JPS581117B2 - 11−デオキシ−ω−ペンタノルプロスタグランジン類 - Google Patents

11−デオキシ−ω−ペンタノルプロスタグランジン類

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JPS581117B2
JPS581117B2 JP51000693A JP69376A JPS581117B2 JP S581117 B2 JPS581117 B2 JP S581117B2 JP 51000693 A JP51000693 A JP 51000693A JP 69376 A JP69376 A JP 69376A JP S581117 B2 JPS581117 B2 JP S581117B2
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hydroxy
acid
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ジヤスジツト・シン・ビンドラ
トーマス・ケン・シヤーフ
ハンス・ユルゲン・エルンスト・ヘス
マイケル・ロス・ジヨンソン
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は天然のプロスタグランジンの特定の新規な類
似化合物に関する。
特に、11−デオキシ−15−置換−ω−ペンタノルプ
ロスタグランジン類に関する。
プロスタグランジンは多様な生理学的作用を有するC2
0不飽和脂肪酸である。
たとえば、EおよびA系列のプロスタグランジンは強力
な血管拡張剤(Bergstrom等Acta Phy
siol. Scand. 64:332−33、19
65およびBergstrom等Life Sci.6
:449−455、1967)であって、静脈内投与に
より全身の動脈血圧を低下させる(血管運動抑制)。
(WeelcsおよびKing, Federatio
n Proc.23:327、1964:Bergst
rom等、Acta Physiol.Scand.6
4:332−33、1965;Carlson等Act
a Med.Scand, 183:423−430
、1968;およびCarlson等、ActaPhy
siol, Scand.75:161−169、19
69)。
PGE1およびPGE2についてよく知られたもう1つ
の生理学的作用は気管支拡張剤としての作用である(C
uthbert. Brit.Med.J.4:723
−726、1969+。
天然プロスタグランジンについてのさらにもう1つの重
要な生理学的役割は生殖サイクルに関するものである。
PGE2は分娩をうながし(Karim等、J.Obs
tet.Gynaec, Brit.Cwlth,77
:200−210、1970)、人工流産を誘導し(B
ygdeman等、 Contraception、4、293(1971)
、受精の抑制に有用(Karim、 Contrace
ption、3、173(1971)であることが知ら
れている。
EおよびF系列のいくつかのプロスタグランジンについ
て補乳類の分娩誘導剤としての特許が得られており(ベ
ルギー特許754158および西ドイツ特許20346
41)、PGE1、F2およびF3については生殖サイ
クルのコントロール剤として特許が得られている(南ア
フリカ特許69/6089)。
黄体の分解はPGF2の投与の結果として生じ得ること
が報告され (Labhsetwar, Nature , 23
0、528(1971))、プロスタグランジンは平滑
筋刺激を必要としない方法によって受精コントロールを
行うのに有用であることがわかった。
PGE1についてのさらに他の既知の生理学的作用は胃
酸分泌の抑制(ShawおよびRamwell.Wor
chester Symp.on Prostagla
ndins ,NewYork, Wiley, 1
968、p55−64)および血小板凝集の抑制(Em
mons等、Brit.Med.J.2:468−47
2、1967)である。
そのような生理学的活性はプロスタグランジンの投与後
短期間の間のみ生体内で生じるであろうことが知られて
いる。
このような活性の急速な停止の理由は天然プロスタグラ
ンジンがカルボン酸側鎖のβ−酸化および15α−ヒド
ロキシ基の酸化によって急速にかつ効果的に代謝上不活
性化されることによるものであることが証明されている
(Anggard等、Acta Physiol Sc
and.81、396(1971)およびこの明細書に
述べた他の文献)。
プロスタグランジンに15−アルキル基を与えることは
多分C15−ヒドロキシ基の酸化を防止することによっ
て作用の持続を増大させる効果があることがわかった(
Yan KeeおよびBundy,JACS 94、
3651 (1972)、KirtonおよびForb
es, Prostaglandins,1、319(
1972))。
もちろん天然化合物と均等の生理学的活性を有、し作用
の選択性と活性の接続が増大されたプロスタグランジン
類似化合物を創製することが望ましい。
作用の選択性を増大させることにより、重大な副作用、
特に天然プロスタグランジンの全身的投与によりしばし
ば見られる胃腸の副作用を軽減することが予想される(
Lancet、536、1971)。
これらの要求はこの発明の化合物によって満足させられ
る。
この発明の化合物は次式の15−置換−11−デオキシ
−ω−ペンタノルプロスタグランジン、それらのC15
エピマーおよびC1エステル、ならびにそれらの医薬と
して適当な塩である: 〔式中Arはα−またはβ−ナフチル、フェニル、また
は置換基がブロム、クロム、フルオル、トリフルオルメ
チル、フエニル、低級アルキルまたは低級アルコキシで
あるモノ置換フエニルであり:Rは水素原子またはメチ
ルであり:Qは Wは単一結合またはシス二重結合であり:Zは単一結合
またはトランス二重結合であり;R1は水素原子、炭素
数1〜10のアルキルまたはビフェニルである。
〕特別りに好ましい化合物は、11−デオキシ−16−
フエニル−ω−テトラノルPGE0、ラセミ−11−デ
オキシ−16−(β−ナフチル)−ω−テトラノルPG
E2 11−デオキシ−15−((−)−1−フエニル
−1−エチル)−ω−ペンタノルPGE2、11−デオ
キシ−16−(m−トリル)−ω−テトラノルPGE2
、15−エピ−11−デオキシ−16−(m−トリル)
−ω−テトラノルPGE2、11−デオキシ−15−ケ
ト−16−(m−トリル)−ω−テトラノルPGE21
1−デオキシ−13・14−ジヒドロ−16−フェニル
−ω−テトラノルPGE2、15−エピ−11−デオキ
シ−16−フエニル−ω−テトラノルPGE2、11−
デオキシ−15−((+)−1−フエニル−1−エチル
)−ω−ペンタノルPGE2、15−エピ−11−デオ
キシ−15−((+)−1−フエニル−1−エチル)−
ω−ペンタノルPGE2、ラセミ−11−デオキシ−1
6−(P−クロルフエニル)−ω−テトラノルPGE2
ラセミ−11−デオキシ−15−ケト−16−(β−ナ
フチル)−ω−テトラノルPGE2および15−エピ−
デオキシ−16−(p−クロルフエニル)−ω−テトラ
ノルPGE2である。
図式Aに示されるように、第一段階(1→2)は既知の
アルデヒド1(CoreyおよびRavindrana
than, Tetrahedron Lett.、1
971、4753)と適当な3−ケトホスホネートとを
縮合してエノン2を生成する。
このケトホスホネートは通常適当なカルボン酸エステル
とジアルキルメチルホスホネートとの縮合によって生成
される。
所望のメチルエステルはジメチルメチルホスホネートと
縮合されるのが典型的である。
エノン2は次いで水素化ほう素亜鉛またはリチウムトリ
エチルボロヒドリドまたはカリウムトリ−sec−ブチ
ルボロヒドリドと同類のアルキルボロヒドリドによって
エノール3に還元される。
この還元によって次の反応の反応体となるエピマー混合
物が得られる。
この否を使用してC15にα−ヒドロキシ基を有するプ
ロスタグランジン類似化合物を生成する。
3のエピマーを使用してC15にβ−ヒドロキシ基を有
するプロスタグランジン類似化合物を生成する。
さらに、C15エピマーの混合物を使用して15−ケト
プロスタグランジン類似化合物を生成する。
上記の水素化物による還元において生成されるエピマー
はカラムクロマトグラフイー、調製用薄層クロマトグラ
フイー、または調製用高圧液体クロマトグラフィーによ
って分離できる。
上記還元反応においてテトラヒドロフランまたは1・2
−ジメトキシエタンのようなエーテルまたはアセトニト
リルが溶媒として通常使用される。
エノン2を水素で接触還元してケトン6とする。
これはこの発明の13・14−ジヒドロプロスタグラン
ジン類似化合物の製造のための適切な出発化合物である
この還元はトリス−トリフエニルホスフインロジウムク
ロリドのような均−触媒または白金、パラジウムまたは
ロジウムのような不均一触媒系のいずれによっても行う
ことができる。
還元が行われる段階は下記のとおり限定的ではない。
エノン2をまた水素化ほう素イオンにより還元して単一
段階でアルコール7とするか、エノール3を上記条件下
に接触還元してアルコール7とする。
(3→4)は酸に対して不安定な基による遊離のヒドロ
キシ基の保護を示す。
充分に酸に対して不安定な基が望ましいが、もつとも通
常のものとしてテトラヒドロピラニルまたはジメチル−
tert−ブチルシリルがありこれらは各々無水媒体中
ジヒドロピランと酸触媒、通常p−トルエンスルホン酸
、またはジメチル−tert−ブチルシリルクロリドと
イミダゾールによって処理することにより分子内に導入
できる。
(4→5)は不活性溶媒中ジソブチル水素化アルミニウ
ムのような適当な還元剤を使用してラクトン4を還元し
てヘミアセタール5とすることを示す。
低い反応温度が好ましく、−60ないし−80℃が通常
使用される。
しかし、過度の還元が生じないかぎりもつと高温を使用
できる。
所望なら次いで5をカラムクロマトグラフィーで精製す
る。
図式Aに示されたように、化合物4および5は上記方法
により接触還元されて各々8および9となる。
(6→9)の転化はすでに述べた転化(2→5)に準じ
る。
この発明の2系列のプロスソグランジン類似化合物の合
成順路は図式Bに示されている。
(5→10)はWittig縮合であって、ヘミアセタ
ール5をナトリウムメチルスルフイニルメチドの存在下
ジメチルスルホキシド中4−(カルボキシ)ブチルトリ
フエニルホスホニウム(22)ブロミドと反応させる。
次いで10を上記のように精製する。
この発明のE2系列のプロスタグランジン類似化合物(
13)は中間体10から製造され、二重結合を攻撃しな
いでヒドロキシ基を酸化する試薬によって酸化できる。
この生成物を上記のように精製して中間体12を得る。
中間体12を酸触媒(65%酢酸等)による加水分解に
よりこの発明のE2系列のプロスタグランジン類似化合
物(13)に転化できる。
この発明の種々の還元プロスタグランジン類似化合物、
すなわち、1、0および13・14−ジヒドロ2系列プ
ロスタグランジンは図式Cに示されるように生成される
中間体6は(2→10)の転化について述べた諸段階に
よって19に転化できる。
次いで19を10→15の転化について述べた諸段階に
よって20に転化することができる。
20を上記諸段階の方法により接触還元して18(R1
=THPまたは(CH3)2S:C(CH3)3)を生
成する。
これはこの発明の0系列のプロスタグランジン類似化合
物の先駆体である。
(16→17)は上記のような触媒を使用して低温での
5−6シスニ重結合の選択的接触水素添加である。
この還元のために特に好適な触媒は炭加パラジウムであ
り、反応温度は−20℃である。
17(R1=THPまたは(CH3)SiC(CH3)
3はこの発明の1系列のプロスタグランジン類似化合物
の先駆体であるばかりでなく0(ゼロ)系列の先駆体で
ある。
というのは17は(4−8)について述べた方法によっ
て18に還元できるからである。
同様に、16を同一の方法によって18に還元できる。
保護基の脱離は前述のように行われ17,18,19お
よび20(R1=THPまたは(CH3)2SiC(C
H3)3)をこの方法で保護基を脱離してこの発明の“
1”、“ゼロ”および13・14−ジヒドロ2系列のプ
ロスタグランジン類を生成できる。
プロスタグランジンが“ゼロ”、“1”、または13・
14−ジヒドロ2系列であるE系列のプロスタグランジ
ンは10→11、12、13、14、および15の転化
について述べた方法によって16、17、18、19お
よび20から製造される。
R1=H、THP or (CH3)2SiC(C
H3)3さらに、E1系列の15−置換−ω−ペンタノ
ルプロスタグランジン類似化合物は、ジメチルイソプロ
ピルシリル基を導入することによってヒドロキシ基を保
護し、シスニ重結合を選択的に還元し、保護基を脱離す
ることによって相当する“2系列”のプロスタグランジ
ン化合物から直接に得られる。
この還元は16→17について述べたようにして行われ
、保護基の脱離は、還元された保護化合物を酢酸と水(
3:1)と10分間すなわち反応が充分完了するまで接
触させることによって行われる。
この発明の1系列の11−デオキシ−15−置換−ω−
ペンタノルプロスタグランジン化合物は図式Dに総括し
た別の合成経路によっても製造できる。
上述のプロスタグランジン化合物の製造の第一段階とし
て、ヘミアセタール2−〔5α−ヒドロキシ−2β−ベ
ンジルオキシメチルシクロペント−1α−イル〕アセト
アルデヒド、r−ヘミアセタールを5→10について述
ヘた4−(カルボキシ)ブチルトリフエニルホスホニウ
ムブロミドの二ナトリウム塩(22)と反応させる。
この中間体は下記例に詳述した方法により転化できる。
図式Dに示されるように、ヘミアセタール21を試薬2
2と反応させて23を得る。
23→24はカルボニル基をジアゾメタンでエステル化
してメチルエステル中間体を生成する。
他のプロツキング基でも水素添加および緩和な酸加水分
解に対して安定であり緩和な塩基性加水分解によって脱
離できるならば使用できる。
そのような基は炭素数1〜8のアルキル、炭素数9まで
のフエナルチル、フエニル、トリル、p−ビフエニル、
またはα−またはβ−ナフチルである。
メチルエステル中間体を無水酢酸およびピリジンでアシ
ル化するとアセテート中間体を生成する。
水素添加および緩和な酸加水分解に対して安定ならば他
のプロツキング基も使用できる。
そのような基は炭素数2〜9のアルカノイル、炭素数1
0までのフエナルカノイル、ベンゾイル、トロイル、p
−フエニルベンゾイルまたはα−またはβ−ナフトイル
である。
保護されたベンジルエーテルを適当な酸触媒を含有する
適当な溶媒、好ましくはエタノールと酢酸または酢酸エ
チルと塩酸中水素および炭素上パラジウムで還元すると
ヒドロキシ化合物が得られ、これをCollins試薬
で酸化するとアルデヒド24が得られる。
24→17は1→2について述べた条件下に適当な3−
ケトホスホネートのナトリウム塩で24を処理してエノ
ンを生成し、これを水素化トリエチルほう素リチウムま
たは水素化トリ−sec−ブチルほう素カリウムと同類
のアルキルほう素水素化物または水素化ほう素亜鉛によ
って還元してエノールを生成する。
次いでヒドロキシ基をジヒドロピランで処理して保護し
てテトラヒドロピラニルエーテルを形成する。
緩和な塩基性加水分解に対して安定で緩和な酸加水分解
によって容易に脱離できるならば他の保護基でも使用で
きる。
そのような基はテトラヒドロフリルまたはジメチル−t
−ブチルシリルである。
この保護された化合物を次いで水酸化ナトリウム水溶液
と接触させて17を得る。
17のこの発明の“1”系列の11−デオキシ−15−
置換−ω−ペンタノルプロスタグランジン類への転化は
上述の方法による。
この発明の11−デオキシ−15一ケト−15−置換−
ω−ペンタノルプロスタグランジンEは図式Eに総括さ
れたように製造される。
25−26は25のC15アルコール部分の酸化である
二重結合を攻撃しないでヒドロキシ基を酸化できる試薬
はいずれも使用できるが、Jones 試薬が通常好適
である。
13・14−ジヒドロ2−、1−、および0−系列のこ
の発明の15−ケトプロスタグランジンE化合物は25
→26について上述したようにして化合物27、29お
よび31から製造できる。
カラムクロマトグラフイーによる精製が必要である上記
方法において、適当なクロマトグラフイー支持体は、中
性アルミナとシリカゲルであって特に60〜200メッ
シュのシリカゲルが好ましい。
クロマトグラフイーは下記例におけるようにエーテル、
酢酸エチル、ベンゼン、クロロホルム、塩化メチレン、
シクロヘキサンおよびn−ヘキサンのような反応不活性
溶媒中で行うのが適当である。
高圧液体クロマトグラフイーによる精製が望ましい場合
は、適当な支持体は“Corasil”、“Poras
il”および“Lichrosorb”であって、エー
テル、クロロホルム、塩化メチレン、シクロヘキサンお
よびn−ヘキサンのような不活性溶媒を使用する。
上記各式は光学活性化合物を示していることがわかるで
あろう。
光学対掌体の両方、たとえば8・12−natまたは8
・12−entはこの明細書中の上記各式に包含される
2つの光学対掌体は適当な光学活性前駆体アルデヒドを
使用することによって同一の方法によって容易に製造で
きる。
しかし、相当するラセミ体は上述の生物活性異性体を含
有するので価値ある生物活性を示すことは明白であろう
そしてそのようなラセミ体も上記各式に包含される。
ラセミ混合物は光学活性出発化合物の代りに相当するラ
セミ前駆体を使用してここで使用したと同一の方法によ
り容易に製造される。
さらに、上記各式はRがメチルである場合はいつでもC
16に光学活性中心を有する。
両方のC16光学対掌体(たとえばRおよびS)が上記
各式に包含されるようになっている。
2つのC16光学対掌体は適当な光学活性前駆体ホスホ
ネートを使用することによって同一の方法により容易に
製造される。
多<のインビボおよびインビトロの試験において、この
発明の新規のプロスタグランジン化合物は、天然グロス
タグランジンと比較して同等の生理学的活性を有し、は
るかに組織選択的かつ長時間活性であることが示された
これらの試験は:モルモットの子宮モルモット回腸およ
びラットの子宮から摘出された平滑筋に対する作用、モ
ルモットにおけるヒスタミン誘導気管支けいれんの抑制
、犬血圧に対する作用、ラットのストレス誘導潰瘍の抑
制、マウスの下痢に対する作用およびラットと犬の胃酸
分泌過剰の抑制についての試験である。
これらの試験において観察される生理学的反応は種々の
自然の病的状態の治療のための試験物質の有用性を決定
するのに有用である。
そのような有用性とは、血管拡張作用、抗高抑圧作用、
気管支拡張作用、抗不整脈作用、心臓刺激作用、抗受精
作用および抗潰瘍作用である。
一般にE系列の11−デオキシプロスタグランジンが有
する利点はPGE2に比較して安定性が大きいことであ
る。
さらにこの発明の新規な11−デオキシ−15−置換−
ω−ペンタノルプロスタグランジンは相当する天然のプ
ロスタグランジンに比較して高度に選択的な活性特性を
有し、多くの場合、作用の持続が長い。
この発明の新規なプロスタグランジン化合物は有用な血
管拡張作用を有する。
これらのプロスタグランジン化合物の治療上の重要性の
第一の例は、11−デオキシ−16−フエニル−ω−テ
トラノルプロスタグランジンE。
および15−エピ−11−デオキシ−16−(m−トリ
ル)−ω−テトラノルプロスタグランジンE2がPGE
2自体と比べて非常に増大された効力と持続の降圧作用
を示すことである。
同時に、PGE2に比べて平滑筋刺激作用は著しく抑え
られている。
同様に、この発明の他のE化合物も望ましい降圧作用を
示す。
さらに、11−デオキシ−16−(m−トリル)−ω−
テトラノルプロスタグランジンE2および11−デオキ
シ−16−(5−フエニル−α−チェニル)−ω−テト
ラノルプロスタグランジンE2は高い気管支拡張作用を
示すが、非脈管平滑筋への作用は低下している。
同様に、この発明の他の11−デオキシ−15−置換−
ω−ペンタノルプロスタグランジンE1およびE2化合
物も望ましい気管支拡張作用を示す。
これらのプロスタグランジン化合物の治療上の重要性の
もう1つの顕著な例は11−デオキシ−16−(β−ナ
フチル)−ω−テトラノルPGE2および11−デオキ
シ−15−ケト−16−(β−ナフチル)−ω−テトラ
ノルPGE2によって示される強力な選択的抗潰瘍作用
および抗分泌作用である。
同じく、この発明の他のPGEおよび15−ケト化合物
もこれらの望ましい胃腸作用を有する。
この発明のプロスタグランジン化合物のC1フエニルエ
ステルは、不活性溶媒中ジシクロヘキシルカルボジイミ
ドの存在下所望のフエニルと接触させることによって相
当する酸から製造される。
この発明のプロスタグランジン化合物のC1アルキルま
たはフエナルキルエステルは相当する酸を不活性溶媒中
適当なジアゾ化合物と接触させることによって製造され
る。
そのようなエステルはもとの酸の作用を有する。
C15においてアシル化されているこの発明のプロスタ
グランジン化合物のエステルは通常無水カルボン酸また
はカルボン酸クロリドをアシル化剤として使用してアシ
ル化により相当する親化合物から容易に製造される。
そのようなアシル基は低級アルカノイル、ベンゾイルお
よび置換基がハロ、トリフルオルメチル、低級アルコキ
シまたはフエニルまたはホルミルである置換ベンゾイル
である。
そのようなエステルはもとのプロスタグランジン化合物
の作用を有している。
C15にβ−ヒドロキシ基を有し、C15低級アルキル
基を有するプロスタグランジン化合物はそのエピマーに
類似した作用を有する。
しかしいくつかの場合、これらの化合物が示す選択性、
たとえば15−エピ−16−m−トリルPGE2化合物
の降圧作用はそのエピマーの作用を越える。
上述の目的のために有用な医薬として適当な塩は医薬と
して適当な金属陽イオン、アンモニウム、アミン陽イオ
ンまたは四級アンモニウム陽イオンとの塩である。
特に好適な金属陽イオンは、アルカリ金属、たとえばリ
チウム、ナトリウムおよびカリウム、アルカリ土類金属
、たとえばマグネシウムおよびカルシウムから得られる
ものであるが、他の金属、たとえばアルミニウム、亜鉛
、および鉄の陽イオンもこの発明において使用される。
医薬として適当なアミン陽イオンは第一級、第二級また
は第三級アミンから得られるものである。
適当なアミンの例は、メチルアミン、ジメチルアミン、
トリエチルアミン、エチルアミン、ジブチルアミン、ト
リイソプロビルアミン、N−メチルヘキシルアミン、デ
シルアミン、ドデシルアミン、アリルアミン、クロチル
アミン、シクロペンチルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、α−フエニル
エチルアミン、β−フエニルエチルアミン、エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミンおよび同類の炭素数18
までの脂肪族−、脂環式−および芳香族脂肪族アミンな
らびに複素環式アミン、たとえばピペリジン、モルホリ
ン、ピロリジン、ピペラジンおよびその低級アルキノ誘
導体、たとえば1−メチルピロリジン、1・4−ジメチ
ルピペラジン、2−メチルピペリジン等、ならびに、水
溶性または親水性基を有するアミン、たとえばモノ−、
ジーおよびトリエタノールアミン、エチルジエタノール
アミン、N−ブチルエタノールアミン、2−アミノ−1
−ブタノール、2−アミノ−2−エチル−1・3−プロ
パンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノ
ール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、N−
フエニルエタノールアミン、N´−(p−tert−ア
ミルフエニル)ジエタノールアミン、ガラクタミン、N
−メチルグルカミン、N−メチルグルコサミン、エピネ
フリン、フエニルエピネフリン、エフエドリン、プロカ
イン等である。
医薬として適当な四級アンモニウム陽イオンの例は、テ
トラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、
ベンジルトリメチルアンモニウム、フエニルトリエチル
アンモニウム等である。
この発明の新規化合物は、化合物をそのままの形である
いはその医薬として適当な塩の形で含有する種々の医薬
製剤中に使用でき、天然のプロスタグランジンと同様に
静脈内、経口内および外用、エアゾール、膣内および鼻
腔内のような種々の経路で投与できる。
気管支拡張を生ぜしめ、鼻腔内効力を増大せしめるため
に、適当な投与形態は、約3−500μg/投与量の噴
射剤としてのフッ素化炭化水素を使用した11−デオキ
シ−16−Ar−置換−ω−テトラノルPGE1または
PGE2の水性エタノール溶液である。
この発明のE2、E0および13・14−ジヒドロE2
化合物は有用な降圧剤である。
高血圧の治療のために、これらの薬物は約0.5−10
μg/kgの投与量で静脈内注射され、あるいは0.0
05〜0.5mg/kg/日の投与量でカプセルまたは
錠剤の形で投与されるのが適当である。
この発明の15−ケト−16−Ar−置換−ω−テトラ
ノルプロスタグランジン化合物または16−4r−置換
−ω−テトラノルプロスタグランジンE化合物は有用な
抗潰瘍剤である。
消化性潰瘍の治療のためにこれらの薬物は0.005〜
0.5mg/kg/日の投与量でカプセルまたは錠剤の
形で投与できる。
上記各投与形態または他の種々の形態を製造するために
、種々の反応不活性希釈剤、補助剤または担体が使用で
きる。
そのような物質はたとえば水、エタノール、ゼラチン、
乳糖、でんぷん、ステアリン酸マグネシウム、タルク、
植物油、ベンジルアルコール、ガム、ポリアルキレング
リコール、石油ゼリー、コレステロールおよび医薬のた
めの他の既知担体である。
所望ならば、これらの医薬組成物は防腐剤、湿潤剤、安
定剤のような補助剤あるいは抗生物質のような他の治療
剤を含有してもよい。
下記例は単にこの発明を説明するものであってこの発明
を限定するものではない。
これらの例において、すべての温度はセツ氏で示され、
すべての融点および沸点は修正されていない。
参考例 1 2−オキンー3−フエニルプロピルホスホン酸ジメチル メチルホスホン酸ジメチル(アルドリツヒ)(6.2g
;50ミリモル)の乾燥テトラヒドロフラン(125m
l)溶液を乾燥窒素雰囲気中で−78°に冷却した。
この溶液を攪拌しながら、21mlのn−ブチルリチウ
ム2.37モルヘキサン溶液〔α−インオーガニックス
社(α−Inorg−anics、Inc.)を反応温
度を−65°以上に上げることのない速度で18分かけ
て滴下した。
更に15分−78°で攪拌後、反応温度を−700以下
に保つ速度で7.5g(50.0ミリモル)のフェニル
酢酸メチルを滴下した(20分)。
−78°で3.5時間経過後に放置して周囲温度とし、
6ml酢酸で中和し、回転蒸発させて白色ゲル状物とし
た。
このゲル状物を75mlの水に入れ、水相を100ml
ずつのクロロホルムで3回抽出し、あわせた有機相を逆
洗して(50ccのH2O)、乾燥させ(MgSO4)
、濃縮し(水アスピレーター)、粗残渣を蒸留して3.
5g(29%)の2−オキソ−3−フエニルプロピルホ
スホン酸ジメチル(2)を得た。
b.p.134〜5°(<0. 1mm)。を示す二重
線を3.7δ(J=11.5cps,6H)を中心とし
、CH3−O−CH2−CH2−を示す三重線を3.3
7δ(2H)を中心として、CH3−O−CH2−を示
す一重線を328δ(3H)に、対する一重線を3.9
δ(2H)に、C6H5−に対するブロードな一重線を
7.2δ(6H)に示した。
参考例 2 (nat.)−2−(5α−ヒドロキシ−2β−(3−
オキソ−4−フエニル−トランス−1−ブテン−1−イ
ル)シクロペント−1α−イル〕酢酸、γ−ラクトン(
2b) 420mlの無水THF中の2−オキソ−3−フエニル
プロピルホスホン酸ジメチル(6.93g;28.6ミ
リモル)を、室温の乾燥窒素中で1.21g(28.6
ミリモル)の57%NaHで処理した。
60分攪拌後に50mlの無水THF中の2−〔5α−
ヒドロキシ−2β−ホルミルシクロぺント−1α−イル
〕酢酸、γ−ラクトン(1)を加えた。
95分後に4.2mlの氷酢酸を加えて反応を停止させ
、濾過し、濾液を蒸発させ、250mlの酢酸エチルと
あわせ、100mlの重炭酸ナトリウム飽和溶液(2回
)、150mlの水(1回)、150mlの飽和塩水(
1回)で次々に洗い、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発
させ、カラムクロマトグラフイー(シリカゲル、ベーカ
ー60〜200メッシュ)後に固体として2.51gの
(nat.) − 2 −〔5α−ヒドロキシ−2β−
(3−オキソ−4−フエニル−トランス−1−ブテン−
1−イル)シクロペント−1α−イル〕酢酸、γ−ラク
トン+35.0°(c=0.8、CHCl3)。
NMRスペクトル(CDCl3)は、オレフィンプロト
ンに対する1対の二重線〔6.80δ(1H、J=7、
16cps)を中心とする二重線と一重線(7.26δ
(5H))と一重線 (3.82δ(2H)〕、残りのプロトンに対する多重
線(4.78−5.18δ(1H)と1.2〜2.8δ
(8H))を示した。
参考例 3 (nat.)2−(5α−ヒドロキシ−2β−(3α−
ヒドロキシ−4−フエニル−トランス−1−ブテン−1
−イル)シクロペンタ−1α−イル〕酢酸、γ−ラクト
ン(3b) −78°の乾燥窒素雰囲気中の(nat.)2−〔5α
−ヒドロキシ−2β−(3−オキソ−4−フエニル−ト
ランス−1−ブテン−1−イル)シクロペント−1α−
イル〕酢酸、γ−ラクトン(2b)(2.5g;9.2
5ミリモル)の乾燥THF(30ml)溶液に9.25
mlの1.0モルトリエチル水素化ホウ素リチウム溶液
を滴下した。
−78°で30分攪拌後に20mlの酢酸/水(40:
60)を加えた。
室温になった後に40mlの水を加え、メチレンクロリ
ド(3×50ml)で抽出し、塩水(2×5ml)で洗
い、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮した(水アスピレ
ーター)。
シクロヘキサンとエーテルとを溶離剤として使って残留
油状物をシリカゲル(ベーカーの分析用試薬60〜20
0メッシュ)カラムクロマトグラフイーにより精製した
極性の弱い不純物を溶出後、365mgの(nat.)
2−(5α−ヒドロキシ−2β−(3α−ヒドロキシ−
4−フエニル−トランス−1− ブテン−1−イル)シ
クロペンタ−1α−イル〕酢酸、γ−ラクトン(3b)
を含むフラクション、混合3bとエピ−3bとを含む5
78mgのフラクション、そして最後に(nat.)2
−〔5α−ヒドロキシ−2β−(3β−ヒドロキシ−4
−フエニル−トランス−1−ブテン−1−イル)シクロ
ペント−1α−イル〕酢酸、γ−ラクトンエピ(3b)
を含む489mgのフラクションを得た。
1.0、CHCl3)であり、(nat.)エピ−3b
のCHCl3)だった。
参考例 4 ( nat.) 2 −〔5α−ヒドロキシ−2β−(
3α−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)=4−フ
エニル−トランス−1−ブテン−1−イル)シクロペン
ト−1α−イル〕酢酸、γ−ラクトン(4b) 乾燥窒素中で805〜(2.96ミリモル)の(nat
.) 2 − ( 5α−ヒドロキシ−2β−(3α−
ヒドロキシ−4−フェニル−トランス−1−ブテン−1
−イル)シクロベント−1α−イル〕酢酸、γ−ラクト
ン(3b)を20mlの無水メチレンクロリドと0.7
35mlの2・3−ジヒドロピランとの混液(0°)に
溶解し、35.3〜のp− トルエンスルホン酸・一
水相物を加えた。
35分攪拌後に150mlのエーテルとあわせ、重炭酸
ナトリウム飽和溶液(2×100ml)ついで飽和塩水
(1×100ml)で洗い、乾燥させ(Na2SO4)
、濃縮して1.2g(>100%)の粗( nat.)
2 −〔5α−ヒドロキシ−2β−(3α−テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシ)−4−フエニル−トラン
ス−1− ブテン−1−イル)シクロペント−1α−イ
ル〕酢酸、γ−ラクトン(4b)を生成した。
IR(CHCl3)スペクトルは、トランス二重結合に
対する中程度吸収を975cm−1で、ラクトンカルボ
ニルに対する強い吸収を1770cm−1で示した。
参考例 5 ( nat.) 2 −( 5α−ヒドロキシ−2β−
(3α−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−4−フ
エニルートランス−1−ブテン−1−イル)シクロペン
ト−1α−イル〕アセトアルデヒド、γ−ヘミアセター
ル(5b) 2−〔5α−ヒドロキシ−2β−(3α−テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)−4−フェニル−トランス−
1−ブテンー1−イル)シクロペント−1α−イル〕酢
酸、γ−ラクトン(4b)(1.1g;2.96ミリモ
ル)の乾燥トルエン(15ml)溶液を乾燥窒素中で−
78°にまで冷却した。
内部温度が−65°を越えることのない速度で4.05
mlのn−ヘキサン中20%水素化ジイソブチルアルミ
ニウム〔α−インオーガニツクス(α−Inorgan
ics) 〕を加えた(15分)。
−78°で更に30分攪拌した後に、ガス発生が止むま
で無水メタノールを加え、放置して室温とした。
150mlのエーテルとあわせ、酒石酸ナトリウムカリ
ウム50%溶液(2× 50ml)、塩水(1×75m
l)で洗い、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、カラ
ムクロマトグラフイー後に883mgの(nat.)
2−〔 5α−ヒドロキシ−2β−(3α−テトラヒド
ロピラン−2−イルオキシ−4−フエニルートランス−
1−ブテン−1−イル)シクロペント−1−イル〕アセ
トアルデヒド、γ−ヘミアセタール(5b)を得た。
参考例 6 9α−ヒドロキシ−15α−(テトラヒドロピラン−2
−イルオキシ)−16−フェニル−シス−5−トランス
−13−テトラノルプロスタジエン酸(10b) 乾燥窒素中の(4−カルボヒドロキシ−n−ブチル)ト
リフエニルホスホニウムブロミド(23)(3.83g
)乾燥ジメチルスルホキシド(10ml)溶液に、11
.9mlのナトリウムメチルスルフイニルメチドのジメ
チルスルホキシド2.1モル溶液を加えた。
生じた赤色イリド溶液に、2−〔5α−ヒドロキシ−2
β−(3α−テトラヒドロピラン−2−1ルオキシ−4
−フエニルートランス−1−ブテン−1−イル)シクロ
ペント−1α−イル〕アセトアルデヒド、γ−ヘミアセ
タール(5b )(1.2g;3.3ミリモル)の乾燥
ジメチルスルホキシド(15.0ml)溶液を20分か
けて滴下した。
室温で20時間攪拌後に氷水に注ぎ、10%のHCl(
60ml)及び酢酸エチル(100ml)を加えた。
酢酸エチル(2×100ml)で抽出し、あわせた抽出
液を水(1×100ml)、塩水(100ml)で洗い
、乾燥させ(MgSO4)、蒸発させて残渣を得た。
この残渣を、溶離剤としてクロロホルムと酢酸エチルと
を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフイー(ベー
カーの分析用試薬60〜200メッシュ)で精製した。
Rf値の高い不純物を除去した後に2.0gの9α−ヒ
ドロキシ−15α−(テトラヒドロピラン−2−イルオ
キシ)−16−フエニル−シスー5−トランス−13−
ω−テトラノルプロスタジエン酸(10b)を得た。
参考例 7 9−オキソ−15α−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシ)−16−フエニル−シス−5−トランス−13
−ω−テトラノルプロスタジエン酸( 12b) 窒素下−10°に冷却された9α−ヒドロキシ−11−
デオキシ−15α−(テトラヒドロピラン−2−イルオ
キシ)−16−フエニルー5−トランス−13−ω−テ
トラノルプロスタジエン酸(10b)( 1.33g:
29ミリモル)の試薬級アセトン(30ml)溶液に1
.26mlのジョーンズ試薬を滴下した。
−10°で5分経過後1.0mlの2−プロパノールを
加え、5分攪拌した後に100mlの酢酸エチルとあわ
せ、水(3×50ml)、塩水(1×50ml)で洗い
、乾燥させ(MgSO4)、濃縮して1.3gの9−オ
キソ−15α−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ
)−16−フエニル−シス−5−トランス−13−ω−
テトラノルプロスタジエン酸(12b)を得た。
実施例 1 9−オキソ−15α−ヒドロキシ−16−フエニル−シ
ス−5−トランス−13−ω−テトラノルプロスタジエ
ン酸(13b) 9−オキソ−15α−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシ)−16−フエニル−シス−5−トランス−13
−プロスタジエン酸(12b)(1.3g)の氷酢酸:
水(65:35)混液(20ml)溶液を窒素下25°
で18時間攪拌し、ついで回転蒸発により濃縮した。
残留粗油状物を、溶離剤としてクロロホルム/酢酸エチ
ルを使うシリカゲル〔マリンクロット(Mallinc
Rrodt)CC−7〕カラムクロマトグラフイーに
より精製した。
極性の弱い不純物を溶出後に450mgの目的の9−オ
キン−15α−ヒドロキシ−16−フエニル−シス−5
−トランス−13−ω−テトラノルプロスタジエン酸(
13b)を得た。
IRスペクトル(CDCl3)は、3200〜3650
cm−1で広いヒドロキシル吸収を、1740cm−1
(ケトン)と1710cm−1(酸)とで強いカルボニ
ル吸収を、970cm1(トランス二重結合)で中程度
の吸収を示した。
参考例 8 9−オキソ−15β−(テトラヒドロピラビ−2−イル
オキシ)−16−(m−トリル)−13−トランス−ω
−テトラノルプロステン酸(17c) 30mgの10%Pd/Cを含む9−オキソ−15β−
(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−16−(m−
トリル)−5−シス、13−トランスプロスタジエン酸
(16c)(200mg;0.445ミリモル)の酢酸
エチル( 20ml )溶液を1気圧の水素中、0〜5
°で1時間攪拌した。
水素吸収を停止し、濾過し、蒸発して200mgの9−
オキソ−15β−(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)−16−(m−トリル)−13−トランス−ω−テ
トラノルプロステン酸(17cを黄色油状物として得た
実施例 2 9−オキソ−15β−ヒドロキシ−16−( m−トリ
ル)−13−トランス−ω−テトラノルプロステン酸(
17c) 9−オキソ−15β−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシ)−16−(m−トリル)−13−トランス−ω
−テトラノルプロステン酸(17c)(200mg;0
.445ミリモル)の氷酢酸:水(65:35)混液(
10ml)溶液を窒素下25°で18時間攪拌し、つい
で回転蒸発により濃縮した。
溶離剤としてメチレンクロリド/エーテルを使い、シリ
カゲル(マリンクロットCC−7)カラムクロマトグラ
フイーにより残留粗油状物を精製した。
極性が強い不純物を溶出後に50mgの目的の9−オキ
ソ−15β−ヒドロキシ−16−(m−トリル)−13
−トランス−ω−テトラノルプロステン酸(17c)を
得た。
IRスペクトル(CHCl3)は3650〜3200c
m−1で広いヒドロキシル吸収を、1740cm−1(
ケトン)と1710cm−1(酸)とで強いカルボニル
吸収を、970cm−1でトランス二重結合吸収を示し
た。
実施例 3 9.15−ジオキソ−16−(m−トリル)−5−シス
、13−トランス−ω−テトラノルプロスタジエン酸(
26c) −10°に冷却した窒素下の9−オキソ−15α−ヒド
ロキシ−16−(m−トリル)−5−シス、13−トラ
ンス−ω−テトラノルプロスタジエン酸(25c)(1
30mg;0.35ミリモル)の試薬級アセトン(20
ml)溶液に0.14mlのジョーンズ試薬を加えた。
0°で3分経過後に5滴の2−プロパノールを加え、5
分攪拌した後に50mlの酢酸エチルで希釈し、水(2
×20ml)、塩水(1×20ml)で洗い、乾燥させ
( Na2SO4 )、回転蒸発により濃縮した。
得た粗油状物をシリカゲル(ブリンクマン)カラムクロ
マトグラフィーにより精製した。
極性の弱い不純物を溶出後に目的の9−15−ジオキソ
−16 − (m −トリル)−5−シス、13−トラ
ンス−ω−テトラノルプロスタジエン酸(26c)を1
00mg得た。
IRスペクトル(CHCl3)は、1740cm−1(
ケトン)と1710cm−1(酸)と1660cm−1
と1610cm−1(エノン)で強いカルボニル吸収 実施例 4 (ent)−9−オキソ−11−デオキシ−15α−ヒ
ドロキシ−16−フエニル−シス−5−トランス−13
−ω−テトラノルプロスタジエノ酸p−ビフエニル ( ent ) − 9−オキソ−11−デオキシ−1
5α−ヒドロキシ−16−フエニル−シス−5−トラン
ス−1・3−ω−テトラノルプロスタジエン酸(365
mg:1.02ミリモル)のメチレンクロリド(40m
l)溶液に、11.7mlの1−(3−ジメチルアミン
プロピル)−3−エチルカルボジイミドのメチレンクロ
リド0.1モル溶液を加えた。
N2下18時間攪拌し、ついで濃縮した。残渣を、溶離
剤としてベンゼン:クロロホルム混液を使ってシリカゲ
ルクロマトグラフィーにより精製し、mp68〜70°
の白色固体(200mg)として目的の( ent )
− 9−オキソ−11−デオキシ−15α−ヒドロキ
シ−16−フエニル−シス−5−トランス−13−ω−
テトラノルプロスタジエン酸p−ビフエニルを得た。
実施例 5 ( rac )−9−オキソ−11−デオキシ−15α
−ヒドロキシ−16−フェニル−シス−5−トランス−
ω−テトラノルプロスタジエン酸n−デシル ( rac )−9−オキソ−11−デオキシ−15α
−ヒドロキシ−16−フエニル−シス−5−トランス−
ω−テトラノルプロスタジエン酸(30mg)のエーテ
ル(25ml)溶液にジアゾデカンのエーテル溶液を加
えた(反応は溶離剤としてメチレンクロリド中10%メ
タノールを使ってtlcにより追行した。
出発物質のRf=0.33、生成物のRf=0.82)
ついで濃縮し、生じた粗生成物をカラムクロマトグラフ
イーによって精製して、5mgの粘性油状物として目的
の( rac )−9−オキソ−11−デオキシ−15
α−ヒドロキシ−16−フエニル−シス−5−トランス
−ω−テトラノルプロスタジエン酸n−デシルを得た。
実施例 6 表Iないし■の出発化合物および中間体を経て表■およ
び■の化合物を得た。
* D=トランス二重結合;S=単結合

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式の11−デオキシ−ω−ペンタノルプロスタグ
    ランジン、そのC15エピマーおよびC1 エステル、
    ならびにそれらの医薬として適当な塩。 Arはα−またはβ−ナフチル、フエニルあるいはモノ
    置換フエニル(ここで置換基はブロム、クロル、フルオ
    ル、トリフルオルメチル、フエニル、低級アルキルまた
    は低級アルコキシである)であり;Rは水素またはメチ
    ルであり:R1は水素、炭素数1〜10のアルキル、ま
    たはビフエニルであり; Wは単結合またはシス二重結合であり: Zは単結合またはトランス二重結合である。 〕
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