JPS5816659Y2 - ヘア−ブラシ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はへアーブラシの改良に関し、特にブラシ毛群が
縦横等に列設状に配設されるゴムシートのヘアーブラシ
基体に対する取付を確実にすることを目的とする。

従来前記ゴムシートのヘアーブラシ基体に対する取付け
は、まずゴムシートを平面矩形状で且つ断面門型状に一
体威形し、その平面部に合成樹脂等のブラシ毛を植付け
、一方ヘアーブラシ基体には筒状に形成・され且つその
長手方向に切欠開口溝が設けられたゴムシート取付部を
形成し、該ゴムシー１付部にその外周を前記ゴムシート
の平面部が被覆するように巻付けて、ゴムシートの両脚
部を切欠開口溝に嵌入させ、そして両脚部の抜けを防止
するために、該両脚部間に挿入される挟入部を備えた固
定部材によって固定するわけである。

ところが両脚部の肉厚が均一に形成され、切欠開口溝の
切欠面は径方向外方側が徐々に大きく離間するように・
・の字形に傾斜し、また固定部材の挟入部が切欠面に対
応して先窄まり状に形成されていたために、挟入部に対
する面圧が低く、しかも固定状態で両脚部間の幅が切欠
開口溝幅と略同幅となり、そのために使用している際に
脚部が抜けるといった問題が生じていた。

そこで本考案は上記問題点を解消するためになされたも
のであり、その特徴とする処は、毛群を備えると共に幅
方向両端縁に脚部を備えた断面門型状で且つ平面矩形状
のゴムシートを、ヘアーブラシ基体の筒状のゴムシート
取付部に巻付け、ゴムシートの両脚部をゴムシート取付
部に形成された一条の切欠開口溝に挿入し、その挿入し
た脚部間に、固定部材の挟入部を挿入したブラシにおい
て、前記切欠開口溝を互いに平行な切欠面を有するよう
に形成し、前記ゴムシートの両脚部を、その外壁面が幅
方向外方に広がりかつ先端側が徐々に厚内となる台形状
に形成し、脚部間への挟入部の挿入によって挟入部が脚
部をその内壁面の先端側が切欠開口溝の切欠面より両側
に広がるように、固定部材の挟入部を全域に亘って略同
−厚みの板状に形成すると共に、挟入部の径方向外端に
、ゴムシートの両端部をゴムシート取付部に押え込む押
え部を前記切欠開口溝の切欠面より周方向外方に突出し
かつ固定部材が断面略Ｔ字形になるように設けた点にあ
る。

以下本考案の実施例を図面に基づき詳述すると、第１図
乃至第６図において、１は合成樹脂で形成されたヘアー
ブラシ基体で、把持部２とゴムシート取付部３とから構
成されている。

４はブラシ毛５を備えたゴムシートで、ゴムシート取付
部３に巻着されている。

６は固定部材でゴムシート４をゴムシート取付部３に固
定するものである。

前記ゴムシート取付部３は把持部２の一側に筒状に突設
状に延設され、その壁部の長手方向に軸線と平行でかつ
互いに平行な切欠面７ａ 、７ａを有する一条の切欠開
口溝７が形成されると共に、その前端は開口状の開口部
８が形成されている。

ゴムシート４はゴム等の弾性体によって平面矩形状で且
つ断面門型状に一体成形されたもので、その平面部４ａ
には合成樹脂によって構成された多数のブラシ毛５が上
方突設状に貫通固定されると共に、両脚部９，９はその
外壁面’９ａ、９ａが下方広がり且つ肉厚となる台形状
に形成され、前記平面部４ａが、更に詳しくはその裏面
が前記ゴムシート取付部３の外周を被覆する□ように巻
着されて、両脚部９，９が切欠開口溝１全長にわたって
嵌脱自在に嵌入されている。

（第４図参照）固定部材６は合成樹脂によって形成され
た断面Ｔ字状とされて、その垂下部が前記切欠開口溝７
の全長に略対応する長さを有する挟入部１０とされ、挟
入部１０の径方向外端には、ゴムシート４の両端部をゴ
ムシート取付部３に押え込む押え部１２が切欠面７ａ
、７ａより周方向外方に突出するように設けられ、且つ
一端に前記ゴムシート取付部３の開口部８を閉止する円
形状の飾部１１が形成されている。

該挟入部１゛０は前記切欠開口溝７に嵌入されている両
脚部９，９間に挿脱自在に挟入し、両脚部９，９の外壁
＋ｆｆ１９ａ、９ａと圧接することによって該脚部９，
９の下部幅が切欠開口溝７幅より広くなるように保持し
て、切欠開口溝７から両脚部９，９が抜けるのを阻止し
ている。

飾部１１は前記開口部８の前部に対応配備されて該開口
部８を閉止すると共に、ゴムシート取付部３の外周とゴ
ムシート４の内面との境を閉止している。

上記実施例の構成において、ゴムシート４をゴムシート
取付部３に取付ける際には、まずゴムシート４の平面部
４ａを該ゴム”シート取付部３外周に沿って巻付け、両
脚部９，９を切欠開口溝７に嵌入する。

この状態で固定部材６の挟入部１０を両脚部９，９間に
挟入してその脚部９，９が抜けないようにするわけであ
るが、この挟入部１１の挟入によって台形状に形成され
た両脚部９，９の外壁面９ａ、９ａが切欠開口溝１幅方
向に付勢され且つ内壁面がゴムシート取付部３内側で切
欠開口溝７幅よりも幅広に保持されＪ一方両脚部９゜９
は肉厚が厚くされているために弾性力による復元力が強
く、挟入部１１に対する面圧が高い状態で保持されてい
る。

従って従来のように挟入部１１が挟入された状態で、両
脚部９，９間の幅が切欠開口溝７幅と略同幅となるよう
なものに比べ、挟入部１１に対する両脚部９，９０面圧
が強く、しかもゴムシート取付部３内側で両脚部９，９
間の幅が切欠開口溝１幅よりも幅広となるために、確実
に両脚部９゜９の抜けを防止できるのである。

本考案によれば、切欠開口溝１を互いに平行な切欠面７
ａ、７ａを有するように形成し、固定部材６の挟入部１
０を全域に亘って略同−厚みの板状に形成しているので
、脚部９，９め弾性力による面圧を強くして、切欠開口
溝γの切欠面７ａ。

７ａと固定部材６の挟入部１１との間でゴムシート４０
両脚部９，９を強く挾持し得ると同時に、ゴムシート４
０両脚部９，９間で挟入部１０を抜脱しないように挟持
できる。

またゴムシート４０両脚部９，９を、その外壁面が幅方
向外方に広がりかつ先端側が徐々に厚肉となる台形状に
形成しているので１脚部９，９間に挟入部′１０を挿入
する際に、挟入部１０で脚部９，９を□シート取付部３
の径方向内方に強く押し込むことができ、このためゴム
シート４のシート取付部３に対する俗着度を大にでき、
この点からもゴムシー゛ト４をシート取付部３に対して
強固かつ美麗に・取付けることかできる。

しかも脚部９，９間への挟入部１０の挿入によって挟入
部１０が脚部９，９をその内壁面の先端側が切欠開口溝
１の切欠面７ａ、γａより両側に広がるので、この点か
らも脚部９，９が切欠開口溝γから抜脱するのを一層確
実に防上できる。

さらに挟入部１０の径方向外端に、ゴムシート４０両端
部をゴムシート取付部３に押え込む押え部１２を切欠開
口溝Ｔの切欠面７ａ、γａより周方向外方に突出しかつ
固定部材６が断面略丁字形になるように設けているので
、押え部１２により両脚部９，９が切欠開口溝Ｔから抜
脱するように弛むのを防止できると共に、ゴムシート４
をシート取付部３に密着した状態を強固に保持し得る。

従って、固定部材６とシート取付部３との間に特別の固
定手段を要することなく、シート取付部３に対するゴム
シート４及び固定部材６の取付を、非常に簡単な構造で
強固かつ美麗にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は本考案の一実施例を示し、第１図は
その全体図、第２図は側面図、第３図は要部断面平面図
、第４図は第１図のＡ−Ａ線拡大断面図、第５図はゴム
シートの拡大断面図、第６図は分解斜視図である。 １・・・・・・ヘアーブラシ基体、３・・・・・・ゴム
シート取付部、４・・・・・・ゴムシート、１・・・・
・・切欠開口溝、９・・・・・・脚部、１０・・・・・
・挟入部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 毛群５を備えると共に幅方向両端縁に脚部９゜９を備え
   た断面門型状で且つ平面矩形状のゴムシート４を、ヘヤ
   ーブラシ基体１の筒状のゴムシート取付部３に巻付け、
   ゴムシート４の両脚部９゜９をゴムシート取付部３に形
   成された一条の切欠開口溝γに挿入し、その挿入した脚
   部９，９間に、固定部材６の挟入部１０を挿入したブラ
   シにおいて、前記切欠開口溝１を互いに平行な切欠面γ
   ａ。 ７ａを有するように形成し、前記ゴムシート４０両脚部
   ９．．９を、その外壁面が幅方向外方に広がりかつ先端
   側が徐々に厚肉となる台形状に形成し、脚部９，９間へ
   の挟入部１０の挿入によって挟入部１０が脚部９，９を
   その内壁面の先端側が切欠開口溝Ｔの切欠面７ａ、７ａ
   より両側に広がるように、固定部材６の挟入部１０を全
   域に亘って略同−厚みの板状に形成すると共に、挟入部
   １０の径方向外端に、ゴムシート４０両端部をゴムシー
   ト取付部３に押え込む押え部１２を前記切欠開口溝１の
   切欠面７ａ 、７ａより周方向外方に突出しかつ固定部
   材６が断面略丁字形になるように設けたことを特徴とす
   るヘアーブラシ。