JPS5816210Y2 - 電子回路装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプリント基板上に実装された電子回路を収納し
てなる電子回路装置に関し、その目的とするところは特
にプリント基板の収納容器を軽量化するとともに、その
組立がきわめて簡便に行ない得る構造を提供することに
ある。

以下本考案を添付図面に示す一実施例に基いて説明する
。

第１図督よび第２図に費いて、１００はＡＢＳ等の樹脂
より成形された箱型ケース、２００はケース１００の内
側でその開口部近傍に保持されるプリント基板、３００
は金属製底板で若干弾性を有する程度の肉厚の鉄板をプ
レス加工して製作しである。

前記ケース１００の各内周壁には内周方向に突出して形
成された複数個の第１突部１０４，１０５゜１０６．１
０７（蔭の部分にあるものは図示せず）が設けてあり、
この第１突部１０４，１０５゜１０６．１０７によって
プリント基板２００の位置決めがなされる。

つ１す、第１突部のそれぞれの突段部１０４ａ 、１０
５ａ 、１０６ａ 、１０７ａがプリント基板２００の
周縁と接触する。

なお、１０３はプリント基□板２００の挿入時に挿入方
向を決めるための案内レールで、プリント基板２００の
端部に設けた切り欠き２０１と合致する形状である。

２０２，２０３，２０４は他のケースに挿入する場合の
切り欠きである。

前記ケース１００の開口部端面には適当間隔を置いて突
出して形成された４個の第２突部１１０゜１１１．１１
２，１１３が設けてあり、この第２突部によって底板３
００の周縁部、特に４角と接触している。

前記ケース１００の各外周壁には前記第２突゛部１１０
．１１１，１１２，１１３とは適当な間隔全釦いた位置
に外周方向に突出して形成された４個の第３突部１０１
．１０２（陰の部分は図示せず）が設けである。

この第３突部はそれぞれ前記第２突部間のほぼ中央に位
置させである。

一方、前記底板３００にはケース１００の第３突部１０
１゜１０２と係合するための４個の爪部３０Ｌ３０２（
陰の部分は図示せず）が折曲して設けである。

そして、組立にむいて底部３００の爪部３０１゜３０２
とケース１００の第３突部１０Ｌ１０２とが係合するよ
うになっている。

爪部３０１゜３０２はそれぞれ折曲げ部にかいて脹らみ
部３０１ａ、３０１ｂ、３０２ａ、３０２ｂが形成して
あり、爪部３０１，３０２自体でスプリング効果が得ら
れるようになっている。

前記底板３００の周縁部で特に爪部３０１゜３０２とは
適当な間隔をおいた位置には折曲して形成した突出部３
０３，３０４，３０５（陰の部分は図示せず）が設けて
あり、この突出部によりケース１００と底板３００との
係止時にプリント基板２００をケース内の第１突部１０
４，１０＃５゜１０６．１０７の突段部に押圧するよう
にしている。

また、この突出部３０３，３０４，３０５はケース１０
０の内周壁とも接触してケース１００と底板３００との
回り止め機能を有する。

上記の構成にむいて、その組立を説明する。

１ず、プリント基板２００をケース１００に案内レール
１０３に従って嵌めこむ。

このとき、プリント基板２００は第１突部１０４，１０
５，１０６゜１０７の各突段部によって位置決めされる
。

な釦、プリント基板２００の平面方向の若干の移動は可
能である。

そして、底板３００をケース１００の開口部を覆うよう
に押圧する。

底板３００より折曲した爪部３０１，３０２は、ケース
の第３客部１０１．１０２のテーパ部ＬＯ１ａ、１０１
ｂによって一旦押し拡げられた後、穴部３０１ ｃ 。

３０２ｃより第３突部１０１，１０２全露出して完全な
係合状態が得られる。

ここで、爪部３０１゜３０２が外方向に押し拡げられた
とき、ケース１００の各周壁自身も弾性−を有するので
内周方向に若干変形することができ、抑圧係合作業を容
易にしている。

係合完了状態に８．おりて底板３００は、その４角が第
２突部１１０，１１１，１１２゜１１３との接触によっ
て押圧され、また各角の間の部分が第２突部１０１，１
０２との保合によつつ吸引されることによって、主とし
て底板３００の中央部がケース１００の内側方向に弾性
変形し、さらに底板３００の突出部３０３，３０４がプ
リント板２００と接触する。

プリント板２００は数個の第１突部１０４，１０５，１
０６，１０７とのみ接触して位置決めされており、突出
部３０３゜３０４より与えられる押圧力によって若干の
弾性変形が可能である。

また爪部３０１．３０２は常にケース１００の外周壁を
押圧してがたつきを防止する。

以上のように、ケース１００とプリント基板２００と底
板３００とは互いの弾性変形を利用して結合されている
。

１１４はケース１００に設けた穴部で、プリント基板２
００に実装された電子回路との電気的接続に係るコネク
タを通すものである。

本考案に訃いて、プリント基板２００の銅箔パターン面
２０３は底板３００に相対応させてあり、また底板３０
０を接地回路に接続することにより、電子回路の周囲全
体をシールドせずとも底板３００によって例えば自動車
搭載用としても十分なシールド効果を得ることが確かめ
られている。

なお、上述の実施例にむいては角型のケースを用いる電
子回路装置について説明したが、丸型ケース會用いても
同様に吉婢できる。

また、底板３００の周縁部に形成した突出部３０３．３
０４，３０５にてプリント基板２００を第１突部方向に
押圧すると同時にケースの内周壁と接触させて底板の回
り止めを行うことができるが、プリント基板２００の中
央部をプリント基板２００側に突出してプリント基板２
００の抑圧部を設けてもよい。

そして、この場合、ケースと底板との回り止めは爪部３
０１．３０２のみによって十分になし得る。

坦上述べたように本考案にむいてｍ下に列挙する優れた
効果がちる。

（１）樹脂製ケースと金属製底板とで収納容器を溝底し
たから、従来の全金属製の収納容器を用いた電子側路装
置に比してきわめて軽量の装置とすることができる。

（２）プリント基板の銅箔パターン面を金属製底板に対
応させているから、電子回路の十分なシールド効果を得
ることができる。

（３）ケースに設けた（第３）突部と底板に設けた爪部
との保合によＶケースと底板金係止する構造で、しかも
その係止と同時にケースと底板との間にプリント基板を
挾持し、ケースと底板とプリント基板とを互いの弾性を
利用して結合する構造であるから、接着剤、ビスなどを
使用せず、組立、分解が容易にできる。

また、弾性変形を利用して結合されているので、各部の
寸法の誤差も補償することができ、組立の容易さを増し
ている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になる電子回路装置の一実施例を示す分
解斜視図、第２図は第１図図示の装置の組立てられた状
態を示す正面図である。 １００・・・ケース、１０１，１０２・・・第３突部、
１０４．１０５，１０６，１０７・・・第１突部、１１
０．１１Ｌ１１２，１１３・・・第２突部、２００・・
・プリント基板、２０３・・・銅箔パターン面、３００
・・・底板、３０１，３０２・・・爪部、３０３゜３０
４．３０５・・・プリント基板抑圧用突出部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一面を開口した樹脂製箱型ケースとその開口部を覆う金
   属製底板とで収納容器を構成するとともに、この収納容
   器内の前記底板の近傍において前記底板に銅箔パターン
   面が対応するようにプリント基板を保持してなる電子回
   路装置であって、かつ下記の要件を具備することを特徴
   とする電子回路装置。 （ａ） 前記ケースの内周壁に訃いて内周方向に突出
   して形成された複数個の第１突部を有し、この第１突部
   にて前記プリント基板の周縁部と接触していること。 （ｂ） 前記ケースの開口部端面に突出して形成され
   た複数個の第２突部を有し、この第２突部にて前記底板
   の周縁部と接触していること。 （Ｃ）前記ケースの外周壁にかいて前記第２突部とは適
   宜間隔をおいた位置に外周方向に突出して形成された複
   数個の第３突部を有し、また前記底板の一部を折曲して
   形成された爪部を有し、この爪部と前記第３突部との保
   合により前記底板が弾性変形せられた状態中前記ケース
   と前記底板とが係止されていること。 （ｄ） 前記底抜の一部が前記プリント基板に接触し
   て前記プリント基板を前記第１突部に押圧していること
   。