JPS5817992Y2 - 高圧ホ−スの口金取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、室外空調システムにおける冷媒の流路を形
成する高圧ホース、又は、高圧の空気及び油などの流路
を形成する高圧ホースの口金取付装置に関するものであ
る。

従来、高圧ホースの先端に接続用の口金を取り付けるに
は、口金のボス部をホースの先端に挿入してこれをクラ
ンプにて締付けていた。

ところが、このようなりランプによる場合は、ホースの
締付力に限界があるのでホースの先端から口金が抜は出
すことがあり、あるいは、ホースの先端が著しく傷損さ
れる欠点があった。

このような欠点を解消するために、近年では専用機械で
スェージする締付方法が採用されつつあるが、この場合
にはホースの内外径が真円でなければ口金の取付位置が
狂って洩れの原因となっていた。

又、上記機械的な締め付けは、高圧ホースに異常なほど
の圧力が加えられるので、ホースのゴム組織が傷損され
易い欠点を有すると共に、特定の設備を必要どするので
その調達に時間がかかる欠点があった。

この考案は叙上の如き現状に鑑み、ボス部の中央部を滑
らかに膨出させて基部及び先端部より大径に形成した口
金と、前記ボス部の中央部から基部に向かう傾斜面と略
同角度のテーパ一孔を形成した第１のリングと、前記ボ
ス部の中央部から先端部に向かう傾斜面を略同角度のテ
ーパ一孔を形成した第２のリングと、前記両リングを係
脱自在に連結する連結具とを備え、前記口金のボス部を
高圧ホースの先端に挿入すると共に、該高圧ホースを介
してボス部の基部及び先端部に挿着された第１のリング
と第２のリングとを相互に近接させて両リングを連結具
で結合することによって、高圧ホースのゴム組織に無理
を与えることなく口金を確実に取り付けることができる
ようにした高圧ホースの口金取付装置を提供せんとする
ものである。

以下、この考案を添付図面に示された一実施例に基づい
て詳細に説明する。

図において、１は高圧ホースで、従来同様に構成されて
いる。

２は高圧ホース１の先端に挿入されるボス部３を有する
口金で、高圧ホース１の接続金具としての機能を保持し
ている。

前記ボス部３は、基部及び先端部から中央部に至るに従
って次第に外径を拡大させた大略紡錘状に形成されてい
る。

４は第１のリングで、前記ボス部３の中央部から基部に
向かう外周傾斜面と略同−角度のテーパ孔５を形成して
いる。

向、テーパ孔５の小径端は、前記ボス部３の最大径より
僅かに太きく形成されている。

６は第２のリングで、前記ボス部３の中央部から先端に
向かう外径傾斜面を略同−角度のテーパ孔７を形成して
いる。

又、前記両リング４，６の外周面にはそれぞれ係合孔８
，９を穿設しである。

１０は線ばね材で構成された連結具で、その両端には前
記係合孔８，９に突入係合するフック部１１，１２を折
曲形成している。

この考案の高圧ホースの口金取付装置は以上のべたよう
に、ボス部３の中央部を滑らかに膨出させて基部及び先
端部より大径に形成した口金２と前記ボス部３の中央部
から基部に向かう傾斜面と略同角度のテーパ一孔５を形
成した第１のリング４と、前記ボス部３の中央部から先
端部に向かう傾斜面を略同角度のテーパ一孔７を形成し
た第２のリング６と、前記両リング６．７を係脱自在に
連結する連結具１０からなるので、まず、高圧ホース１
に第１のリング４および第２のリング６を第１図に示す
ように挿着しておく。

つぎに口金２のボス部３を高圧ホース１の先端に挿入す
る。

そして、前記両リング４，６を口金２側に移動させ、適
宜の牽引装置を用いて第１のリング４をボス部３の基部
側に摺動させ、かつ、第２のリング６をボス部３の先端
部分に高圧ホース１を介して装置する。

このようにして第１のリング４をボス部３の基部に、第
２のリング６をボス部３の先端部に挿着した後に、両リ
ング４．・６を相互に接近させてそのテーパ孔５，７で
高圧ホース１を口金２のボス部３に圧着させる。

その後、連結具１０の一方のフック１１を第１のリング
４の係合孔８に突入係合させると共に、他方のフック１
２を第２のリング６の係合孔９に突入係合させて両リン
グ４，６を一体的に連結し、口金２の取付作業を終了す
る。

このようにして取り付けられた口金２に抜は出し力が与
えられた場合は、これにともなって第１のリング４が抜
は出そうとすると、連結具１０を介して第２のリング６
が同方向に牽引されてそのテーパ孔Ｉをボス部３の中心
部側に移動させるため、高圧ホース１は第２のリング６
にてボス部３により強く締付固定される。

その結果、高圧ホース１から口金２が抜は出すのが防止
されるのである。

他方、高圧ホース１とボス部３との間に流体が侵入して
洩れ出そうとする場合は、ボス部３の先端部側の高圧ホ
ース１の外径が僅かに大きくなる。

すると、第２のリング６がボス部３の中央部から離れる
方向に移動するので、連結具１０を介して第１のリング
４がボス部３の中央側に牽引される。

従って、第１のリング４による締付力が強化されて流体
の洩れは阻止されるのである。

向、高圧ホース１から口金２を取り外す場合は、連結具
１０を外して両リング４，６の拘束を解除したうえでこ
れを相反する方向に移動させれば、リング４，６による
締付力が解消されるので、口金２を容易に抜き取ること
ができる。

実施例では、口金２にフランジが設けられているので第
１のリング４をボス部３の先端側から挿着するようにし
たものであるがこのフランジ径が小さい場合又はフラン
ジが設けられない場合には第１及び第２のリング４，６
の小径端をボス部３の最大径より小さくすることにより
、両リング４゜６がボス部３の中央部より反対側に移動
するのを物理的に阻止させてもよい。

以上述べたように、この考案の高圧ホースの口金取付装
置は基部及び先端部から中央部に至るに従って次第に外
径を拡大させて略紡錘状に形成したぼ有する口金と、該
口金のボス部の傾斜面と略同−角度のテーパ一孔をゆう
する第１及び第・２のリングおよび両リングを係脱自在
に連結する連結具から構成されているので、従来のよう
にクランプを用いることなく口金のボス部に高圧ホース
を無理なく確実に締め付は固定することができ、口金の
取り付けに特殊な設備を必要とせず、かつ、第１のリン
グ及び第２のリングの作用によって高圧ホースから口金
が離脱するのを防止できるものであるとともに、構造が
きわめて主筒で製作が容易であるなど実用上多大の効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す取付途中の断面図、
第２図は同上取付終了時の断面図である。 １・・・・・・高圧ホース、２・・・・・・口金、３・
・・・・・ボス部、４・・・・・・第１のリング、５・
・・・・・テーパ孔、６・・・・・・第２のリング、７
・・・・・・テーパ孔、１０・・・・・・連結具。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） ボス部の中央部を滑らかに膨出させて基部及
   び先端部より大径に形成した口金と、前記ボス部の中央
   部から基部に向かう傾斜面と略同角度のテーパ孔を形成
   した第１のリングと、前記ボス部の中央部から先端部に
   向かう傾斜面と略同角度のテーパ孔を形成した第２のリ
   ングと、前記両リングを係脱自在に連結する連結具とを
   備え、前記口金のボス部を高圧ホースの先端に挿入する
   と共に、該高圧ホースを介してボス部の基部及び先端部
   に挿着された第１のリングと第２のリングとを相互に近
   接させて両リングを連結具で結合したことを特徴とする
   高圧ホースの口金取付装置。
2. （２）少くとも第１のリングに形成したテーパ孔の小径
   端は、口金のボス部の最大径より太きく形成されている
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第（１）項に
   記載の高圧ホースの取付装置。
3. （３）連結具は、ばね材で構成されていることを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第（１）項又は第（２）項
   に記載の高圧ホースの口金取付装置。