JPS58161674A

JPS58161674A - 小型車両用ウインド・シールドおよびその製造方法

Info

Publication number: JPS58161674A
Application number: JP57042884A
Authority: JP
Inventors: 雅樹渡辺; 昭夫矢ケ崎; 徹村山; 和也米倉
Original assignee: Honda Motor Co Ltd; Toshiba Chemical Products Co Ltd; Toshiba Silicone Co Ltd; Toshiba Chemical Corp
Current assignee: Honda Motor Co Ltd; Toshiba Chemical Products Co Ltd; Kyocera Chemical Corp; Momentive Performance Materials Japan LLC
Priority date: 1982-03-19
Filing date: 1982-03-19
Publication date: 1983-09-26
Also published as: KR840001903A; BR8301351A; FR2523524A1; FR2523524B1; US4597931A; DE3309257A1; JPH0379229B2; DE3309257C2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、自動二輪車、自動三輪車等の小軽車＾輌に用いる樹脂製ウィンド・シールド、就中ワイパーを
付設する樹脂製ウィンド・シールドの表面処理技術に関
するものである。

自動二輪車等の７エアリングを構成するウィンド・シー
ルド０１　（第１図参照）を合成樹脂で形成した場合、
表面硬度が低く、ワイパー等の使用により表面が傷つき
易い。

この損傷を防止すべく、合成樹脂板の中央部に１ワイパ
一作動範囲面積のガラス板を嵌め込むことも考えられる
が、ウィンド・シールドの構造が複１化し、ゴス上アッ
プとなり、かつ車体重量の増大を招くことになる。

これに対して、合成樹脂基板の表面を硬質樹脂材でコー
ティングする、いわゆるハードコート処理技術があり、
この技術によれば、ウィンド・シールドの構造が複雑化
することも無く、車体重量増も避けろことができる。

しかるに、ハードコート処理したウィンド・シールドの
製造方法として、従来より採用されている方法は、先ず
平板状の基体樹脂板０３の表面にコーティング０４を付
してハードコート処理板０２（第２図、第３図参照）を
得て、次いで、これをプレス成型しく第４図参照）、生
成品０５の不要部０６をトリミング除去して、ウィンド
・シールドＯ〜を得るものであった（第５図、第６図参
照）斯かる成型法による時は、不要部０６におけるコー
ティング０４が無駄になるのみならず、ハードコート処
理を施した樹脂板は、当然の事ながら表面硬度が高く、
プレス成型を行う際、加工度によってはコーティング０
４に割れが生ずる。

一方、自動二輪車に付設されたウィンド・シールド０１
０は、走行時における車体振動等により、その取付は部
０１１に相対的に大きな屈曲負荷を受ける（第７図参照
）。したがって、取付は部０１１におけるコーティング
層は、割れ発生を防止する意味で薄く形成し、ワイパー
等の使用により摺擦される部分のコーティング層を大に
するのが、理想的である。

ところが、バートコ「ト処理した平板をプレス成型して
ウィンド・シールドを得る技術では、コーティング層を
部分的に変化させること、あるいは所望箇所のみにコー
ティングを行うことは、比較的困囃である。

本発明者等は、斯かる事情に鑑みて、従来技術を改良し
、基体樹脂板に所望のウィンド・シールド形状を付与し
た後、ハードコート処理を行うこと−した。

そして、本発明の目的は、ワイパー等使用に対して耐久
性良好、軽量で、製作費の廉価な樹脂製ウィンド・シー
ルドを提供し、かつその製造方法として、コーティング
層に割れ等を発生させることなく、必要に応じて、所望
箇所のみにハードコート処理を施し、あるいは所望箇所
のコーティング層を大にし得るハードコート処理技術を
供する点にある、以下、本発明によるウィンド・シールドの製造技術につ
いて説明する。

物品を塗装液に浸漬させて、これを引出し、物品にコー
ティングを施す、いわゆる浸漬命装法は（岬良く知られる処である。

ところが、浸漬塗装法によると、物品を引出す一１際１
付着塗料が流下し、物品上部と下部でコーティング層に
差が生ずる。

これを確認すべく、第８図に示す様な平板１を、その懸
吊用開孔２で懸吊し、塗装液中に浸漬させ、等速引上げ
後、乾燥硬化せしめてコーティング膜厚を測定したとこ
ろ、第９図に示す様に垂直方向位置Ｙ（浸漬時の液面高
さＬからの浸漬深さに相当する）と膜厚Ｔとは、略ぼ比
例する関係にあり、上部に比し下部の膜厚が大であるこ
とが判った。

しかも、膜厚Ｔは引上げ速度によっても変化し１引上げ
速度Ｖが大である程（Ｖ１→■２→ＶＳ）、膜厚が大に
なることが確認された。

本発明者等は、浸漬塗装における斯かる現象を利用して
、樹脂製ウィンド・シールドのハードコート処理を行っ
た。

先ず、ハードコート処理について説明する。

油圧シリンダー装置側によって上下動されるジヤツキ加
の載置台２１上に、シリフーン系の処理液加が装入され
た浸漬槽幻が載置され、チェーンコンベアー５−に付設
されたハンガ一部によって１樹脂製ウインドーシールド
基板（例えば、ポリカーボネート製）１１が懸吊されて
、前記処理液回内に浸漬される様になされている（第１
０図、第１１図参照）。

しかして、前記油圧シリンダー装置Ｉの油圧制御系は、
第１２図に示す様に構成されており、油タンク３１内の
油が、油圧ポンプ３２によって吸入、吐出され、同圧油
は、リリーフ弁３３で設定された圧力で）逆止弁讃をヱ
で油圧シリンダー装置Ｉに給送されて、浸漬槽るが上昇
され、その下降に際しては、ソレノイド弁３７の動作に
より、絞り弁あ、フィルターあ、およびソレノイド弁３
７を介して、油圧シ１．４ンダー装置（９）側の圧油が
油タンク３１に返送される様になされている。

また、前記絞り弁あけ、垂直位置検出器乙によって検出
された位置信号に基づいて、第１３図にブロック図で示
す制御回路で制御される様になされている。

斯かる処理装置によって、所定形状に成型（インジェク
ション、あるいはプレス成型法による）されたウィンド
・シールド基板１１に、ハードコート処理を行うに際し
ては、載置台２１上の浸漬槽幻が下限位置にある時、チ
ェーン・コンベアー５、ハンカーカに懸吊され、移送さ
れて来たウィンド・シールド基板１１が、定位置に停止
せられ、油圧ポンプ３２の動作により、載置台２１が上
昇し−それに伴ってウィンド・シールド基板１１が、所
定位置まで処理液屓内に浸漬せしめられる。

一方、コンピュータ４０には、所望のコーティング膜厚
（例えば、取付は固定側Ａの膜厚を薄く、ワイパー・ブ
レードとの接触範囲における膜厚を厚く、かつ一定にす
る等）Ｔを設定しておき、浸漬槽ｎが上限位置に達した
後、スタート信号Ｓを投入すると、設定位置信号Ｒが出
される。同信号Ｒと一垂直位置検出器ｎで検出された浸
漬槽垂直位置信号りとの差が共に、コンピュータ４１に
入力され、その出力信号によって絞り弁制御装置４２が
動作される。

その結果、浸漬槽おは、ウィンド・シールド基板１１゛
の乗置方向位置Ｙに応じ、任意の膜厚を得るぺく設定さ
れた任意の速度で降下せしめられる。

斯くして、ウィンド・シールド基板１１の表面に所望厚
のコーティング層１２が付されたウィンド・シールド１
０が得られる（第１４図、第１５図参照）。

なお１前記ハードコート処理において、浸漬槽るの下降
速度を任意の等速で行えば、第９図で明らかなように、
例えば、ウィンド・シールドの取付は固定側からヘッド
側方向へ次第に厚くなったコーティング層Ｉ２が得られ
る。

また、ウィンド・シールド基板１１におけるヘッド側の
みを処理液回内に浸漬し、ワイパー・ブレードとの接触
部分ｔ’ｗｕコーティングを行うのも効果的である。

斯様に、ウィンド・シールド１ｏの取付は固定側では一
コーティング膜厚を薄くシ、あるいはコーティング処理
を行わず、ワイパー・ブレードとの接触範囲では、コー
ティング膜厚を比較的大にすることによって、相対的に
大きな屈曲負荷を受ける取付は側において、コーティン
グ層１２の割れ発生を防止し、ワイパーにより摺擦され
るヘッド側の耐久性を向上させることができる。

なお、ウィンド・シールド基板１１として、ポリカーボ
ネートを用い、シリコーン系のハードコート処理を行っ
た場合、基板１１のモース（Ｍｏｈｓ　）硬度が１１勺
２程度であったものが、モース硬度で４　（ガラス板は
、略ぼ硬度６である）に達し、ワイパー使用に部分耐え
得るものが得られる。

本発明によるウィンド・シールドのハードコート処理は
、前記浸漬塗装に限らず、スプレー塗装によって行って
も良い。スプレー塗装によれば、浸漬塗装に比して、さ
らに最小限必要な部分のみにハードコート処理を行うこ
とができる。

すなわち、第１６図に示すウィンド・シールド団ハ、ワ
イパー使用面側だけにスプレー・コーティングを行った
例であり、第１７図に示すウィンド・シールド６０は、
略ぼワイパーき接触する部分のみにスプレー・コーティ
ングを行った例である。

次に、本発明によるハードフート処理を行ったウィンド
・シールドの具体的形状例を示す。

第１８図ないし第加図に示すウィンド・シールド７０の
前面は、球面の一部として形成され、ハードフート処理
によるコーティング層７１が、取付は固定側Ａ！では薄
く、範囲Ｂ０では厚く付されている。ウィンド・シール
ド７０の前面を球面状に形成したのは、ワイパー・ブレ
ード７２の自然放置形状に合わせたものであり、この様
な形状を選択することによって、かつ、ウィンド球面の
球芯にむけワイパーシャフトのセンターを配置すること
により球の表面をなでる形態となり、ウィンド・シール
ド７０とフィバ−・ブレード７２との面圧を通常の場合
（こ比し低下させ、しかも常に均一にすることができ、
ハードフート処理効果とも相俟って、ウィンド・シール
ド７０の表面傷発生を効果的に防止し得る。なお、ウィ
ンド・シールドの表面形状は、球面に限らずワイパー・
ブレードと対応して、他の曲面を選択することも可能で
ある。

第２１図ないし第ｎ図に示すウィンド・シールド８０は
、その上部において、縦断面および横断面の曲率半径が
大きく、平面に近い曲面の常作動範囲Ｘと、範囲Ｘの下
方に隣接し、“範囲Ｘにおけるワイパー・ブレードの払
拭軌跡面Ｘ／の下方延長面Ｘ／／よりも内側に後退して
、ワイパー接触面たる外面Ｙ′が位置する様に、縦断面
および横断面の曲率半径が飄それぞれ小さく形成された
ワイパ−作動範囲Ｙとで占められている。しかも、外面
Ｙ′の形状は、ワイパー　ブレードの自然放置状態に近
い形状に曲成されている。さらに、ウィンド・シ１ルド
８０の表面には、ハードコート処理によるコーティング
層８１が付されている。斯かる構成により１ワイハ一非
使用格納時に、ワイパー・ブレードの面圧が減少し、ハ
ードコート処理効果と相俟って、ウィンド・シールド８
０に対するワイノぐ−・ブレードの付着、あるいはウィ
ンド・シールド８０における傷発生が効果的に防止され
る。

第２４図、第５図に示したウィンド・シールド°９０に
おいても、ワイパー作動範囲における外表面Ｇこハード
コート処理によるコーチインク°層９１が付されている
。このウィンド・シールド９０は、下方取付は固定側が
、彎曲後退する形状になされ、°その外表面ニワイパー
・ブレードとなじみ難い材料で形成されたガードプレー
ト９２が配設されている。

この様な構成では、非使用状態のワイパー・ブレードが
ガードプレート９２上に位置し、車体振動によるウィン
ド・ソール下本体の傷発生、あるいはワイパー・ブレー
ドの付着を効果的に防止し得る。

第加図、第ｒ図に示すウィンド・シールド１００におい
ても、その表面にハードコート処理が施されており　そ
の形状は、中央部１０１が略ぼ偏平形状で、中央部１０
１に連続する両側部１０２が後方に開開する形状になさ
れている。斯かる形状により、ウィンド・シールド１０
０の剛性が向上し、薄肉装置化、空力特性の向上等を期
待することができる。

なお、ハードコート処理によっても、剛性が向上するた
め、前記の様な形状選択は極めて有効である。

第ｙ図、第四図に示すウィンド・シールド１１００表面
には、ハードコート処理によるコーティング層１１１が
付され、周縁部に付設されたモール１１２（例えば、ゴ
ム製）の内側壁１１２ａがウィンド・シールド面１１１
に対して略ぼ直交する様な形状になされている。

モール１１２を斯かる形状にしておけば、ワイノぐ−・
ブレード１１３でかき寄せられた水１１４は、側方へ飛
散する二狐となく、内側壁１１２嶋こ沿って下方に流下
するため、乗員に払拭水滴がかかること番まない。

以上の説明から明らかな様に、本発明におけるハードコ
ート処理技術によれば、樹脂製ウィンドシールド基板に
、ウィンド・シールドとしての最終形状を付与した後、
ノ・−ドコート処理を行うので、従来法と異なり、コー
ティング剤の無駄が無く、製作費が低減化される。

また、前記ウィンド・シールド基板成型時には、未だハ
ードコート処理を行っていないため、剛性を付与するた
めの絞り形状、あるいはフーナー邪の彎曲率等を比較的
自由に設定することが可能であり１しかも得られたウィ
ンド・シールドのコーティング層は、ひ〈割れ等のない
健全なものである。

さらに、バートコート処理によって１ウインド・シール
ドの剛性が向上するため、前記ウィンド・シールド基板
の板厚を薄くすることができ１軽量化、製作費の低減化
が達成される。

しかも、本発明におけるウィンド・シールドは、ワイパ
ー等により損傷を受は易い部分のコーティング層を厚く
、その他の部分を薄くすること、あるいは前記損傷を受
は易い部分のみにハードコート処理を行うことが可能で
あり為実用上極めて有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図はウィンド・シールドを備えた自動二輪車の外観
図、第２図ないし第６図はハードコート処理ウィンド・
シールドの公知製造方法を示す説明図・第７図は車体振
動によるウィンド・シールドの屈曲状態を示す自動二輪
車の側面図、第８図は浸漬塗装処理される平板の説明図
、第９図は同平板を浸漬塗装した結果得られたコーティ
ング膜厚と浸漬時垂直方向位置Ｙとの関係を示１説明図
、第１θ図、第１１図”は本発明の一実施例に係るウィ
ンド・シールドのハードコート処理装置の説明図、第１
２図は同処理装置における油圧駆動系の説明図、第１３
図は同処理装置の制御系を示す概念図、第１４図は本発
明の一実施例に係るウィンド・シールドの外観図、第１
５図は第１４図におけるＷ−ｘ〜′線切断拡大断面図、
第１６図、第１７図は夫れ夫れ本発明の他の実施例に係
るハードコート処理技術を示すもよＶ第あ図カール第２９図は夫れ夫れ本発明によるその他の
実施例に係るウィンド・・シールドの説明図である。１・・・平板、２・・・懸吊用開孔、１０・・・ウィンド・シールド、１１・・・樹脂製ウィ
ンド・シールド基板、１２・・・コーティング層、加・
・・ジヤツキ、２１・・・載置台、ρ・・・垂直位置検
出器、お・・・浸漬槽、Ｕ・・・処理液、５・・・チェ
ーン・コンベアー、謳・・・・ハンガー、 ■・・・油圧シリンダー装置、３１・・・油タンク、３
２・・・油圧ポンプ、３３・・・ＩＪ　ＩＪ−７弁、讃
・・・逆止弁、あ・・・絞り開弁、３６−　フィルター
、３７・・・ソレノイド弁、４０−・−コンピュータ、
４１・・・コンピュータ、４２・・・絞り弁制御装置、５０．６０．７０・・・ウィンド・シールド、７１・・
・コーティング層、７２・・・ワイパー・ブレード、（
資）・・・ウィンド・シールド、８１・・・コーティン
グ層１９０・・・ウィンド・シ〒ルド、９１・・・コー
ティング層、１００・・・ウィンド・シールド、１ｏ１
・・・中央部、１ｏ２・・・両側部、１１０・・・ウィンド・シールド、１１１・・・コーテ
ィング層、１１１ａ・・・ウィンド・シールド面、１１
２・・・モール、１１２＆−・・内側壁、１１３・・・
ワイパー・ブレード、１１４・・・水、！・・・浸漬槽垂直位置信号、Ｌ・・・腋面−扇度、Ｒ
・・・設定位置信号、Ｓ・・・スタート信号、Ｔ・・・
膜厚、■−・・引上げ速度。代理人　弁理士　江　原　　望　外１名第１図第２図第５図０５第７図児８図第９図ｖｉｔ向ｑＩＦ’（−ｍ−÷ 第１０図２ら第１４図第１６図コＵ第１７図第１８図Ａ１第２０図第２１図第２２図第２４図９ン第２５図第２６図第２７図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）所定の形状に形成した樹脂製ウィンド・シールド
の少なくとも一部に、成形後のハードコート処理を施し
て成る自動二輪車等のウィンド・シールド。
（２）ハードコート層の膜厚を任意箇所で変化させたこ
とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のウィンド・
シールド。変化させながら、前記樹脂製ウィンド・シールド基板を
グ１上げることにより、ハードコート処理を行うことを
特徴とするウィンド・シールドの製造方法。