JPS5810527A - 高純度ブテン−1の分離回収方法 - Google Patents

高純度ブテン−1の分離回収方法

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JPS5810527A
JPS5810527A JP56108685A JP10868581A JPS5810527A JP S5810527 A JPS5810527 A JP S5810527A JP 56108685 A JP56108685 A JP 56108685A JP 10868581 A JP10868581 A JP 10868581A JP S5810527 A JPS5810527 A JP S5810527A
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butane
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竹園 哲也
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甘利 崇晧
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雅夫 今泉
Yutaka Oguchi
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 かつ飽和水分を含むプタンーブテン留分から高収率で高
純度のブテンー1を分離回収する方法に関するものであ
る。
インブチレンおよびブテン−1を含むブタン−ブテン留
分からブテン−1を分離するためにはブテン−1以外の
C1l留分を精密蒸留によって分離除去しなければなら
ないが、その際インブチレンはブテン−1と比揮発度が
酷似しているために単に蒸留操作では高純度のブテン−
1を分離回収することができない。
したがって、インブチレンおよびブテン−1を含むブタ
ン−ブテン留分から高純度のブテン−1を分離回収する
ためにまずとの留分からインブチレンをほぼ完全に除去
することが要求される。
従来、ブタン−ブテン留分からインブチレンを分離する
方法として硫酸抽出法がある。しかしこの方法は硫酸の
腐食性のために高級な材質を使用しなければならないた
めに経済的負担が太きい。
インブチレンを分離する他の方法としてゼオライトによ
る吸着方法もあるが、この方法ではブテン−1およびブ
テン−2との分離が不十分である。
一般に酸性触媒を用いることによりインブチレンを2量
化又は多量化して、この多量体を蒸留でブタン−ブテン
留分から除去することが考えられるが、通常この反応の
際にブテン−1が異性化し・てブテン−2となる傾向が
強い。またブテン−1がインブチレンと共低量重合反応
を起こす。
したがって、ブテン−1を高収率で分離回収するために
はこれらの副反応を極力抑制してインブチレンを多量化
する必要がある。
本発明者らは以前にインブチレン、ブテン−1を含むブ
タン−ブテン留分をそれぞれ特別な反応条件を有する二
段の反応によシブテン−1の損失をできるだけ抑えてイ
ンブチレンを低重合させ、しかる後蒸留操作を施すこと
を特徴とする高収率で高純度のブテン−1を分離回収す
る方法を見出し特許出願を行った。
しかるに本発明者らはさらに鋭意検討した結果、インブ
テレン,ブテン−1を含むブタン−ブテン留分が飽和水
分を含んでいる場合にブテン−1の収率がさらに増加す
ることを見出した。さらにまた本発明を実施することに
よって触媒の寿命も著るしく増加することを見出した。
すなわち本願発明はインブチレン0・1〜1’5wt%
ブテン−1 10〜50wt%を含みかつ飽和水分を含
むブタン−ブテン留分を平均粒径0.2〜10覇の強酸
型陽イオン交換樹脂粒子を充填した第1反応器に温度3
0〜100℃,液空間速度0.′1〜5 0(’4) 
、圧力1〜50気圧で連続的に通過させ、この反応塔出
口混合物を流量比1〜15:1の2つの流れに分割し、
流量比1〜1501つの流れを該イオン交換樹脂を充填
した第一反応塔に循環供給し一流量比1の他の流れを平
均粒径0.2〜10閣の強酸型陽イオン交換樹脂粒子を
充填した第二反応塔に温度30〜100℃、液空間速度
0、1〜50(1,4r)、圧力1〜50気圧で通過さ
せ、第二反応器からの流れを蒸留し、主にインブチレン
の低重合体を含む重質炭化水素とブタン−ブテンを主に
含む軽質炭化水素を得、さらに該軽質炭化水素を精密蒸
留することによシブテン−1を他のC11炭化水素と分
離しブテン−1を得ることを特徴とする高純度ブテン−
1を高収率で分離回収する方法に関するものである。
本発明で使用される出発原料はインプテレン0.1〜1
5wt  %,プテンー1 10〜50wt%を含みか
つ飽和水分を含むブタン−ブテン留分てちる。
この原料は通常石油類を熱分解、水蒸気分解、接触分解
する際に生成するCII留分から得られるもので、ブタ
ジェンをほぼ完全に、たとえばQ、 l wt%以下に
除去したものが通常使用される。
これらには通常インブチレン、ブテン−1の他にブテン
−2,イソブタン、n−ブタンが含有される。インブチ
レンが15wt%よシ多量に含有されている場合には有
効に使用されない。インブチレン1〜lQwt%、ブテ
ン120〜4Qwt%が好ましい。
本発明においては、原料ブタン−ブテン留分としヤ石油
類を分解することによシ得ら扛るCII炭化水素留分か
らブタジェンを分離除去したCI+炭化水素混合物を塩
化アルミニウム触媒によシ重合させ液状又は半固体状重
合体を製造する際の未反応のCI+炭化水素混合物を水
洗することによって得られた飽和水分を含むC11炭化
水素混合物を用いることが好ましく採用される。従来か
らブタジェンを除去したC11炭化水素混合物原料とし
て塩化アルミニウム触媒でこれを重合処理し主にCI+
炭化水素混合物中のインブチレンを重合させて液状又は
半固体状の重合物(セリブテン)を製造することは公知
で、この重合反応後の未反応01番炭化水素混合物はイ
ソブチレン含有量は減少しているものの依然的1〜lQ
wt%特に2〜5wt%含有されている。この未反応C
1l炭化水素混合物をそのまま蒸留しても高純度のブテ
ン−1が得られず、この混合物は燃料として使用される
のが一般的であった。本発明においてはこの未反応C+
↓炭化水素混合物を出発原料とすることがきわめて好ま
しく採用される。
また本発明においては出発原料のブタン−ブテン留分と
して、石油類を分解することにより得られるC11炭化
水素留分よシブタジエンを分離除去したC11炭化水素
混合物とメタノールを酸性触媒の存在化で反応させてメ
チル−ターシャリ−ブチルエーテルを製造する際の未反
応のC11炭化水素混合物を水洗することによって飽和
水分を含ませたものも有効に使用できる。ブタジェンを
分離除去したC11炭化水素混合物とメタノールヲ酸性
触媒たとえば本願で用いると同種の後述する強酸型陽イ
オン交換樹脂の存在下で反応させ該混合物中のイソブチ
レンとメタノールの反応によシメテルーターシャリープ
テルエーテルを製造することは公知であシ、この反応後
の未反応のCIl炭化水素混合中にはインブチレンが依
然1〜10wt%程度含まれておシ、通常燃料として用
いられるものである。本発明においてはこの未反応CI
+炭化水素混合物も有効に使用される。
本発明においてはさらに原料のブタン−ブテン留分とし
て、石油類を分解することによシ得られるCI+炭化水
素留分よシブタジエンを分離除去したCIl炭化水素混
合物と水とを酸性触媒の存在下に反応させてターシャリ
−ブチルアルコールを製造する際の未反応のCIl炭化
水素混合物も有効に使用することができる。ブタジェン
を除去したC11炭化水素留分と水とを酸性触媒たとえ
ば硫酸、塩酸、禾願で使用するのと同種の後述する陽イ
オン交換樹脂等を用いて反応させ該留分中のインブチレ
ンを水和し、ターシャリ−ブチルアルコールを製造する
ことは公知である。この場合、通常インブチレンに対し
て水を過剰に用いるため、ターシャIJ−ブチルアルコ
ールを分離するための蒸留操作のときに未反応C11炭
化水素中には共沸混合物として水が混入する。したがっ
てこの場合は敢えて水洗操作は必要ないが特別に施して
も差しつかえない。
この反応における未反応混合物中には同様に1〜lQw
t%のイソブチレンが含有されておシ、通常燃料として
使用されていたものである。本願においてはこの未反応
C1l炭化水素混合物も有効に使用することができる。
本発明においてインブチレン0.1〜15wt%。
ブテン−110〜5Qwt%を含むブタン−ブテン留分
に飽和水分を含ませる方法は通常の水洗方法が採用され
る。すなわちブタン−ブテン留分と水を回分式に接触さ
せる方法、あるいはブタン−ブテン留分と水を連続的に
向流式に接触させる方法などであシ、コアレッサーで水
を分離した後のブタン−ブテン留分には飽和水分が含ま
れていることにな9、このブタン−ブテン留分を本発明
の原料に使用する。
本発明においては前述した原料ブタン−ブテン留分音用
いて、これを下記する強酸型陽イオン交換樹脂をそれぞ
れ充填した2段の反応に供する。
すなわち本発明においては反応塔を二段に分け、第一反
応塔に前記原料をまず供する。第一反応塔を通過した反
応混合物を2つの流れに分割し、1つの流れを後続する
第二反応塔に供給し、他の流れを第一反応塔に循環供給
する循環供給方式が採用される。この場合名流れの量は
前者の量に対して後者の量(循環する量)は1〜15(
重量倍)、好ましくは3〜7である。第二反応塔は通常
の一回通過方式である。
本発明において反応塔を二段に分は第一反応塔において
は循環供給方式が、第二反応塔においては一回通過方式
が採用されるのは以下の理由による。すなわち本発明に
おけるイソブチレンの低重合反応は発熱反応であるため
に循環方式によらない場合には第一反応塔の入口と出口
の間の温度差が大と々す、特に出口近傍ではかなシの高
温になる。このように高温になることは原料中のブテン
−1の異性化・重合損失量の増大と触媒の劣化の点で厳
密に回避せねばならない。したがってこの場合、反応器
内にたとえば特別の冷却器等を装備する必要が生ずるが
、イオン交換樹脂の伝熱が悪いために多管冷却反応型に
しなければならず、このような方法を採用すると触媒の
取シ替えが煩雑となる。しかもこの場合でも局部的な高
温部分の存在が往々生じて不利となる。循環方式の場合
は反応塔内の温度は十分均一に保持される。しかしなが
ら一段循環方式では、これと等温の一回通過方式(ピス
トンフロ一方式)に比べてインブチレンの低重合反応が
抑制される。すなわち原料中のインブチレンに対する反
応後のイソブチレンの残存量が増してぐる。そのために
反応条件を過酷(反応温度を上げたシ、液空間速度を小
とする。)にしなければならない。しかしこのように過
酷な条件にするとブテン−1の異性化・重合による損失
量が増加してブテン−1の残存量が減少することになる
。そこで一段目ではイソブチレンの低重合をある程度抑
えた条件(たとえばインブチレンの反応率70〜9Qw
t%好ましくは75〜85wt%)において循環方式を
採用し、残シのイソブチレンの大部分たとえば75wt
%以上特に35wt%以上を二段目の反応塔で反応させ
る。二段目においては、二段目に供給されるものの中の
インブチレンはよシ低減されておシ、反応熱の蓄積も少
ないために反応塔内の入口と出口の間の温度差が小さい
こと、およびブ′テン−1の異性化反応をできるだけ抑
制する目的で二段目の反応塔は一回通過方式が採用され
る。
本発明において用いられるブタン−ブテン留分中に飽和
水分を含ませることによってブテン−1の異性化を抑え
ることができる。すなわち飽和水分を含んでいる場合と
含まない場合を比較すると同じイソブチレン残存率に対
してブテン−1の残存率は飽和水分を含んでいる場合の
方が多い。ブタン−ブテン留分中の飽和水分量はブタン
−ブテン留分の水洗操作を施す際の水洗槽内の液温によ
って50 ppmから700 ppmまで変動する。好
ましい水分量は100 ppmから400 ppm程度
であるが、飽和水分量である限シは何ら制限は受けない
本発明においては、反応温度は第一反応塔、第二反応塔
いずれにおいても30〜100℃で行う。
好ましくは45〜75℃で行う。いずれの反応塔におい
ても反応温度が30℃よシも低いと反応速度が小さいた
めにインブチレンの分離が不十分となる。また100℃
よシ高いとブテン−1の反応が過激となシブテン−1の
損失量が増加する。
本発明における反応圧力は第一反応塔、第二反応塔とも
に1〜50気圧、好ましくは5〜30気圧である。反応
圧力が1気圧よシ低いと反応系内が気相となり反応が十
分に達せられず、50気圧より大とすることは反応容器
及びその付属装置を堅固な耐圧装置とせねばならず工業
的に不利となる。
本発明でいう強酸型陽イオン交換樹脂とは、強酸性を示
す陽イオン交換樹脂であシ、スチレン系スルホン酸型樹
脂あるいはフェノールスルホン酸型樹脂等がそれらの代
表である。スチレン系スルホン酸型イオン交換樹脂はス
チレンとジビニルベンゼンなどの多不飽和化合物を共重
合させて得られる樹脂をスルホン化したものであり通常
次式で示される。
また、フェノールスルホン酸型樹脂は通常フェノールス
ルホン酸をホルムアルデヒドで縮合したものであシ通常
次式で示される。
(m、’nは正の整数) 上述の強酸型陽イオン交換樹脂は本発明において触媒と
して用いられ、平均粒径0.2〜1ow+1の球形又は
円柱形の粒子として用いられる。
この触媒粒子は第一および第二の耐圧の円筒状反応容器
に充填され、固定床のベッドを形成する。
固定床の大きさはいずれも特に限定されない。
通常高さ0.2 tran〜20 mである。
固定床の上端又は下端から、好ましくは上端からインブ
チレンおよびブテン−1を含むブタン−ブテン留分を連
続的に供給する。供給量は液空間〜“15(”/f1い
となる量で行う。ここで言う液空間速度は第一反応塔の
場合は毎時(hr)、触媒1助当シ第一反応塔に供給さ
れる流れの重量■ (前記第一反応塔を循環する流れを
除く)で示すものとし、第二反応塔の場合は毎時(hr
)、触媒1胸当シ第二反応塔を通過する流れの重量(助
)で示すものとする。ブタン−ブテン留分の供給量が0
.1(、、(ρよシトトである、と、インブチレン分離
後のブタン−ブテン留分の収量が少なく工業的に不利で
ある。
また供給量が50 (4)よシ太であるとインブチレン
の分離が十分達成されない。
本発明においては第一反応塔で原料の飽和水分を含むブ
タン−ブテン留分中のイソブチレンの約70〜90wt
%を低重合させ残シのイソブチレンの大部分を第二反応
塔で低重合させることによってイソブチレンの二量化・
低重合化が達成される。
前記反応を経た反応混合物を蒸留塔に供し、インブチレ
ンの二量体−低重合体を主に含む重質炭化水素を塔底か
ら得、塔頂からブタン−ブテンを主に含む軽質炭化水素
を得る。この蒸留は通常の蒸留で段数約3〜30段たと
えば10〜20段程度で充分で参る。
次に前記蒸留から得られる軽質炭化水素をさらに精密蒸
留に供する。通常この精密蒸留は2段で行なわれ、初め
の精密蒸留においては塔頂から主にイソブタンを分離除
去する。塔底流をさらに精密蒸留に供し塔底から主にn
−ブタン、ブテン−2を除去し、塔頂から高純度の製品
ブテン−1を分離回収する。精密蒸留はいずれも通常3
0〜150段特に90〜140段程度のものが用いられ
る。製品ブテン−1は必要に応じて乾燥剤によって脱水
すればよい。
本発明の方法による場合は純度99%以上さらには純度
99.5%以上の製品インブチレンを得ることができる
。製品純度がこのようによシ高いものを必要としない場
合は前記の反応条件をよシ温和にすること、蒸留操作条
件を緩和させることによシ行なうことができることはも
ちろんである。
また本発明において、原料中のブテン−1の回収率(製
品中の残存率)が80%以上さらには85%以上とする
ことが可能できわめて高収率でブテン−1が分離回収で
きる。
次に本発明の方法をさらに具体的に説明するために図面
にしたがってプロセスの一例を説明する。
図において管路1を経て原料のブタン−ブテン留分が送
入され管路2を経て加熱器E1で加熱され所定の温度に
保たれ、強酸型陽イオン交換樹脂粒子が充填されている
固定床の反応塔R1に入る。なお、原料のブタン−ブテ
ン留分はあらかじめ別の水洗装置(図面には記載されて
いない。)によつて飽和水分を含ませである。反応塔R
1を出た流体は二つの流れに分けられ、一つの流れは冷
却器式で冷却された後循環ポンプPで循環さ扛て管路3
を経て管路1から送入される原料と合流して反応塔R1
に循環される。反応塔R1e出た流体の他の流れは管路
4を経て熱交換器Eうによって所定の温度に保たれ強酸
型陽イオン交換樹脂が充填されている固定床の反応塔R
2に入る。反応塔R1およびR2jわシの圧力は圧力コ
ントロールバルブPCvで所定の圧力でコントロールさ
れている。反応塔R2e出た流体は管路5を経てpcv
で圧力が減じられ、必要に応じて熱交換器EIlで温度
コントロールされて蒸留塔Diに入る。蒸留塔D1の塔
底管6からイソブチレンの低重合体が分離され、塔頂か
らインブチレン低重合体の除去されたブタン−ブテン留
分が留出し、これは管路7を経て蒸留塔D2に入る。D
2の塔頂から主にインブタン痴管8から分離除去され、
塔底留分は管路9を経て蒸留塔りうに入る。D5の塔頂
から管10を経て高純度のブテン−1が分離回収され、
D5の塔底から管11を経て残シのC1l留分が除去さ
れる。
次に実施例をあげて本発明の特徴をさらに具体的に記載
する。
実施例1 図面にしたがった反応プロセスによシ、反応塔R1およ
びR2にスチレン系スルホン酸型イオン交換樹脂(ジビ
ニルベンゼン約20%含有、酸量4・7meq/g 、
平均粒径0.5’ ttanφ)触媒をそれぞれ50胸
および30に4充填する。管路1を経て水350ppm
t含むブタン−ブテン留分(組成:イソブテレン3.5
%(重量%、以下同じ)、ブテン−130、j%、ブテ
ン−225,8%、イソブタン9.5%、n−ブタン3
1.1%) ’e 300 Kf /hrの流速で送入
する。反応塔R1における原料の液空間速度は6.0 
(’4)である。反応系内の圧力はpcvの作動により
18Kf/cdGに保持される。この原料は循環管路3
を経て流れてきた流体と合流して管路2を経て反応塔R
1に送入される。反応塔R1の入口温度48℃になるよ
うに熱交換器E1で制御される。
反応塔R1を出た流体は二つの流体に分けられ、一つの
流れは原料張込み流量の10倍(循環比10)となるよ
うに循環ポンプPで制御され、管路3を経て新原料と合
流する。反応塔R1を出た他の流れは管路4を経て反応
塔R2に送入される。この流体中のイソブチレンの残存
率は19.8%、ブテン−1の残存率は91.2X(残
存率とは原料中に含まれていたインブチレン又はブテン
−1に対する割合を云う)であシ、反応塔R2の入口温
度48℃になるように熱交換器E5によって制御される
。R2における液空間速度は10(14)である。反応
塔R2を出た流体中のイソブチレン残存率は2.7%、
ブテン−1の残存率は87.6%であシ、この流体は管
路5を経てpcvで圧力が減じられて、蒸−留塔D1に
送入される。塔頂からイソブチレン含有量0.095%
、ブテン−1含有量26.4%のブタン−ブテン留分が
留出し、塔底からインブチレンのオリゴマー類が分離除
去される。蒸留塔D1の塔頂から留出した留分は理論段
数100段の精密蒸留塔D2およびD3によって精密蒸
留され、D5の塔頂から管路1゜を経て純度99.7%
のブテン−1が79Kf/hrの流速で分離される。な
お、ブテン−1の残存率が低下すると反応温度を上昇さ
せる操作をくシ返したところ、ブテン−1残存率が80
%以下になるの□は3ケ月後であった。
比較例1 実施例1で用いたブタン−ブテン留分中の水分をモレキ
ューシープ4Aで脱水したことを除いて実施例1と全く
同一の条件で同一の操作を施す。
管路4を経て反応塔R2に送入される流体中のイソブチ
レンの残存率は19.5N、ブテン−1の残存率は88
.1%であシ、反応塔R2を出た流体中のイソブチレン
残存率は2.5%、ブテン−1の残存率は82.1%で
ある。蒸留塔D1の塔頂からイソブチレン含有量0.0
’88%、ブテンー1含有量24.7%のブタン−ブテ
ン留分が留出し、精密蒸留塔D5の塔頂から純度99.
6%のブテン−1が73.5 Kg/hrの流速で分離
される。なお、ブテン−1の残存率が80%以下になる
のは15日後であった。
実施例2 反応塔R1およびR2に実施例1と同様の触媒をそれぞ
れ50〜および20に9充填する。管路1を経て石油類
の分解によシ得られるCII留分からブタジェンを抽出
除去したものを塩化アルミニウム触媒によシ重合反応に
供し、液状重合体を生成させて分離した未反応C+4留
分であるブタン−ブテン留分(組成;イソブチレン5.
4%、ブテン−137,0%tブテンー231.0%、
インブタン5.9%。
n−ブタン20.3N)を水洗槽で水洗した後250に
9/hr  の流速(反応塔R1での液空簡速度5.R
2での液空間速度12.5)で送入する。反応塔R1の
入口温度は47℃、循環比は8とし、反応塔R2の入口
温度は50℃とする。以上の他は実施例1と同じである
。管路4を通過する流体中のインブチレン残存率は15
.9%、ブテン−1残存率は90.6%であり、管路5
を通過する流体中のインブチレン残存率は1.9%、ブ
テン−1残存率は85.4%である。蒸留塔D1の塔頂
からインブチレン含有量0.10%、ブテン−1含有量
31.6%のブタン−ブテン留分が留出し、塔底からイ
ソブチレンのオリゴマー類が分離除去される。精密蒸留
塔りうの塔頂から管路10を経て純度99.8%のブテ
ン−1が79 Kg Arの流速で分離される。
【図面の簡単な説明】
図は本発明のプロセスの一例を示す流れ概要図である。 R1;第一反応塔 El;熱交換器 R2;熱交換器 P;ポンプ R3;熱交換器 R2;第二反応塔 El、;熱交換器 Dl;蒸留塔 D2;精密蒸留塔 りう;精密蒸留塔 1〜11;管路 特許出願人 日本石油株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (11インブチレン0.1〜15wt%、ブテン−11
    0〜5Qwt%を含み、かつ飽和水分を含むブタン−ブ
    テン留分を平均粒径0.2〜10簡の強酸型陽イオン交
    換樹脂粒子を充填した第1反応器に温度30〜106℃
    −液2 開速度0.1〜50 (”4 )圧力1〜50
    気圧で連続的に通過させ、この反応塔出口混合物を流量
    比1〜15:1の2つの流れに分割し、流量比1〜15
    01つの流れを該イオン交換樹脂を充填した第一反応塔
    に循環供給し、流量比1の他の流れを平均粒径0.2〜
    lOwの強酸型陽イオン交換樹脂粒子を充填した第二反
    応塔に、温度30〜100℃、液空間速度0.1〜5Q
    (’4)圧力1〜50気圧で通過させ、第二反応器から
    の流れを蒸留し、主にイソブチレンの低重合体を含む重
    質炭化水素と、ブタン−ブテンを主に含む軽質炭化水素
    を得、さらに該軽質炭化水素を精密蒸留することによシ
    、ブテン−1を他のC4炭5化水素と分離し、ブテン−
    1を得ることを特徴とする高純度ブテン−1を高収率で
    分離回収する方法。 (2)  インブチレン0.1〜15wt%、ブテン−
    110〜50wt%を含み゛かつ飽和水分を含む前記ブ
    タン−ブテン留分として石油類を分解することによ7シ
    得られるC11炭化水素留分からブタジェンを分離除去
    したC11炭化水素混合物を塩化アルミニウム触媒によ
    シ重合させ液状又は半固体状重合体を製造する際の未反
    応のC11炭化水素混合物を水洗することによって得ら
    れた飽和水分を含むC2′ll炭化水素混合物を用いる
    ことを特徴とする特許請求の範囲(11記載のブテン−
    1の分離回収方法。 (3)  インブチレン0.1〜15wt%、ブテン−
    110〜5Qwt%を含む前記ブタン−ブテン留分とし
    て、石油類を分解することにより得られるCI+炭化水
    素留分よりブタジェンを分離除去したC11炭化水素混
    合物とメタノールを酸性触媒の存在下で反応させてメチ
    ル−ターシャリ−ブチルエーテルを製造する際の未反応
    のC11炭化水素混合物を水洗することによって得られ
    た飽和水分を含むC11炭化水素混合物を用いることを
    特徴とする特許請求の範囲(1)記載のブテン−1の分
    離回収方法。 (4)  インブチレン0.1〜15wt%、ブテン−
    110〜5Qwt%を含みかつ飽和水分を含む前記ブタ
    ン−ブテン留分として、石油類を分解することによシ得
    られるCI+炭化水素留分よシブタジエンを分離除去し
    た自炭化水素混合物と水とを酸性触媒の存在下に反応さ
    せてターシャリ−ブチルアルコールを製造する際の未反
    応の含水C1l炭化水素混合物を用いることを特徴とす
    る特許請求の範囲(1)記載のブテン−1の分離回収方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007176942A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Oxeno Olefinchemie Gmbh C4炭化水素の工業的混合物から1−ブテンを製造する方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5799534A (en) * 1980-12-15 1982-06-21 Nippon Oil Co Ltd Separating and recovering method of high-purity butene-1

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