JPS58186614A - 黒鉛繊維の製造法 - Google Patents

黒鉛繊維の製造法

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JPS58186614A
JPS58186614A JP6721082A JP6721082A JPS58186614A JP S58186614 A JPS58186614 A JP S58186614A JP 6721082 A JP6721082 A JP 6721082A JP 6721082 A JP6721082 A JP 6721082A JP S58186614 A JPS58186614 A JP S58186614A
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JP
Japan
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flame
fiber
density
elongation
treatment
Prior art date
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Pending
Application number
JP6721082A
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English (en)
Inventor
Hisao Anzai
安西 久雄
Toa Kobayashi
東亜 小林
Tadahiro Yamamoto
山本 直裕
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリアクリロニトリル系繊維前駆体から剛性
に優れた黒鉛繊維を製造する方法に関する。
41機繊維前駆体を酸化雰囲気中例えば空気中で200
〜600℃の温度で耐炎化処理し、最終的に不活性雰囲
気中で緊張下又は無緊張下に少なくとも2000℃の温
度で処理して黒鉛繊維とすることは公知である。
黒鉛繊維は軽量かつ高剛性であり、この特性を生かして
、スポーツ用品、航空機部品、機械部品等の複合構造材
の補強材としての使用が拡大している。従来、黒鉛繊維
の高剛性すなわち高弾性を達成する一つの方法として、
焼成過程中の耐炎化処理時に伸長操作を行うことによっ
て繊維分子鎖の配向を高めることが有効であると一般に
考えられてきた。しかし実際には伸長度を高めるに伴い
、毛羽の発生、単糸切れ等を誘発し、かえって繊維の性
能を損うばかりでなく、毛羽又は切断単糸のローラへの
巻きつき等により、装置類の安定な運転を阻害するおそ
れもあるので、伸長操作には限界があった。
本発明者らは耐炎化処理時の繊維の物性挙動を詳細に検
討した結果、毛羽の発生、単糸切れ等を起こすことなく
大幅な伸長を可能とし、黒鉛繊維の弾性を向上するため
に有ゆな耐炎化処理方法を見出した。
本発明は、ポリアクリロニトリル系繊維前駆体を、21
0〜250℃から始まり250〜290°Cで終了する
耐炎化雰囲気中を通過させることにより耐炎化し、その
際まず該雰囲気中における耐炎化繊維の密度を1.28
9 /cm3以下に制限して40%以上100%未満の
伸長を付与し、次いで/定長で又は10%以下に伸長を
行いつつ耐炎化繊維の密度が少なくとも1.69/cr
fL3になるまで耐炎化を進め、続いて炭素化及び黒鉛
化を行うことを特徴とする、黒鉛繊維の製造法である。
ポリアクリロニトリル系繊維前駆体としては、ポリアク
リロニトリルを主成分とする重合体又は共重合体よりな
る繊維があげられる。共重合体成分としてはアクリル酸
、メタクリル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、こ
れらの酸のエステル類、アクリルアミド、メタクリルア
ミド等の普通の共重合成分が用いられる。
本発明を実施するに際しては、被処理繊維前駆体を、2
10〜250°Gから始まり、250〜290°Cで終
了する耐炎化雰囲気中を通過させ、その際耐炎化雰囲気
中における耐炎化繊維の密度を1.289 / crr
L3以下に制限して、40%以上100%未満の伸長を
付与する前耐炎化処理を行う。
前耐炎化処理の初期域の雰囲気温度は、210〜250
℃、好ましくは220〜245°Cである。これ以下の
温度では実質的な耐炎化の進行度が遅く工業的に不利で
ある。また250℃を越える雰囲気に繊維前駆体を直接
に導入すると、急激な発熱反応のため、繊維の融着、溶
融切断等を起こすことがある。
前耐炎化処理の終了域の雰囲気温度は250〜290℃
、好ましくは255〜280°Cである。これ以下の温
度では、前耐炎化処理時に40%以上100%未満の伸
長を行う場合に、毛羽の発生又は単糸切れを起こすこと
がある。
250℃以上では高伸長による毛羽の発生又は単糸切れ
を誘発することはないが、290℃を越えると耐炎化が
急速に進行するため、繊維の構造が不均一となり、最終
的に得られる黒鉛繊維の性能が低下する。
前耐炎化処理の初期域から終了域までの雰囲気温度分布
としては、漸時、連続的又は不連続的に雰囲気温度を上
昇させる方式が好ましい。
前耐炎化処理においては、耐炎化繊維の密度を1.28
9 / cm3以下に制限して、40%以上100%未
満、好ましくは50〜90%の伸長を付与する。耐炎化
繊維の密度が1.28 g/cm3を越えると、ポリア
クリロニトリル分子のラダー化が進行するために、大幅
な伸長操作が困難となり、無理に伸長すると毛羽の発生
や単糸切れを誘発しやすい。40未満の伸長では、黒鉛
繊維の弾性を高める上で十分な効果が期待できない。ま
た100%を越える過度の伸長は繊維構造を破壊し、同
時に毛羽の発生又は単糸9才(を招くことがある。
次いで定長もしくは10%以下に伸長を制限して毛羽の
発生又は単糸切れを抑制し、耐炎化繊維の密度が少なく
とも1.3 g/ cm3となるまで耐炎化を継続する
。耐炎化の終了後、炭素化処理を安定に行うためには、
耐炎化繊維の密度は少なくとも1.397 cm3が必
要である。1.5g/儂3未満では耐炎化構造の形成が
不十分なため、炭素化時に繊維の溶融切断を招くことが
ある。前耐炎化処理後、耐炎化を継続する場合の雰囲気
温度は250〜290 ’Cが好ましい。
耐炎化繊維の密度は、繊維束より20〜60本からなる
繊維集団を取り出し、これを直径2〜3 mllの輪状
とし、100 ’Cで6時間乾燥後、測定繊維に近い密
度を有する浸漬液(四塩化炭素−トルエン系)中で真空
脱泡し、次いで温度25℃の密度勾配管液に浸漬するこ
とにより求められる。
耐炎化の完了後、常法により実質的に不活性な雰囲気中
において、最高温度1500 ”c以下で炭素化を行い
、さらに少なくも2000 ’Cの温度で処理すると、
黒鉛繊維が得られる。
本発明方法によれば、耐炎化の比較的初期の段階に伸長
操作を集中し、耐炎化の後記に伸長を抑える効果的な伸
長条件を採ることによって、従来法の欠点である耐炎化
処理時の高伸長操作に伴う毛羽の発生、繊維切断等を抑
制しつつ、工業的に有利に高弾性の黒鉛繊維を製造する
ことができる。
実施例1 ポリアクリロニトリル系繊維(単糸デニール1.5、フ
ィラメント数6000)を265℃−255°C−26
5°Cの3段雰囲気温度を有する空気中で、原長に対し
て60%の伸長をかけなから前耐炎化処理し、耐炎化繊
維の密度を1.26、!i’/cm3としたのち、さら
に空気中265℃で定長下に耐炎化を完了せしめ、最終
の耐炎化繊維密度を1.55 ji/ 6m3とした。
この繊維を窒素雰囲気中で、最高温度1250’Cで炭
素化し、続いて窒素雰囲気中で、最高温度2530 ’
Cで黒鉛化処理した。得られた黒鉛繊維をエポキシ樹脂
に含浸して硬化したのち、成長200闘として引張り試
験機で引張り弾性率及び引張り強度を測定した。その結
果、引張り弾性率は42.8ton/mi2、引張り強
度は253kg/ mm2であった。黒鉛繊維は毛羽の
発生、単糸切れがなく外観良好であった。
比較例1 前耐炎化処理時の伸長率を原長に対し25%とし、その
他は実施例1と同様の方法により黒鉛繊維を得た。得ら
れた黒鉛繊維は、引張り弾性率は39.1 ton/H
2,引張り強度は250kg/ mm2 で、特に弾性
率の劣るものであった。
比較例2 実施例1と同じ方法により前耐炎化処理を行い、前耐炎
化処理後の耐炎化繊維密度を1.30!j / 6m3
  まで高めたところ、毛羽の発生及び単糸切れが多発
したために、これらがローラに巻きつき、耐炎化装置の
運転継続不能となった。
そこで前耐炎化処理後の耐炎化繊維密度を実施例1と同
様の1.26 ji / 6m3まで下げて運転を再開
した。運転が安定化したのち、耐炎化繊維の最終密度を
実施例1の場合の1.3597cm3かも徐々に低下さ
せていったところ、運転再開5時間後に炭素化処理炉で
処理繊維の溶融切断が起こった。このときの耐炎化繊維
の最終密度は1、2897cm3であった。
実施例2 実施例1と同じポリアクリロニトリル系繊維を、240
°G−255°G−270℃の6段雰囲気温度を有する
空気中で、原長に対して80%の伸長をかけながら前耐
炎化処理し、耐炎化繊維の密度を1.2597cm3と
し、さらに空気中270℃で定長下に耐炎化を完了せし
め、最終の耐炎化繊維密度を1.359/cIrLSと
した。この繊維を実施例1と同じ方法によって炭素化及
び黒鉛化処理し、得られた黒鉛繊維の引張り弾性率及び
引張り強度を測定したところ、それぞれ44、817g
1.2及び255 kllJ/mm”で強度は実施例1
と同等であるが弾性率がさらに向上した。黒鉛繊維の外
観は実施例1と同様に良好なものであった。
比較例6 実施例2において前耐炎化処理時の雰囲気温度を、24
0℃−245°G−245℃と徐々に低下させたところ
、短時間のうちに前耐炎化処理工程で繊維の切断が発生
した。そこで前耐炎化処理時の雰囲気温度を260’C
−265°C−270℃に設定して運転を再開した。得
られた黒鉛繊維は繊維間の融着がみられ、性能評価に供
しえないものであった。これは前駆体を急激に260℃
の耐炎化雰囲気に導入したためと考えられる。
出願人 三菱レイヨン株式会社 代理人 弁理士小 林 正 雄

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリアクリロニトリル系繊維前駆体を、210〜250
    ℃から始まり250〜290℃で終了する耐炎化雰囲気
    中を通過させることにより耐炎化し、その際まず該雰囲
    気中における耐炎化繊維の密度を1.28 fl / 
    cm3以下に制限して40%以上100%未満の伸長を
    付与し、次いで定長で又は10%以下に伸長を行いつつ
    耐炎化繊維の密度が少なくとも1.37! / cm3
    になるまで耐炎化な進め、続いて炭素化及び黒鉛化を行
    うことを特徴とする、黒鉛繊維の製造法。
JP6721082A 1982-04-23 1982-04-23 黒鉛繊維の製造法 Pending JPS58186614A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61152826A (ja) * 1984-12-24 1986-07-11 Mitsubishi Rayon Co Ltd 高弾性炭素繊維及びその製造法
WO2009125832A1 (ja) 2008-04-11 2009-10-15 東レ株式会社 炭素繊維前駆体繊維および炭素繊維とその製造方法
US8822029B2 (en) 2006-10-18 2014-09-02 Toray Industries, Inc. Polyacrylonitrile polymer, method of producing the same, method of producing precursor fiber used for producing carbon fiber, carbon fiber and method of producing the same

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