JPH1194203A - 蒸気製造装置 - Google Patents

蒸気製造装置

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JPH1194203A
JPH1194203A JP9258782A JP25878297A JPH1194203A JP H1194203 A JPH1194203 A JP H1194203A JP 9258782 A JP9258782 A JP 9258782A JP 25878297 A JP25878297 A JP 25878297A JP H1194203 A JPH1194203 A JP H1194203A
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JP
Japan
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liquid
valve
automatic
boiler
section
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Application number
JP9258782A
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English (en)
Inventor
Taizo Kawamura
泰三 川村
Yoshitaka Uchibori
義隆 内堀
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SEDA GIKEN KK
Omron Corp
Original Assignee
SEDA GIKEN KK
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気を発生させるボイラ部内の液体の不純物
の濃縮を簡単に防止できる蒸気製造装置を提供する。 【解決手段】 液体を加熱して蒸気にするボイラ部2
と、前記ボイラ部2の液面を監視する液面検出手段42
と、前記ボイラ部2に液体を供給する給水系統18に設
けられた第1自動開閉弁43と、前記ボイラ部2内の液
体を排出する排水系統19に設けられた第2自動開閉弁
44と、始動又は停止のための操作手段46を有し、前
記液面検出手段42の出力に基づいて前記第1自動開閉
弁43の開閉を制御する制御部4とを具え、前記制御部
4は、停止のための操作手段46bが操作されると、前
記第1自動開閉弁43を閉じるとともに、前記ボイラ部
2内の液体を全部排出するように前記第2自動開閉弁4
4を開くものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品の調理、食品
の解凍、殺菌、洗浄、サウナ等に使用される過熱蒸気の
元になる蒸気、又は化学工業において種々の加熱や処理
に使用される蒸気を発生させるための蒸気製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】蒸気を発生させるために、所定レベルの
液面を保つように液体が導入される管体と、前記管体に
巻回された励磁コイルと、前記励磁コイルにより発生す
る磁界変化により発熱する発熱体とを具えた電磁誘導加
熱式の蒸気発生装置が着目されるようになっている。
【0003】この場合、管体内の水の蒸発に応じて、管
体内に水道水が導入されるため、カルキ等の不純物が管
体内で濃縮されていくことになる。そこで、管体内の液
体の不純物濃度を例えば導電計で測定し、所定濃度に達
すると、管体内の液体を排出し、新たな水道水と入れ換
えるという蒸気製造装置が提案されている(特開平9−
122635号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ただし、導電計等で水
内の不純物濃度を精度良く測定するためには、高価な測
定器が必要になって、濃度計を付加することにより制御
系が複雑になるという問題点があった。
【0005】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、蒸気を発生させるボイラ部内の
液体の不純物の濃縮を簡単に防止できる蒸気製造装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、液体を加熱して蒸気にするボイラ部
と、前記ボイラ部の液面を監視する液面検出手段と、前
記ボイラ部に液体を供給する給水系統に設けられた第1
自動開閉弁と、前記ボイラ部内の液体を排出する排出系
統に設けられた第2自動開閉弁と、始動又は停止のため
の操作手段を有し、前記液面検出手段の出力に基づいて
前記第1自動開閉弁の開閉を制御する制御部とを具え、
前記制御部は、停止のための操作手段が操作されると、
前記第1自動開閉弁を閉じるとともに、前記ボイラ部内
の液体を全部排出するように前記第2自動開閉弁を開く
ことを特徴とする蒸気製造装置である。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記制御部は、始動のための操作手段が操作される
と、前記第2自動開閉弁を閉じるとともに、前記ボイラ
部に所定量の液体を入れるために前記第1自動開閉弁を
開くものである。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
おいて、前記制御部は、前記液面検出手段の出力に基づ
いて前記ボイラ部に補給のための給水を行う前記第1自
動開閉弁の開閉回数を計数し、所定の開閉回数に達する
と、前記第2自動開閉弁を所定時間開きボイラ部に溜ま
った液体を所定量排出するとともに、前記第1自動開閉
弁を開いて排水量に見合った新たな給水を行うものであ
る。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかにおいて、前記ボイラ部は、管体と、前記管体に
巻回された励磁コイルと、前記励磁コイルにより発生す
る磁界変化により発熱するとともに、多数の通路が形成
された導電性材料の発熱体とからなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。図1は本発明の過熱蒸気製造装置
の機器構成図である。
【0011】図1において、蒸気製造装置1は、ボイラ
部2と、過熱部3と、制御部4と、処理部5とからな
り、過熱蒸気発生用に構成されている。なお、過熱部3
は必須ではなく、ボイラ部2に処理部5を接続したもの
であってもよい。
【0012】ボイラ部2は、垂直上向きの管体11内
に、発熱体12を収納し、管体11に励磁コイル13を
巻回したものである。管体11は耐熱性、耐蝕性及び耐
圧性に優れたセラミック等の非磁性材料によりパイプ状
に形成されたものである。管体11内に収納された発熱
体12は、前記励磁コイル13により発生する磁界変化
により発熱する金属等の導電性材料により多数の通路を
形成したものである。即ち、ボイラ部2は電磁誘導加熱
部として構成されている。
【0013】このボイラ部2には、液面制御のための立
ち上げ管体15と、気液分離のためのバイパス管路16
と、管体11と立ち上げ管体15及びバイパス管路16
に対する共通のヘッダ部17とが付設されている。また
ヘッダ部17には、給水系統18と排水系統19とが接
続されている。バイパス管路16は、管体11からの蒸
気を横向きに壁にぶつけて気液分離を行うT字部16a
と、T字部16aで分離された液体をヘッダ部17に戻
す連結部16bと、T字部16aで分離された蒸気を上
向きから横向きに変えるエルボ部16cとからなってい
る。
【0014】過熱部3は、水平横向きの管体31内に、
発熱体32を収納し、管体31に励磁コイル33を巻回
したものである。管体31は耐熱性、耐蝕性及び耐圧性
に優れたセラミック等の非磁性材料によりパイプ状に形
成されたものである。管体31内に収納された発熱体3
2は、前記励磁コイル33により発生する磁界変化によ
り発熱する金属等の導電性材料により多数の通路を形成
したものである。即ち、過熱部3も電磁誘導加熱部とし
て構成されている。また、過熱部3の出口側には、処理
部5が接続されている。図示例の処理部5は過熱蒸気で
食品を調理できるように構成されている。
【0015】制御部4は、過熱部3の出口に配設され
た、温度計41と、立ち上げ管15に配設されたレベル
計(液面検出手段)42と、給水系統18に取り付けら
れた第1電磁開閉弁(第1自動開閉弁)43と、排水系
統19に取り付けられた第2電磁開閉弁(第2自動開閉
弁)44と、コントローラ45とからなっている。また
制御部4には、スタートボタン46aとストップボタン
46bを有する操作ボックス(操作手段)46が付設さ
れている。この制御部4は、レベル計42からの入力に
基づき、第1電磁開閉弁43をオンオフして供給量を調
整し、ボイラ部2の管体11内の液体レベルが所定値に
なるように制御している。
【0016】制御部4は、運転時の液面制御以外に、ス
タートボタン46aが操作されると、排水のための第2
電磁開閉弁44を閉じ、給水のための第1電磁開閉弁4
3を開いて所定の液面レベルとする機能、ストップボタ
ン46bが操作されると、給水のための第1電磁開閉弁
43を閉じ、排水のための第2電磁開閉弁44を開いて
ボイラ部2内の全ての液体を排出する機能、及び、通常
運転時において、ボイラ部2の液体内の不純物が濃縮さ
れないように、第1電磁開閉弁43の所定回数の作動に
よる給水毎に、所定量の液体を排出するため第2電磁開
閉弁44を所定時間開く機能を有している。
【0017】なお、ボイラ部2と過熱部3の励磁コイル
13,33に対する高周波電源装置14,34は、温度
計41からの入力を受けるコントローラ45により、所
定の出力に制御される。また、過熱部3の管体31と発
熱体32を水平な横向きに配設した理由は、過熱部3の
発熱体32の入口側が凝縮水で蓋をされた状態になら
ず、過熱部3における蒸気の通過を確保することによ
り、蒸気製造装置1の立ち上げ時の時間を短縮するため
である。ただし、化学装置などでは、過熱部3は垂直に
配設されることもある。
【0018】つぎに、上述した構造の蒸気製造装置1の
作動を、図1の機器図及び図2のフロー図により説明す
る。
【0019】スタートボタン46aを押すとフローが開
始される(S1)。このとき、ボイラ部2及び過熱部3
はドライの空状態になっているので、給水用電磁開閉弁
43が開いて、ボイラ部2への給水を開始する(S
2)。レベル計42でボイラ部2での所定レベルの液面
が確保されるかどうか判断し(S3)、所定レベルに達
すると(S3,YES)、給水用電磁開閉弁43が閉じ
る(S4)。これにより、ボイラ部2に所定量の液体が
満たされたことになり、ボイラ部2及び過熱部3の電磁
誘導加熱部が始動する(S5)。ボイラ部2は液体に漬
かっているため、直ぐに熱交換で蒸気を発生しはじめ
る。ボイラ部2の蒸気の発生が続くと液面が低下してい
くので、レベル計42が下限になったかどうか判断し
(S6)、下限になると(S6,YES)、給水用電磁
開閉弁43を開く(S7)。給水によりレベルが上昇す
るので、レベル計42が上限になったかどうか判断し
(S8)、上限になると(S8,YES)、給水用電磁
開閉弁43を閉じる(S9)。
【0020】このように、蒸発に伴う液体の補給のため
の給水用電磁開閉弁43の開閉動作の回数nを計数する
(S10)。開閉の回数nが例えば5回のnmax に達し
たかどうか判断する(S11)。所定のnmax に達する
と(S11,YES)、排水用電磁開閉弁44を所定時
間開き、ボイラ部2に溜まった液体を所定量排出すると
ともに、開閉の回数nをゼロにクリアする(S12)。
このとき、給水用電磁開閉弁43が作動し、排水用電磁
開閉弁44による排水量に見合った給水が行われる。ス
トップボタン46bが操作されない限り(S13,N
O)、蒸発に見合った給水と、給水回数に応じた所定量
の排水を繰り返す(S6〜S12)。ストップボタン4
6bが操作されると(S13,YES)、ボイラ部2及
び過熱部3の電磁誘導加熱部が停止され(S14)、給
水用電磁開閉弁43が閉じるとともに、排水用電磁開閉
弁44が開き、ボイラ部2内の液体の全部が排出される
(S15)。
【0021】図3及び図4は、他の蒸気製造装置を示
す。図3の蒸気製造装置101の過熱部103は、図1
の過熱部3と同じである。ただし、ボイラ部102は、
蒸発缶111をバーナの炎112で加熱して蒸気を発生
させるタイプになっている。蒸発缶111に対して、レ
ベル計LCと給水用電磁開閉弁SV1と排水用電磁開閉
弁SV2が接続される構成は図1と同様である。図4の
蒸気製造装置201は過熱部がなく、ボイラ部202だ
けになっている。このボイラ部202は、蒸発缶211
内に電気抵抗式加熱のシーズヒータ212を配設するタ
イプになっている。蒸発管211に対して、レベル計L
Cと給水用電磁開閉弁SV1と排水用電磁開閉弁SV2
が接続される構成は図1と同様である。このような、蒸
発缶111,211のタイプにあっては、容量が比較的
小さいコンパクトタイプの場合、排水及び給水に時間が
かからず、運転しないときには、蒸発缶111,211
を空にしておくことができる。
【0022】伝熱面積が大きくなるように多層積層構造
体で発熱体を構成すると、ボイラ部における液体の容量
が極端に少なくなり、排水及び給水が数十秒で終わり、
運転しないとき空にしても支障を生じることがない。こ
のような発熱体の構造を図5及び図6により説明する。
なお、発熱体の構造は、大きさが異なるものの、ボイラ
部2及び過熱部3で同じ形態のものを用いることが好ま
しい。
【0023】図5の如くジグザグの山型に折り曲げられ
た第1金属板531と平たい第2金属板532とを交互
に積層し、全体として円筒状の積層体に形成したもので
ある。この第1金属板531や第2金属板532の材質
としては、SUS447J1の如きマルテンサイト系ス
テンレスが用いられる。
【0024】図6に示されるように、第1金属板531
の山(又は谷)533は中心軸534に対して角度αだ
け傾くように配設され、第2金属板532を挟んで隣り
合う第1金属板531の山(又は谷)533は交差する
ように配設されている。そして、隣り合う第1金属板5
31における山(又は谷)533の交差点において、第
1金属板531と第2金属板532がスポット溶接で溶
着され、電気的に導通可能に接合されている。
【0025】結局、手前側の第1金属板531と第2金
属板532との間には、角度αだけ傾いた第1小流路5
35が形成され、第2金属板532と奥側の第1金属板
531との間には、角度−αだけ傾いた第2小流路53
6が形成され、この第1小流路535と第2小流路53
6は角度2×αで交差している。また、第1金属板53
1や第2金属板532の表面には、流体の乱流を生じさ
せるための第3小流路としての孔537が設けられてい
る。さらに、第1金属板531や第2金属板532の表
面は平滑ではなく、梨地加工又はエンボス加工によって
微小な凹凸538が施されている。この凹凸538は山
(又は谷)533の高さに比較して無視できる程度に小
さい。
【0026】励磁コイル13,33に高周波電流を流し
て、発熱体12,32に高周波磁界を作用させると、第
1金属板531と第2金属板532の全体に渦電流が生
じ、発熱体12,32が発熱する。このときの温度分布
は、第1金属板531と第2金属板532の長手方向に
延びた目玉型となり、周辺部より中心部の方が発熱し、
中央部を流れようとする流体(液体又は蒸気)の加熱に
有利になっている。
【0027】また、図6のように、発熱体12,32内
には交差する第1小流路535と第2小流路536が形
成され、周辺と中央との拡散が行われ、加えて第3小通
路を形成する孔537の存在によって、第1小流路53
5と第2小流路536間の厚み方向の拡散も行われる。
したがって、これらの小流路535,536,537に
よって発熱体12,32の全体にわたる流体(液体又は
蒸気)のマクロ的な分散、放散、揮散が生じる。加え
て、表面の微小な凹凸538によってミクロ的な拡散、
放散、揮散も生じる。その結果、発熱体12,32を通
過する流体(液体又は蒸気)は略均一な流れになって、
第1金属板531及び第2金属板532と流体との均一
な接触機会が得られる。その結果液体又は蒸気の均一な
加熱が確保される。
【0028】ところで、金属板531,532の厚みが
30ミクロン以上1mm以下であり、高周波電流発生器
による高周波電流の周波数が15〜150KHzの範囲
にあるものが好ましい。金属板の厚みが30ミクロン以
上1mm以下であると、電力が入り易く、又伝熱面積を
大きくとるための波形等の加工による小流路の確保が容
易になる。また、使用する周波数が15KHz〜150
KHzの範囲であると、励磁コイルの銅損や、スイッチ
ング素子の損失を防止できる。特に、損失が少ない周波
数帯としては、20〜70KHzである。また、発熱体
12,32の1立方センチメートル当たりの伝熱面積
が、2.5平方センチメートル以上であるものが好まし
い。発熱体12,32の1立方センチメートル当たりの
表面積が2.5平方センチメートル以上、より好ましく
は5平方センチメートル以上になるように金属板を積層
すると、熱交換の効率を上げることができる。また、発
熱体8の表面積1平方センチメートル当たりで加熱すべ
き流体量が、0.4立方センチメートル以下であるもの
が好ましい。発熱体12,32の表面積1平方センチメ
ートル当たりの流体量を0.4立方センチメートル以
下、より好ましくは0.1立方センチメートル以下にす
ると、流体に対する伝熱の急速応答性が得られる。
【0029】上述した構造の発熱体による加熱において
は、電気エネルギーから熱エネルギーへの変換効率が9
2%と極めて高いことが確認されている。例えば、10
0mm径、長さ200mm、表面積2.2〜6.2m2
の発熱体12,32を用いた場合、流体の膜厚(1cm
3 当たりの水膜量)が0.5〜0.2mmと極めて薄膜
状であり、発熱体12,32を構成する金属板531、
532も薄いため、温度差も極めて小さく、熱伝達を素
早く促進できる。したがって、過熱部3がコンパクトで
あっても、大量の過熱蒸気を発生させることが可能にな
る。
【0030】図7乃至図10は、電磁誘導加熱部に用い
られる他の発熱体を示す。図5及び図6の発熱体は加熱
効率に優れるが、これに限られるものではない。図7の
ように、金属板をクロスさせて断面が格子状となった筒
体の発熱体501であっても、電磁誘導加熱が可能で、
ボイラ部の液体量が少なくなる。図8のように、一枚の
金属板を相互間に隙間を有する程度のコイル状に巻いた
発熱体502であっても、電磁誘導加熱が可能で、ボイ
ラ部の液体量が少なくなる。図9のように、金属たわし
を詰めた発熱体503であっても、電磁誘導加熱が可能
で、ボイラ部の液体量が少なくなる。更に図10のよう
に、導電性セラミックの筒体の軸方向に多数の貫通穴を
開口させた発熱体504であっても、電磁誘導加熱が可
能で、ボイラ部の液体量が少なくなる。
【0031】なお、励磁コイル13,33は、リッツ線
を撚り合わせたものが好ましく、管体11,31の外周
に巻回されるか、又は管体の肉厚内に巻回して埋設され
る。管体11,31は、励磁コイル13,33を保持
し、流体通路を区画し、その通路内に発熱する発熱体1
2,32を収納するものであるため、耐蝕性、耐熱性、
耐圧性があって非磁性体の材質で形成される。具体的に
は、セラミック等の無機質材料、FRP(繊維強化プラ
スチック)、フッ素樹脂等の樹脂材料、ステンレス等の
非磁性金属等が用いられるが、セラミックが最も好まし
い。発熱体12,32には、強磁性体の導電性材料であ
って、且つ耐蝕性に優れたマルテンサイト系ステンレス
が好ましいが、これに限らない。非磁性又は弱磁性の導
電性材料であるSUS304であってもよいし、非磁性
の導電性材料である炭素又は炭素化合物(セラミック)
も使用可能である。
【0032】また、図示例は、大気圧の過熱蒸気100
%による非酸素雰囲気とすることができる装置であった
が、過熱蒸気に空気、窒素その他のガスを混ぜて、高温
渇き状態の混合ガスを得る装置とすることもできる。こ
の場合、図1のa点に所定の加熱気体を吹き込む構造に
すればよい。更に、液体としての水を過熱蒸気にする場
合を説明したが、水以外の沸点を有する炭化水素類の液
体でも本装置が適用可能である。
【0033】
【実施例】水道水からの蒸気発生量6.5kg/Hr
(定格時)、使用過熱蒸気温度250°C(定格時)の
能力を有する図1の蒸気製造装置を一日のうち数時間を
運転し、停止した後、翌日に数時間運転することを繰り
返した。
【0034】毎日、運転の停止時に、ボイラ部内の水が
排出されるため、ボイラ部内の液体の不純物濃度が濃縮
されることなく、またボイラ部内の発熱体にスケールが
沈殿することがなかった。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、毎日運転の停止時にボイラ部が空になるとき
に、ボイラ部内で濃縮された不純物が排出されるため、
ボイラ部に特に濃度計等の制御機器を設けなくても、毎
日の運転を支障なく継続することができる。
【0036】請求項2の発明によると、ボイラ部が空に
なった状態でも、スタートボタンを操作すると、自動的
にボイラ部に給水される。
【0037】請求項3の発明によると、ボイラ部の連続
運転が続いたとしても、ボイラ内の液体が給水に応じて
排出されるため、長時間の運転が可能になる。
【0038】請求項4の発明によると、発熱体として、
流体が分散、拡散、放散、揮散させられる形態のものを
使用することよって、極めて熱交換性が高くなって配管
途中に組み込めるので、コンパクトの機器構成で、大量
の蒸気を連続的に得ることが出来るとともに、ボイラ部
における流体量が少なくなって、ボイラ部の液体の全部
排出に要する時間や空から所定液面までの時間が短くて
済む。また、電磁誘導加熱によると、発熱体にスケール
の付着が殆どなく、長期間の運転でも、発熱体を点検又
は交換する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸気製造装置の機器構成図である。
【図2】本発明の蒸気製造装置の運転のフロー図であ
る。
【図3】本発明の他の蒸気製造装置の機器構成図であ
る。
【図4】本発明の他の蒸気製造装置の機器構成図であ
る。
【図5】発熱体の全体斜視図である。
【図6】発熱体の詳細構造図である。
【図7】他の発熱体の構造図である。
【図8】他の発熱体の構造図である。
【図9】他の発熱体の構造図である。
【図10】他の発熱体の構造図である。
【符号の説明】
1 蒸気製造装置 2 ボイラ部 4 制御部 11 管体 12 発熱体 13 励磁コイル 18 給水系統 19 排水系統 42 レベル計(液面検出手段) 43 第1電磁開閉弁(第1自動開閉弁) 44 第2電磁開閉弁(第2自動開閉弁) 45 コントローラ 46 操作ボックス 46a スタートボタン(始動のための操作手段) 46b ストップボタン(停止のための操作手段) 531 第1金属板 532 第2金属板 535 第1小流路 536 第2小流路 537 第3小流路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を加熱して蒸気にするボイラ部と、
    前記ボイラ部の液面を監視する液面検出手段と、前記ボ
    イラ部に液体を供給する給水系統に設けられた第1自動
    開閉弁と、前記ボイラ部内の液体を排出する排出系統に
    設けられた第2自動開閉弁と、始動又は停止のための操
    作手段を有し、前記液面検出手段の出力に基づいて前記
    第1自動開閉弁の開閉を制御する制御部とを具え、前記
    制御部は、停止のための操作手段が操作されると、前記
    第1自動開閉弁を閉じるとともに、前記ボイラ部内の液
    体を全部排出するように前記第2自動開閉弁を開くこと
    を特徴とする蒸気製造装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、始動のための操作手段が
    操作されると、前記第2自動開閉弁を閉じるとともに、
    前記ボイラ部に所定量の液体を入れるために前記第1自
    動開閉弁を開く請求項1記載の蒸気製造装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記液面検出手段の出力
    に基づいて前記ボイラ部に補給のための給水を行う前記
    第1自動開閉弁の開閉回数を計数し、所定の開閉回数に
    達すると、前記第2自動開閉弁を所定時間開きボイラ部
    に溜まった液体を所定量排出するとともに、前記第1自
    動開閉弁を開いて排水量に見合った新たな給水を行う請
    求項1又は2記載の蒸気製造装置。
  4. 【請求項4】 前記ボイラ部は、管体と、前記管体に巻
    回された励磁コイルと、前記励磁コイルにより発生する
    磁界変化により発熱するとともに、多数の通路が形成さ
    れた導電性材料の発熱体とからなる請求項1〜3のいず
    れかに記載の熱蒸気製造装置。
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