JPH1196030A - 有限体上の乗算方法及び乗算回路 - Google Patents

有限体上の乗算方法及び乗算回路

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JPH1196030A
JPH1196030A JP9275321A JP27532197A JPH1196030A JP H1196030 A JPH1196030 A JP H1196030A JP 9275321 A JP9275321 A JP 9275321A JP 27532197 A JP27532197 A JP 27532197A JP H1196030 A JPH1196030 A JP H1196030A
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JP9275321A
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Kazuto Matsuo
和人 松尾
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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    • G06F7/60Methods or arrangements for performing computations using a digital non-denominational number representation, i.e. number representation without radix; Computing devices using combinations of denominational and non-denominational quantity representations, e.g. using difunction pulse trains, STEELE computers, phase computers
    • G06F7/72Methods or arrangements for performing computations using a digital non-denominational number representation, i.e. number representation without radix; Computing devices using combinations of denominational and non-denominational quantity representations, e.g. using difunction pulse trains, STEELE computers, phase computers using residue arithmetic
    • G06F7/724Finite field arithmetic

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速、且つ、回路規模が小さい有限体上の乗
算方法及び乗算回路を提供することを目的とする。 【解決手段】 ガロア体GF(2m)の任意の二つの元a=(a0,
a1,...am-1)とb=(b0,b1,...,bm-1)との乗算に於いて,G
F(2)上の多項式f=xm+xm-1+...x+1が既約である拡大次数
であって前記GF(2m)の生成多項式として前記fを用いる
とき、前記ガロア体の一方の元を初期値とする第1のm段
シフトレジスタと、前記ガロア体の他方の元と該第1の
シフトレジスタの最終m段目の出力信号とが入力するm個
の論理積ゲートと,第1段から第m段までの各入力側に第
1の排他論理和ゲートを配置した第2のm+1段シフトレジ
スタと、該第2のシフトレジスタにおける最終m+1段出力
信号と第1段から第m段までの各出力信号とを入力する第
2のm個の排他論理和ゲートとを備える有限体上の乗算回
路である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誤り訂正符号等の符
号化器及び復号化器に用いる有限体上の乗算方法及び乗
算回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の技術進歩に伴って、通信はアナロ
グからデジタルへと移行しつつある。デジタル通信は、
0と1との2値情報を伝送するものであるから信号の冗長
度が小さく、そのため伝送途中において符号誤りが発生
すると、その復元が困難となる。そこで、受信側におい
て符号誤りを検出しその訂正を行う誤り訂正符号が実用
化されている。誤り訂正符号としては巡回符号が広く用
いられており、この符号生成にガロア体上の乗算を用い
る方法が提案されている。
【0003】有限体GF(2m)は,2m個の元からなる集合であ
り,各々の元は指数表現またはベクトル表現で表現され
る.GF(2m)に於いて位数2m-1である元を原始元と呼ぶ.
指数表現は,原始元αと正整数iとを用いて任意の元aが
a=αiとなることを利用し,各元をαの指数iで表現する
ものである.ベクトル表現は,GF(2m)をGF(2)のm次元ベ
クトル空間とみなし,任意の元aをm次元数ベクトル(a0,
a1,...,am-1)と表現するものである.ここで,ベクトル
の各要素aiはGF(2)の元,即ち0または1である.ベクト
ル表現に於いて,ベクトル空間の基底は一通りには決ま
らず,元の表現は用いる基底によって異なる.基底に
は,正規基底と多項式基底とがある.正規基底は,
【数1】 が一次独立である原始元αを用いて
【数2】 を基底とするものである.多項式基底は,GF(2)上m次モ
ニック既約多項式fを生成多項式とし,fの根である元z
を用いて,(1,z,z2,...,zm-1)を基底とする.また,こ
のときxを変数として,a=(a0,a1,...,am-1)をGF(2)[x]
の元とみなし、a=am-1xm-1+...+a1x+a0と表現する.こ
の表現を多項式表現と言う.
【0004】GF(2m)上の2元a,bの加算は,元が基底表現され
ていればa+b=(a0+b0,a1+b1,...,am-1+bm-1)であり,即
ち2元を要素毎にGF(2)上で加算すれば良い.GF(2)上の
加算は排他論理和で実現される.しかし,指数表現され
ている場合,加算方法を一意に定めることが困難であ
る。従って,一般的に元の表現にはベクトル表現を用い
る.
【0005】GF(2m)上の2元a,bの乗算は,従来,指数表現を
用いる方法,正規基底を用いる方法,多項式基底を用い
る方法が発明されている.指数表現を用いる方法は,a=
αi,b=αjとして,c=abをab=αi+jからc=α
i+j(mod 2m-1)と整数環上の剰余算を用いて求める方法
である.また、正規基底を用いる方法は,U.S. patent
No.4,587,627 "Computational Method and Apparatus f
or Finite Field Arithmetic"及びU.S Patent No.4,74
5,568 "Computational Method and Apparatus for Fini
te Field Multiplication"に示されており、特に、正規
基底を用いた乗算についてはKluwer Academic Pub.出版
A.J.Menezes,Ed. "Applications of Finite Fields"に
詳細に記載されている。さらに、多項式基底を用いる方
法は,被乗数a=(a0,a1,...,am-1)と乗数b=(b0,b1,...,b
m-1)を各々GF(2)上の多項式a=am-1xm-1+...+a1x+a0,b=b
m-1xm-1+...+b1x+b0とみなし,GF(2)で該多項式表現a,b
を多項式乗算した結果d=d2m-2x2m-3+...+d1x+d0を生成
多項式f=xm+fm-1xm-1+...+f1x+f0で除算した余りc=cm-1
xm-1+...+c1x+c0から導かれるc=(c0,c1,...,cm-1)をc=a
bの結果とするものである.
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ような従来の有限体GF(2m)上の2元a,bの乗算方法及び乗
算回路については以下に示すような欠点があった。つま
り、指数表現を用いる方法は,ベクトル表現された元を
指数表現に変換する必要があり,変換に用いるテーブル
は指数関数的な大きさとなり,従って、この方法を実現
する回路規模が非常に大きくなるという欠点を有する.
また、正規基底を用いる方法は、何れも回路実現時のゲ
ート数がm2以上必要であり,mが大きいとき回路規模は
非常に大きくなるという欠点を有する.さらに、多項式
基底を用いる方法は,GF(2)上の2m-1次多項式とm次多項
式の除算が必要であり,この除算に多大の計算時間を要
し、しかもこの方法を実現する回路規模が大きくなると
いう欠点を有する.本発明は上述した如き従来の有限体
上の乗算方法及び乗算回路が有する欠点を除去する為に
なされたものであって、演算時間が短いので処理が高速
であり、且つ、回路規模が小さい有限体上の乗算方法及
び乗算回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係わる有限体上の乗算方法及び乗算回路の
請求項1記載の発明は、有限体上の乗算回路を、ガロア
体GF(2m)の任意の二つの元a=(a0,a1,...am-1)とb=(b0,b
1,...,bm-1)との乗算に於いて,GF(2)上の多項式f=xm+x
m-1+...x+1が既約である拡大次数であって前記GF(2m)の
生成多項式として前記fを用いるとき、 前記ガロア体
の一方の元を初期値とする第1のm段シフトレジスタと、
前記ガロア体の他方の元と該第1のシフトレジスタの最
終m段目の出力信号とが入力するm個の論理積ゲートと,
第1段から第m段までの各入力側に第1の排他論理和ゲー
トを配置した第2のm+1段シフトレジスタと、該第2のシ
フトレジスタにおける最終m+1段出力信号と第1段から第
m段までの各出力信号とを入力する第2のm個の排他論理
和ゲートとを備え、前記論理積ゲートの各出力信号を前
記第1の各排他論理和ゲートに入力すると共に前記第2の
シフトレジスタの最終段出力信号を前記第2のシフトレ
ジスタにおける第1段の入力側に配置した前記第1の排他
論理和ゲートの一つにフィードバックし、前記第1のシ
フトレジスタを前記ガロア体の一方の元の値に初期値化
すると共に前記第2のシフトレジスタを0値に初期値化し
た後,前記第1及び第2のシフトレジスタを同時にm+1回
シフト動作して、前記第2の排他論理和ゲートの出力か
ら前記ガロア体の二つの元aとbとの乗算結果を得るよう
に構成する。本発明に係わる有限体上の乗算方法及び乗
算回路の請求項2記載の発明は、請求項1記載の有限体上
の乗算回路において、前記第2の排他論理和ゲートに前
記第2のシフトレジスタの最終m+1段出力信号と前記第1
の排他論理和ゲートの出力信号とを入力するように構成
し、前記第1と第2のシフトレジスタをm回シフト動作し
て、前記第2の排他論理和ゲートの出力から前記ガロア
体の二つの元aとbとの乗算結果を得るように構成する。
本発明に係わる有限体上の乗算方法及び乗算回路の請
求項3記載の発明は、有限体上の乗算方法であって、ガ
ロア体GF(2m)の任意の二つの元a=(a0,a1,...am-1)とb=
(b0,b1,...,bm-1)との乗算に於いて,GF(2)上の多項式f
=xm+xm-1+...x+1が既約である拡大次数であって前記GF
(2m)の生成多項式として前記fを用いるとき、前記乗算
の結果をc=(c0,c1,...,cm)として,前記ガロア体の一方
の元aを記憶する第1のmビット記憶手段raと,前記ガロア
体の他方の元bを記憶する第2のmビット記憶手段rbと,前
記乗算結果cを記憶する第3のm+1ビット記憶手段rcとを
用いて, 前記第3の記憶手段rcを0値に初期化した後,
前記第2の記憶手段rbと前記第3の記憶手段rcとをシフト
し,シフト毎に前記第2の記憶手段rbの桁あふれを検出
し、前記第2の記憶手段rbに桁あふれがあれば、i=0~m-1
ビットに対して前記第3の記憶手段rcの値rciと前記第2
の記憶手段raの値raiとの排他論理和をとり、この結果
を前記rciに代入し,さらにシフトをm回繰り返した後に
前記第3の記憶手段rcにおけるi=0~m-1ビットの値rciとm
ビット目の値rcmとの排他論理和をとることにより、前
記ガロア体の二つの元aとbとの乗算結果を得るようにす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、有限体上の乗算方法の原理
と図示した実施の形態例に基づいて本発明を詳細に説明
する。まず、本発明に係わる有限体上の原理について説
明する。GF(2m)の生成多項式をf=xm+fm-1xm-1+...+f1x+
f0とし,被乗数a,乗数bの多項式基底を用いたベクトル
表現及び対応するGF(2)上の多項式表現が上述したよう
に与えられているとする.aとbとの乗算は ab=(am-1xm-1+...+a1x+a0)(bm-1xm-1+...+b1x+b0)(mod
f) で与えられる.ここで(mod f)はfによる剰余を取ること
を表す.上述した式は以下のように変形できる. ab=a(bm-1xm-1+...+b1x+b0)(mod f) =((...((bm-1ax+bm-1a)x+bm-2a)x+...)x+b1a)x+b0a (mo
d f) =((((...(((bm-1ax (mod f))+bm-1a)x (mod f))+...)x
(mod f))+b1a)x (mod f))+b0a この式から, d=dm-1xm-1+...+d1x+d0 として,aとbとの乗算が(dx (mod f))+biaの繰り返しで
実現されることが分かる。ここで,bia=(bia0,bia
1,...,biam-1)であり,各々のGF(2)の元の乗算biajはbi
とajの論理積で実現される.
【0009】また, dx=dm-1xm+dm-2xm-1+...+d1x2+d0x と,fによる剰余の性質から得られる xm=fm-1xm-1+...+f1x+f0 から, dx=(fm-1dm-1+dm-2)xm-1+...+(f2dm-1+d1)x2+(f1dm-1+d
0)x+ f0dm-1 を得る.
【0010】以上の手順をfの代わりにn=m+1次多項式g=hfを
用いて行い.その結果に対し,fによる剰余をとることで
も,GF(2m)上の乗算を行うことができる.ここで, f=xm+x
m-1+...x+1,g=xn+1とすると,g=(x+1)fであるので,上述
のd=dn-1xn-1+...+d1x+d0は,dx=dn-1xn+dn-2xn-1+...+d
1x2+d0xと, xn=1から, dx=dn-2xn-1+...+d1x2+d0x+dn-1 となる.この式を用いて,上述の手順を施した結果を s=smxm+...+s1x+s0 とすれば,このsのfによる剰余がabであるので, ab= (sm+sm-1)xm-1+...+(sm+s1)x+sm+s0 を得る.
【0011】要するに、本発明に係わる有限体上の乗算方法
は、 Intput : a=(a0,a1,...,am-1),b=(b0,b1,...,bm-1),cf=
(f0,f1,...,fm-1); Output : ab=c=(c0,c1,...,cm-1); step1.: a→ra,b→rb,rc=0,i=0; step2.: If i>=m-1 then goto step6.; step3.: rb<<1,rc<<1; step4.:
【数3】 step5.: i=i+1 and goto step2.; step6.:
【数4】 の手順により処理すればよい。
【0012】ここで,ra,rcはm+1ビットの2進数値であり,r
bはmビットの2進数値である.a→raはra=am-1am-2...a1a
0とすることを表し,b→rbはrb=bm-1bm-2...b1b0とする
ことを表す.rb<<1はrbを1ビット左シフトすることを表
す.例えば,rb=bm-1bm-2...b1b0として,rb<<1を実行
すると,rb=bm-2bm-3...b1b00となり,このときキャリ
ーフラグcbにはbm-1が入力される.また,rc<<1はrcを1
ビット左巡回シフトすることを表す.例えば,rc=cmcm-
1... c1c0として,rc<<1を実行すると,rc=cm-1cm-2...
c1c0cmとなる.また,記号
【数5】 は排他的論理和を表す.以上から,GF(2m)の乗算回路を
後述する図1のように実現でき、該回路にm+1回クロック
を入力することで,GF(2m)の2元a,bの乗算結果をcとし
て得ることができる。
【0013】次に、上述した本発明の原理に基づく実例(計
算例)について詳細に説明する.なお、GFはGF(24)即ちm
=4として説明する.また,生成多項式fは,f=x4+x3+x2+
x+1とする.まず,乗算方法を説明する例として,a=(1,
0,1,1)とb=(0,1,0,1)との乗算を上述した方法に従って
計算する.step1.にしたがって,ra=01101,rb=1010,rc=
00000,i=0とする.そして,step3.,step4.を4回繰り返
す.以下に繰り返しの様子を示す. i=0: step3.:rb=0100,cb=1,rc=00000. step4.:rc=01101. i=1: step3.:rb=1000,cb=0,rc=11010. step5.:rc=11010. i=2: step3.:rb=0000,cb=1,rc=10101. step4.:rc=11000. i=3: step3.:rb=0000,cb=0,rc=10001. step4.:rc=10001. 更に,step6.から,aとbとの乗算結果cとして
【数6】 が計算される.
【0014】また、他の計算例として、a=(0,1,0,1),b=(1,
1,0,1)の場合の乗算について説明すれば、上述と同一手
順により、 step1.:ra=01010,rb=1011,rc=00000,i=0. i=0: step3.:rb=0110,cb=1,rc=00000. step4.:rc=01010. i=1: step3.:rb=1100,cb=0,rc=10100. step4.:rc=10100. i=2: step3.:rb=1000,cb=1,rc=01001. step4.:rc=00011. i=3: step3.:rb=0000,cb=1,rc=00110. step4.:rc=01100. step6.:c=(0,0,1,1) の乗算結果を得ることができる。
【0015】次に、上述した乗算方法を実施する乗算回路に
ついて説明する.図1は本発明に係わるGF(2m)を用いた
有限体上の乗算方法を実施する場合の一般的な乗算回路
の回路構成を示す図である。また、図2は本発明に係わ
るGF(2m)を用いた有限体上の乗算方法を実施する場合の
乗算回路の実施の形態例を示す回路構成図であり、図1
においてm=4の場合のc=abを計算する乗算回路である。
図2に示した有限体上の乗算回路は、被乗数a=(a0,a1,a
2,a3)1と乗数b=(b0,b1,b2,a3)2とから演算結果c=(c0,c
1,c2,c3)3〜6を得るものであり、4個の1ビット記憶素子
24〜27から構成される第1の4段シフトレジスタ50と、該
第1のシフトレジスタ50の最終段27出力信号と前記被乗
数a=(a0,a1,a2,a3)1の各信号とを入力する論理積ゲート
15〜18と、第1段19から第4段22までの各入力側に第1の
排他論理和ゲート11〜14を配置した5個の1ビット記憶素
子19〜23から構成される第2の5段シフトレジスタ60と、
該第2のシフトレジスタの最終段23の出力信号と第1段19
から第4段22までの各出力信号とが入力する第2の排他論
理和ゲート7〜10とを備え、前記論理積ゲート15〜18の
各出力信号を前記第1の各排他論理和ゲート11〜14に入
力すると共に、前記第2のシフトレジスタの最終段23出
力信号を第1段19の入力側に配置した第1の排他論理和ゲ
ートの一つ11にフィードバック接続し、前記第2の排他
論理和ゲート7〜10の出力から前記aとbとの乗算結果cを
得るように構成する。
【0016】ここで、第1及び第2のシフトレジスタの各段を
構成する1ビット記憶素子4a〜4d及び6a〜6gにおいて、D
は入力端子,Qは出力端子,Sはプリセット入力端子を表
している。また,これらの1ビット記憶素子は図示して
いないクロック信号tにより同期動作する。
【0017】図3は、上述した乗算回路の動作を説明するた
めのタイムチャートである。以下、図3を参照しつつ図2
に示した本発明に係わる乗算回路を説明すると、上述し
た計算例と同様にa=(1,0,1,1),b=(0,1,0,1)とした場
合、シフトレジスタ50は上述した計算例におけるrb,シ
フトレジスタ60はrcに各々対応する。まず、第2のシフ
トレジスタ60を構成する1ビット記憶素子19〜23を0に初
期値化すると共に第1のシフトレジスタ50を構成する1ビ
ット記憶素子の24をb0,25をb1,26をb2,27をb3にそれ
ぞれ初期値化した後、1ビット記憶素子19〜27にクロッ
ク信号を一回入力するとシフトレジスタ50,60がシフト
する.これは上述した計算例におけるstep3の動作に相当
し、次に、論理積ゲート15〜18によって計算例のstep4
の条件分岐が,また、第1の排他論理和ゲート11〜14によ
ってstep4の計算が実現され、さらに、第2の排他論理和
ゲート7〜10によってstep6の計算が実施される。従っ
て,シフトレジスタ50,60にm+1回、即ち5回クロック信号
を1ビット記憶素子19〜23に入力すると,第2の排他論理
和ゲート7〜10の出力3〜6にa,bの乗算結果c=(c0,c1,c2,
c3)の各要素が出力される.以上のように図2に示した乗
算回路は上述した乗算方法を論理回路を用いて実現した
ものであり,GF(24)の乗算を正しく計算する.
【0018】以上説明したように本発明に係わるガロア体上
の乗算回路は動作するので、最大でも(m+1)段のシフト
レジスタを用意すればよく、従来のように指数表示用変
換テーブルやm2個の論理素子が不要であるので回路を小
型化でき、また、従来のように除算演算が不要であるの
で演算時間を短くでき、従って、高速処理が可能とな
る。
【0019】以上説明した実施の形態例においては、第2の
シフトレジスタ60を構成する1ビット記憶素子19~22の出
力信号を第2の排他論理和ゲート7~10に入力して,m+1回
のクロック信号を第1及び第2のシフトレジスタに入力す
ることにより乗算結果を得るように構成したが,本発明
においてはこの実施例に限定されず、例えば、1ビット
記憶素子19〜22の出力信号の代わりに第1の排他論理和
ゲート11~14の出力信号を第2の排他論理和ゲート7~10に
入力して,m回のクロック信号を第1及び第2のシフトレ
ジスタに入力することにより乗算結果を得るように構成
することも可能である.尚、以上本発明を拡大次数m=4
に適用したものを例として説明したが、本発明はこれの
みに限定されるものではなく、fが既約である任意の拡
大次数mに対して適用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上説明したようにガロア体GF
(2m)を生成多項式として構成するものであるから、処理
が高速で、且つ、回路規模が小さい有限体上の乗算方法
及び乗算回路を実現する上で著しい効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる一般的な有限体上の乗算回路を
示す構成図
【図2】本発明に係わる有限体上の乗算回路の実施の形
態例を示す回路構成図
【図3】本発明に係わる有限体上の乗算回路の動作を説
明するタイムチャート図
【符号の説明】
1・・被乗数a=(a0,a1,a2,a3) 2・・乗数b=(b0,b1,b2,a3) 3〜6・・乗算結果c=(c0,c1,c2,c3) 7〜14・・排他的論理和ゲート 15〜18・・論理積ゲート 19〜27・・1ビット記憶素子 50・・第1のシフトレジスタ 60・・第2のシフトレジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガロア体GF(2m)の任意の二つの元a=(a0,a
    1,...am-1)とb=(b0,b1,...,bm-1)との乗算に於いて,GF
    (2)上の多項式f=xm+xm-1+...x+1が既約である拡大次数
    であって前記GF(2m)の生成多項式として前記fを用いる
    とき、 前記ガロア体の一方の元を初期値とする第1のm段シフト
    レジスタと、前記ガロア体の他方の元と該第1のシフト
    レジスタの最終m段目の出力信号とが入力するm個の論理
    積ゲートと,第1段から第m段までの各入力側に第1の排
    他論理和ゲートを配置した第2のm+1段シフトレジスタ
    と、該第2のシフトレジスタにおける最終m+1段出力信号
    と第1段から第m段までの各出力信号とを入力する第2のm
    個の排他論理和ゲートとを備え、 前記論理積ゲートの各出力信号を前記第1の各排他論理
    和ゲートに入力すると共に前記第2のシフトレジスタの
    最終段出力信号を前記第2のシフトレジスタにおける第1
    段の入力側に配置した前記第1の排他論理和ゲートの一
    つにフィードバックし、 前記第1のシフトレジスタを前記ガロア体の一方の元の
    値に初期値化すると共に前記第2のシフトレジスタを0値
    に初期値化した後,前記第1及び第2のシフトレジスタを
    同時にm+1回シフト動作して、前記第2の排他論理和ゲー
    トの出力から前記ガロア体の二つの元aとbとの乗算結果
    を得るように構成した有限体上の乗算回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の乗算回路に於いて,前記
    第2の排他論理和ゲートに前記第2のシフトレジスタの最
    終m+1段出力信号と前記第1の排他論理和ゲートの出力信
    号とを入力するように構成し、前記第1と第2のシフトレ
    ジスタをm回シフト動作して、前記第2の排他論理和ゲー
    トの出力から前記ガロア体の二つの元aとbとの乗算結果
    を得るように構成したガロア体上の乗算回路。
  3. 【請求項3】 ガロア体GF(2m)の任意の二つの元a=(a0,a
    1,...am-1)とb=(b0,b1,...,bm-1)との乗算に於いて,GF
    (2)上の多項式f=xm+xm-1+...x+1が既約である拡大次数
    であって前記GF(2m)の生成多項式として前記fを用いる
    とき、 前記乗算の結果をc=(c0,c1,...,cm)として,前記ガロア
    体の一方の元aを記憶する第1のmビット記憶手段raと,前
    記ガロア体の他方の元bを記憶する第2のmビット記憶手
    段rbと,前記乗算結果cを記憶する第3のm+1ビット記憶手
    段rcとを用いて, 前記第3の記憶手段rcを0値に初期化
    した後,前記第2の記憶手段rbと前記第3の記憶手段rcと
    をシフトし,シフト毎に前記第2の記憶手段rbの桁あふ
    れを検出し、前記第2の記憶手段rbに桁あふれがあれ
    ば、i=0~m-1ビットに対して前記第3の記憶手段rcの値rc
    iと前記第2の記憶手段raの値raiとの排他論理和をと
    り、この結果を前記rciに代入し,さらにシフトをm回繰
    り返した後に前記第3の記憶手段rcにおけるi=0~m-1ビッ
    トの値rciとmビット目の値rcmとの排他論理和をとるこ
    とにより、前記ガロア体の二つの元aとbとの乗算結果を
    得る有限体上の乗算方法。
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