JPH1199240A - 遊技機の入賞ライン表示装置 - Google Patents

遊技機の入賞ライン表示装置

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JPH1199240A
JPH1199240A JP9261944A JP26194497A JPH1199240A JP H1199240 A JPH1199240 A JP H1199240A JP 9261944 A JP9261944 A JP 9261944A JP 26194497 A JP26194497 A JP 26194497A JP H1199240 A JPH1199240 A JP H1199240A
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JP
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tape
prize
symbol display
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electroluminescence
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JP9261944A
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Haruo Inoue
治雄 井上
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EAGLE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機の入賞ラインをライン状に均一に発光
表示させる。 【解決手段】 シンボル表示窓4を形成した前面パネル
18の裏面18aに、縦3本、横3本、斜め2本の合計
8本の入賞ラインに対応してEL(エレクトロルミネッ
センス)テープを固定する。保護パネル22を重ねてパ
ネル枠24に組み込み、抑え片25をビス止めして一体
化する。ビス29により、パネル枠24をスロットマシ
ンの前扉に固定する。ELテープ15を電界発光させる
ことによって入賞ラインの表示が行われ、シンボル表示
窓4を通してシンボルとともに観察を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロットマシンや
パチンコ遊技機、あるいは、その他の遊技機のシンボル
表示窓に併設された入賞ラインの表示装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】特開平4−109977号公報や実公昭
5−19100号公報等で知られるように、リールの回
転が停止したときに、シンボル表示窓に1リール当たり
3個ずつのシンボルが表示される3リール式のスロット
マシンでは、横3本斜め2本の合計5本の入賞ラインを
設定することができる。また、特開平6−39085号
公報記載のように、1リール当たり1個ずつのシンボル
表示を行う9個のリールを用い、これらを3行3列に並
べた9リール式のスロットマシンではさらに縦3本の入
賞ラインを追加した合計8本の入賞ラインの設定が可能
である。
【0003】リールの回転が停止したとき、それぞれの
リールによって表示されているシンボルは上記入賞ライ
ンにしたがって組み合わされ、その組み合わせが入賞に
該当しているか否かが判定される。複数の入賞ラインが
設定されたスロットマシンでは、一般にゲームの開始に
先立って投入されたメダルの枚数によって入賞ラインの
有効化本数が決まるようになっている。例えば、上記3
リール式スロットマシンの場合、メダルを1枚投入した
ときには中央の横ライン1本が有効化され、2枚投入し
たときには横3本、3枚投入したときにはさらに斜め2
本を加えた合計5本の入賞ラインが有効化され、有効化
された入賞ラインは入賞ライン表示装置によってプレイ
ヤに表示される。
【0004】従来の入賞ライン表示装置は、各入賞ライ
ンの両端に組み込んだLEDなどの発光素子を点灯させ
るものや、前記特開平4−109977号公報あるいは
実公昭5−19100号公報記載のように、入賞ライン
をライトガイドで構成し、その両端あるいは内部に組み
込んだLEDの点灯によって入賞ライン全体をライン状
に発光させる形態のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】入賞ラインの両端で単
に発光素子を点灯させるものは、製造が簡単ではあるが
表示が分かりにくく、明るく表示しようとすると大型の
発光素子を用いなくてはならないため、シンボル表示窓
の厚み方向での組み込みスペースが増えるという難点が
ある。さらに、入賞ラインをライトガイドで構成してそ
の両端から発光素子の光を入射させてライン状の発光表
示を行うものは、発光素子の近傍はともかく、発光素子
から離れた入賞ラインの中央部での表示が暗くなりがち
で、入賞ライン全体を均一にライン状に表示することは
きわめて困難である。また、表示の光量を大きくするに
はやはり発光素子の大型化が避けられず、前記難点が生
じてくる。
【0006】ライトガイドの長手方向に複数の発光素子
を並べて組み込んだものでは、鮮明なライン表示が得ら
れるが部品コストが高く、また組み立て作業も面倒でス
ロットマシンの製造コストを高くする。さらに、ライト
ガイド自体の厚みが大きくなるため、シンボル表示窓に
埋め込む構造にするにしてもシンボル表示窓の厚み方向
での組み込みスペースが大きくなるほか、シンボル表示
窓に追加加工をしなくてはならず、作業性,コスト面で
の不利が大きい。なお、こうした不利は単にスロットマ
シンだけでなく、スロットマシンと同様の遊技形態をも
つ遊技機、例えばパチンコ遊技機に入賞装置として組み
込まれた遊技機なども含め、入賞ラインを備えた遊技機
一般のものとなっている。
【0007】本発明は上記従来技術の欠点を一掃するた
めになされたもので、その目的は、均一な帯状又はライ
ン状の発光表示が得られ、シンボル表示窓の厚み方向で
の組み込みスペースも小さくて済み、また製造も簡便な
遊技機の入賞ライン表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、薄い帯状にしたエレクトロルミネッセンス
テープ(Electroluminescence Tape: 以下、ELテープ
と略す)で入賞ラインを構成し、ELテープ自体の帯状
の面発光を入賞ライン表示に用いたことを特徴とするも
のである。エレクトロルミネセンスは、蛍光体に電界を
印加したときに蛍光体内にできた電界によって励起発光
を生じる現象として知られており、例えばZnSなどの
蛍光体物質を含む発光層の表裏間に直流あるいは交流電
圧を印加することによって、蛍光体物質の種類に応じた
色調の発光が得られる。
【0009】本発明に用いられるELテープは、支持体
として例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)な
どのプラスチックシートを帯状にしたものが用いられ、
全体の厚みも0.1mm以下と充分に薄く柔軟性に富ん
でいる。したがって、スロットマシンのシンボル表示窓
に重ねて用いてもほとんど厚みの影響がなく、製造も容
易である。また、ELテープの発光及び発光停止制御は
駆動電圧のオン/オフで行うことができ、回路構成も複
雑化することがない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に本発明を用いたスロットマ
シンの外観を示す。筐体2の前面に前扉3が組み付けら
れ、前扉3は内部の点検,メンテナンスに際して開放す
ることができる。前扉3に3行3列に並んだ9個のシン
ボル表示窓4が設けられている。シンボル表示窓4はそ
れぞれ透明で、その各々から筐体2に設置された9個の
リール5を観察することができる。各々のリール5の外
周面には複数個,複数種類のシンボルが配列され、各リ
ール5が停止したときには、そのうちの1個のシンボル
だけがシンボル表示窓4を通して観察できるようになっ
ている。
【0011】3行3列に並んだシンボル表示窓4を縦横
3列,斜め2列に組み合わせるように8本の入賞ライン
7a〜7hが設けられ、これらの入賞ライン7a〜7g
によってシンボルの組み合わせ位置が決められている。
すなわち、入賞ライン7a〜7hの全てが有効化されて
いるときには、各リール5の回転が停止したときに、い
ずれか一本の入賞ライン上でのシンボルの組み合わせが
入賞に該当していれば入賞となる。
【0012】入賞判定に際して有効化される入賞ライン
の本数は、ゲームの開始に先立って投入されるメダルの
枚数によって変わる。例えば、プレイヤがメダル投入口
9から1枚のメダルを投入したときには、横3本の入賞
ライン7a〜7cが有効化され、2枚投入時にはさらに
縦3本の入賞ライン7d〜7fが有効化され、3枚投入
時にはさらに斜め2本の入賞ライン7g,7hが有効化
される。なお、周知のように、操作パネル10にはクレ
ジットボタン,ベットボタン,精算ボタンなどの各種の
操作ボタンが設けられており、1ゲームごとにメダルの
投入操作をしなくても済むようになっている。
【0013】メダルの投入操作あるいは操作パネル10
からのベットボタン入力によって入賞ラインの有効化本
数が決まると、有効化された入賞ラインが帯状に発光表
示される。したがって、プレイヤは有効化された入賞ラ
インを確認した上でスタートレバー11を操作してゲー
ムを開始することができる。
【0014】スタートレバー11を操作すると9個のリ
ール5が一斉に回転を開始し、適当な時間遅延の後にこ
れらはランダムな順番で停止する。各々のシンボル表示
窓4から1個ずつシンボルが観察され、有効化された入
賞ライン上でのシンボルの組み合わせが入賞パターンに
該当しているときには、その入賞が得られている入賞ラ
インが点滅発光してプレイヤに報知する。そして、入賞
の種類に応じた枚数のメダルが受け皿12に払い出さ
れ、あるいはクレジットに加算された後、入賞ラインの
点滅発光が停止する。
【0015】入賞ライン7a〜7hそのものをライン状
に発光させるために、入賞ライン7a〜7hはそれぞれ
ELテープで構成されている。図2にELテープの外観
を、図3にELテープの構造を示す。ELテープ15は
帯状で柔軟性に富み、一端側に一対の電極16a,16
bが設けられている。図3に示すように、ELテープ1
5は支持体15a上に導電層15b,誘電体層15c,
発光層15d,誘電体層15e,導電層15fを順に積
層させて構成され、その全体の厚みは数十〜数百μ程度
の範囲内に抑えることができる。なお、導電層15fの
上に電気的な絶縁及び物理化学的な耐久性を高めるため
に保護層を設けてもよい。
【0016】前記電極16aの一方は導電層15bに、
他方は導電層15fに電気的に接続されている。このE
Lテープ15は全体として不透明であるため、シンボル
表示窓4と重ね合わされる部分を細くしてシンボルを観
察ときに邪魔にならないようにしてあり、また電極16
a,16bの部分は広幅にして結線作業が容易にできる
ようにしてある。
【0017】支持体15aにはPET(ポリエチレンテ
レフタレート)などのプラスチックシートを用いること
ができる。この支持体15a側が表示面となるときに
は、支持体15aに透明または半透明なものを用い、ま
た導電層15b,誘電体層15cにも光透過性の高い材
料を用いる。さらに、発光層15dの上層の誘電体層1
5eに透明なものを用い、導電層15fに光反射率の高
い金属層(Ag,Alなど)を用いると明るい発光を得
る上で効果的である。なお、導電層15f側を表示面と
するときには、発光層15dの上層側に透明性をもたせ
ればよい。
【0018】発光層15dは蛍光体であるZnS(硫化
亜鉛)を含み、導電層15b,15f間に電圧を印加し
たときに発生する電界によって淡黄色〜黄橙色で発光す
る。このような電界発光を行う蛍光体物質としては、そ
のほかにZn(亜鉛)やS(硫黄)を基材にしたものを
用いることができ、それぞれ蛍光体物質特有の色で発光
させることができる。
【0019】効率的な電界発光のためには導電層15
b,15f間の絶縁性を高くする必要があるが、ZnS
を高誘電性の樹脂材料と混合して用い、導電層15b,
15f間の電気的絶縁性を高めておけば、誘電体層15
c,15eを省くことも可能で、全体の厚みを薄くする
上で有利である。支持体15a上に上記各層を積層する
には、塗布や貼り合わせ、又は真空蒸着やスパッタリン
グなどの適宜の手法が用られ、また必要に応じてこれら
の手法を組み合わせて用いることができる。
【0020】図4及び図5にELテープ15を用いたシ
ンボル表示窓部分の構造を示す。強化ガラス製の前面パ
ネル18の裏面18a(筐体2の内部側に向いた面)
に、ハッチングを付したように印刷などによる遮光性の
マスキングが施され、素通しになった部分が3行3列に
並んだ9個のシンボル表示窓4となる。なお、上記印刷
の代わりに、薄い遮光性シートを切り抜いたマスク板を
前面パネル18の裏面に重ねて用いたり、3行3列の開
口を形成した不透明な枠体に、各々の開口を塞ぐように
透明な板を固定したものを用いてもよい。また、個々の
シンボル表示窓4を3行3列に区画せずに、前記裏面1
8aの外周部分だけをマスキングして一個のシンボル表
示窓を形成し、このシンボル表示窓全体を通して各リー
ル5のシンボルが観察できるようにしてもよい。
【0021】この前面パネルの裏面18aに、縦3列、
横3列、斜め2列の合計8本のELテープ15が固定さ
れる。各々のELテープ15は、3行3列に並んだシン
ボル表示窓4を通して観察される範囲を越えて延長さ
れ、その両端はマスキングされた外縁部分にまで達する
長さを有している。各ELテープ15をシンボル表示窓
4と重なり合う部分で固定するには透明な両面テープが
用いられるが、透明であれば他にセロテープや接着剤を
用いることも可能である。
【0022】前面パネルの裏面18aにELテープ15
を貼りつけるときの作業性を簡便にするために、図6に
示すようにELテープ15の両端と前面パネルの裏面1
8aのそれぞれに、位置決め用のマーク19a,19b
を付しておくとよい。また裏面18aにのみ、ELテー
プ15の両端形状に合わせた輪郭マーク20を付してお
いてもよい。図5に示すように前扉3に前面パネル18
を取り付けたときに、これらのマーク19b,20の位
置が前扉3の開口3aの外側にくる場合には、これらを
透明部分としてマスキングの印刷と同時に行うこともで
きる。
【0023】なお、前面パネル18としてアクリル樹脂
のような透明なプラスチック板を用いることも可能で、
この場合には、裏面にELテープ位置決め用のマークと
して凹部や凸部を設けておくこともできる。特に、EL
テープ15が全体的に嵌まり込むような凹溝を位置決め
用のマークとして形成しておくと、ELテープ15の位
置決めと固定作業が簡便になると同時に、ELテープ1
5の厚みの影響をなくす上で好都合である。
【0024】8本のELテープ15を固定した後、前面
パネル18の裏面18aにはさらにアクリル樹脂製の透
明な保護パネル22が重ね合わされ、これらはパネル枠
24に収容される。保護パネル22はELテープ15が
剥離しないように押さえつける作用を行う。保護パネル
22の各辺にはそれぞれ切り欠き23が形成され、これ
らの切り欠き23によりELテープ15の電極16a,
16bが露出するためリード線接続などの配線作業が容
易になる。もちろん、切り欠き23の代わりに保護パネ
ル22の適宜の個所に開口を開けておいてもよい。
【0025】前面パネル18及び保護パネル22をパネ
ル枠24に嵌めた後、前面パネル18の表面側の左右2
個所から抑え片25をパネル枠24にビス止めする。こ
れにより、前面パネル18及び保護パネル22がパネル
枠24と一体に連結され、結果的にELテープ15は2
枚の透明パネルの間に挟持される。パネル枠24には矩
形の開口24aが形成されるとともに、各辺にはそれぞ
れ開口26が形成され、この開口26を通してELテー
プ15の電極に接続されたリード線28(図5参照)を
引き出すことができる。
【0026】なお、ELテープ15は前面パネル18の
裏面18aと保護パネル22との間に挟持されるため、
必ずしもELテープ15の全面を裏面18aに固定しな
くてもよい。例えば、前面パネル18の裏面18aに施
された遮光性のマスキング部分にELテープ15の両端
だけを固定するのであれば、固定のために用いる両面テ
ープや接着剤に不透明なものを用いることも可能とな
る。また、この際の接合,接着強度を高めるために、電
極16a,16bが設けられた端部だけでなく、他方の
端部も広幅にしておくとよい。
【0027】前面パネル18及び保護パネル22を組み
付けた後、図5に示すようにパネル枠24の上下辺が前
扉3の背面側にビス29で固定される。このビス止め作
業を行うときに、前面パネル18や保護パネル22の破
損を防ぐために、前面パネル18の表面側、前面パネル
18と保護パネル22との間、保護パネル22とパネル
枠24との間の適宜の個所に、四角枠形状をした弾性体
を緩衝材として配設しておいてもよい。なお、ELテー
プ15は前面パネル18の表面側に設けることも可能で
あるが、使用中に剥離してくることを防ぐために透明な
カバープレートで全体的に覆うのがよい。
【0028】前扉3にパネル枠24を固定すると、前扉
3の開口3aから前面パネル18が露呈し、図1に示す
ようにシンボル表示窓4がELテープ15からなる入賞
ライン7a〜7hとともに観察される。さらにシンボル
表示窓4の奥には、透明な保護パネル22を通し、筐体
2に設置されたリール5が観察され、リール5の外周面
に付された1個のシンボルが観察されるようになる。入
賞ライン7a〜7hを構成しているELテープ15は、
一枚当たりの厚さがきわめて薄いため、前扉3やシンボ
ル表示窓4回りの構造にほとんど影響を与えることがな
く、従来のスロットマシンにも適用が容易である。
【0029】また、ELテープ15を図4あるいは図5
に示す保護パネル22の前面側に固定し、その上に前面
パネル18を重ねてからパネル枠24に固定することも
可能である。なお、ELテープ15の位置決めのため
に、保護パネル22の前面側には固定位置を表すマー
ク,凹凸などを設けておくとよい。この例のように、E
Lテープ15を保護パネル22に固定しておけば、前面
パネル18を単独で交換することができるようになる。
前面パネル18には、前述したシンボル表示窓4のマス
キング印刷のほかに、その機種に特有の表示、例えば入
賞となるシンボルの組み合わせやオッズなどの情報を合
わせて印刷することがあり、機種の変更時には前面パネ
ル18の交換作業が必要となる。この際に、上記のよう
に前面パネル18のみの交換ができるようにしておく
と、特に入賞ラインの位置に変更を要しない場合には、
ELテープ15をそのまま別機種のものにも利用できる
ようになる。
【0030】上記のように、8本の入賞ラインを8本の
ELテープ15で構成すると、ELテープ15が2〜4
枚重ねで交差する部分が生じ、スロットマシンの正面か
ら観察したときに下層側については発光表示が隠れてし
まう。したがって、最上層のものについては正規のライ
ン状表示が得られるのに対し下層側ではライン状表示が
途切れ、表示にバラツキがでて好ましくない。
【0031】これを避けるには、図7に示すように、前
面パネル18にELテープ15を貼りつけるときに予め
各ELテープを交差部分で分断しておき、分断した各々
が入賞ラインに沿って整列するように前面パネル18に
貼りつける。交差部分にスペースを開けておき、そのス
ペースにはELテープの細片33を設けておく。そし
て、水平な入賞ラインを表示するときには、分断された
ELテープ32a,32bと、細片33を同時に発光さ
せればよい。細片33からのリード線は、細片33から
放射状に設けられている他のELテープに沿って引き出
しておけば、シンボル表示窓から目立たなくなる。な
お、中央部の細片33については省略することも可能で
あり、もちろん分断したこれらのELテープを保護パネ
ル22側に固定することもできる。
【0032】図8は、図4及び図5と同様に前面パネル
18の裏面18aに8本のELテープ15を固定して保
護パネル22との間に挟持する場合の他の例を示す。前
面パネル18には遮光性のマスキングにより区画された
9個のシンボル表示窓4が形成され、この9個のシンボ
ル表示窓4を全体的に取り囲むように外周部分もマスキ
ングされている。したがって、正面側から見たときには
外周部分のマスキングで囲まれた内側が全体的な有効表
示面となって、個々のシンボル表示窓4からはそれぞれ
リールの観察が可能となる。
【0033】ELテープ15のそれぞれは両端が有効表
示面を越え、外周部分のマスキングしたところまで延長
されている。そして、保護パネル36は有効表示面のサ
イズよりも大きく、かつELテープ15の少なくとも電
極が設けられた側の端部を露呈させ得るように前面パネ
ル18よりも小サイズにしてあり、有効表示面の外側で
前面パネル18の裏面に接着により固定されている。こ
れによれば、保護パネル36に切り欠きや開口などを設
けずに電極16a,16bを露呈させることができ、ま
たスロットマシンに組み込んで正面側から見たときに、
保護パネル36の外縁がシンボル表示窓4を通して観察
されることはない。
【0034】図9はELテープ15を固定する他の手法
を示す。この例では、プラスチック製の四角枠形状をし
たフレーム38が用いられ、ELテープ15をフレーム
38に張り渡すようにその両端を接着で固定してある。
ELテープ15はフレーム38の前面側に固定するよう
にしてもよい。貼りつけ位置を決めるために、フレーム
38の各辺に図6に示すようなマークその他を施してお
く。ELテープ15を固定したフレーム38は、前面パ
ネル18の裏面に接着して固定される。フレーム38の
接着位置を正しく決めることができるように、前面パネ
ル18の裏面にフレーム38の4隅に対応するマークな
どを設けておくのがよい。なお、フレーム38はプラス
チック製のものに限られず、例えばアルミニウムなどの
金属製とすることも可能で、ビス止めやクリップ金具を
利用して前面パネル18と一体に結合するようにしても
よい。
【0035】以上、図示した実施形態をもとに説明して
きたが、本発明は特許請求の範囲に記載された範囲内
で、適宜に変更して実施することができる。例えば、E
Lテープとして全体的に透明なものを用い、ELテープ
の非発光時にシンボルを観察しやすくすることも可能で
ある。また、ELテープの発光表示は、入賞ラインの有
効化表示や、入賞が得られた位置のライン表示の他に
も、デモンストレーション表示などにも利用することが
でき、その駆動形態にしても連続点灯,点滅のいずれで
も適宜に決めることができる。なお、ELテープに文字
やマークの切り抜きを施しておけば、文字やマークも合
わせて表示することができるようになる。
【0036】本発明はまた、3リール式のスロットマシ
ンはもとより、リールの個数や入賞ラインの本数に係わ
りなく実施することができるほか、CRTモニタなどを
利用してリールを疑似的に画像表示するビデオタイプの
スロットマシンにも実施可能である。さらに、外周にシ
ンボルを配列したリールを用い、リールの回転停止時に
おけるシンボルの組み合わせによって入賞の有無を決め
るようにした適宜の遊技機に本発明は適用可能で、この
ようなスロットマシン形態のものを入賞球装置として組
み込んだパチンコ遊技機にも本発明は等しく用いること
ができる。
【0037】
【発明の効果】以上に述べたとおり、本発明では入賞ラ
インにELテープを用い、電圧の印加による電界発光に
よって入賞ラインの表示を行うようにしてあるため、入
賞ラインが帯状に均一に発光して表示が見やすく、ディ
スプレイ効果を格段に高めることができる。また、EL
テープは光ファイバーなどのライトガイドと比較して格
段に薄くでき、発光表示のための別光源を全く必要とし
ないことから薄くコンパクトにまとめることが可能で、
シンボル表示窓回りの構造を大幅に変更せずに簡単に組
み込むことができるようになり、製造コストを抑えるう
えでも効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたスロットマシンの外観図であ
る。
【図2】ELテープの外観図である。
【図3】ELテープの層構成を示す説明図である。
【図4】シンボル表示窓部分の構造を示す分解斜視図で
ある。
【図5】シンボル表示窓を含む前扉の要部概略断面図で
ある。
【図6】前面パネルの裏面を示す概略図である。
【図7】ELテープの他の構成を示す説明図である。
【図8】ELテープの取付構造の他の例を示す概略図で
ある。
【図9】ELテープの取付構造のさらに他の例を示す概
略図である。
【符号の説明】
3 前扉 4 シンボル表示窓 5 リール 7a〜7h 入賞ライン 15 ELテープ 18 前面パネル 22 保護パネル 24 パネル枠

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面にシンボルが配列された複数のリ
    ールを回転させ、これらの回転が停止したときに予め設
    定された入賞ラインに沿って並んだシンボルの組み合わ
    せによって入賞の有無が決められる遊技機において、 前記入賞ラインを電圧の印加によって電界発光するエレ
    クトロルミネッセンステープで構成するとともに、この
    エレクトロルミネッセンステープを前記リールの前面に
    配置された透明なシンボル表示窓を通して観察できるよ
    うに固定し、その発光により、有効化された入賞ライン
    又は入賞が得られた入賞ラインの少なくともいずれかを
    表示するようにしたことを特徴とする遊技機の入賞ライ
    ン表示装置。
  2. 【請求項2】 前記エレクトロルミネッセンステープは
    シンボル表示窓から観察される範囲を越えて延長され、
    その延長した端部を広幅にして電圧印加用の電極を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の遊技機の入賞ライン
    表示装置。
  3. 【請求項3】 前記シンボル表示窓を少なくとも2枚の
    透明パネルから構成するとともに、これらの透明パネル
    の間に前記エレクトロルミネッセンステープを挟持さ
    せ、一方の透明パネルにはエレクトロルミネッセンステ
    ープの端部に設けられた電圧印加用の電極を露呈させる
    ための切り欠き又は開口を形成したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の遊技機の入賞ライン表示装置。
  4. 【請求項4】 前記シンボル表示窓を、シンボル表示窓
    の有効表示面よりもサイズが大きい少なくとも2枚の透
    明パネルから構成するとともに、これらの透明パネルの
    間に前記エレクトロルミネッセンステープを挟持させ、
    一方の透明パネルはエレクトロルミネッセンステープの
    端部に設けられた電圧印加用の電極を露呈させるために
    他方の透明パネルよりもサイズを小さくしたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の遊技機の入賞ライン表示装
    置。
  5. 【請求項5】 2枚の透明パネルの少なくとも一方に、
    エレクトロルミネッセンステープの位置決め用のマーク
    を設けたことを特徴とする請求項3又は4記載の遊技機
    の入賞ライン表示装置。
  6. 【請求項6】 前記シンボル表示窓の奥に、シンボル表
    示窓の有効表示面よりもサイズが大きい四角枠形状をし
    たフレームを設け、このフレームの辺にエレクトロルミ
    ネッセンステープの両端を固定したことを特徴とする請
    求項2記載の遊技機の入賞ライン表示装置。
  7. 【請求項7】 外周面にシンボルが配列された複数のリ
    ールを回転させ、これらの回転が停止したときに予め設
    定された複数本の入賞ラインのうちのいずれかに沿って
    並んだシンボルの組み合わせによって入賞の有無が決め
    られる遊技機において、 前記複数の入賞ラインのそれぞれを電圧の印加によって
    電界発光するエレクトロルミネッセンステープで構成す
    るとともに、これらのエレクトロルミネッセンステープ
    を前記リールの前面に配置された透明なシンボル表示窓
    又はその背後に設けられた透明パネルに固定し、その発
    光により、有効化された入賞ライン又は入賞が得られた
    入賞ラインの少なくともいずれかを表示するようにし、
    かつ前記複数のエレクトロルミネッセンステープは互い
    に交差して重なり合う部分が分断して除去されているこ
    とを特徴とする遊技機の入賞ライン表示装置。
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