JPH1195584A - 誘導加熱型定着装置 - Google Patents

誘導加熱型定着装置

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JPH1195584A
JPH1195584A JP25389297A JP25389297A JPH1195584A JP H1195584 A JPH1195584 A JP H1195584A JP 25389297 A JP25389297 A JP 25389297A JP 25389297 A JP25389297 A JP 25389297A JP H1195584 A JPH1195584 A JP H1195584A
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JP
Japan
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induction coil
fixing roller
roller
fixing device
induction
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JP25389297A
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Hiroto Oishi
広人 大石
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性・安全性の高い誘導加熱方式の定着装
置を安価に提供する。 【解決手段】 誘導磁束を発生させるためのコア31及
び誘導コイル33を有する誘導コイル部3を定着ローラ
1の外部に配設する。誘導コイル部3は定着ローラ1の
内部に密封されていないので、誘導コイル部の雰囲気温
度はあまり高くならず、誘導コイル33の安全性・耐久
性・信頼性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,プリン
タ,ファクシミリ等の画像形成装置における定着装置に
関し、さらに詳しく言えば誘導加熱型定着装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画
像形成装置における定着装置として、定着ローラの周壁
を誘導電流によってジュール発熱させるようにした誘導
加熱方式のものが知られている。従来の誘導加熱型定着
装置では、回転する中空ローラ(定着ローラ)の内部に
誘導コイルを備えた電磁誘導加熱手段を配置し、これに
高周波電流を流して誘導磁束を発生させ、この誘導磁束
によりローラ外周部の導電層に誘導電流を発生させ、誘
導電流に伴うジュール熱によりローラ表面を所定の温度
(一般的には180℃程度)となるように加熱・制御し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
装置では、誘導コイル部は定着ローラ内部に配置されて
おり、ほとんど密封に近い状態となっている。そのた
め、定着ローラの表面温度を所定の温度(制御温度)に
しようとすると、誘導コイルの雰囲気は定着ローラの内
壁に面しているため、時間とともに定着ローラの所定の
表面温度に近づいていく。さらに、誘導コイル自身の銅
損(オーム損)による発熱によって誘導コイルの雰囲気
温度は上昇させられる。結果として、誘導コイルは定着
ローラの表面温度より高い雰囲気にさらされることとな
る。
【0004】このため、誘導コイルの温度は200℃乃
至250℃という高温になり、安全性・耐久性・信頼性
の面で不安が有るという問題があった。また、誘導コイ
ルの線材としては耐熱性の高い特殊な材料を使わざるを
得ないことから必然的に誘導コイル及び装置全体のコス
トアップにつながり、誘導加熱型定着装置の普及の妨げ
となっていた。
【0005】本発明は、従来技術における上記問題を解
決し、信頼性・安全性の高い誘導加熱方式の定着装置を
安価に提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題は本発明によ
り、定着ローラと加圧ローラとを有し、前記定着ローラ
が誘導加熱方式の発熱ローラであるである誘導加熱型定
着装置において、誘導磁束を発生させるためのコア及び
誘導コイルを有する誘導コイル部を前記定着ローラの外
部に配設することにより解決される。
【0007】また、本発明は、前記の課題を解決するた
め、前記誘導コイル部を前記加圧ローラの内部に配設す
ることを提案する。さらに、本発明は、前記の課題を解
決するため、前記加圧ローラの芯金部材は、非磁性体金
属からなることを提案する。
【0008】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ため、前記誘導コイル部は前記誘導コイルが前記定着ロ
ーラの軸方向に沿って巻回されることを提案する。さら
に、本発明は、前記の課題を解決するため、前記誘導コ
イルが巻回される前記コアは、誘導コイル巻回部よりも
大きな定着ローラ近接部を有することを提案する。
【0009】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ため、前記誘導コイル部は断熱・絶縁処理部材を有する
ことを提案する。さらに、本発明は、前記の課題を解決
するため、前記定着ローラの芯金部材は、良磁性体金属
からなる第1の芯金部材と、該第1芯金部材の内周側に
配置され非磁性体良熱伝導性金属からなる第2の芯金部
材とから構成される複合材料であることを提案する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態の定
着装置主要部を示すもので、(a)は断面図、(b)は
側面図である。この図に示す定着装置は、定着ローラ
(加熱ローラ)1,加圧ローラ2及び誘導コイル部3を
有している。
【0011】定着ローラ1の芯金部は、鉄,磁性ステン
レス等の良磁性体金属による第一の芯金部材11と、そ
の内側のアルミ,銅などの非磁性体良熱伝導性金属によ
る第二の芯金部材12との複合材料で構成されている。
第一芯金部材11の外周には耐熱性に優れたフッ素樹脂
やシリコンゴムで数十ミクロン〜1mm程度の厚さの離
型層13が形成されている。
【0012】その定着ローラ1の側面(外部)に1〜5
mm程度のギャップをもって誘導コイル部3が配置され
ている。誘導コイル部3と定着ローラ1のギャップは、
その両端とも均一になるように設けられている。誘導コ
イル部3は、フェライト,積層珪素鋼板等の強磁性体か
らなるコア31、一般に耐熱絶縁性に優れる樹脂で形成
されたボビン32及びボビン32上に一般的にはマグネ
ットワイヤで巻かれた誘導コイル33とで構成されてい
る。
【0013】加圧ローラ2は、アルミ,銅,非磁性ステ
ンレス等の非磁性金属の芯金部材21と、その外周に設
けられた表面離型性及び耐熱性に優れるシリコンゴムの
1〜5mm程度の厚さの離型層22とで構成されてい
る。
【0014】定着ローラ1は図示矢印の如く図中時計回
りに回転駆動され、加圧ローラ2は定着ローラ1に従動
回転する。転写紙(図示せず)は図の右方から両ローラ
間に導入され、定着ローラ1と加圧ローラ2の圧接ニッ
プに挟持搬送され、転写紙上の未定着トナーが定着され
る。そして、図の左方に送られ、図示しない排紙ユニッ
トへと搬送される。通常、転写紙上の未定着トナーは、
定着ローラ1と加圧ローラ2から構成されるニップに挟
まれて定着ローラ1の熱で溶かされて転写紙に融着す
る。
【0015】ところで、その内部にフェライト,積層珪
素鋼板等の強磁性体からなるコア31を有する誘導コイ
ル33は、定着装置の外部に配置された電源供給用イン
バータ(図示せず)に接続され、高周波電流を通ずるこ
とができるようになっている。この高周波電流により高
周波磁束を発生させ、発生した磁束はコア31→誘導コ
イル33側面の空間→定着ローラ1との近接部空間→定
着ローラ芯金部材11→定着ローラ1との近接部空間→
コア31のループを形成する。この時の定着ローラ芯金
部材11を通過する磁束が第一芯金部材11内部に渦
(うず)電流を発生させ、渦電流損による発熱で定着ロ
ーラ1の誘導コイル部3に近接する部分を加熱する。
【0016】定着ローラ1の第一芯金部材11の発熱は
誘導コイル33に近い部分ほど多く、離れるほど少なく
なる。しかし、定着ローラ1の芯金部は第一芯金部材1
1と第二芯金部材12との複合材料で構成されており、
一般的に誘導加熱に使用される周波数(数十KHz)に
おいては鉄・磁性ステンレス等の良磁性体金属でないと
発熱はしない。そこで、第二芯金部材12をアルミ・銅
などの非磁性体良熱伝導性金属で構成することにより熱
伝導性を良くし、定着ローラ1の周方向における温度ム
ラを改善するようにしている。また、この構成は、定着
ローラ1の両端部と中央部間すなわち軸方向の温度ムラ
改善にも有効である。
【0017】誘導コイル部3と定着ローラ1との近接部
の距離は誘導加熱上は近い程よいが、誘導コイル33へ
の定着温度の影響や安全性を考慮すると2〜4mm程度
が適切である。定着可能立ち上がり時間や製品のコピー
・プリント等のスピードや、定着ローラの径や構造にも
よるが、第一芯金部材11と第二芯金部材12の厚み
は、それぞれ0.5〜10mmの範囲のうちから定着部
に要求される仕様によって決めれば良いものである。具
体的には、立ち上がり時間を早くするためには全体の熱
容量(質量に比例する)を低減する必要があり、第一芯
金部材11及び第二芯金部材12とも薄肉にすればよ
い。温度制度(幅)を要求される場合は第二芯金部材1
2を厚肉にすることにより対応できる。また、高速(単
位時間あたりの定着枚数が多いこと)を要求される場合
は第一芯金部材11及び第二芯金部材12とも厚肉にす
ればよい。そしてこれらを組み合わせて設計することに
より、製品にマッチした誘導加熱型定着装置を提供する
ことができる。
【0018】本実施形態においては、誘導コイル部3を
定着ローラ1の外部に配置することで、誘導コイル33
の雰囲気温度は定着装置の雰囲気温度(一般的には室温
プラス10〜20℃程度)となり、室温を20℃とした
場合、誘導コイル33の雰囲気温度は室温プラス20℃
としても40℃である。この状況下で誘導コイル33に
高周波電流を流したときのコイルの損失(銅損)による
発熱が加わって、コイルの温度が50deg上昇したと
しても、最高到達温度は40℃+50deg=90℃と
なり、一般的に巻線用に多用される絶縁階級A種及びB
種等の汎用性の高いマグネットワイヤの使用を可能とす
ることができる。
【0019】なお、誘導コイル部3を定着ローラ1の外
部に配置した場合でも定着ローラ1の発熱の影響を受け
ることは受けるが、その直接的な発熱の影響は誘導コイ
ル部3の一部分にとどまり、しかも、定着ローラ内部の
密封空間ではないのでさほど大きな影響(雰囲気温度の
上昇)はない。
【0020】図2に、本実施形態における誘導コイルの
温度を従来例と比較したグラフを示す。この図に示すよ
うに、本実施形態の定着装置において、定着ローラ1の
表面温度を180℃に制御した場合。その制御温度に定
着ローラを加熱するために通電を開始した後、誘導コイ
ルの雰囲気温度は約40℃に上昇し、このとき誘導コイ
ル33の温度は約80℃程度である。一方、従来例で
は、通電開始後、誘導コイルの雰囲気温度は200℃近
くまで上昇し、誘導コイルの温度は240℃程度まで上
昇してしまう。本実施形態の定着装置において誘導コイ
ルの雰囲気及び誘導コイル自身の温度が低いレベルに保
たれ、従来例と温度差が大きい(従来例のような高温に
達しない)ことは一目瞭然である。
【0021】なお、定着ローラ1が発熱したときの表面
温度が誘導コイル33へ及ぼす影響を小さくするため
に、定着ローラ1と誘導コイル部3との間に断熱絶縁処
理部材(図示せず)を配置することもできる。断熱絶縁
処理部材としては、極小シリカ微粒子を多孔質構造とし
た断熱材等をシートや成型品等としたものが適してい
る。極小シリカ微粒子を多孔質構造とした断熱材の場合
の熱伝導度は静止空気の熱伝導度より小さく、断熱性能
に優れたものである。このような断熱絶縁処理部材を定
着ローラ1と誘導コイル部3間に配置することにより、
誘導コイル部3の定着ローラ1からの距離に関係なく、
誘導コイル33全体がほぼ同じ温度上昇となり、コイル
としての信頼性が向上する。
【0022】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図3は、本発明の第2実施形態の定着装置主要
部を示す断面図である。この図に示す定着装置は、誘導
コイル部3が加圧ローラ2の内部に配置されている。誘
導コイル部3の配置場所が異なっている以外の定着ロー
ラ1、加圧ローラ2及び誘導コイル部3の構成は図1に
示す前記実施形態と同様である。また、定着装置の動作
についても図1に示す前記実施形態と同様である。
【0023】本実施形態においては、誘導コイル部3と
定着ローラ1との間に加圧ローラ2が介在することにな
るので、定着ローラ1からの直接的な熱の影響を避ける
ことができ、誘導コイル部3全体の温度を低減させるこ
とが可能となる。それに加えて、加圧ローラ2の内部に
誘導コイル部3を配置したことにより省スペース化を計
ることができ、誘導加熱型定着装置をコンパクトに構成
することができる。
【0024】なお、必要に応じて断熱絶縁処理部材を設
けることもできるが、その場合、加圧ローラ2の内部が
密封状態に近い場合には誘導コイル部3の全体を覆う構
造とする必要がある。定着ローラ1と誘導コイル部3の
間に断熱絶縁処理部材を設けてやれば、さらに誘導コイ
ル部3の温度低減を計ることができ、信頼性・安全性を
向上させることができる。また、加圧ローラ2の芯金部
材21は非磁性体の金属であり、誘導加熱への直接的影
響はなく、(定着ローラ1と誘導コイル部3間に)加圧
ローラ2を介在させることによる誘導コイル部3と定着
ローラ1との距離による影響(誘導加熱に対する影響)
を考慮すればよい。
【0025】次に本発明の第3の実施形態について説明
する。図4は、本発明の第3実施形態の定着装置主要部
を示す断面図である。この図に示す定着装置は、誘導コ
イル部103の構造が異なっていること以外の構成は図
1に示す前記実施形態と同様であるので、異なる部分を
中心に説明する。なお、定着ローラ1及び加圧ローラ2
の構成は図1に示す前記実施形態と同様である。
【0026】誘導コイル部103はコア131と誘導コ
イル133から構成される。コア131の断面形状は
「T」の字を横に倒したような形をしているが、コア1
31を図の左右方向から見た場合には2段円柱となって
いる。すなわち、「T」の頭の部分131aが径の大き
な円柱で、「T」の縦棒部分131bが径の小さな円柱
である。この径の小さな円柱部131bの周りに、誘導
コイル133が巻回されている。
【0027】この誘導コイル部103に高周波電流が流
されて発生する磁束は、大径部分131a→定着ローラ
1との近接部空間→定着ローラ芯金部材11→定着ロー
ラ1との近接部空間→小径部分131b→大径部分13
1aのループを形成する。このような構成とすること
で、誘導コイル部103と定着ローラ1との結合が良
く、発生した磁束を定着ローラ1側に効率よく伝えるこ
とができ、全体の加熱効率を高くすることが可能とな
る。
【0028】ここで、誘導コイル部103と定着ローラ
1との結合が良いとは、本実施形態の場合、誘導コイル
部103で発生する磁束は図4において左右方向(水平
方向)の向きで発生し、定着ローラ1に向かうように磁
束が発生するので、定着ローラ1を誘導加熱させる効率
が良いということである。これに対し、図1の前記実施
形態では、誘導コイル部3で発生する磁束は図1(b)
の左右方向(水平方向)の向きで発生し、定着ローラ1
に向かう方向ではないので、本実施形態の構成のほうが
加熱効率が高くなるものである。
【0029】また、本実施形態では、定着ローラ1の表
面と誘導コイル133との間にコア131の大径部13
1aが介在することになるので、定着ローラ1の表面温
度の誘導コイル133への影響が小さくなり、定着ロー
ラ1と誘導コイル部103間に断熱絶縁処理部材を配す
ることなく、誘導コイル133の温度及び誘導コイル部
103の雰囲気温度ともに低く抑えることができる。
【0030】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。図5は、本発明の第4実施形態の定着装置主要
部を示す断面図である。この図に示す定着装置は、誘導
コイル部103の配置場所が異なっていること以外の構
成は図4に示す前記実施形態と同様であるので、異なる
部分を中心に説明する。なお、誘導コイル部103の構
成自体は図4に示す前記実施形態と同様である。また、
定着ローラ1及び加圧ローラ2の構成は図1,3,4に
示す前記各実施形態と同様である。
【0031】本実施形態では、誘導コイル部103を加
圧ローラ2の内部に配設している。誘導コイル部103
の構成は図4に示す実施形態と同じであり、発生する磁
束はコア131の大径部分131a→定着ローラ1との
近接部空間→定着ローラ芯金部材11→定着ローラ1と
の近接部空間→小径部分131b→大径部分131aの
ループを形成し、発生した磁束を定着ローラ1側に効率
よく伝えることができ、加熱に対する全体の効率を高く
することが可能となる。
【0032】また、定着ローラ1の表面と誘導コイル1
33との間に加圧ローラ2が介在することになり、定着
ローラ1の表面温度の影響を少なくして、誘導コイル1
33の温度及び誘導コイル部103の雰囲気温度ともに
更に低く抑えることができる。そして、誘導コイル部1
03を加圧ローラ2の内部に配置することにより省スペ
ース化を達成でき、コンパクトな誘導加熱方式の定着装
置を構成することが可能となる。
【0033】なお、上述の第3及び第4実施形態におい
ても、第1、第2実施形態と同様に、誘導コイル部10
3と定着ローラ1との間に断熱絶縁処理部材を配するこ
とが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の誘導加熱
型定着装置によれば、誘導コイル部を定着ローラの外部
に配置することにより、誘導コイルの温度上昇を抑える
ことができ、信頼性・安全性を向上させた誘導加熱型定
着装置を安価に提供することができる。
【0035】誘導コイル部を加圧ローラの内部に配設す
ることにより、定着ローラからの直接的な熱の影響を避
けることができ、誘導コイル部全体の温度上昇を抑える
ことができる。また、定着装置の小型化を図ることがで
きる。
【0036】加圧ローラの芯金部材を非磁性体金属とす
ることにより、誘導コイル部からの磁束で加圧ローラが
発熱することがない。誘導コイル部の誘導コイルが定着
ローラの軸方向に沿って巻回されることにより、誘導コ
イル部が発生する磁束が定着ローラに垂直な方向とな
り、誘導コイル部と定着ローラとの結合が良くなり、加
熱効率を向上することができる。
【0037】誘導コイル部のコアにおける定着ローラ近
接部の大きさをコイル巻回部より大きくすることによ
り、定着ローラ表面温度の誘導コイルへの影響を小さく
し、誘導コイルの温度上昇を抑えることができる。
【0038】誘導コイル部に断熱絶縁処理部材を設ける
ことにより、誘導コイル部の定着ローラからの距離に関
係なく、誘導コイル全体がほぼ同じ温度上昇となり、コ
イルとしての信頼性を向上させることができる。
【0039】定着ローラの芯金部材を良磁性体金属の第
一芯金部材とその内側に配置される非磁性体良熱伝導性
金属の第二芯金部材からなる複合材料で構成することに
より、製品として要求される定着装置の立ち上がり時間
・温度精度・定着速度(単位時間あたりの定着枚数)に
応じた誘導加熱型定着装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の定着装置主要部を示すも
ので、(a)は断面図、(b)は側面図である。
【図2】本実施形態における誘導コイルの温度を従来例
と比較したグラフである。
【図3】本発明の第2実施形態の定着装置主要部を示す
断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態の定着装置主要部を示す
断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態の定着装置主要部を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ 2 加圧ローラ 3,103 誘導コイル部 11 第1芯金部材 12 第2芯金部材 21 加圧ローラ芯金部材 31,131 コア 32 ボビン 33,133 誘導コイル 131a 定着ローラ近接部 131b 誘導コイル巻回部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着ローラと加圧ローラとを有し、前記
    定着ローラが誘導加熱方式の発熱ローラであるである誘
    導加熱型定着装置において、 誘導磁束を発生させるためのコア及び誘導コイルを有す
    る誘導コイル部を前記定着ローラの外部に配設したこと
    を特徴とする誘導加熱型定着装置。
  2. 【請求項2】 前記誘導コイル部を前記加圧ローラの内
    部に配設したことを特徴とする、請求項1に記載の誘導
    加熱型定着装置。
  3. 【請求項3】 前記加圧ローラの芯金部材は、非磁性体
    金属からなることを特徴とする、請求項2に記載の誘導
    加熱型定着装置。
  4. 【請求項4】 前記誘導コイル部は前記誘導コイルが前
    記定着ローラの軸方向に沿って巻回されることを特徴と
    する、請求項1に記載の誘導加熱型定着装置。
  5. 【請求項5】 前記誘導コイルが巻回される前記コア
    は、誘導コイル巻回部よりも大きな定着ローラ近接部を
    有することをことを特徴とする、請求項4に記載の誘導
    加熱型定着装置。
  6. 【請求項6】 前記誘導コイル部は断熱・絶縁処理部材
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の誘導加熱
    型定着装置。
  7. 【請求項7】 前記定着ローラの芯金部材は、良磁性体
    金属からなる第1の芯金部材と、該第1芯金部材の内周
    側に配置され非磁性体良熱伝導性金属からなる第2の芯
    金部材とから構成される複合材料であることを特徴とす
    る、請求項1に記載の誘導加熱型定着装置。
JP25389297A 1997-09-18 1997-09-18 誘導加熱型定着装置 Pending JPH1195584A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001242732A (ja) * 1999-12-22 2001-09-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 定着装置
JP2001319764A (ja) * 2000-05-11 2001-11-16 Canon Inc 加熱装置及び画像形成装置
JP2002056961A (ja) * 2000-08-11 2002-02-22 Canon Inc 加熱装置および画像形成装置
JP2010108005A (ja) * 1999-10-26 2010-05-13 Panasonic Corp 画像形成装置

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