JPH1194100A - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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Publication number
JPH1194100A
JPH1194100A JP25985397A JP25985397A JPH1194100A JP H1194100 A JPH1194100 A JP H1194100A JP 25985397 A JP25985397 A JP 25985397A JP 25985397 A JP25985397 A JP 25985397A JP H1194100 A JPH1194100 A JP H1194100A
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JP
Japan
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valve
valve body
seal member
main body
recess
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Application number
JP25985397A
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English (en)
Inventor
Shiro Kazama
史郎 風間
Michio Fujiwara
通雄 藤原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体の回転の際のトルクを低減でき、シール
部材の取り付けの際の位置ずれを防止でき、また複数の
流れの制御を容易に行うことができる安価な構造の弁装
置を提供する。 【解決手段】 流体の流入口3および流出口4を有する
本体1内に弁体5を回転可能に収納し、弁体の流路口1
0と同一円周上の一部に本体1の流出口4よりも大きく
なるように凹部11を形成し、この凹部11にシート状
のシール部材12を挿入し、かつ、シール部材12の背
面に内圧を導入するように凹部11と弁体5の内部とを
連通する導圧路9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切換弁や混合弁な
どの各種の弁に適用される弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水または空気などの流体の配管系に設置
されるバルブ類の中には、円筒形または円錐形等の弁体
を流路内に回転可能に配置し、その弁体に設けた貫通孔
を流路とするプラグバルブ等が広く利用されている。こ
のプラグバルブは、例えば湯水混合弁や切換弁などにも
適用され、弁体が回転してその回転角度によって流路を
切り換えることが構造面での一つの特徴である。このよ
うな円筒形等の弁体を回転させる構造では、シールのた
めのパッキンが弁体の周面に密着するように配置するこ
とが必要である。パッキンは、一般に利用されているO
リングやガスケットなどが主であり、弁体の円周方向の
周面をシールするために環状としたものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の弁構造は以上の
ように構成されていたため、次のような不具合があっ
た。すなわち、前記パッキンによるシール圧が弁体に作
用し、弁体を回転させる際にはこのシール圧が摩擦抵抗
となって、回転の際に大きな起動トルクを要するほか、
回転時にも大きなトルクを必要とすることになる。これ
が、例えばモータ等の制御によって行う自動駆動を想定
した場合に、モータの容量を大きくする必要が生じる、
装置が大型化する、コストアップとなるなどの大きな不
具合点となっていた。
【0004】このような不具合を解消する手段として、
例えば特開平1−199069号公報では、弁体の回転
を円滑にするために弁体の外壁面もしくは本体の内壁面
のいずれか一方にフッ素含有樹脂のシート材を設ける方
法を開示しているが、この方法でも、シート材のシール
圧を確保するためのパッキンが必要で、高圧流体などの
シール性を確保するためにはパッキンのシール圧を高く
設定しなければならず、摩擦抵抗の増大を招くなどの不
具合があった。また、パッキンとシート材をともに弁体
側への組み付ける場合には、まずパッキンを取り付けた
後その上にシート材を組み付ける順序となるため、シー
ト材の組み付け後にパッキンの位置ずれが生じることが
あり、またその位置ずれが組立段階では分かりにくいな
どの不具合があった。また、多数の流れを制御するため
には、一般に良く利用される三方弁などを複数個使用す
ることになるが、一つの製品内で複数の流れを一度に制
御するものに適用する場合、同じ三方弁を複数個用いた
のでは各々を制御する必要が生じ、コストの増大と制御
の煩雑さを招き、また従来のようなシール構造を複数の
流れの制御に用いたのでは弁構造が複雑になるだけでな
く、回転の際のトルクが極端に大きくなるなどの不具合
があった。
【0005】本発明は、上記のような弁体のシール構造
に伴う不具合点に鑑みてなされたもので、弁体の回転の
際のトルクを低減でき、シール部材の取り付けの際の位
置ずれを防止でき、また複数の流れの制御を容易に行う
ことができる安価な構造の弁装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る弁装置は、
流体の流入口および流出口を有する本体と、該本体内に
回転可能に収納され、周壁に流路口を設けた中空円筒状
の弁体とを備え、前記弁体の回転位置により前記弁体の
流路口を前記本体の流出口と整合または不整合させるこ
とにより流路を開閉する弁装置において、前記弁体の周
壁に前記流出口よりも大きくなるように形成された凹部
と、前記凹部に挿入されたシート状のシール部材と、前
記シール部材の背面に内圧を導入するように前記凹部と
前記弁体の内部とを連通する導圧路とを備えたことを特
徴とするものである。
【0007】この構成によると、本体の流出口を閉じる
ときは、流入口より供給された流体の圧力が導圧路より
凹部内のシール部材に作用し、該シール部材を流出口に
押し付けることにより該流出口を塞ぐ。したがって、流
体の流れを停止させる。また、流出口を開くように弁体
を回転させるときは、内圧を低下させた状態で弁体を回
転させるので、シール部材と本体内面との接触圧が減ず
るため、摩擦抵抗が低下し、弁体の回転の際のトルクを
低減することができる。
【0008】本発明においては、前記凹部を複数段に構
成し、前記導圧路を前記本体の内面に最も近接する外側
の凹部と前記弁体の内部とを連通するように設ける。内
圧が小さい場合や不安定な場合には、一枚のシール部材
では所要のシール圧を確保できない場合があり、このよ
うな場合には凹部を複数段設け、内側のシール部材の弾
性圧によりシール圧を補填し、所要のシール圧を確保す
る。内圧は本体内面に最も近接する外側のシール部材に
作用するように導圧路を設ける。
【0009】本発明においては、前記凹部を複数段に構
成し、各々の段の前記凹部の少なくとも一辺または接線
を共通とするように構成する。凹部を複数段に構成した
場合には、内側のシール部材が正常にはまっていない
と、外側のシール部材を取り付けたときに、共通一辺の
端部が弁体外周面より盛り上がった状態となるので、シ
ール部材の取付不良や位置ずれ等を目視で確認できる。
したがって、シール部材の取付不良や位置ずれ等を組立
段階で防ぐことができる。シール部材および凹部が円形
の場合は各段における接線が共通であればよい。
【0010】本発明においては、前記複数段の凹部にそ
れぞれ挿入されるシール部材のうち、前記外側の凹部に
挿入されるシール部材を良潤滑性部材で構成し、内側の
凹部に挿入されるシール部材を弾性部材で構成し、前記
弾性部材を前記良潤滑性部材よりも小さく、かつ、前記
本体の流出口よりも大きくなるように形成する。本体内
面に接触する外側のシール部材は、例えばフッ素樹脂の
ような良潤滑性部材で構成し、摩擦抵抗を減ずる。内側
のシール部材は、例えばシリコンゴムのような弾性部材
で構成し、前述した内圧が小さい場合や不安定な場合に
おけるシール圧の補助作用をさせる。
【0011】本発明においては、前記本体の周壁に複数
の流入口および複数の流出口を設け、前記弁体の内部を
複数の室に区画し、そのうちの一つの前記室の周壁部に
前記シール部材を挿入する前記凹部および前記内圧を導
入する前記導圧路を設ける。この構成によると、一つの
弁装置で弁体の回転動作のみで複数の流路の切り換えを
行うことができる。しかも、前記のシール構造を採用し
ているので、弁体の作動トルクは小さい。
【0012】本発明においては、前記弁体に設けた内圧
導入室以外の少なくとも一つの前記室を溝状に形成し、
該室と前記本体の流入口および流出口とで凹形流路を構
成する。この構成により、本体の流入口から流出口へ流
れる一つ以上の凹形流路の開閉および切り換えが可能に
なる。弁体における流路構成も簡単になり、弁装置の小
型化が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1に係る弁装
置の断面図で、ここでは水用開閉弁装置を例示してい
る。図2は図1の要部の拡大図である。本体1は、全体
として例えば略円筒状に形成され、内部に円形断面の弁
体収納室2を有し、この弁体収納室2に通じる流入口3
が一端に設けられている。流体の流出口4は本体1の周
壁もしくは側壁に設けられる。中空円筒状に形成された
弁体5は、内部に中空室6を有し、その先端の開口端7
を流入口3の方へ向けて弁体収納室2内に同軸に嵌入さ
れる。弁体5の外周面と本体1の内周面の隙間はできる
だけ小さくなるように形成されている。また、弁体5の
内部の中空室6の後端側は端板8で閉鎖されており、か
つ、周壁には弁体5を回転させたとき流出口4と一致す
るように円周上に2つの孔9、10が設けられている。
孔径の小さい方の孔9は導圧路をなし、孔径の大きい方
の孔10は流路口を形成する。流路口10と流出口4は
ほぼ同径となっている。そしてさらに、弁体5の外周面
には流路口10と同一の円周上に流出口4より大きな凹
部11が設けられており、導圧路9は凹部11の底面部
に連通している。この凹部11にシート状のシール部材
12がはめ込まれる。シール部材12はゴム板などの弾
性部材で構成されている。凹部11およびシール部材1
2の形状は通常、円形や四角形などである。なお、流路
口10と凹部11とがなす中心角、すなわち弁体5の回
転角は特に限定されない。
【0014】本体1は他端にフランジ部13を有し、中
空の蓋体14をフランジ部13に通常のボルトなどの固
定手段で取り付けることにより閉鎖される。また、弁体
5の端板8には同心に回転軸15が連接され、蓋体14
の中心孔16を通して回転軸15を外部に引き出し、モ
ータ17の駆動軸(図示せず)に回転軸15を結合して
いる。蓋体14と本体1間の隙間、および蓋体14の中
心孔16と回転軸15間の隙間はそれぞれOリング1
8、19によりシールされている。
【0015】本体1の流入口3および流出口4にはそれ
ぞれ図示しない配管が接続されており、弁体5が図1に
示す回転位置にあるとき、すなわちシート状のシール部
材12が本体1の流出口4と整合する位置にあるとき
は、ポンプ(図示せず)により流体を流入口3へ供給す
ると、本体1内の弁体収納室2および弁体5内の中空室
6を流体が満たし内圧Pが発生する。この内圧Pは、図
2に示すように弁体5の周壁に形成した凹部11内のシ
ール部材12に対しても導圧路9を通じて作用し、この
背面からの圧力がシール部材12のシール圧となり、シ
ール部材12を流出口4の周縁部に均一に押し付けるた
め、流体が流出口4より排出されるのを防止でき、流れ
を止めることができる。
【0016】次に、モータ17に制御信号を送り、弁体
5を中心線20のまわりに例えば180゜回転させる
と、弁体5の周壁に開口した流路口10が流出口4と整
合し、流入口3より入った流体は流出口4より排出され
る。これら一連の動作によって、水用開閉弁の機能を発
揮する。なお、弁体5を回転させるときには上記ポンプ
を停止してから回転させるので、シール部材12に作用
する内圧が低下し、シール部材12と本体1内面との接
触圧が低下するため、摩擦抵抗が減じ、したがって弁体
5の回転の際のトルクを低減することができる。
【0017】以上のように構成され、作用をする本実施
形態の弁装置によれば、弁体5の回転の際、弾性体から
なるシール部材12のシール圧は不要、もしくは最小限
とすることができるため、弁体5を回転させる際のシー
ル圧による摩擦抵抗および、回転の際の起動トルク、回
転時のトルクを必要最小限に抑制することができる。こ
れが、例えばモータ等での自動駆動を想定した場合に、
前述した不具合の解消となる。
【0018】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態
2について図3により説明する。本実施形態の弁装置
は、前記凹部を複数段に構成し、本体1の内面に最も近
接する外側の凹部21と弁体5の内部とを導圧路9で連
通させる構成としたものである。ここでは、2段の凹部
11、21で示してあり、内側の小さい方(但し、本体
1の流出口4よりも大きい))の凹部11には実施の形
態1と同様に弾性体からなるシール部材12が挿入さ
れ、外側の大きい方の凹部21には例えばフッ素樹脂系
のような良潤滑性部材からなるシール部材22が挿入さ
れている。その他の構成は実施の形態1と同じである。
【0019】実施の形態1の構成では、一枚のシール部
材12を使用しているため、流入口3からの供給圧力が
小さい場合、あるいは不安定な場合には所望のシール圧
が確保されないことがある。そこで、本実施形態のよう
な構成にすると、内側の弾性体からなるシール部材12
によって圧力Qが外側のシール部材22に作用するとと
もに、外側のシール部材22には背面側から弁体5の内
圧Pが作用するので、これらの圧力QとPにより、流出
口4方向へのシール圧の不足分を補填することができ
る。よって、必要なシール圧を安定に確保することがで
きる。また、外側のシール部材22は良潤滑性部材で構
成されているので、弁体5の回転の際の摩擦抵抗が小さ
くなり、回転の際のトルクを低減することができる。内
圧Pがシール部材12からの弾性圧Qよりも高い場合に
は外側のシール部材22が内側のシール部材12から離
れることもあり得るが、この場合には実施の形態1と同
じになる。
【0020】このように、内側のシール部材12の弾性
圧Qが付加されていても、外側のシール部材22が良潤
滑性部材で構成されていることによる効果のために、弁
体5の回転の際のトルクを低減することができる。しか
も、流入口3からの供給圧力が小さい場合、あるいは不
安定な場合でも、内側のシール部材12の弾性圧Qによ
り所要のシール圧を確保することができる。
【0021】実施の形態3.次に、本発明の実施の形態
3について図4により説明する。本実施形態の弁装置
は、実施の形態2と同様に凹部を2段に構成し、外側の
凹部21には良潤滑性部材からなるシール部材22を、
内側の凹部11には弾性部材からなるシール部材12を
それぞれ挿入し、外側の凹部21と弁体5の内部とを導
圧路9で連通させたものであるが、2つの凹部11、2
1の少なくとも一辺23が共通となるように構成したも
のである。すなわち、図4に示すように内側の凹部11
が外側の凹部21に対して左側(または右側)にオフセ
ットした状態に形成し、一辺23を同位置に合わせてい
る。凹部11、21が角形の場合は少なくとも一辺が共
通となるように形成するが、円形の場合は少なくとも一
点における接線が共通となるように形成すればよい。ま
た、内側の凹部11は実施の形態2と同様に外側の凹部
22よりも小さく、かつ、本体1の流出口4よりも大き
くなるように形成する。その他の構成およびシール部材
12、22のシール作用については前述したとおり実施
の形態2と同様である。
【0022】本実施形態では、上記のように2つの凹部
11、21の一辺を共通とするように構成したので、シ
ール部材12、22を各々の凹部11、21に取り付け
る組立工程は、まず、内側の凹部11の共通一辺23に
シール部材12の端部を合わせて挿入し、その後、外側
の凹部21の共通一辺23にシール部材22の端部を合
わせて挿入する順序となる。このとき仮に、シール部材
12が内側の凹部11に正常にはまっていない場合に
は、外側の凹部21にシール部材22を取り付けたとき
にシール部材12、22がその共通一辺23における端
部において弁体5の外周面よりも盛り上がる状態となる
ため、シール部材12の取付不良、位置ずれ等が組立段
階で明確に分かり、したがって、シール部材の組立段階
での取付不良、位置ずれ等を防止でき、常に正常な状態
に組み付けることができる。
【0023】実施の形態4.図5に本発明の実施の形態
4の構成を示す。図6は図5のA−A線断面図、図7は
図5のB−B線断面図である。また図8は弁体5を図5
の状態から180°回転させた状態を示す説明図であ
る。本実施形態は、本体1の一端に流入口3を設けるほ
か、周壁に複数の流入口24、25と流出口26、27
を設け、さらに弁体5の内部の中空室を仕切壁により3
つの室28、29、30に区画し、そのうちの一つの室
28は中空円筒状の弁体5の先端部において仕切壁3
1、32、33により区画され、室28の流路口37は
図5の状態では一方の流出口27に連通している。38
は仕切壁31に設けた連通口である。2つ目の室29は
仕切壁31、32、34、35、36により軸方向に溝
状に形成され、かつ、本体1の内周面で囲まれた空間と
なっており、この空間29は一方の流入口24とそれと
同じ側の他方の流出口26とを連通する凹形流路41を
形成している。そして3つ目の室30は弁体2の周壁部
と仕切壁32、33、34、35、36と端板8とで囲
まれた空間(内圧導入室)となっており、仕切壁33に
設けた連通口39により室28と室30を連通させると
ともに、この室30と周壁部42に設けた凹部11とを
導圧路9で連通させている。凹部11には実施の形態1
と同様に弾性部材からなるシール部材12が挿入され、
シール部材12は図5の状態では他方の流入口25に相
対している。その他の構成は実施の形態1と同様であ
る。
【0024】次に、本実施形態の作用を説明する。図5
において、ポンプ(図示せず)により流体を流入口3、
24、25へそれぞれ供給すると、本体1内の弁体収納
室2および弁体5内の室28、29、30は流体で満た
され、内圧導入室30には内圧Pが発生する。そして、
室28には流路40に沿って、本体1の流入口3から弁
体5の室28を通り本体1の流出口27に至る流れaが
発生し、室29には凹形流路41に沿って、本体1の流
入口24から室29を通り本体1の流出口26に至る流
れbが発生し、また内圧導入室30には連通口39を通
る流れの行き止まりで発生する内圧Pによりシール部材
12を流入口25の方向へ押し付けるため、流入口25
からシール部材12までで停止する流れcが発生する。
ここで、凹部11に設けた導圧路9よりシール部材12
に作用する内圧Pを流れcからの作用圧力よりも大きく
なるように構成する。
【0025】次に、モータ17を駆動して、図8のよう
に弁体5を180゜回転させると、流入口3より入った
流れaは流路40を経由し流出口26より排出され、流
入口25からの流れcは凹形流路41を経由し他方の流
出口27より排出され、また他方の流入口24からの流
れbは前述の図5の流れcと同様にシール部材12まで
で停止する。これら一連の動作によって、前記a、b、
cの3つの流れが一つの開閉弁で制御可能となる。
【0026】本実施形態によれば、一つの弁により多数
の流れを制御することができ、一つの製品内で複数個の
流れを一度に制御するような場合、同じ三方弁を複数個
用いる必要がなく、かつ、制御は1つだけでよくなり、
コストの増大と制御の煩雑さを伴わない。
【0027】また、本実施形態では実施の形態1で示し
たシール構造を採用したが、実施の形態2、3のシール
構造を採用することもできるものである。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明の弁装置は、弁体
の周壁に本体の流出口よりも大きくなるように凹部を形
成し、この凹部にシート状のシール部材を挿入し、か
つ、シール部材の背面に内圧を導入するように凹部と弁
体の内部とを連通する導圧路を設けたので、本体の流出
口を閉じるときは内圧が導圧路を通じてシート状のシー
ル部材に作用することにより、シール部材が流出口を塞
ぐため流体の排出を防ぐことができ、また弁体の回転の
際においては、内圧を減ずることによりシール部材での
シール圧を不要、もしくは最小限とすることができるの
で、弁体を回転させる際のシール圧による摩擦抵抗およ
び、回転の際の起動トルク、回転時のトルクを必要最小
限に抑制することができる。
【0029】また、凹部を複数段に構成し、導圧路を本
体の内面に最も近接する外側の凹部と弁体の内部とを連
通するように設けたので、内圧が小さい場合や不安定な
場合、内側のシール部材の弾性圧によりシール圧を補填
し、所要のシール圧を確保することができる。
【0030】また、凹部を複数段に構成し、各々の段の
凹部の少なくとも一辺または接線を共通とするように構
成したので、複数のシート部材を弁体へ組み付ける際、
内側および外側のシート部材の取り付け端面となる共通
一辺もしくは接線での盛り上がり状況を目視で確認する
ことにより、シート部材の取付不良、位置ずれ等を組立
段階で防ぐことができる。
【0031】また、本体の周壁に複数の流入口および複
数の流出口を設け、弁体の内部を複数の室に区画し、そ
のうちの一つの室の周壁部にシール部材を挿入する凹部
および内圧を導入する導圧路を設けたので、一つの弁に
より多数の流れを制御することができ、一つの製品内で
複数個の流れを一度に制御するような場合、同じ三方弁
を複数個用いる必要がなく、かつ、制御は1つだけでよ
くなり、コストの増大と制御の煩雑さを伴わない。しか
も、前記のシール構造を採用しているので、弁体の作動
トルクは小さい。
【0032】さらに、弁体に設けた内圧導入室以外の少
なくとも一つの室を溝状に形成し、該室と本体の流入口
および流出口とで凹形流路を構成することにより、本体
の流入口から流出口へ流れる一つ以上の凹形流路の開閉
および切り換えが可能になる。弁体における流路構成も
簡単になり、弁装置の小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の構成図である。
【図2】 図1の要部の拡大図である。
【図3】 本発明の実施の形態2の構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態3の構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態4の構成図である。
【図6】 図5のA−A線断面図である。
【図7】 図5のB−B線断面図である。
【図8】 図5の動作後の説明図である。
【符号の説明】
1 本体、2 弁体収納室、3 流入口、4 流出口、
5 弁体、6 中空室、7 開口端、8 端板、9 導
圧路、10 流路口、11 凹部、12 シール部材、
13 フランジ部、14 蓋体、15 回転軸、16
中心孔、17モータ、18 Oリング、19 Oリン
グ、21 凹部、22 シール部材、24 流入口、2
5 流入口、26 流出口、27 流出口、28 室、
29 室、30 室(内圧導入室)、31〜36 仕切
壁、37 流路口、38、39連通口、40 流路、4
1 凹形流路、42 周壁部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流入口および流出口を有する本体
    と、該本体内に回転可能に収納され、周壁に流路口を設
    けた中空円筒状の弁体とを備え、前記弁体の回転位置に
    より前記弁体の流路口を前記本体の流出口と整合または
    不整合させることにより流路を開閉する弁装置におい
    て、 前記弁体の周壁に前記流出口よりも大きくなるように形
    成された凹部と、 前記凹部に挿入されたシート状のシール部材と、 前記シール部材の背面に内圧を導入するように前記凹部
    と前記弁体の内部とを連通する導圧路と、を備えたこと
    を特徴とする弁装置。
  2. 【請求項2】 前記凹部を複数段に構成し、前記導圧路
    を前記本体の内面に最も近接する外側の凹部と前記弁体
    の内部とを連通するように設けたことを特徴とする請求
    項1記載の弁装置。
  3. 【請求項3】 前記凹部を複数段に構成し、各々の段の
    前記凹部の少なくとも一辺または接線を共通とするよう
    に構成したことを特徴とする請求項1記載の弁装置。
  4. 【請求項4】 前記複数段の凹部にそれぞれ挿入される
    シール部材のうち、前記外側の凹部に挿入されるシール
    部材を良潤滑性部材で構成し、内側の凹部に挿入される
    シール部材を弾性部材で構成し、前記弾性部材を前記良
    潤滑性部材よりも小さく、かつ、前記本体の流出口より
    も大きくなるように形成したことを特徴とする請求項2
    または請求項3記載の弁装置。
  5. 【請求項5】 前記本体の周壁に複数の流入口および複
    数の流出口を設け、前記弁体の内部を複数の室に区画
    し、そのうちの一つの前記室の周壁部に前記シール部材
    を挿入する前記凹部および前記内圧を導入する前記導圧
    路を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のい
    ずれか一に記載の弁装置。
  6. 【請求項6】 前記弁体に設けた内圧導入室以外の少な
    くとも一つの前記室を溝状に形成し、該室と前記本体の
    流入口および流出口とで凹形流路を構成したことを特徴
    とする請求項5記載の弁装置。
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