JPH1199843A - 回転伝達装置 - Google Patents

回転伝達装置

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JPH1199843A
JPH1199843A JP26600597A JP26600597A JPH1199843A JP H1199843 A JPH1199843 A JP H1199843A JP 26600597 A JP26600597 A JP 26600597A JP 26600597 A JP26600597 A JP 26600597A JP H1199843 A JPH1199843 A JP H1199843A
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JP
Japan
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outer ring
rotation
way clutch
transmitting device
retainer
Prior art date
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Pending
Application number
JP26600597A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Ito
健一郎 伊藤
Makoto Yasui
誠 安井
Shiro Goto
司郎 後藤
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ツーウェイクラッチを構成する外輪の軽量化
とコスト低減が図れる回転伝達装置を提供する。 【解決手段】 トランスファの内部に組み込んで2WD
と4WDの切換えを行う回転伝達装置21において、ツ
ーウェイクラッチ32の外輪25を内外2層の複合構造
とし、内層25bを硬質金属、外層25aをアルミの如
き軽金属で形成することにより、外輪25の軽量化と材
料コストの低減を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の駆動経路
上において、駆動力の伝達と遮断の切換えに用いられる
回転伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前後輪を直結した4WD車が舗装路を旋
回すると、いわゆるタイトコーナブレーキング現象が発
生するが、この問題を解決する手段として、本出願人
は、特願平8−172598号や特願平9−28001
号によってローラー型ツーウェイクラッチと電磁コイル
を使用した回転伝達装置を提案している。
【0003】この回転伝達装置は、図6と図7に示すよ
うに、前輪1の各端部にハブクラッチ2が装着されてい
るFRベースの4WD車において、エンジン3に連なる
トランスミッション4からの出力をトランスファ5の内
部の入力軸6を介して直接後輪7の推進軸8に伝達し、
トランスファ5の内部に、入力軸6と、それと同軸上か
つ相対回転可能に装着されたチェーンスプロケット9と
の回転伝達と遮断を行うためのローラ係合型のツーウェ
イクラッチ10と、そのツーウェイクラッチ10のロッ
クとフリーを制御する電磁クラッチ11を設け、これに
よって、従来の典型的なパートタイム4WDの走行モー
ド(2WD、4WD−Hi、4WD−Lo)に加えて、
4WDの制御モードが追加されている。
【0004】この回転伝達装置によれば、4WD制御モ
ードを選択すれば、車両が通常一定走行中は後輪駆動
(2WD)状態であり、車両が加速した場合、後輪のス
リップを感知すると電磁クラッチ11に電流が流れ、ツ
ーウェイクラッチ10がロックされ4WDとなる。
【0005】また、低μ路で急なエンジンブレーキを掛
けた場合なども後輪のスリップを感知して電磁クラッチ
11に電流を流し、4WDとする制御を行っていた。
【0006】また、この装置を用いれば、図6のよう
に、2WDモード、4WDLOCKモード、4WD A
UTO(制御)モード等の車両の走行モードを運転者の
意思により選択できるものであった。
【0007】ところで、上記のような回転伝達装置は、
2WDから4WDに切り換えてローラ10aが外輪10
bと内方部材10cの間に係合したとき、外輪10bに
対して外向きに大きな荷重が加わるので、外輪10bに
大きな強度が要求され、このため、従来の外輪は硬質金
属を用いた一体構造に製作されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外輪1
0bは、クラッチ部分の肉厚を大きくとる必要があるた
め、硬質金属の一体構造では、重量が重くなると共に、
材料コストも高くつくという問題がある。
【0009】そこで、この発明の課題は、外輪の強度を
確保しながら、軽量化と材料コストの低減を図ることが
できる回転伝達装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、内方部材と外輪の一方に
複数のカム面と他方に円筒面を設け、両面間に楔空間を
形成し、この楔空間内に保持器を設け、この保持器に形
成した複数のポケットに係合子を組み込み、この係合子
がカム面と円筒面に係合しない中立位置へ保持器を支持
付勢する弾性部材を、保持器とカム面を有する内方部材
又は外輪の間で係止して形成され、入力軸と前輪推進用
出力軸の回転伝達と遮断を行うツーウェイクラッチと、
該ツーウェイクラッチのロックとフリーを制御する電磁
クラッチとからなり、2WDと4WDの切換えを行うた
めの回転伝達装置において、外輪を相対回転不可能な内
外2層の複合構造とし、内側を硬質金属、外側を軽金属
で形成した構成を採用したものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、回転伝達装置をトランスファの内部に組み込み使用
した構成を採用したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0013】図1と図2に示す第1の実施の形態におい
て、図1はこの発明の回転伝達装置21を組込んだトラ
ンスファの断面図、図2は回転伝達装置の詳細を示して
いる。
【0014】図1と図2に示すように、エンジンに接続
されたトランスミッションからの出力は、トランスファ
5の入力軸6を介してリヤプロペラシャフトに伝達さ
れ、かつ、図6で示した如く、フロントプロペラシャフ
ト16に動力を分岐し得るようになっている。
【0015】トランスファ5は、入力軸6がトランスミ
ッション4の出力軸とハイ・ローセレクトギヤ13を介
して結合され、このハイ・ローセレクトギヤ13は既知
の技術であり、プラネタリーギヤセット14とセレクト
用のスライドギヤ15との組合せからなり、ハイギヤを
通過する場合は1対1の関係で回転トルクを伝達し、ロ
ーギヤを通過する場合は回転が減速され、トルクは増大
する。
【0016】上記入力軸6と、フロントプロペラシャフ
ト16に結合するフロントアウトプットシャフト17
は、それぞれのシャフト6、17に装着したチェン用ス
プロケット18、19をサイレントチェン20で連動
し、動力を前輪1へ分岐するようになっており、上記入
力軸6に対するスプロケット18は、入力軸6に回転自
在に嵌合され、回転伝達装置21を介して入力軸6と結
合される。
【0017】回転伝達装置21は、入力軸6のリヤプロ
ペラシャフトに通じる部分に内方部材となるカムリング
22を同軸上にセレーション26aで回転不能に外嵌固
定し、入力軸6に軸受23を介して回転可能となるよう
外嵌挿したハウジング24の筒状部がカムリング22に
外嵌する外輪25となり、該ハウジング24はチェンス
プロケット18とセレーション26で一体に回転するよ
う結合されている。
【0018】図2(B)の如く、上記カムリング22の
外周に複数のカム面27が設けられ、外輪25の内径は
円筒面28となり、各カム面27と円筒面28間に楔形
空間を形成していると共に、この楔形空間内にカムリン
グ22へ外嵌する保持器29を設け、この保持器29の
各カム面27と対応する位置に形成したポケット30内
に係合子としてのローラ31が組込まれ、ツーウェイク
ラッチ32を形成している。
【0019】上記ローラ31は、図2(B)の如く、カ
ム面27に対して中央の中立位置に位置するとき円筒面
28との間に隙間を生じ、カムリング22の回転を外輪
25に伝えないオフの状態となり、保持器29でローラ
31を楔空間の一方に片寄らすと、ローラ31はカム面
27と円筒面28間にかみ込み、カムリング22の回転
を外輪25に伝達するオンの状態になる。
【0020】上記保持器29に一方の端部を係止したス
イッチバネ33の他方端部がカムリング22に係止さ
れ、ローラ31がカム面27と円筒面28に係合しない
中立位置へ保持器29を支持付勢している。
【0021】前記入力軸21と外輪25の間でツーウェ
イクラッチ32を挾む一方側の位置に、ツーウェイクラ
ッチ32をオン・オフ制御する電磁クラッチ34が設け
られている。
【0022】電磁クラッチ34は、電磁コイル37をト
ランスファケースにボルト等で回転不能に固定し、該コ
イル37の電極はトランスファケースを通して外部コン
トローラ(ECU)40に接続される。このECU40
は、図6のように、前輪1と後輪7の回転数、モード選
択スイッチ41、ABS作動等から入力された各信号を
演算および判断して、電磁コイル37に流す電流を制御
する。なお、図6の如く、前輪1の回転数は、フロント
スピードセンサ43で、後輪7の回転数はリヤスピード
センサ44によって検出する。
【0023】上記電磁コイル37に対して回転可能とな
るよう外嵌するロータ45は、外輪25に固定されて一
体に回転するよう摩擦フランジとなり、このロータ45
と保持器29の端部の間に、該保持器29と軸方向のス
ライド可能で相対回転不能に嵌合したアマチュア46を
ロータ45と適当な隙間を介して重なるように配置し、
電磁コイル37に通電すると、ロータ45とアマチュア
46を磁力により圧接させ、外輪25と保持器29を回
転方向に固定化するようになっている。
【0024】前記の回転伝達装置21において、外輪2
5は、相対的に回転不能となる内外2層の複合構造にな
っている。
【0025】具体的には、アルミニウム等の軽金属を用
いた外層25aがハウジング24の全長を形成し、この
外層25aのツーウェイクラッチ32を構成する部分の
内周に嵌挿した内層25bが鉄等の硬質金属を用いて筒
状に形成され、この内層25bの内周面がツーウェイク
ラッチ32の円筒面28となり、内層25bと外層25
aはセレーション25cによって回り止め状に結合され
ている。
【0026】図3に示す回転伝達装置の第2の実施の形
態は、ツーウェイクラッチ32において、外輪25側に
カム面27を設け、内方部材22aの外周を円筒面28
としたものであり、外輪25のツーウェイクラッチ32
を形成する部分を内外2層とし、硬質金属を用いた内層
25bの内外径を多角形の筒状にして内側にカム面27
を形成すると共に、外層25aの内径を内層25bが納
まる多角形とし、回り止め状態が得られるようになって
いる。
【0027】図4に示す第3の実施の形態は、回転伝達
装置21をフロントアウトプットシャフト17に装着
し、該回転伝達装置21をトランフファ5内の潤滑オイ
ル内に浸漬させることにより、潤滑性を向上させた例で
ある。
【0028】この第3の実施の形態では、トランスファ
ー5の入力軸6に出力用スプロケット18が一体に設け
られ、フロントアウトプットシャフト17に対して回転
可能となるよう装着した入力用スプロケット19と該シ
ャフト17の結合と解放を、第1又は第2の実施の形態
と同様の回転伝達装置21によって行うものである。
【0029】図5に示す第4の実施の形態は、ユニット
化した回転伝達装置21であり、入力軸6を短尺化して
その両端を軸の接続が可能な構造とした以外は、先の第
1又は第2の実施の形態と同様の構成になっている。
【0030】このように、回転伝達装置21をユニット
化すると、車両に対する組み込み位置の自由度が向上
し、例えば図5(B)の如く、トランスミッション51
と前輪車軸52をフロントデフ53を介して接続するフ
ロントプロペラシャフト54上に装着し、2WDと4W
Dの切り替えが行えるようにすることができる。
【0031】この発明の回転伝達装置は上記のような構
成であり、外輪25を内外2層とし、内層25bを硬質
金属で形成すると共に、外層25aを軽金属とすること
により、ツーウェイクラッチ32の係合時に、外輪25
に対して荷重が加わる部分の強度を内層25bによって
確保でき、また外輪25の大半を構成する外層25aは
軽金属製であるので、外輪25全体の軽量化と材料コス
トの低減が可能になる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、外輪
を内外2層の複合構造とし、内側を硬質金属、外側を軽
金属で形成したので、外輪の強度を確保しつつ軽量化と
材料コストの低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の回転伝達装置を
組込んだトランスファの断面図
【図2】(A)は第1の実施の形態の回転伝達装置の断
面図、(B)は同上の縦断面図
【図3】(A)は回転伝達装置の第2の実施の形態を示
す断面図、(B)は(A)の矢印b−bの縦断側面図
【図4】第3の実施の形態を示すトランスファの断面図
【図5】(A)は第4の実施の形態であるユニット化し
た回転伝達装置の断面図、(B)は同上を装着した4W
D駆動車のレイアウトを示す平面図
【図6】回転伝達装置を組込んだ4WD駆動車のレイア
ウトを示す平面図
【図7】従来の回転伝達側面図を組込んだトランスファ
を示す断面図
【符号の説明】
1 前輪 2 ハブクラッチ 5 トランスファ 6 入力軸 17 フロントアウトプットシャフト 21 回転伝達装置 22 カムリング 25 外輪 25a 外層 25b 内層 27 カム面 28 円筒面 29 保持器 32 ツーウェイクラッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内方部材と外輪の一方に複数のカム面と
    他方に円筒面を設け、両面間に楔空間を形成し、この楔
    空間内に保持器を設け、この保持器に形成した複数のポ
    ケットに係合子を組み込み、この係合子がカム面と円筒
    面に係合しない中立位置へ保持器を支持付勢する弾性部
    材を、保持器とカム面を有する内方部材又は外輪の間で
    係止して形成され、入力軸と前輪推進用出力軸の回転伝
    達と遮断を行うツーウェイクラッチと、該ツーウェイク
    ラッチのロックとフリーを制御する電磁クラッチとから
    なり、2WDと4WDの切換えを行うための回転伝達装
    置において、外輪を相対回転不可能な内外2層の複合構
    造とし、内側を硬質金属、外側を軽金属で形成したこと
    を特徴とする回転伝達装置。
  2. 【請求項2】 回転伝達装置をトランスファの内部に組
    み込み使用したことを特徴とする請求項1記載の回転伝
    達装置。
JP26600597A 1997-09-30 1997-09-30 回転伝達装置 Pending JPH1199843A (ja)

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JP26600597A JPH1199843A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 回転伝達装置

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JPH1199843A true JPH1199843A (ja) 1999-04-13

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JP26600597A Pending JPH1199843A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 回転伝達装置

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JP (1) JPH1199843A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7152721B2 (en) * 2004-11-03 2006-12-26 Njn Corporation Electronic locking clutch having a non-magnetic sleeve
KR102114071B1 (ko) * 2018-12-13 2020-05-25 현대 파워텍 주식회사 차량용 변속기

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7152721B2 (en) * 2004-11-03 2006-12-26 Njn Corporation Electronic locking clutch having a non-magnetic sleeve
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Effective date: 20040824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041025

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041130