタアクリレート単位のHmC=C
(CHs)COOCHaCHzN(CHs)寓のエチル
部分のCHmK帰属し、この吸収強度とH シフト1.6ppmの吸収強度との比較値から、上記求
めるカチオン性モノマーのグラフト量。
すなわち、カチオン変性率は1.98モル%であり、前
記キイールダ〜ル法による窒素含有量か1・0 ら求めた2、01モル%にほぼ一致することから、カチ
オン変性率は内法何れでも使用できる。
なおまた、実施例1.のカチオン化PVAK替えて本実
施例のカチオン化PVAを用いて実施例と同じ方法で抄
紙を得、その紙の特性を第1表に併記した。
実施例3゜ PVA(平均重合[1750、ケン化度99,5モル%
)150部、水850部、3−トリメチルアミノクロラ
イド−2−ヒドロキシプロピルメタアクリレート15都
で、他は実施例1.と同様な条件でグラフト共重合を行
なった。    ゛得られた1合体浴液の組成はカチオ
ン化PVA15.25%の他に3−トリメチルアミノク
ロライド−2−ヒドロオキシグロビルメタアクリレート
のホモポリマーからなっている単離したカチオン化PV
Aの窒素含有量は0.18%であり、梃って、カチオン
変性率は0.59モル%であった。なお、本例垂合溶液
なそのまま使用して実施例1.と同様に抄紙をして紙を
作成し、この戯についての特性を281表に併記した。
実施例4゜ PVA(平均1(合度1750、ケン化度99.5モル
%)150部ft30℃の水850部に投入し、PVA
が未溶解のまま、過硫酸カリウム0.3部、酸性亜硫酸
0.06部を添加して攪拌を続け、5時間後ジメチルア
ミノーエチルメタアクリレート30部を加えて30℃で
5時間グラフト共1合を行なって後、直ちK(p過し乾
燥を行なった。
この場合得られたカチオン比PVAは実施例1、のカチ
オン化PVAのカチオン変性化と異なり、一部同相反応
も行なわれるため不均一と推定されるが、カチオン化P
VAの単離が頗る簡単である利点がある。
得られたカチオン化PVAの窒素含有量は0.30%、
従って変性率は1.0モル%であった。
本例のカチオン化PVAを用いて実施例1.と同様な条
件で抄紙して得た紙について、同様な試験を行なった結
果特性を第1表に併記した。
比較例1゜ 実施例1のカチオン化PVAに代えて、PVA〔平均1
合度2400.ケン化度99.θモル%(電気化学工業
株式会社製に−24))な用いて実施例1゜と同様な方
法で抄紙して得られた紙について、同様な試験方法で得
た特性値を第1表に併記し、その比較に供した。
実施例5゜ 実施例2.のカチオン化PVAを用い、カナディアンフ
リーネス320 mlのL−BKPの0.3%水分散液
に炭酸カルシウム(日東粉化工業製NITOREX−7
0)をパルプ菫に対し30%添加し、鶴拌しながら上記
カチオン化PVAをパルプ誓に対して0.2.0.4.
0.6各%添加し、以下JISK8209の抄紙法に基
づいて坪量60±5f/−となるように抄紙し、3.5
階/−で5分間プレス脱水後、110℃で5分間乾燥し
た。このように得られた紙について。
20℃、65%RHで48時間g湿した。
この紙の含有炭酸カルシウムの毅な求め、添加した炭酸
カルシウムのtitとの比を求め、これが歩留率を求め
た。また、JISK8113に基づいてテンシロン引張
試験機にまり仮断艮を測定し、また、JISK8112
に基づいて比破裂度をミエーレンの破裂試験機により渭
1定した。夫々の結果を第2表に示した。
比較例2 実施例5.において実施例2のカチオン化PVAに代替
してPVA r平均1合度1750.ケン化[99,5
モル%(電気化学工栗株式会社*に−17))を使用し
、実施例5と同条件の抄紙方法で紙を得た。この紙の特
性値を第2表に併記して比較に供した。
実施例6゜ 実施例2JCi[用したPVAc代え?、PVA(平均
重合度550、ケン化度88.4モル%)を用い、実施
例2.と同じ方法でグラフトポリマーを得た。このよう
にして得られたカチオン化PVAについては窒嬌宮有蓋
が1.11%であり、使って、カチオン変性率は3.8
0モル%であった。
次に、カナデアンフリーネス320m1のし−BKPの
0.3%水分数液に炭酸カルシウム(日東粉化工4N 
r’l”0REX−70)をパルプに対して30%添加
し、次いでサイズ剤としてアルキルケテンダイマー(荒
用化学、ナイズバインに−900)kパルプに対し0.
4%添加し、さらに本実施例のカチオン化PVAをパル
プに対し、0.2.0,4.0.6各%を添加し、以下
実施例5.と同じ抄紙方法で紙を調製した。
この紙の炭酸カルシウムの歩留率、裂断畏。
比値裂強度を夫々測定し、さらにTAPPIの標準試験
法に基づいてスラキヒトサイズ度を測定し、これら測定
値は第3表に併記した。
比較例3゜ 実施例6−において、同カチオン化PVAK代えて、P
VA(平均重合度550、ケン化度88.4モル%)な
用い、実施例と同じ抄紙方法で紙を嘩製した。
この紙についての上記測定物性値は8g3表に併記して
比較に供した。
第1表から本発明にかかるカチオン化PVAは不処理P
VAに比較して、抄紙におけるサイズ剤としてより紙質
の強度が向上していることを示し【いる。なお、この表
から実施例4のよ5に不均一性のグラフ化したカチオン
化PVAも実施例1,2.3の均一性のグラフ化による
カチオン化PVAと殆んど同等の紙質の強度を示してい
ることは興味あることであり、工業化的に意義がある。
次に、第2表では実施例2のカチオン化PVAと不処理
PVAとを用いて抄紙における填剤炭酸カルシウムのパ
ルプへの定着状態す比較したが、カチオン化PVAの方
が定着綾が蓬かに多いことな示している。
第3表では、ベースの異なった、例えば電合度550、
ケン化If 88.4モル%のようなものを用い、グラ
フト共重合によるカチオン化PVAを作り、得たカチオ
ン化PVAt用い、前記と同様な抄紙を行なって得られ
た紙へのサイズ効果も前実施例のカチオン化PVAと殆
んど変らないことな示している。この場合、スラキヒト
サイズ度も特に向上していることが示されている。
以上、本発明にかかるカチオン化PVAは抄紙用サイズ
剤として十分な効果な示し、例えばサイズ度、紙質の強
度の増強を示し、また、紙パルプに対する定着も良好で
あり、増剤、特に。
炭酸カルシウムの定着率も高い。また、抄紙中のr水性
が優れ、従って白水の処理も良好である。なお、本則は
従来法によるカチオン化PVAに比較して通かに製造が
容易で安価に供給できる。
なおまた、本発明にかかるカチオン化PVAは抄紙用サ
イズ剤以外に紙の表面サイズ剤、帯電防止剤、高分子の
凝集剤、エマルジョンの乳化剤や家庭用糊料等に応用す
ることが期待される。
特許出願人  電気化学工業株式会社 代理人 弁理士部用 敏 同    弁理士 瀬 川 幹 夫 手続補正書 昭和57年9 月10日 1、事件の表示 昭和57年う朗!lfi’fi”願第67203号特 
 許 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 東京都千代田区有楽町1丁目4番1号代表者 
篠 原   晃 4、代理人 住 所 東京都渋谷区恵比寿西1丁112番1’′F3
09氏 名  (8073)弁理ト 7iM   川 
  敏5、補正命令の日付 自 発 6、補正により増加する発明の数 な 7、補正の対象 明細:柊全文訂正 8、補正の内容゛   別紙の通り (訂 E)〜明     細     番■、 発明の
名称 抄紙用内添剤 2、特許請求の範囲 (1)ポリビニルアルコールにアミノアルキルツタアク
リレートまたはアミノアルキルアクリレートをグラフト
共重合して得られるカチオン化ポリビニルアルコールを
主体とする抄紙用内添剤。
(2)アミノアリキルメタアクリレートまたはアミノア
ルキルアクリレートとはカチオン性モノマー ■(−2 R・・−Hかメチル基 R1・・ −エチル基か2−ヒドロキノプロピル基R2
*@ ◆ メチル基かエチル基 X・・・無P陰性基 を含むことを平1徴とする1′・′許請求の1・’ 1
l14第1項、i1;載の抄紙用内添剤。
(3) カチオン化ポリビニルアルコールとはポリビニ
ルアルコール1111位量に附し、カチオン性モノマー
が10モルチ以下グラフト什されることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の抄紙用内添剤。
3、発明の詳細な説明 本発明は抄紙、特11(中性抄紙6Cおいて」信料歩留
向上、紙力増強およびサイズ変のt′−(れな抄紙Il
l内添削に+9.1する1、 従来、抄紙においてサイズ剤と12てロジン化合物が使
用され、これに硫酸バンドが併用されてきた。ま” 、
tl’i iL’rでは抄紙(・(お・いて紙力増強r
nl、填料歩留向上へ11と(7てアニオン兎件のポリ
アクリルアミドが併用使用されている。これら内添剤は
アテオン性であり、抄紙に際して5性メジュームで使用
びれる。しかし、これらアニオン性内添剤はパルプ繊維
に対する定着性が十分でなく、白水汚染の問題があり、
加えて酸性下で使用されるため装置腐食等の問題がある
また、填料として安価な炭酸カルシウムの使用が検討さ
れているが、この場合は上記のように酸性メジウムでは
炭酸カルシウムが分解される恐れがあり、使用に問題が
あった。
このようなことから、抄紙を中性またはアルカリ性メジ
ウムで行なうカ内添ン性内添削が開発されるに至った。
また、このようなカチオン変性の内添剤としては、例え
ばカチオン性変性尿素樹脂(豊島賢太部二紙バ技協誌、
第22巻2号(1967))、メラミン樹脂(Re 1
nbold :Pu1p and Paper Mag
agine of Canada 68、N014.1
10〜112 (1967))カチオン性澱粉(Eng
elhardt、 G 、 、 Zellstoff 
andPapier、 13、No、9.264〜27
0 (1967))さらにまた、カチオン性ポリアミド
(日刊紙業通信第5551号(昭和45年5月22日)
)等があり、その他アルキルケチ/ダイマーやアルケニ
ル無水コハク酸等の反応型サイズ剤等との併用が検討さ
れている。
これらカチオン性向添削はそれ自体が正電4荷をもち、
負電荷をもつ繊維パルプと結合し易いこと、従って例え
ば叩解時に一般に添加されるカチオン性内添剤はバルブ
と結合し易く上記のように白水(濾水)の混濁が少ない
し、また液のPHは中性まちはアルカリ性のため抄紙機
器を侵食することが少ない等の利点があるが、従来品は
紙質増強、サイズ変向上または特に製品のコスト等の点
で十分とは言われない。このようなことから上記のよう
なカチオン性向添削としてポリビニルアルコール(以後
PVAと略称する)のカチオン変性化が注目されてきた
次に、従来のカチオン変性のPVAに関して略記すれば
次の通りである。
A、PVAを後変性する方法 (イ)特開昭52−368の号において、グリシジルト
リメチルアンモニウム塩n・!塩をアルカリ触媒存在下
でPVAと反応させ、4g57ンモニウム塩を含むカチ
オン性PVAを製造する方法1、 また、同様にグリシジル基を開環させた3−10ロー2
−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩酸塩も
反応使用されティることが報告されている ←)日本化学会誌1975年(11)P1995〜20
00においてPVAにエピクロルヒドリンを反応させ、
更にポリエチレンポリアミンを反応させてカチオン変性
PVAを合成することが報告されている。
(ハ)特公昭30−5563号、特公昭31−3319
号において、また、高分子論文リ−14,843(19
77)において、pvAのアミノアセタール化によりア
ミン基の導入等が報告されている。
B1酢酸ビニルとカチオン性モノマーを共重合させた後
、共重合体をケン化してカチオン化PVAを得る方法 (イ)筒分子化学旦、467 (1951)+7こおい
て酢酸ビニルとビニルピリジンとの共1合体をケン化し
てカチオン化PVAを得る例(ロ)特開昭56−145
04において、カチオン性モノマーとしてアミノアルキ
ルアクリルアマイフド、例えば CH2= CHCONHCi(2CH2CH2N (C
Hs’) 2CH3 (Cf(3) a C1○ と酢酸ビニルと共重合したものをケン化してカチオン化
PVAを製造する方法が提示されている。
(ハ)特開昭56−88413号において同特許請求の
範囲の要旨によれば CH3 ■、 (CH2C)    + (CH2CH)−1 CONH−(CH2) n −A OHCH3 +(CH2CH) COR4 RI%、R2、R3は低級アルキル基 R4は水素原子、または低級アルキル基R2R3 n = 2〜6の整数  X・・・無機陰性基上記のよ
うな構成からなるカチオン化P■Aであり、これを主成
分とする紙力増強剤であることが開示されている。
に)特開昭56−118997号において、同特許請求
の範囲の要旨によれば \ 4 5 1 \ Rイ 5 \ 4 n = 1〜10 上式中、RIはアルキレンまたはヒドロキシアルキレン
基 R2とR5は水素またはアルキル基 R3とR4はアルキル基 X・・・無機アニオン A・・・アミド窒索または酸素 上記構造で表わされるオチオン基の群(a)、(b)、
(C)、(d)から選ばれた1種まだは2種を含むPV
A系樹脂をパルプ分散液に添加する紙の製造法について
開示されている。
以上従来法によるカチオン変性されだPVAの提案を示
したものであるが、A、)においてはPVAにカチオン
化剤を反応してカチオン性を付加したPVAであり、B
1)においては酢酸ビニルとカチオン性モノマーと共重
合し、この共重合体をケア化してカチオン化PVAを得
ている。
A法において、PVAにカチオン化剤を反応せしめるこ
とは中々困難であることが知られている。また、B法で
は始めカチオン性モノマーと酢酸ビニルと共重合した後
、これをケン化してカチオン化PVAを得ているが、一
般に共重合性が悪く、しかもこれをケン化する第2膜力
式によることは製造法においても困難性が推定され、ま
たこれらカチオン化PVAとしての内添効果の向上があ
っても工業化に問題があるものと考えられる。
さらにまた、特開昭56−88413号の明細書の発明
の詳細な説明の掴、同第83日右下段第17行から同第
84頁第5行にいたる記載において、従来技術のうちP
VAを後変性によりカチオン基を導入する合成法は実験
室では可能であるが、工業的には次のような困盤がある
例えば、 ■ 一定の変性度(カチオン性)のものを製造すること
が難しい。
■ しばしば架橋反応(グラフト化)を伴ない高分子が
不溶化し易い。
■ 一般に製造コストが高くつく4、 等の製造上、企業上の困難性を指摘している。
さらに注意すべきことは、同号の明細書の発明の詳細な
説明の欄の第84頁第5段第11行から同上右段第5行
にいたる記載において、カチオン性モノマーとしてアミ
ノアルキルメタアクリレートが工業生産され、これらを
各種モノマーと共重合させてカチオン性共重合体を得る
ことは公知である。この場合、共重合モノ7−として酢
酸ビニルと共重合するが、この共重合体をケン化する時
はアミノアルキルメタアクリレートのエステル結合が同
時にケン化され、生成した変性PVA中にカチオン基を
含有せしめることができなくなることが指摘されている
しかるに、上記の理由にも拘らず、PvAのグラフト化
について研究してきた我々は、カチオン性モノマーであ
るアミノアルキルメタアクリレート又はア、ミノアルキ
ルアクリレートをPVAにグラフト化することにより、
抄紙川内添削として前記のようにビニルモノマーとカチ
オン性モノマーとの共重合体をケン化して得られるカチ
オン化PVAと同様な、またはそれ以上の内添効果を示
すカチオン化PVAを提供することが目的である。
すなわち、本発明に基いて抄紙川内添削として填剤の定
着性、紙質の強度、またはサイズ度等を向上するカチオ
ン化PVAを製造方法も容易で安価に供給するのが目的
であり、詳しくは、本発明はPVAにカチオン性モノマ
ーのアミンアルキルメタアクリレート、またはアミノア
ルキルアクリレートをグラフト共重合して得られるカチ
オン化PVAが抄紙川内添削の主体である。
上記のように本発明にかかるカチオン化PvAは、一般
に使用されるPVAであり、これにグラフト化するカチ
オン性モノマーけ、例えばR・・・・Hかメチル基 R1・・・エチル基か2−ヒドロキシプロピル基 R2・・・メチル基かエチル基 X・・・・無機陰性基 の何れでも使用できるが、好ましくはジメチルアミノエ
チルメタアクリレートまたは3−トリメチルアンモニウ
ムクロライド−2−ヒドロキシプロピルメタアクリレー
トが望ましい。
捷た、本発明にかかるカチオン化PVAは前記引例のよ
うに、ビニルモノマーとカチオン性モノマーを共重合さ
せた後、この共重合体をケン化したものと異なり、Pv
Aにカチオン性モノマーをグラフト化したカチオン化P
VAでありグラフト共重合後にケン化工程がないので、
カチオン性モノマーのエステル結合がケン化の際分解を
受けることなく、カチオン基を所定量導入せしめること
ができるのが本発明の特徴である。
次に、本発明に基いたカチオン性PVAの製造について
説明する。
PVAにアミノアルキルメタアクリレートをグラフト共
重合する方法としては、 (イ) PvA水溶液にアミノアルキルメタアクリレー
トを所定量溶解し、水溶性重合開始剤を用いて重合せし
める均−系のグラフト共重合法。
(ロ)  PVAを水およびPVAの非溶媒の混合溶媒
に懸濁させ、これに水浴性の重合開始剤とアミノアルキ
ルメタアクリレートを添加し重合させる不均一系のグラ
フト共重合法。
がちり、(イ)のグラフト共重合法はグラフト効率も高
く好ましいが、この場合、カチオン化PVAを粉末で得
たい場合、例えば、析出−濾過一乾燥一粉砕のような複
雑な工程を経なければならない1゜ しかし、(イ)においてはグラフト化したカチオン化P
VAの他だアミノアルキルメタアクリレートのホモポリ
マーも混在する。このものは、当然カチオン性ポリマー
であるため、抄紙工程でグラフト共重合液をそのまま使
用しても目的のカチオン化PVAの性能を阻害するもの
ではなく、場合によって反って相乗効宋も期待される。
また、(ロ)のグラフト共重合は(イ)法に比較してグ
ラフト化は均一性に劣るが、変性PVAの粉体として取
出し易さがある。すなわち、製品としての彼処」4.(
が芥易である利点がある。
次に、本発明に使用するPVAについては特に制限はな
いが、平均重合度200〜3000また、ケン化は60
モルチ以上のものが使用される。i!り、アクリルアミ
ド、エチレン性不飽和カルボン酸塩、オレフィン、α−
オレフィン脂肪酸ビニル、ビニルエーテル等を共重合し
たPVAに使用される。
マタ、カチオン性モノマーであるアミノアルキルメタア
クリレートまたはアミノアルキルアクリレートとしては
、前記の通りであるが、PVAにグラフト共重合される
アミノアルキルメタアクリレートまたはアミノアルキル
アクリレートの皺は、該PVAの構成型r☆°に対して
モノマ中皺体単位で0.01〜10モルチであるが、l
Oモルチ以上になるとPVAはゲル化して水に溶けにく
くなる。従って内添剤としては0.5〜5.0モルチが
好ましい。なお、またアミノアルキルアクリレートのグ
ラフト化PVAも全く同様な方法で得られる。また本発
明にかかるこれらグラフト化したカチオン化PVAは水
溶性であるのが大きい特徴である。
捷だ上記グラフト共重合に使用する重合開始剤としては
、過硫酸塩、例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム、または過硫酸ナトリウム、過酸化水素、セリウム塩
、例えば硝酸セリウムアンモニウム等があり、また、開
始剤と還元剤を併用したレドックス系も使用される。還
元剤としては、次曲仙c酸ソーダ、酸性亜硫酸ソーダ、
ロンガリット、鉄塩、・・ロゲン化リチウム等がある。
次に、本発明のカチオン化PVAは一般的な抄紙用内添
剤と同様に、紙バルブの叩解時の水分散液中に添加し、
パルプ繊維上に定触せしめ、または同時に填剤を添加し
、抄紙して乾燥し製品とする。
その他スプレーで噴霧したり、またはサイズプレス等の
含浸塗工する方法2も使用できる。上記のように抄紙に
おいて内添する添加量は紙パルプ繊維の種類や用途によ
っても異なるが、乾燥パルプ量に対して0.05〜5.
0重St%で好ましくは0.1〜2.0重量%が望まし
い。この場合、0.05重量%未満では紙力増強効果が
うすく、また、5重量%7越えても紙力増強効果は殆ん
ど向上しない。
また、本発明にかかるカチオン化PVAは炭酸力ルンウ
ムを填剤とする中性抄紙に有効であるが、填剤としてタ
ルク、酸化チタン、クレー等も使用できるし、他の抄紙
用サイズ剤と併用してもよく、マたカチオン性ポリアク
リルアマイドあるいはカチオン性デンプン等との併用も
できる。
以上のように本発明にかがるカチオン化PvAの抄紙用
内添剤としての効果は、このものが水溶性であり、従来
のカチオン化PVAと異なって製造が簡単であり、コス
ト的にも安価であること、また中性抄紙において内添し
てもパルプ繊維への定着性がよいと同時に、填剤として
の炭酸カルシウムの定着もよく、歩留りも向上する。従
って、抄紙における濾水性もよく、白水処理もそれだけ
容易となる。このようにして得られた抄紙は紙質の強度
、例えば破裂強度も向上し、サイズ度も向上する等の効
果を向上せしめることができた。
次に、本発明にかかるカチオン化PVAの実施例を示す
実施例1゜ PVA (平均重合度2.400、ケン化度99゜0モ
ル%)100部を水900部に溶解した後、ジメチルア
ミンエチルメタアクリレート20部を添加し、1時間堂
素を置換して溶存酸素を除去した後、過硫酸カリウム0
.6部を加えて45°Cに昇温し、グラフト共重合を開
始し、3時間後にさらに85℃に昇温して1時間後に重
合を完結させ、次いで塩酸で中和し得られたポリマー溶
液を3倍蓋のメタノール中に滴下してグラフトポリマー
のみ析出させ濾過して乾燥した。
得られたグラフトポリマーをメタノールでソックスレー
抽出器を用い、水分除去したものについての窒素含有量
をキイールダール法により測定した結果、0.35重量
%であり、カチオン変性率は1.13モルチであった。
次に紙パルプ原料として、カナディアンフリーネス35
0mJ のL−BKPの3%の水分散液に本実施例のカ
チオン化PVAをパルプに対して0゜2.0.4.0.
6各チ添加し、更にL−BKPの分散液濃度を0.3%
に希釈し、PH7〜8のまま、JISK8209の抄紙
法に基づい′て坪量60±s g/、、lとなるように
抄紙し、これを3.5 Kg / mで5分間プレス脱
水後、110°Cで5分間乾燥し得られた紙を20°C
165%RHで48時間調湿した。
一方、抄紙時の白水を採取濃縮し、白水中のカチオン化
PVAの濃度をヨード呈色法によって求め、これからカ
チオン化PVAのパルプへの定着率を求めたところ、定
着率は各々74.78.82%であった。なおまた、調
湿後の紙につきJISK8113に基づき、テンシロン
引張試験機によって裂断長を測定し、またJISK81
12に基づいてミューレン破裂試験機により比破裂度を
測定した。これらの結果は後記の第1表に示す。
実施例2゜ PVA (平均重合度1750、ケン化度99゜5モル
%)150部とラウリルアルコ−ル−酸エステルソーダ
(第1工業製薬社、モノゲンY−100)14部を水8
50部に溶解し、ジメチルアミノエチルメタアクリレー
ト3 0 f.、:r、過硫酸カリウム0.3部、酸性
亜硫酸シーダ0.06部を添加して、実施例1.と同様
な方法でカチオン化PVAを得だ。また、得られたカチ
オン化PVA中の窒素含有量は0.61%であり、この
結果求めたカチオン変性率は2.01モルチであった、
、、この場合、カチオン化PVAのカチオン変性率は核
磁気共鳴スペクトルによっても求めることができる。す
なわち、本例のカチオン化PVAの重水溶液のプロトン
核磁気共鳴スペクトルによれば、シフト2、6ppm位
置の吸収はジメチルアミノエチルメタアクリレート単位
のH2C = C (CH3) COOCH2 CH2
 N (CH3) 2のエチル部分のC)(2に帰属し
、この吸収強度とPVA単位−CH 2  CH  (
r) CH 2 K 帰lick スル”/H フト1.6ppmの吸収強度との比較値から、上記求め
るカチオン性モノマーのグラフト量、すなわち、カチオ
ン変性率は1.98モルチであり、前記キイールダール
法による窒素含有量から求めた2.01モルチにほぼ一
致することから、カチオン変性率は画法何れでも使用で
きる。
なおまた、実施例1.0カチオン化PVAに替えて本実
施例のカチオン化PVAを用いて実施例と同じ方法で抄
紙を得、その紙の特性を第1表に併記した。
実施例3。
P’VA(平均重合度1750、’Iー7化度99。
5モル%)150部、水850部、3−トリメチルアン
モニウムクロライド−2−ヒドロキシプロビルメタアク
リレート15部で、他は実施例1.と同様な条件でグラ
フト共重合を行なった。
得られた重合体溶液の組成はカチオン化PVA15.2
5%の他に3−トリメチルアンモニウムクロライド−2
−ヒドロキングロビルメタアクリレートのホモポリマー
からなっている単離シ2f?:カチオン化PvAの窒素
含有量は0.18%であり、従って、カチオン変性率は
0.59モル係であった。なお、本例重合溶液をそのま
ま使用して実施例1.と同様に抄紙をして紙を作成し、
この紙についての特性を第1表に併記[2t(。
実施例4。
PVA (平均重合tw t 7 s o、ケン化度9
9。
5モル%)150部を30℃の水850部に投入し、P
vAが未溶解のまま、過硫酸カリウム0、3部、酸性亜
硫gO.06部を添加して攪拌を続け、5時間後ジメチ
ルアミンエチルメタアクリレート30部を加えて30℃
で5時間グラフト共重合を行なって後、塩酸で中和し直
ちに濾過し乾燥を行なった。
この場合得られたカチオン化PVAは実施例1、のカチ
オン化PVAOカチオン変性化と賃なり、一部固相反応
も行なわれるに−め不均一と推定されるが、カチオン化
PVAの単離が頗る簡単である利点がある。
得られたカチオン化PVAの窒素含有量は0。
30チ、従って変性率は1.0モルチであった。
本例のカチオン化PVAを用いて実施例1.と同様な条
件で抄紙して得た紙について、同様な試験を行なった結
果特性を第1表に併記した。
比較例1。
実施例1.の”カチオン化PVAに代えて、PvA(平
均重合度2400、ケン化度99.0モルチ(電気化学
工業株式会社製に−24))を用いて実施例1,と同様
な方法で抄紙して得られた紙について、同様な試験方法
で得た特性値を第1表に併記し、その比較に供した。
実施例5。
実施例2.のカチオン化PVAを用い、カナディアンフ
リーネス320mlのL−BKPの0.3多水分散液に
炭酸カル/ラム(日東粉化工業製NITOREX−70
)をパルプ量に対し30%添加し、攪拌しながら上記カ
チオン化PVAをパルプ量に対して0.2、0.4、0
.6各チ添加し、以下JISK8209の抄紙法に基づ
いて坪址60 +L5 g / mとなるように抄紙し
、3.5Kg/crn’で5分間プレス脱水後、110
℃で5分間乾燥した。このように得られた紙について、
20°C165%RHで48時間調湿した。
この紙の含有炭酸カルシウムの量を求め、添加した炭酸
カルシウムの総量との比を求め、これが歩留率を求めた
。また、JISK8113に基づいてテンシロン引張試
験機により裂断長を測定し、また、JISK8112に
基づいて比値製度をミエーレンの破裂試験機により測定
した。夫々の結果を第2表に示した。
比較例2゜ 実施例5.において実施例2.のカチオン化PvAに代
替してPVA(平均重合度1750、ケン化度99.5
モルチ(電気化学工業株式会社製に−17)・)を使用
し、実施例5.と同条件の抄紙方法で紙を得た。この紙
の特性値を第2表に併記して比較に供した。
実施例6゜ 実施例2.に使用したPVAに代えて、PVA(平均重
合度550、ケン化度88.4モル%)を用い、実施例
2.と同じ方法でグラフトポリマーを得た。このように
して得られたカチオン化PVAについては窒素含有量が
1.11%であり、従って、カチオン変性率は3.80
モルチであった。
次に、カナデアンフリーネス320mlのL −BKP
の0.3チ水分散液に炭酸カルシウム(日東粉化工業N
ITOREX−70)をパルプに対して30チ添加し、
次いでサイズ剤としてアルキルケテンダイマー(部用化
学、サイスハインに−900)をパルプに対し0.4%
添加し、さらに本実施例のカチオン化PVAをパルプに
対し、0.2.0.4.0.6各チを添加し、以下実施
例5.と同じ抄紙方法で紙を調製した。
これらの紙の炭酸カルシウムの歩留率、裂断長、比値裂
強度を夫々測定し、さらにTAPPIの標準試験法に基
づいてステキヒトサイズ度を測定し、これら測定値は第
3表に併記した、比較例3゜ 実施例6.において、同カチオン化PVAに代えて、P
VA (平均重合度550、ケン化度88.4モルチ)
を用い、実施例と同じ抄紙方法で紙を調製した。
この紙についての上記測定物性値は第3表に併記して比
較に供した。
第1表 第1表から本発明にかかるカチオン化PVAは不処理P
VAに比較して、抄紙における内添剤としてより紙質の
強度が向上していることを示している。なお、この表か
ら実施例4.のように不均一性のグラフト化したカチオ
ン化PVAも実施例1..2..3.0均一性のグラフ
ト化によるカチオン化PVAと殆んど同等の紙質の強度
を示していることは興味あることであり、工業化的に意
義がある。
次に、第2表では実施例2.のカチオン化PVAと不処
理PVAとを用いて抄紙における横側炭酸力ルンウムの
パルプへの定着状態を比較したが、カチオン化PVAの
方が定着量がはるかに多いことを示している。
第3表では、ベースの異なった、例えば重合度550、
ケン化度88.4モルチのようなものを用い、グラフト
共重合によるカチオン化PVAを作り、得たカチオン化
PVAを用い、前記と同様な抄紙を行なって得られた紙
へのサイズ効果も前実施例のカチオン化PVAと殆んど
変らないことを示している。この場合、ステキヒトサイ
ズ度が特に向上していることが示されている。
以上本発明にかかるカチオン化PVAは抄紙中叩解時パ
ルプに対する結合も良好であり、横側特に炭酸カルシウ
ムの定着率も高く、従って濾過時の濾水性も良好で白水
の処理も容易であり、また得られた紙質の強度の増強、
サイズ度の向上したものが得られ、さらに従来法による
カチオン化PVAの製造法に比較して簡易であり、しか
も本則は従来法によるカチオン化PVAに比較してはる
かに製造が容易で安価に供給できる。
なおまた、本発明にかかるツJチオン化PVAは抄紙用
内添剤以外に紙の表面サイズ剤、帯電防止剤、高分子の
凝集剤、エマルジョンの乳化剤や家庭用糊料等に応用す
ることが期待される。
特許出願人  電気化学工業株式会社 代理人 弁理士温州 敏 同    弁理士 瀬 川 幹 夫

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 l)ポリビニルアルコールにアミノアルキルメタアクリ
    レートまたはアミノアルキルアクリレートなグラフト共
    重合し℃得られるカチオン化ポリビニルアルコールを主
    体とする抄紙用サイズ剤。 2)アミノアルキルメタアクリレートまた+Xアミノア
    ルキルアクリレートとはカチオン性モノマー R・・・Hかメチル基 R1・・・エチル基か2−オキシプロピル基R:・・・
    メチル基かエチル基 X・・・無機陰性基 を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1現記−の抄
    紙用サイズ剤。 3)カチオン化ポリビニルアルコールとはポリビニルア
    ルコール単位i&に対し、カチオン性モノマーが10モ
    ル%以下グラフト化されることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の抄紙用サイズ剤。
JP6720382A 1982-04-23 1982-04-23 抄紙用内添剤 Granted JPS58186696A (ja)

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