JPH1194954A - 多機能型携帯時計 - Google Patents

多機能型携帯時計

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Publication number
JPH1194954A
JPH1194954A JP9273491A JP27349197A JPH1194954A JP H1194954 A JPH1194954 A JP H1194954A JP 9273491 A JP9273491 A JP 9273491A JP 27349197 A JP27349197 A JP 27349197A JP H1194954 A JPH1194954 A JP H1194954A
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JP
Japan
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watch
timepiece
back plate
case
watch case
Prior art date
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Pending
Application number
JP9273491A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Hideyama
恒雄 日出山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAN ALPHA KK
Original Assignee
SAN ALPHA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多機能型の携帯時計として、時計部分の大幅改
変の抑制・製作易度・外観上の体裁・低コストなどを満
足させるもの、しかも、より多くの機能を備えたものを
提供する。 【解決手段】携帯時計(時計部分)については、時計駆
動機構21が時計ケース11に内蔵されていたり、時刻
指示機構31が時計ケース11の表側に面して時計ケー
ス11に組み付けられていたり、時刻指示機構31の表
面を覆うための透明な表面保護板41が時計ケース11
の表側に組み付けられていたりする。このような携帯時
計に付される裏板51は、時計ケース11の裏蓋12側
に被せて時計ケース11の裏面を覆うためのものであっ
て周囲にフレーム52を有するものである。それで裏板
51のフレーム外周部と時計ケース11の外周部とにわ
たって設けられたヒンジHを介して裏板51が時計ケー
ス11に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯時計を主体にし
てこれと他の物品とを合体するための複合化の技術分野
に属する。より詳しくは、レンズ・装飾品などを携帯時
計と複合一体化して実用上の利便性や商品価値を高める
ようにした多機能型の携帯時計に関する。
【0002】
【従来の技術】生活の必需品である携帯時計と老眼者の
必具である老眼鏡とが組み合わされた複合商品として、
ルーペ付きの携帯時計がすでに提供されている。ちなな
みこれらの技術については、第3030481号・第3
015254号・第3015254号・第303355
5号などの各登録実用新案公報に開示されている。
【0003】これら公知例のルーペ付き携帯時計におい
て強調されている実用上の利便性はつぎのようなもので
ある。時計に組み合わされたルーペを介して微小物を
拡大視することができる。このように時計機能と拡大鏡
機能とを一具で兼備したものの場合は、ルーペが老眼鏡
の代用になるので利便性が高まる。時計の表面側がル
ーペで覆われている。すなわち時計の表面側が表面保護
板とルーペとで二重に覆われるのでこの部分の機械的特
性が高まり、時計の枢要な機構を外部の衝撃から十分に
防護することができる。ルーペを時計の表面側に被せ
ているので時計本来の使用がルーペにより妨げられるこ
とがない。ルーペの周囲にフレームが取り付けられて
いるので、これを利用してルーペを簡単に時計の所定部
に組み付けることができる。フレームがこれの一側部
に支点用突起を有する場合には、連結ピンを介して支点
用突起を一対の支持片(時計ケースの一部分)に簡易に
ピン止めすることができる。フレームがこれの他側部
に突片を有する場合には、フレームの突片側を時計ケー
スの一部に強く接触させて透明保護板上のルーペを閉じ
状態に保持したり、該突片を利用してルーペを使用可能
な状態にまで起こしたりすることができる。したがって
ルーペを使用したり収納したりするときにこれが取り扱
いやすい。懐中時計においてルーペのフレームが時計
スタンドをも兼ねる場合には、かかる時計を置時計や目
覚まし時計としても利用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した公知例のルー
ペ付き携帯時計は、ルーペを携帯時計の表面に被せてこ
れらを一体化したものである。こうした場合の時計は、
時計ケースの表面側が異常に膨らむために体裁が損なわ
れる。それよりも好ましくないのは、時計表面を斜め方
向からみたときにルーペの屈折と表面保護板の屈折とが
重なることである。これが原因で、特定の方向から時刻
を読みとるということが困難になる。その対策として、
時間針・分針・秒針などを文字盤上から大きく浮き上が
らせないようにしたり、表面保護板やルーペを膨らみの
少ないないものにしたりすることが考えられる。しか
し、これを実現するためには時計のデザインその他を大
幅に改変しなければならない。すなわちこれは、時計に
とって本来無用なルーペのために設計・仕様上の犠牲を
強いられるということである。それに扁平な表面保護板
は、膨らみのある表面保護板に比べて強度的に劣る。し
たがってルーペを開放したときのように、表面保護板の
みで時計表面部を保護するというときの保護機能が低下
してしまう。
【0005】上記を参照して明らかなように、携帯時計
と他物品との複合化に際しては時計の要部を大幅に改変
しないことが望ましい。それで大幅改変なしにこの種の
複合化をはかるというのであれば、多機能型携帯時計の
製作易度・外観上の体裁・低コストなどを満足させるこ
とができる。これに加え、複合の対象をできるだけ多く
した場合には、より多くの機能をもった複合商品も得ら
れるようになる。
【0006】[発明の目的]本発明はこのような技術的
課題を解決するためになされたものである。したがって
本発明の目的は、多機能型の携帯時計として、時計部分
の大幅改変の抑制・製作易度・外観上の体裁・低コスト
などを満足させるもの、しかも、より多くの機能を備え
たものを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
された多機能型携帯時計は、所期の目的を達成するため
に下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項1
記載の多機能型携帯時計は、時計駆動機構が時計ケース
に内蔵されていたり、時刻指示機構が時計ケースの表側
に面して時計ケースに組み付けられていたり、時刻指示
機構の表面を覆うための透明な表面保護板が時計ケース
の表側に組み付けられていたりする携帯時計において、
時計ケースの裏蓋側に被せて時計ケースの裏面を覆うた
めの裏板と、裏板を時計ケースの裏面に対して開閉自在
に装着するためのヒンジとを備えており、裏板の外周部
と時計ケースの外周部とにわたって設けられたヒンジを
介して裏板が時計ケースに連結されていることを特徴と
する。
【0008】本発明の請求項2に記載された多機能型携
帯時計は、所期の目的を達成するために下記の課題解決
手段を特徴とする。すなわち請求項2記載の多機能型携
帯時計は、時計駆動機構が時計ケースに内蔵されていた
り、時刻指示機構が時計ケースの表側に面して時計ケー
スに組み付けられていたり、時刻指示機構の表面を覆う
ための透明な表面保護板が時計ケースの表側に組み付け
られていたりする携帯時計において、時計ケースの裏蓋
側に被せて時計ケースの裏面を覆うためのものであって
周囲にフレームを有する裏板と、フレーム付き裏板を時
計ケースの裏面に対して開閉自在に装着するためのヒン
ジとを備えており、裏板のフレーム外周部と時計ケース
の外周部とにわたって設けられたヒンジを介して裏板が
時計ケースに連結されていることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に記載された多機能型携
帯時計は、請求項1または2記載のものにおいて、裏板
が透明体・不透明体のいずれかからなるというものであ
る。
【0010】本発明の請求項4に記載された多機能型携
帯時計は、請求項1または2記載のものにおいて、裏板
がルーペ用のレンズからなるというものである。
【0011】[作用]本発明に係る多機能型携帯時計に
は、裏板またはフレーム付き裏板が時計ケースの裏面に
備わっている。このような時計は、時計ケース裏面と裏
板との間に写真その他を挟み込んで保持することができ
るからロケットになる。裏板が透明体(透明材料)から
なる場合のロケットは内容物を透視させるタイプにな
り、裏板が不透明体(不透明材料)からなる場合のロケ
ットは内容物を隠すタイプになる。かかる時計において
裏板が装飾されたものであると、これはペンダントやブ
ローチになる。時計ケースの裏面に装飾模様が施されて
いて裏板が透明体からなる場合も、これがペンダントや
ブローチになる。裏板がルーペ用レンズからなる場合
は、これを時計ケースの裏面から開いて用いることによ
り、小さな文字や絵を拡大して読みとることができる。
もちろん裏板がルーペ用レンズからなる場合も、ロケッ
ト・ペンダント・ブローチなどになる。それに裏板また
は裏板のフレームが時計のスタンドをも兼ねから、これ
を利用して携帯時計を机上や枕元に立てることができ
る。したがって、携帯時計が置時計や目覚まし時計にも
なる。
【0012】本発明に係る多機能型携帯時計は、ロケッ
ト・ペンダント・ブローチ・ルーペなど多物品の機能が
時計ケースの表裏面に備わったリバーシブル型のもので
ある。そして置時計や目覚まし時計として使用するとき
には、裏板または裏板のフレームが時計スタンドにな
る。かかる複合化(多機能化)は、ヒンジを介して時計
ケースの裏面に装着された裏板またはフレーム付き裏板
に依存するものであるから、時計ケースの表面に全く影
響を与えない。したがって、時計ケースの表面側が異常
に膨らむという体裁不良・表面斜め方向からの時刻読み
りが困難になるという不具合・これらを解消するために
時計表面側のデザイン等を大幅に改変するという設計変
更・表面保護板の扁平化にともなうこれの強度低下など
を回避することができる。すなわちこれは、通常の時計
が既得している特徴をそのまま残せるということであ
る。それに時計ケースの裏面は、格別の付属物がない単
純な面状であるから、ここにフレーム付き裏板を被せて
ヒンジで止めるということも簡易に行える。ということ
は、既成の時計にフレーム付き裏板を取り付けて多機能
型携帯時計を製作するときの難度がこれで緩和されると
いうことであり、これが製品のコストを低下させること
にも貢献する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る多機能型携帯時計と
して図1〜図6に例示された実施形態をはじめに説明す
る。
【0014】図1〜図6に例示された多機能型携帯時計
において、時計部分(懐中時計)は、時計ケース11・
駆動機構21・時刻指示機構31・アラーム機構(図示
せず)・透明保護板41などを有するものである。これ
らの時計構成要素はいずれも公知であったり周知であっ
たりする。それで時刻指示機構31としては、以下に述
べるアナログ式が採用されているが、これ以外にデジタ
ル式のもの(公知・周知)が採用されることもある。ま
た駆動機構21としても、以下に述べる機械力利用
(例:ゼンマイ利用)のほか、電池を利用した電動式の
もの(公知・周知)が採用されることがある。
【0015】図1〜図6を参照して、時計ケース11は
裏蓋12を備えた時計側13からなる。時計側13の上
部外周面には***部14が一体形成されている。それで
図3に明示されているように、***部14には、時計ケ
ース11の外部から内部に向けて竜頭22付きピン軸2
3を挿入するための挿入孔15が開けられている。図1
・図3・図4を参照して明らかなように、時計側13の
下部外周面には、一対の支持片16・17と先端面(下
端面)の開放された縦穴18とを有する取付部19が一
体形成されている。逆U字形をなす連結環20は、これ
の両下端部がフックのように内向きに折れ曲がってお
り、これを保持するための***部14の両側面には、連
結環20の両下端部を受け入れるための凹みがある。し
たがって連結環20の場合は、その両下端部を***部両
側面の凹みに嵌め込んでピン止めすることにより、***
部14に取り付けられている。裏蓋12は時計ケース1
1の裏面側に保持されている。このような裏蓋12は、
必要に応じてこれを時計ケース11の裏面から取り外す
ことができる。裏蓋12の表面には絵・写真・図形・模
様・文字・記号などの一つ以上が施されていることもあ
る。これら時計ケース11を構成している各部材は、こ
の種の技術分野で周知のとおり、金属・クラスチック・
セラミックス・サーメット・その他からなる。なお、後
述の説明で明らかになるが、上記取付部19はヒンジH
の一部を構成するものである。
【0016】図3・図4に略示されている駆動機構21
は、竜頭22を付されたピン軸23・ゼンマイ(図示せ
ず)・その他の部材(周知部材)で構成されたものであ
る。図1・図3・図4で明らかなように、駆動機構21
の上には、文字盤32・時間針33・分針34・秒針3
5などを主体にして構成された時刻指示機構31が組み
付けられている。これらの駆動機構21や時刻指示機構
31は時計ケース11に内蔵されている。それで駆動機
構21の竜頭22が時計ケース11外に突出していた
り、時刻指示機構31の文字盤32・時間針33・分針
34・秒針45などが時計ケース11の表側に面してい
たりする。
【0017】図1〜図6において、透明ガラスまたは透
明プラスチックからなる透明保護板41は、時刻指示機
構31の表面を覆うためのものである。これも時計側1
3に組み付けられて時計ケース11の表面部を形成して
いる。
【0018】図1〜図6に例示された裏板51は、周囲
にフレーム52を付されてこれと一体化されているもの
である。裏板51は一例として透明体(透明材料)から
なり、他の一例として不透明体(不透明材料)からな
る。裏板51用の透明体として、ルーペ用のレンズ(無
着色)・ルーペ用の着色レンズ・透明ガラス(無着色)
・着色透明ガラス・透明プラスチック(無着色)・着色
透明プラスチックなどをあげることができる。これらの
うちで、レンズを除く透明体の場合は、装飾用の平面的
模様や凹凸模様が形成されていたり、カットグラスのよ
うな立体模様が付されていたりすることがある。もちろ
んこれら以外の装飾形状および/または装飾模様が透明
体に付されることもある。裏板51用の不透明体とし
て、ガラス・プラスチック・金属・セラミックス・石・
木・これらの複合材などをあげることができる。かかる
不透明体にも、上記透明体の場合と同様に装飾形状およ
び/または装飾模様が付されていたりすることがある。
それで図示例の場合は、裏板51の代表的一例としてル
ーペ用のレンズ(無着色)が採用されている。
【0019】図1〜図6におけるフレーム52も、金属
製・クラスチック製・セラミックス製・サーメット製な
どのいずれかである。フレーム52の材質は時計ケース
11のそれと一致していることが多い。フレーム52の
外周部においては、突片53が「1時」の位置と対応す
る部位にあったり、フレーム内面に対して約90度の角
度で曲がった支点用突起54が「6時」の位置と対応す
る部位にあったりする。図3・図4とくに図4を参照し
て明らかなように、支点用突起54の外周面には閉鎖保
持面(平坦面)55・第一死点面(円弧面)56・狭角
開放保持面(平坦面)57・第二死点面(円弧面)58
・広角開放保持面(平坦面)59などが一連に形成され
ている。フレーム52の内面と閉鎖保持面55とのなす
角度は90度よりもわずかに小さく、フレーム52の内
面と広角開放保持面59とのなす角度は90度である。
したがって、閉鎖保持面55と広角開放保持面59とは
殆ど平行な関係にある。狭角開放保持面57と閉鎖保持
面55との挟角は鈍角であり、狭角開放保持面57と広
角開放保持面59との挟角は鋭角である。そして閉鎖保
持面55と狭角開放保持面57との間に介在している第
一死点面56は小さな幅の円弧面でこれら両面を連続さ
せており、狭角開放保持面57と広角開放保持面59と
の間に介在している第二死点面58は大きな幅の円弧面
でこれら両面を連続させている。このほか、支点用突起
54の軸心部には軸孔60があり、これに支点軸61が
差し込まれるようになっている。なお、上記における支
点用突起54や支点軸61も、後述する説明で明らかな
ようにヒンジHの一部を構成するものである。
【0020】図4において、押込部材71は軸部72と
その軸部先端の板面部73とが一体形成されたものであ
る。押込部材71用のバネ74は圧縮型のコイル巻きス
プリングからなる。バネ74の外径は前記縦穴18の内
径よりも小さい。押込部材71において、軸部72の外
径はバネ74の内径よりも小さく、板面部73の外径は
前記縦穴18の内径よりも大きい。押込部材71は金属
製またはプラスチック製であり、バネ74は主として金
属製である。
【0021】図1〜図6とくに図3・図4から理解でき
るように、フレーム52付き裏板51は下記のごとき手
順で時計側13(時計ケース11)の外周部に取り付け
られる。はじめに、バネ74と押込部材71の軸部72
とが取付部19の縦穴18に嵌め込まれる。つぎに、フ
レーム52が透明保護板41上に被される。ここでフレ
ーム52の突片53が「1時」の位置に向けられたり、
支点用突起54が「6時」の位置に向けられたりするの
で、支点用突起54が両支持片16・17の間に嵌まり
込む。その後、支点軸61が一方の支持片16から支用
突起54の軸孔60、他方の支持片17へと差し込まれ
る。かくて時計ケース11の表側に取り付けられたフレ
ーム52は支点軸61を支点にしてフレーム52が時計
ケース11に組み付けられたとき、これらにわたる既述
のヒンジHの組立も完成する。それでフレーム52は裏
板51と一体で開いたいり閉じたりするようになる。ま
た、バネ74を介して縦穴20から脱出する方向の力を
受けている押込部材71は、その先端側の板面部73で
支点用突起54の周面を常に圧迫するものとなる。
【0022】図1〜図6に例示された多機能型携帯時計
の時計部分は懐中時計からなる。これをそのまま懐中時
計として用いるというときは、周知の用法にしたがえば
よい。この使用態様のようにフレーム52付き裏板51
が時計ケース11の裏面を覆っているときは、押込部材
71の板面部73が図3・図4のように支点用突起54
の閉鎖保持面55をバネ74の力で押し込んでいる。こ
のときの力は裏板51の閉じる方向に作用する。したが
って裏板51の閉鎖状態が保持される。
【0023】多機能型携帯時計を図5のように置時計や
目覚まし時計として用いるときは、時計ケース11の裏
面からフレーム52付き裏板51を開放してこれを机上
や枕元におけばよい。この際の開放操作は、閉鎖状態に
あるフレーム52の突片54に指先を掛け、時計ケース
裏面に対するフレーム52の開き角度を60度程度にす
るだけである。フレーム52が裏板51とともに閉鎖状
態から開放状態に変化する過程では、支点用突起54が
図3・図4において右回りする。すなわち支点用突起5
4は、押込部材71を一時的に縦穴18側へ押し込みな
がら板面部73との接触面を閉鎖保持面55から第一死
点面56→狭角開放保持面57のように変化させる。板
面部73が閉鎖保持面55から第一死点面56に接触し
ている間はバネ74の抵抗を受ける。板面部73が第一
死点面56を越えて狭角開放保持面57と接触するに至
ると反力の方向が逆転する。したがって板面部73と狭
角開放保持面57とが互いに面接触したとき、押込部材
71がバネ74の力を借りて図5の状態を保持する。ち
なみに図5の状態では、ヒンジHの一部が水平面に接し
たときに時計ケース11が後傾するので重心の安定した
ものになる。したがって多機能型携帯時計が容易に転倒
することはない。
【0024】フレーム52を付された裏板51がレンズ
からなる場合は、これを図6のごとくさらに展開し、裏
板51たるレンズを目標物に近接させる。このようにす
ると、目標物に表示されている小さな文字や絵がレンズ
により拡大されるので、これらの表示を容易に判読する
ことができる。この際の展開操作も上記に準ずる。すな
わちフレーム52を図3・図4において右回りさせ、押
込部材71の板面部73に対する支点用突起54の接触
面を閉鎖保持面55→第一死点面56→狭角開放保持面
57→第二支点面58→広角開放保持面59のように変
化させる。この操作において板面部73と広角開放保持
面59とが面接触するまでの間はバネ74の抵抗を受け
るが、これら二つの面59・73が互いに接触したとき
も、押込部材71がバネ74の力を借りて図6の状態を
保持する。したがって図6の状態において、フレーム5
2付き裏板(レンズ)51と時計ケース11とがヒンジ
Hの部分で相対屈曲するということは起こりがたい。
【0025】開放状態にある裏板51を閉鎖するとき
は、フレーム52付き裏板51を図3・図4の左回り方
向へ押し戻す。これでフレーム52付き裏板51は時計
ケース11の裏面側へ倒れ込み、その上に被さる。
【0026】本発明に係る多機能型携帯時計として図7
に例示された実施形態をつぎに説明する。
【0027】図7に例示された多機能型携帯時計の時計
ケース11については、取付部19が時計側13の上部
外周面に形成されていたり、竜頭32が時計側13の側
部外周面より突出していたりする。これに対する裏板5
1のフレーム52においては、突片53がレーム52の
下部外周面より突出していたり、支点用突起54がレー
ム52の上部外周面に設けられていたりする。それで取
付部19と支点用突起54とが支点軸61を介して相対
屈伸自在に枢着されている。そしてこの際、連結環20
もこれらと一緒に支点軸61で枢着されるというもので
ある。このような組立によって完成するヒンジHは、押
込部材71やバネ74などを備えているから既述のもの
と実質的に同じである。図7の多機能型携帯時計におい
て説明を省略した事項は、図1〜図6で述べた内容に準
ずるか、それと実質的に同じものである。
【0028】図7の多機能型携帯時計を置時計や目覚ま
し時計として用いるときは、同図のように、時計ケース
11の裏面からフレーム52付き裏板51を開放してこ
れを机上や枕元におけばよい。この際の開放操作は既述
のそれと変わらない。それでこの場合において、突片5
3の先端がたとえば直線状であるとすると、多機能型携
帯時計が安定した起立状態を呈する。裏板51がレンズ
からなる場合の使用態様、すなわち、これをルーペとし
て使用するときも、図6を参照して述べた要領でフレー
ム52付き裏板51を展開すればよい。もちろんこの場
合も前例と同様、フレーム52付き裏板(レンズ)51
と時計ケース11とがヒンジHの部分で相対屈曲すると
いうことが起こりがたい。
【0029】本発明に係る多機能型携帯時計について
は、つぎのような実施形態もある。その一つは、フレー
ム52のない裏板51が採用されることである。このよ
うなフレームレス裏板51の場合は、裏板51が強度的
に優れた材質のもの(例:金属)である場合に多く採用
される。それでこの例のときには、突片53や支点用突
起54がフレームレス裏板51の外周部に設けられるこ
とになる。他の一つは、ヒンジHの実施形態として支点
用突起54が時計側13(時計ケース11)の外周部に
設けられたり、取付部19が裏板フレーム52の外周部
またはフレームレス裏板51の外周部に設けられたり
し、これらが支点軸61で連結されることである。駆動
機構21が電動式のものからなる場合は、竜頭22がな
くなるが、それに変わる小さな操作ボタンが時計側13
の外周面より突出することがある。多機能型携帯時計の
サイズは、懐中時計を主体にしたものにおいて直径が5
0〜60mm程度であるが、ロケット・ペンダント・ブ
ローチなどとして使用したりするものにおいて直径が2
0〜50mm程度になる。裏板51やフレーム52もこ
れに対応するようなサイズになる。その他、多機能型携
帯時計の外形が楕円形であったり多角形(例:四角形以
上)であっりすることもある。こうした多機能型携帯時
計を携帯したり身につけたりするとき、付属品として、
鎖・ネックレス・止金具・吊金具などが連結環20に繋
がれたり取り付けられたりする。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る多機能型携帯時計は、つぎ
のような効果を有するものである。
【0031】時計のほかに、ルーペ・ロケット・ペンダ
ント・ブローチなどとしても使用することができるか
ら、一物品としてより多くの機能を有するものとなる。
それに時計の使用態様においても、携帯時計・置時計・
目覚まし時計など各種の時計になるから使い勝手がよ
い。したがって付加価値の高い多機能型携帯時計にな
り、これの利便性も高まる。
【0032】裏板またはフレーム付き裏板がヒンジを介
して時計ケースの裏面側に備えられたものである。こう
して時計部分の裏面を利用するものは、時計ケースの表
面に全く影響を与えることがないから、時計部分を改変
する必要が殆どなく、通常の時計が既得している特徴を
そのまま残せる。したがって、時計ケースの表面側が異
常に膨らむという体裁不良・表面斜め方向からの時刻読
みりが困難になるという不具合・これらを解消するため
に時計表面側のデザイン等を大幅に改変するという設計
変更・表面保護板の扁平化にともなうこれの強度低下な
どを回避することができる。
【0033】時計ケースの裏面が付属物のない単純な面
であるため、裏板またはフレーム付き裏板を時計ケース
裏面に被せてこれをヒンジで止めるということが簡易に
行える。したがって既成の時計にフレーム付き裏板を取
り付けて多機能型携帯時計を製作するときの難度が緩和
される。これがまた、製品のコストを低下させることに
もなる。
【0034】裏板またはこれ用のフレームが時計スタン
ドをも兼ねるものであるから、部品数の増加を抑制する
ことができる。したがって部品数の少ない分だけコスト
ダウンをはかることができ、組立加工も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明多機能型携帯時計の一実施形態を例示し
た正面図である。
【図2】図1に例示した多機能型携帯時計の側面図であ
る。
【図3】図1に例示した多機能型携帯時計の拡大縦断面
図である。
【図4】図1に例示した多機能型携帯時計の要部拡大縦
断面図である。
【図5】図1の多機能型携帯時計についてその一使用態
様を示した側面図である。
【図6】図1の多機能型携帯時計について他の一使用態
様を示した側面図である。
【図7】本発明多機能型携帯時計の他の一実施形態をこ
れの使用例と共に示した側面図である。
【符号の説明】
11 時計ケース 12 裏蓋 13 時計側 14 ***部 15 挿入孔 H ヒンジ 16 支持片(ヒンジの一部) 17 支持片(ヒンジの一部) 18 縦穴 19 取付部(ヒンジの一部) 20 連結環 21 時計駆動機構 22 竜頭 23 ピン軸 31 時刻指示機構 32 文字盤 33 時間針 34 分針 35 秒針 41 透明保護板 51 裏板 52 フレーム 53 突片 54 支点用突起(ヒンジの一部) 55 閉鎖保持面 56 第一支点面 57 狭角開放保持面 58 第二支点面 59 広角開放保持面 71 押込部材 72 軸部 73 板面部 74 バネ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時計駆動機構が時計ケースに内蔵されてい
    たり、時刻指示機構が時計ケースの表側に面して時計ケ
    ースに組み付けられていたり、時刻指示機構の表面を覆
    うための透明な表面保護板が時計ケースの表側に組み付
    けられていたりする携帯時計において、時計ケースの裏
    蓋側に被せて時計ケースの裏面を覆うための裏板と、裏
    板を時計ケースの裏面に対して開閉自在に装着するため
    のヒンジとを備えており、裏板の外周部と時計ケースの
    外周部とにわたって設けられたヒンジを介して裏板が時
    計ケースに連結されていることを特徴とする多機能型携
    帯時計。
  2. 【請求項2】時計駆動機構が時計ケースに内蔵されてい
    たり、時刻指示機構が時計ケースの表側に面して時計ケ
    ースに組み付けられていたり、時刻指示機構の表面を覆
    うための透明な表面保護板が時計ケースの表側に組み付
    けられていたりする携帯時計において、時計ケースの裏
    蓋側に被せて時計ケースの裏面を覆うためのものであっ
    て周囲にフレームを有する裏板と、フレーム付き裏板を
    時計ケースの裏面に対して開閉自在に装着するためのヒ
    ンジとを備えており、裏板のフレーム外周部と時計ケー
    スの外周部とにわたって設けられたヒンジを介して裏板
    が時計ケースに連結されていることを特徴とする多機能
    型携帯時計。
  3. 【請求項3】裏板が透明体・不透明体のいずれかからな
    る請求項1または2記載の多機能型携帯時計。
  4. 【請求項4】裏板がルーペ用のレンズからなる請求項1
    または2記載の多機能型携帯時計。
JP9273491A 1997-09-19 1997-09-19 多機能型携帯時計 Pending JPH1194954A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013507607A (ja) * 2009-10-12 2013-03-04 ボベット フルリエ エスアー 複数の構成を備えた時計用ケース
JP7016194B1 (ja) * 2021-07-09 2022-02-04 株式会社バインドテクノ しわ形成具

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JP2013507607A (ja) * 2009-10-12 2013-03-04 ボベット フルリエ エスアー 複数の構成を備えた時計用ケース
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