JPS5816458B2 - 温度測定方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は複数箇所の温度を測定する方法に関する。

従来複数箇所の温度を測定するには熱電対をそれぞれの
箇所に移動して回るか、もしくは複数の熱電対をそれぞ
れの箇所に布設しておくことが考えられていた。

もちろん熱電対の端末には検知器などが取り付けられて
おり、場所によっては熱電対を移動することが困難な場
合がある。

また、測定したい箇所ごとに熱電対を布設するという方
法は測定箇所がかなり多くなると不経済であり必ずしも
便利ではない。

そこで、熱電対そのものを移動することなく。

１対もしくは少ない対数の熱電対によって多数箇所の温
度を測定することができれば甚だ便利である。

第１図は本発明の基礎となった原理を示す説明図であり
、２種の異なる導線１，２を互いに直接接触することな
く並行させて布設し、一端には温度検知器すなわち電流
計４が設けである。

３は接触子であり、導線１，２を電気的に短絡している
。

すなわちこの装置によれば接触子３付近の温度が測定で
きるわけであるから、この接触子３を移動することによ
って導線１，２の長手方向に沿って多数の位置の温度が
測定できるものである。

ところが、このような方法で最も問題となるのは、如何
にしてこの接触子３を的確に所定の位置に移動するかで
ある。

特に熱電対を移動することが困難な場所においては、接
触子３を移動することもまた困難である場合が多く、密
封された長尺管の内部温度の測定などの場合は、まさに
不可能にも等しい。

本発明は斯かる状況に鑑み、一対もしくは少数の熱電対
を用いて、これを特に移動することなく複数の位置にお
ける温度を測定することができる温度測定方法を提供す
ることを目的とする。

本発明の構成を、一実施例を示す第２図を参照して具体
的に説明する。

熱電対を構成するための少くとも２種の導線１゜２を互
いに直接接触することなく並行させて布設し、この導線
１，２にはその長手方向の複数箇所にこれを短絡するこ
との可能なスイッチ３０を設ける。

このスイッチ３０はそれ自体磁性体で造られていてもよ
く、また銅片と鉄片の複合体のようなものでもよいが、
磁石５を近づけると閉じ、遠ざけると開くように構成す
る。

このように構成したスイッチつき熱電対の長手方向に磁
石５を移動することにより、スイッチ３０の開閉箇所を
次々移動させ、複数位置における温度を測定する。

以上説明したような方法であれば１例えば密封長尺管の
内部の温度などであっても、外部から磁石を移動するこ
とによって測定可能であり、一般に熱電対の移動が難し
い場合にも、一対もしくは少数の導線によって多数の位
置における温度が測定できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の基礎となった原理説明図であり、第２
図は本発明の一実施例を示す説明図であ；る。 １．２・・・・・・導線、３０・・・・・・スイッチ、
４・−・・・・温度検知器、５・・・・・・磁石。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 熱電対を構成するための少くきも２種の導線１．２
   を互いに直接接触することなく並行させて布設し、前記
   導線１，２にはその長手方向の複数箇所にこれを短絡す
   ることの可能な及イツチ３０を設け、該スイッチ３０は
   磁石５を近づけることにより閉じるよう構成し、磁石５
   を長手方向に移動することによりスイッチ３０の開閉箇
   所を移動させ、複数位置における温度を測定することを
   特徴とする温度測定方法。