JPS5818418B2 - アルマイト性の優れた鋳造用高力アルミニウム合金の製造法 - Google Patents

アルマイト性の優れた鋳造用高力アルミニウム合金の製造法

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JPS5818418B2
JPS5818418B2 JP52075743A JP7574377A JPS5818418B2 JP S5818418 B2 JPS5818418 B2 JP S5818418B2 JP 52075743 A JP52075743 A JP 52075743A JP 7574377 A JP7574377 A JP 7574377A JP S5818418 B2 JPS5818418 B2 JP S5818418B2
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titanium
alumite
casting
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alloy
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原田雅行
佃誠
鈴木敏夫
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [本発明は良好な機械的性質を有し、且つアルマイト性
の優れた高品質鋳物用アルミニウム合金の製造法に関す
るものである。
近年Premium Q ust ingsと称し1鋳
物実体の機械的強度に優れ、且つ鋳物品質の信頼性が高
い高品質鋳物合金として、A7 CIJ系合金、Al
−S i −M g系合金、AA −S i −Cu−
Mg系合金等種々の合金が提案されている。
これらの合金のうち例えば、へ1−Cu系の試験合金と
してはAil can 24470sA7 coa
X14Ly’ AIl cast 67が提案されて
おり、いずれも不純物としての鉄の含有量を0.20重
量%以下(本明細書中で用いる含有量は全て重量%とし
て取り扱う)と規制して良好な機械的性質を得ている。
本発明者らは上記合金を実用化するにあたって、;良好
な機械的性質は得られるものの、アルマイト性、耐圧性
に問題のあることを知見してこれらの問題の解決を図っ
た。
即ち、一般にアルミニウム合金鋳物にアルマイト処理を
施す場合、結晶粒界に析出する不純物を分散させるため
に結晶微細化;剤としてチタンを添加することが多いか
、チタンの粒内偏析に起因する斑点状の色むらが発生し
て外観上問題になるこ5とがある。
さらに、当該合金の鋳造時冷却速度が遅い場合、結晶粒
の粗大化がおこり、アルマイト性を損なわれることがあ
る。
Iまた、製品の各部において冷却速度の変動が大きい場
合には、鋳造欠陥も発生しやすく、耐圧性も強度も充分
なものは得にくい。
本発明は以上述べた欠点を解消するために、植種の実験
を行ない、鋭意努力した結果得られた高強度、高靭性で
耐圧性、アルマイト性の優れた合金の製造法に関するも
のである。
即ち、本発明は銅を4.0〜5.0%、マグネシウムを
0.18〜0.35%、シリコンを0.’05〜0.2
5%、チタンを単独で0.03〜0,11%若しくはチ
タンとホロンとの共存で合計0.03〜0.11%且つ
チタンとホロンの量比B / ’I’ iが1/100
〜1/20、クロムを0.05〜0.3%、マンカン0
.05〜0.4%を含有し、更に必要に応じて銀0.8
%以1を含有し、残部実質的にアルミニウムから成る合
金の鋳造において、凝固開始温度以上よ“り急冷し、凝
固区間冷却速度30℃/m i n以上で凝固させるこ
とを特徴とするアルマイ1〜性の優れた鋳造用高力アル
ミニウム合金の製造法であり、その目的とするところは
適切な冷却速度を与え、チタン含有量を下げることによ
り、アルマイト性が良好で且つ機械的性質の′凌れた合
金を得ることにある。
本発明において合金成分を前述の如く特定した理由は下
記の通りである。
゛銅を40〜5.0%に限定したのは、40%以下
であれば、熱処理を行なっても所定の強度が得られず、
5.0%以上であれば・、アルマイト処理性が悪く、且
2鋳造性を害し、熱間割れ、引は巣が発生しやすくなる
ためである6 マグネシウムは、Mg25iの析出により熱処理感受性
を増し機械的性質を改善するが、0.18%以下ではそ
の効果がなく、0.35%以上では脆くなり、伸びが低
下する。
シリコンは鋳造性を改善して耐圧性もよくし、マグネシ
ウムと共にMg25”iを析出することにより機械的性
質を改善するので0,05%以上含有せしめるが、多す
ぎると機械的性質を低下させ、特に0.25%以上にな
ると劣化がはなはだしい。
チタン或はチタン・ボロンを0.03〜0.11%とし
たのは、0.03%以下では結晶粒微細化の効果がなく
、0.12%以上特に0,15%以上になるとチタン化
合物の粒内偏析が発生し、アルマイト処理時に色むらが
発生するからである。
またチタンとボロンを同時1こ添加する場合、添加比率
を1/100≦B / T i≦1/20と限定したの
は、B / T iがこの範囲内でないと結晶粒微細化
の効果がなく、1 / 20 <B / ’l’ iで
は微細化能はあるが、偏析の悪影響が出てくるためであ
る。
クロムは、機械的性質を改善し、耐応力腐食抵抗を増す
元素であるが、0.3%以上になると機械的性質が劣化
する。
また、クロムの微量添加によりアルマイト性が改善され
るが、0.05%以上が必要である。
マンカンは、耐食性を改善しかつアルマイト性を向上さ
せるため005%以上含有されるが、多ずぎると鋳造性
及び靭性を害するので0.4%を上限とする。
銀を0.8%以下としたのは、銀は熱処理感受性を増し
、応力腐食感受性を鈍くするが、0.8%以上添加して
も改善効果は認められず、徒らに合金コヌトを増すこと
になるからである。
その他不純物としてのFeは0915%以下に抑えるの
が望ましい。
鉄は高温脆性を防ぐ効果があるが、多くなると3元化合
物N (A/ff7 Cu2 Fe )が析出し、熱処
理効果を減じ、硬さ及び展延性を損なうためである。
次に鋳造条件について、本発明において凝固開始温度土
から急冷し、製品の各部位とも30℃/min以上の凝
固区間冷却速度で冷却する理由は、後述する実施例で明
らかにされるように、この条件で処理しないと均一微細
なマクロ組織が得られず、機械的性質や耐圧性が劣り、
アルマイト処理を施した場合にも問題が残るためである
次に本発明の実施例を比較例と共に示す。
〔実施例 1〕 第1表に示すアルミニウム合金供試材を用いて一方向性
凝固炉にて90φmmX1207uiのインゴットを冷
却条件(第1表に記載)を変えて製造した。
得られたインゴットの断面マクロ写真を第1図、第2図
および第3図に示す。
第1図は供試材A−1の合金を凝固開始部1度下の64
0℃まで徐冷し、640’Cから急冷したマクロ組織の
写真でありご第2図は供試材A−2を凝固開始温度上の
670℃から急冷した時、のマクロ写真で、県]温した
結果この時の凝固区間冷却速度は106”C7’min
であった。
第3図は供試材A−’3についてインゴットの底部、中
央部、上部で冷却速度を変えて凝固させたインゴット断
面のマクロ写真であり、測温した結果、インゴット中央
部では4°c/min%インゴット上部では68℃/m
inの冷却速度であった。
第1図と第2図とを比較すると、凝固点以下の温、度か
ら急冷した第1図のマクロ組織の方が粗い組織を示して
いる。
しかしながら、両者共均−なマクロ組織を呈しているた
め、アルマイト処理した場合、チタン含有量の低いもの
においては問題ないが、急冷した微細な組織でもチタン
含有量が高い場合□には美しいアルマイト仕上は難しい
ま・た、凝固点下から凝固させたものは、凝固点上より
急冷したものに比較して機械的性質が劣る。
。同−試料内において冷却速度を変えた場合、第3図1
こ示されている通り、冷、却速度の遅い部分に結晶粒の
粗大化が起っており、均一微細な組織は得られず、これ
にアルマイト処理を施すと色むらが発生する。
〔実施例 2〕 1−4.5% Cu −0,3% Mg −0,3%M
n −0,2% Cr −0,06〜0.23%TI合
金について凝固開始温度上の670°Cから冷却速度を
変えて得た供試材について535℃で6時間溶体化処理
後水焼入れを行ない、160℃で10時間人工時効処理
を施したものの機械的性質並びにアルマイト性・耐圧性
を試験した結果を第2表に示す〇第2表におけるアルマ
イト処理は米国軍規路MI L−A−8625(1)T
ype I C1ass 1に準じて次のような条件で
行なった。
電解液: Cry37511/It水溶液電 流: 5
00A以下 電圧:40±IV 浴温:34±1℃ 時間二60分 耐圧試験は供試材を3闘厚に加工して空気圧で5yJJ
\けて洩れの有無を確認した。
第2表によれば、冷却速度が4℃/min、23’C7
m i nの場合には良好赴る機械的性質を得ることが
できなかった。
また、冷却速度が早い41’C/min、106℃/f
n1.nの場合は良好なる機械※的性質は得られるもの
の、チタン含有量が高いと粒内偏析が発生し、アルマイ
ト処理を施した場合色むらが発生する。
従って冷却速度が30℃//′□in以上で、チタン含
有量が0,03〜o、11%であれば、機械的性質とア
ルマイト性の両者共良好な結果が得られることが判明し
た。
〔実施例 3〕 第3表に示す供試材の溶湯を砂型、金型に鋳込み各種の
冷却速度を与えて試料を鋳造し、5351℃で6時間の
溶体化処理後水焼入れして160℃にて10時間の人工
時効処理を行なた。
アルマイト処理はCr O375g/A’水溶液にて浴
温34±1℃で電流500A以下、浴電圧40±IVに
て60分行なった。
このようにして作製した試料の機械的性質、アルマイト
性、耐圧性について試験した結果を第4′表に示す。
第4表からも明らかなように、本発明による合金は比較
例に対して急冷開始温度、凝固区間冷却速度を制御し、
且つチタン或はチタン・ボロンの添加量を0.03〜0
.11%までに抑えることにより、アルマイト性、耐圧
性、機械的性質が向上している。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図はそれぞれ実施例の第1表に示
す供試材A−1(比較例)、A−2(本発明)、A−3
(比較例)についてのインゴット(90pmvt×12
0mm)の断面マクロ組織写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 銅を4.0〜5.0%、マグネシウムを0.18〜
    0.35%、シリコンを0.05〜0.25%、チタン
    を単独で0.03〜0.11%若しくはチタンとポロ。 ンとの共存で合計0.03〜0.11%、且つチタンと
    ボヮンの量比B / T iが1/100〜1/20、
    クロムを0.05〜0.3 %、 Mnを0.05〜0
    .4%を含有し、残部実質的にアルミニウムから成る合
    金の鋳造において、凝固開始温度以上より急冷し、凝固
    区間冷却速度30℃/m i n以上で凝固させること
    を特徴とするアルマイト性の優れた鋳造用高力アルミニ
    ウム合金の製造法。 2 銅を4.0〜5.0%、マグネシウムを0.18〜
    0.35%、シリコンを0.05〜0.25%、チタン
    を単独で0.03〜0.11%若しくはチタンとボロン
    との共存で合計0.03〜0.11%且つチタンとボロ
    ンの量比B /T iが1 / 100〜1/20、ク
    ロムを0.05〜0.3%、Mnを0.05〜0.4%
    及び銀を0,8%以下を含有し、残部実質的にアルミニ
    ウムから成る合金の鋳造において、凝固開始温度以上よ
    り急冷し、凝固区間冷却速度30℃/min以上で凝固
    させることを特徴とするアルマイト性の優れた鋳造用高
    力アルミニウム合金の製造法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5128562A (ja) * 1974-09-05 1976-03-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Atsuenkyoatsukasochi

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