JPH119918A - 浴水浄化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気体が貯まることがない浴水洗浄装置を提供
する。 【解決手段】 濾過タンク６の上部にエアー抜き配管２
０を設け、これをエアー抜きエジェクタ２１に接続し、
該エアー抜きエジェクタ２１に循環ポンプ３から浴水を
流して、濾過タンク６の上部に貯まった気体を排気す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、浴水浄化装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】浴槽から浴水を循環ポンプにより吸引
し、濾過タンク等により浄化した後、該浴水を浴槽に戻
して循環させる浴水浄化装置が普及している。このよう
な浴水浄化装置において、所定温度以上の高温水を装置
内部に循環させて装置の内部を殺菌或いは滅菌するよう
にした熱洗浄機能をそなえたものが本願出願人により既
に提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような熱
洗浄を行う場合、濾過タンクなどに貯まった空気等の気
体が熱膨張し、循環ポンプが空運転となる等の不具合が
生ずることがわかってきた。特に、浴水殺菌のためにオ
ゾン等を用いた場合、気体が貯まりやすくこのような気
体の除去の必要性が大きくなってくる。本発明は上記従
来技術の欠点を改善することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ポンプにより、浴槽から浴水を吸水し、
濾過タンクで濾過した後、浴水を再び浴槽に戻すように
循環させる浴水浄化装置であって、所定温度の高温水を
循環させて装置を殺菌可能な浴水浄化装置において、所
定温度の高温水を循環させて装置を殺菌する熱洗浄手段
と、前記濾過タンクに貯まった気体を除去するための手
段と、を備え、前記熱洗浄手段による高温水の循環前
に、前記気体を除去するための手段により気体の除去を
行うことが可能な、ことを特徴とする。気体を除去する
ための手段としては、例えば濾過タンクの上部に気体抜
きのためのエアー抜き配管を設け、また循環ポンプの送
水側を濾過タンクの出水側に連結し、ここにエアー抜き
エジェクタを設けて、エアー抜き配管をエアー抜きエジ
ェクタとタンク上部に接続して、浴水を該エアー抜きエ
ジェクタに流すことにより濾過タンクの上部に貯まった
気体を排出する構成を採用することができる。また濾過
タンクの下部から上部へ浴水を逆流させ、濾過タンクの
上部に貯まった気体を排出することも可能である。更
に、前記濾過タンクの上部に排気弁を設けた排出するこ
とも可能である。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。最初に図４により熱洗浄機能付きの
浴水浄化装置の構成を説明する。浴槽１の内部に設けら
れた吸水口２は吸水配管１０により循環ポンプ３の吸水
側と接続され、循環ポンプ３の送水側は送水配管１１に
接続され、ヒータ４と殺菌装置５を経由して濾過タンク
６の上部に設けられた入水口６０に接続する。浴水は、
入水口６０から入って濾過タンク６の底部に設けられた
排出口６１から排出される間に濾過されるようになって
いる。濾過タンク６の排出口６１には、出水配管１２が
接続され、出水口７から浴水を浴槽１内に戻すように構
成されている。出水配管１２には切替Ｌバルブ８が設け
られており、該切替Ｌバルブ８に熱洗浄用配管１３が接
続され、出水配管１２と吸水配管１０とを直結可能とし
ている。熱洗浄の際には、切替Ｌバルブ８を熱洗浄用配
管１３側に切り替えて、出水配管１２と出水口７の接続
を断ち、出水配管１２と吸水配管１０を直結して浴水を
循環するようになっている。即ち、ヒータ４により浴水
を所定温度に熱せられた熱水を、殺菌装置５、濾過タン
ク６、出水配管１２、熱洗浄用配管１３、吸水配管１
０、循環ポンプ３、送水配管１１、ヒータ４の順で循環
させることにより熱洗浄を行うようになっている。洗浄
が終了したら、送水配管１１に設けられた切替Ｔバルブ
９を切り替えて循環ポンプ３の送水側を排出配管１４に
接続し、熱水を系外に排出するようになっている。

【０００６】上記構成において、本発明の実施形態で
は、図１に示すように循環ポンプ３の送水側の送水配管
１１と濾過タンク６の排出口６１側の出水配管１２とを
連結可能な帰還配管２２を設けてある。該帰還配管２２
は切替Ｔバルブ２３を介して出水配管１２と接続してお
り、該切替Ｔバルブ２３を切り替えることにより出水配
管１２と連結、非連結となるようになっている。また、
帰還配管２２にはエアー抜きエジェクタ２１を設け、こ
のエアー抜きエジェクタ２１にはエアー抜き配管２０が
連結されている。該エアー抜き配管２０は濾過タンク６
の上部と連結し、濾過タンク６の上部に貯まった気体を
エアー抜きエジェクタ２１から排出できるように構成さ
れている。

【０００７】以上の構成において、切替Ｔバルブ２３を
切り替えて帰還配管２２を出水配管１２の出水口７側と
接続すれば、循環ポンプ３からの浴水は送水配管１１側
に送られると同時に帰還配管２２側にも送られ、出水配
管１２に流れて出水口７から浴槽１内に環流する。帰還
配管２２に浴水が流れると、エアー抜きエジェクタ２１
からエアー抜き配管２０を介して濾過タンク６の上部の
気体が吸引され、浴水と共に出水配管１２から浴槽１内
に排出される。以上の動作により濾過タンク６内の気体
を効率的に除去することができる。

【０００８】図２に他の実施形態を示す。この実施形態
では、帰還配管２２と切替Ｔバルブ２３を設けることは
図１の実施形態と同じであるが、エアー抜き配管２０と
エアー抜きエジェクタ２１とは設けていない。そして、
切替Ｔバルブ２３を切り替えて帰還配管２２と出水口と
の連結を断ち、同時に出水配管１２の濾過タンク６側と
接続することにより、浴水を濾過タンク６の排出口６１
側から逆流できるように構成している。以上の構成にお
いて、切替Ｔバルブ２３を切り替えて、帰還配管２２を
排出口６１側と接続し、出水口７側とは接続しないよう
にする。同時に、切替Ｔバルブ９を切り替えて送水配管
１１を熱洗浄用配管１３と接続しておく。この状態で、
循環ポンプ３を運転すれば、浴水は吸水口２から、循環
ポンプ３、帰還配管２２、切替Ｔバルブ２３、切替Ｌバ
ルブ８、排出口６１と流れて、濾過タンク６に逆流す
る。そして、逆流浴水は濾過タンク６の上部に貯まって
気体と共に入水口６０から排出され、殺菌装置５、ヒー
タ４、切替Ｔバルブ９、と流れて排出配管１４から系外
へ排出されるようになっている。

【０００９】図３に更に他の実施形態を示す。この実施
形態では濾過タンク６の上部にエアー抜き用電磁弁３０
を設け、任意の時にこのエアー抜き用電磁弁３０からエ
アー等を抜くことができるようになっている。

【００１０】以上説明した実施形態においては、濾過タ
ンク６に貯まった気体を効率よく排気できるから、熱洗
浄を行っても、気体の熱膨張により循環ポンプ３の空運
転等が生ずることがない。また、機器内の内圧の上昇を
抑制できる等の効果がある。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように本発明の浴水洗浄装
置によれば、装置内に貯まる気体を適宜排気することが
できるから、装置の円滑な運転を維持できる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示すブロック図。

【図２】本発明の他の実施形態を示すブロック図。

【図３】本発明の更に他の実施形態を示すブロック図。

【図４】熱洗浄機能を有する浴水清浄装置の構成を示す
ブロック図。

【符号の説明】

１：浴槽、２：吸水口、３：循環ポンプ、４：ヒータ、
５：殺菌装置、６：濾過タンク、７：出水口、８：切替
Ｌバルブ、９：切替Ｔバルブ、１０：吸水配管、１１：
送水配管、１２：出水配管、１３：熱洗浄用配管、１
４：排出配管、２０：エアー抜き配管、２１：エアー抜
きエジェクタ、２２：帰還配管、２３：切替Ｔバルブ、
３０：エアー抜き用電磁弁、６０：入水口、６１：排出
口。

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｃ０２Ｆ 1/02 Ｃ０２Ｆ 1/02 Ｃ Ｆ２４Ｈ 9/00 Ｆ２４Ｈ 9/00 Ｗ (72)発明者 小 山 徹 東京都八王子市狭間町1463番地 蛇の目ミ シン工業株式会社内 (72)発明者 野 沢 勝 明 東京都八王子市狭間町1463番地 蛇の目ミ シン工業株式会社内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポンプにより、浴槽から浴水を吸水し、
   濾過タンクで濾過した後、浴水を再び浴槽に戻すように
   循環させる浴水浄化装置において、 所定温度の高温水を循環させて装置を殺菌する熱洗浄手
   段と、 前記濾過タンクに貯まった気体を除去するための手段
   と、を備え；前記熱洗浄手段による高温水の循環前に、
   前記気体を除去するための手段により気体の除去を行う
   ことが可能な、 ことを特徴とする浴水浄化装置。
2. 【請求項２】 前記除去するための手段が、前記濾過タ
   ンクの上部に設けられた排気弁である、 請求項１に記載の浴水浄化装置。
3. 【請求項３】 浴槽内に設けられ、浴槽から浴水を吸水
   する吸水口と、 該吸水口に吸水配管を介して接続され、浴水を吸引する
   循環ポンプと、 該循環ポンプに送水配管により接続され、送られてきた
   浴水を浄化するための濾過タンクと、 該濾過タンクに出水配管を介して接続され、浴槽に浴水
   を出水する出水口と、 前記送水配管と前記出水配管とを連結する帰還配管と、 該帰還配管に設けられたエアー抜きエジェクタと、 該エアー抜きエジェクタと濾過タンクの上部とを接続す
   るエアー抜き配管と、 所定温度の高温水を循環させて装置を殺菌する熱洗浄手
   段と；を備え、 前記熱洗浄手段による高温水の循環前に、前記帰還配管
   に循環ポンプからの浴水を流すことにより、前記エアー
   抜きエジェクタにおいてエアー抜き配管からの濾過タン
   クの上部に貯まった気体を排気する、 ことを特徴とする浴水浄化装置。
4. 【請求項４】 浴槽内に設けられ、浴槽から浴水を吸水
   する吸水口と、 該吸水口に吸水配管により接続され、浴水を吸引する循
   環ポンプと、 該循環ポンプに送水配管によりその上部において接続さ
   れ、送られてきた浴水を浄化し、その底部の排出口より
   排出する濾過タンクと、 該濾過タンクの排出口に出水配管を介して接続され、浴
   槽に浴水を出水する出水口と、 前記送水配管と濾過タンクの底部とを断絶可能に連結す
   る配管と、 所定温度の高温水を循環させて装置を殺菌する熱洗浄手
   段と；を備え、 前記熱洗浄手段による高温水の循環前に、前記循環ポン
   プから濾過タンクの排出口側に浴水を送水することによ
   り、濾過タンクから気体を系外に排出する、 ことを特徴とする浴水浄化装置。