JPH1195771A - チーム対抗歌合戦の支援機能に特徴を有するカラオケ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者の操作負荷を軽減してスムーズかつ確
実にリクエスト曲の予約操作を行え、より簡単に歌合戦
を楽しむことができるチーム対抗歌合戦の支援機能に特
徴を有するカラオケ装置を提供する。 【解決手段】 リモコン入力器１４からのリモコン信号
に含まれる楽曲ＩＤおよびチームＩＤを認知して、チー
ムＩＤ別に楽曲ＩＤを仕分けする。歌唱採点処理手段に
よりカラオケ伴奏音楽の出力時にマイク３４から入力さ
れた歌唱信号を所定のアルゴリズムで分析して歌唱の上
手下手を得点化し、採点された各楽曲ごとの歌唱得点を
楽曲ＩＤとチームＩＤに対応づけした採点記録をとる。
採点記録をチーム別に集計し、その集計結果に基づいて
適宜な画面形式のチーム対抗得点表を作成してディスプ
レイ３２に案内表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、チーム対抗歌合
戦の支援機能に特徴を有するカラオケ装置に関し、特に
リクエスト曲の予約登録時における操作を容易にしてよ
り簡単に歌合戦を楽しめるようにする技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】予約されたリクエスト曲が演奏される度
に歌唱の上手下手を得点化し、この得点をチーム別に合
計した合計得点により勝敗を競い合うチーム対抗歌合戦
を実施できるカラオケ装置が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置では例えば紅組のリクエスト曲を予約したら次は白組
のリクエスト曲を予約するといった具合に、リクエスト
曲の予約順に自動的にチーム分けがされるようになって
いたため、利用者は順番を間違えないよう神経を使って
予約操作を行わなくてはならず、また、あるチームが予
約に手間取っている間、他のチームの予約ができないと
いう問題もあった。

【０００４】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、利用者の操作負荷を軽減してスムーズかつ確実
にリクエスト曲の予約操作を行え、より簡単に歌合戦を
楽しむことができるチーム対抗歌合戦の支援機能に特徴
を有するカラオケ装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明の第一の発明はチーム対抗歌合戦の支援機
能に特徴を有するカラオケ装置であってつぎの要件
（１）〜（４）を備えることとする。

【０００６】（１）リクエスト曲を予約登録するための
リモコン入力器がある。このリモコン入力器には複数チ
ームの中から１つのチームを選択して登録するチーム選
択手段がある。このリモコン入力器にてリクエスト曲を
予約登録する際に送信されるリモコン信号には、リクエ
スト曲の楽曲ＩＤと前記チーム選択手段により選択登録
されたチームＩＤがセットになって含まれている。

【０００７】（２）前記リモコン入力器からの前記リモ
コン信号を受信して前記楽曲ＩＤとチームＩＤのセット
を認知し、チームＩＤ別に楽曲ＩＤを仕分けしたチーム
別リクエスト表を作成する。このチーム別リクエスト表
中の楽曲ＩＤから曲目を引き出し、適宜な画面形式のチ
ーム別予約曲目リストを作成してディスプレイに案内表
示する。

【０００８】（３）前記チーム別リクエスト表に従って
各リクエスト曲のカラオケ伴奏音楽を所定の順番で演奏
する。歌唱採点処理手段が付属しており、カラオケ伴奏
音楽の演奏中にマイクからの歌唱オーディオ信号を所定
のアルゴリズムで分析して歌唱の上手下手を得点化す
る。採点された各楽曲ごとの歌唱得点を前記楽曲ＩＤと
前記チームＩＤに対応づけした採点記録をとる。

【０００９】（４）前記採点記録をチーム別に集計し、
その集計結果に基づいて適宜な画面形式のチーム対抗得
点表を作成してディスプレイに案内表示する。

【００１０】このようにすれば、従来のように順番を間
違えないよう神経を使ってリクエスト曲を予約する必要
がなく、また、あるチームが予約に手間取っている間、
他のチームの予約ができないといった問題もない。ま
た、前記チーム選択手段として、前記リモコン入力器に
チーム選択のための切替え設定式のスイッチを設けるこ
ととする。また、前記チーム選択手段として、前記リモ
コン入力器に各チームごとのプッシュボタンを設けるこ
ととする。また、チームＩＤ別に各リクエスト曲の歌唱
得点の平均得点を算出し、この平均得点によりチーム対
抗歌合戦の勝敗を判定するようにすれば、チームごとの
リクエスト曲の数が変わっても公平な勝敗の判断が可能
となる。また、チームＩＤ別に各リクエスト曲の歌唱得
点を合計し、この合計得点によりチーム対抗歌合戦の勝
敗を判定するようにしてもよい。この場合には、各チー
ムのリクエスト曲数が揃っていない場合に、各チームの
リクエスト曲数を揃えるようにディスプレイにメッセー
ジを表示して指示する機能を設け、各チームのリクエス
ト曲数を揃えて公平な判定が行われるようにする。

【００１１】

【発明の実施の形態】

＝＝＝カラオケ装置の全体構成＝＝＝ 図１はこの発明の一実施例におけるカラオケ装置を中心
としたハードウエアの全体構成を示している。ＭＩＤＩ
信号化された多数のカラオケ伴奏音楽データと伴奏との
同期情報を含んだ歌詞データなどからなるカラオケデー
タとがハードディスク装置１０に蓄積される。新しいカ
ラオケデータは、適宜事業者によってＣＤ−ＲＯＭなど
の媒体で供給される。また、この実施例におけるカラオ
ケ装置は、通信機能を備えたいわゆる通信カラオケ装置
とすることも可能である。この場合には、新しいカラオ
ケデータはホスト装置から通信回線を通じて適宜配信さ
れる。

【００１２】カラオケ装置の本体には表示器とキーボー
ドを含むユーザインタフェース用の操作パネル１２があ
り、またリモコン入力器１４に対応したリモコン受信部
１６も付帯している。操作パネル１２やリモコン受信部
１６は操作制御部１８を介して中央制御部２０に結合さ
れており、カラオケ利用者は本体の操作パネル１２また
はリモコン入力器１４によりリクエスト曲の予約などの
各種操作入力を行い、その操作内容や操作入力に対する
応答情報が操作パネル１２に表示される。

【００１３】リクエスト曲の再生は中央制御部２０の制
御のもとでつぎの経路で行われる。指定されたリクエス
ト曲のカラオケ伴奏音楽データと歌詞データとをハード
ディスク装置１０から読み出す。カラオケ伴奏音楽デー
タの演奏情報が順次シンセサイザ２２に入力されて、オ
ーディオ信号に変換され、ミキシングアンプ２４を経て
スピーカ２６から出力される。このオーディオ出力と同
期して、中央制御部２０は歌詞データを順次文字列に変
換してビデオＲＡＭ２８に書き込むとともに、歌詞文字
列に曲の進行を示す着色を付ける処理を行う。ビデオＲ
ＡＭ２８の内容は映像制御部３０によりディスプレイ３
２に表示される。ミキシングアンプ２４はマイク３４の
出力とのミキシング機能を有する。

【００１４】背景映像用などの動画情報はビデオＣＤチ
ェンジャ３６にて再生される。映像制御部３０は中央制
御部２０の指令を受けて、再生すべき映像データの選択
処理を行うとともに、選択決定した映像データをビデオ
ＣＤチェンジャ３６で再生し、圧縮されている再生デー
タの復元処理を行って表示制御部３８に転送する。表示
制御部３８は映像制御部３０からの映像信号とビデオＲ
ＡＭ２８の歌詞文字列とを合成してディスプレイ３２に
表示する。歌唱採点プロセッサ４０はカラオケ伴奏音楽
の出力時にマイク３４から入力された歌唱オーディオ信
号を所定のアルゴリズムで分析し、リクエスト曲ごとに
歌唱の上手下手を得点化し、求めた歌唱得点を中央制御
部２０に伝える。

【００１５】＝＝＝リモコン入力器＝＝＝ 図２に本実施例によるカラオケ装置のリモコン入力器１
４の概略図を示す。リモコン入力器１４にはリクエスト
曲の楽曲ＩＤなどを入力するためのテンキー５０、リモ
コン信号の転送を指示するメモリー／セットキー５２、
切替え式のチーム設定スイッチ５４等が設けられてい
る。リモコン入力器１４に楽曲ＩＤを入力し、メモリ／
セットキー５２を押下すると、楽曲ＩＤとチーム設定ス
イッチ５４により選択されているチームのチームＩＤと
がセットになったリモコン信号がリモコン入力器１４か
ら送出される。

【００１６】＝＝＝チーム対抗歌合戦の進行＝＝＝ 本実施例によるカラオケ装置では、利用者の歌唱の上手
下手をリクエスト曲ごとに得点化しこの歌唱得点をチー
ム別に合計したチーム別合計得点に基づいてチーム対抗
で勝敗を競い合う「合計得点方式」、もしくは、チーム
別にリクエスト曲の歌唱得点の平均得点を算出してこの
平均得点により勝敗を競う「平均点方式」の２種類のゲ
ーム方式のチーム対抗歌合戦を実施することができる。
利用者がチーム対抗歌合戦を開始するための所定の操作
を行うと、カラオケ装置はゲーム方式を選択させる画面
をディスプレイ３２に表示する。ゲームの方式が選択さ
れると、カラオケ装置はリモコン入力器１４からの指示
待ち状態になる。カラオケ装置はリモコン入力器１４か
ら送出されてくるリモコン信号を受信して、これに含ま
れているチームＩＤおよび楽曲ＩＤを認知し、チームＩ
Ｄ別に楽曲ＩＤを仕分けしたチーム別リクエスト表をハ
ードディスク装置１０上に作成する。また、チーム別リ
クエスト表中の楽曲ＩＤから曲目を引き出し、適宜な画
面形式のチーム別予約曲目リストを作成してディスプレ
イに案内表示する。

【００１７】リクエスト曲のカラオケ伴奏音楽の演奏
は、チーム別リクエスト表に従って所定の順番で行われ
る。またこの時、歌唱採点プロセッサ４０により歌唱の
上手下手をリクエスト曲ごとに得点化する。採点したリ
クエスト曲ごとの歌唱得点は、各リクエスト表中の楽曲
ＩＤに対応づけてリクエスト表に記録する。カラオケ装
置はリクエスト表の採点記録をチーム別に集計する。さ
らに、集計結果をまとめた適宜な画面形式のチーム対抗
得点表を作成しこれを演奏の合間などの任意の時点でデ
ィスプレイ３２に表示する。ところで、ゲーム方式とし
て「合計得点方式」が選択されている場合には各チーム
ごとのリクエスト曲数が一致していないと公平な判定が
できない。そのため、カラオケ装置は、歌唱曲数が他の
チームに比べて少ないチームにリクエスト曲の予約を要
求するメッセージを適宜ディスプレイ３２に表示する。

【００１８】＝＝＝歌合戦の終了＝＝＝ 「合計得点方式」の場合には全てのチームが所定の数の
リクエスト曲を歌唱し終わった時点で歌合戦が終了す
る。また、「平均点方式」の場合には、利用者が所定の
終了操作を行うか、所定の時間が経過した時点で歌合戦
が終了する。いずれの得点方式においても、歌合戦が終
了した時点で、歌合戦の結果を適宜な形式にまとめた画
面がディスプレイ３２に表示される。

【００１９】＝＝＝その他の応用＝＝＝ リクエスト表に登録されたリクエスト曲を単純に予約さ
れた順番に演奏するのではなく、各チームのリクエスト
曲が一曲ずつかわるがわる順番に演奏されるようにして
もよい。このようにすれば、特定のチームのリクエスト
曲ばかりが演奏されて他のチームの者を白けさせてしま
うといった状況を防ぐことができる。また、チーム設定
スイッチ５４として例えばディップスイッチなどを用
い、これをリモコン入力器１４の背面や内部に設置して
チームＩＤを容易に変更できないようにしてもよい。こ
の場合には最低限、チーム数分のリモコン入力器１４を
用意しなければならないが、スイッチの設定を間違えて
別のチームのリクエスト曲として登録してしまうといっ
たミスを防ぐことができる。

【００２０】また、図３に示すようにチームの選択をプ
ッシュボタン５６で行うようにしてもよい。そしてこの
場合には、プッシュボタン５６が押下されていない場合
にディスプレイ３２にプッシュボタン５６の入力を要求
するメッセージが表示されるようにするとよい。

【００２１】また、以上の説明ではリモコン入力器１４
を用いた場合を例に話を進めてきたが、本実施例におけ
るカラオケ装置では当然のことながら前述した操作パネ
ル１２を直接操作することによってもリモコン入力器１
４と同様の操作入力を行うことができるようになってい
る。

【００２２】

【発明の効果】リモコン信号に含まれる楽曲ＩＤおよび
チームＩＤを認知して、このチームＩＤ別に楽曲ＩＤを
仕分けするようにしたのでスムーズかつ確実にリクエス
ト曲の予約操作が行え、従来のように順番を間違えない
よう神経を使ってリクエスト曲を予約する必要がなく、
また、あるチームが予約に手間取っている間に他のチー
ムの予約ができないといった問題もなく、より簡単にチ
ーム対抗歌合戦を行うことができる。また、多数のチー
ムが参加してもスムーズにゲームを進行させることがで
きる。

【００２３】また、リモコン入力器に各チームごとに設
けられたプッシュボタンを設けておけば容易にチームの
選択を行うことができる。また、リモコン入力器にチー
ム選択のための切替え設定式のスイッチを設けておけ
ば、プッシュボタンのようにチームの選択の度に毎回押
下する必要がないので便利である。

【００２４】また、チームＩＤ別に各リクエスト曲の歌
唱得点を平均し、この平均得点によりチーム対抗歌合戦
の勝敗を判定するようにすれば、チームごとのリクエス
ト曲数が違っていても公平な勝敗の判断が可能となり、
歌合戦の進行中に新たなチームを歌合戦に参加させるこ
ともできる。

【００２５】また、各チームのリクエスト曲数が揃って
いない場合に、各チームのリクエスト曲数を揃えるよう
にディスプレイにメッセージを表示して参加者に指示す
るようにすれば、参加者は各チームのリクエスト曲の数
を容易に揃えることができるので便利である。

【００２６】また、チームＩＤ別に各リクエスト曲の歌
唱得点を合計し、この合計得点によりチーム対抗歌合戦
の勝敗を判定するようにしてもよい。そしてこの場合に
各チームのリクエスト曲数を揃えるように指示するメッ
セージをディスプレイに表示するようにしたので、リク
エスト曲の数が異なったまま合計得点が算出されて勝敗
の判定が不公平になることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における、カラオケ装置の概
略構成図である。

【図２】同上実施例における、チーム設定スイッチを有
するリモコン入力器の概略図である。

【図３】本発明の一実施例における、プッシュボタンを
有するリモコン入力器の概略図である。

【符号の説明】

１２ 操作パネル １４ リモコン入力器 ５４ チーム設定スイッチ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 チーム対抗歌合戦の支援機能に特徴を有
   するカラオケ装置であって、つぎの要件（１）〜（４）
   を備える。 （１）リクエスト曲を予約登録するためのリモコン入力
   器がある。このリモコン入力器には複数チームの中から
   １つのチームを選択して登録するチーム選択手段があ
   る。このリモコン入力器にてリクエスト曲を予約登録す
   る際に送信されるリモコン信号には、リクエスト曲の楽
   曲ＩＤと前記チーム選択手段により選択登録されたチー
   ムＩＤがセットになって含まれている。 （２）前記リモコン入力器からの前記リモコン信号を受
   信して前記楽曲ＩＤとチームＩＤのセットを認知し、チ
   ームＩＤ別に楽曲ＩＤを仕分けしたチーム別リクエスト
   表を作成する。このチーム別リクエスト表中の楽曲ＩＤ
   から曲目を引き出し、適宜な画面形式のチーム別予約曲
   目リストを作成してディスプレイに案内表示する。 （３）前記チーム別リクエスト表に従って各リクエスト
   曲のカラオケ伴奏音楽を所定の順番で演奏する。歌唱採
   点処理手段が付属しており、カラオケ伴奏音楽の演奏中
   にマイクからの歌唱オーディオ信号を所定のアルゴリズ
   ムで分析して歌唱の上手下手を得点化する。採点された
   各楽曲ごとの歌唱得点を前記楽曲ＩＤと前記チームＩＤ
   に対応づけした採点記録をとる。 （４）前記採点記録をチーム別に集計し、その集計結果
   に基づいて適宜な画面形式のチーム対抗得点表を作成し
   てディスプレイに案内表示する。
2. 【請求項２】 前記チーム選択手段として、前記リモコ
   ン入力器にチーム選択のための切替え設定式のスイッチ
   を設けたことを特徴とする請求項１に記載のカラオケ装
   置。
3. 【請求項３】 前記チーム選択手段として、前記リモコ
   ン入力器に各チームごとのプッシュボタンを設けたこと
   を特徴とする請求項１に記載のカラオケ装置。
4. 【請求項４】 チームＩＤ別に各リクエスト曲の歌唱得
   点の平均得点を算出し、この平均得点によりチーム対抗
   歌合戦の勝敗を判定する機能を備えることを特徴とする
   請求項１に記載のカラオケ装置。
5. 【請求項５】 チームＩＤ別に各リクエスト曲の歌唱得
   点を合計し、この合計得点によりチーム対抗歌合戦の勝
   敗を判定する機能を備えることを特徴とする請求項１に
   記載のカラオケ装置。
6. 【請求項６】 各チームのリクエスト曲数が揃っていな
   い場合に、各チームのリクエスト曲数を揃えるようにデ
   ィスプレイにメッセージを表示する機能を備えることを
   特徴とする請求項５に記載のカラオケ装置。