JPH1190083A - 二槽式洗濯機 - Google Patents

二槽式洗濯機

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Publication number
JPH1190083A
JPH1190083A JP9252345A JP25234597A JPH1190083A JP H1190083 A JPH1190083 A JP H1190083A JP 9252345 A JP9252345 A JP 9252345A JP 25234597 A JP25234597 A JP 25234597A JP H1190083 A JPH1190083 A JP H1190083A
Authority
JP
Japan
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water supply
rinsing
washing
water
tub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9252345A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Yoshida
茂樹 吉田
Harumi Takeuchi
晴美 竹内
Koji Araki
康志 荒木
Koji Fukui
孝司 福井
Masakazu Matsumoto
雅和 松本
Kenji Fujii
賢二 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP9252345A priority Critical patent/JPH1190083A/ja
Publication of JPH1190083A publication Critical patent/JPH1190083A/ja
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】シャワーすすぎ動作開始から給水基準時間
Tが経過するまでの間に分け洗い槽への給水が行われた
場合には、洗い給水能力が調べられて、洗い時に判定さ
れた給水機構の給水能力がランクR5に対応する能力よ
りも大きいか否かが判断される(ステップP9)。そし
て、洗い給水能力がランクR5に対応する能力よりも大
きい場合には、シャワーすすぎ動作がさらに給水基準時
間Tだけ延長される(ステップP10〜P13)。すな
わち、全自動槽2への給水がさらに給水基準時間Tだけ
追加して行われる。 【効果】全自動槽へすすぎのための給水が行われている
間に、分け洗い槽への給水が行われた場合であっても、
全自動槽でのすすぎ性能が低下するといったことがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分け洗いのでき
る二槽式洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、二槽式洗濯機の中には、いわ
ゆる分け洗いができるように、両方の洗濯槽に洗いおよ
びすすぎの機能を持たせたものがある。この分け洗いの
できる二槽式洗濯機には、両方の洗濯槽に同時または独
立に給水を行うことのできる給水機構が備えられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な二槽式洗濯機では、それぞれの洗濯槽で並行して洗濯
動作が実行される場合がある。このような場合におい
て、それぞれの洗濯槽への給水が行われるタイミングに
よっては、一方の洗濯槽で行われるすすぎの性能が低下
するおそれがあった。
【0004】たとえば、一方の洗濯槽に洗い、すすぎお
よび脱水を行うことのできる全自動槽が採用され、他方
の洗濯槽に洗いおよびすすぎを行うことのできる分け洗
い槽が採用されている構成において、全自動槽で脱水す
すぎが実行されている間に分け洗い槽への給水が行われ
ると、全自動槽への給水量が減少してしまい、結果とし
て十分なすすぎを行うことができない。
【0005】そこで、この発明の目的は、洗濯物を良好
にすすぐことのできる二槽式洗濯機を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、洗いおよびすすぎを行うこと
のできる第1洗濯槽と、洗いおよびすすぎを行うことの
できる第2洗濯槽と、第1洗濯槽および第2洗濯槽に水
を供給することのできる給水機構と、第1洗濯槽で行わ
れる所定のすすぎ動作のための給水が実行されている間
に、第2洗濯槽への給水が行われた場合に、上記所定の
すすぎ動作のための第1洗濯槽への給水を給水基準時間
から所定時間だけ延長して行う給水延長手段とを含むこ
とを特徴とする二槽式洗濯機である。
【0007】この構成によれば、第1洗濯槽に対してす
すぎ動作のための給水が実行されている間に、第2洗濯
槽への給水が行われた場合には、第1洗濯槽へのすすぎ
動作のための給水が所定時間だけ延長して実行される。
これにより、第1洗濯槽のすすぎ動作中に第2洗濯槽へ
の給水が行われて、第1洗濯槽へ供給される水の流量が
減少した場合であっても、第1洗濯槽にすすぎ動作に必
要な量の水を供給することができるので、洗濯物のすす
ぎを良好に行うことができる。
【0008】請求項2記載の発明は、洗いのための水が
第1洗濯槽へ供給される際に、給水機構の給水能力を判
定する洗い給水能力判定手段と、洗い給水能力判定手段
による判定結果に基づいて、上記給水基準時間を設定す
る基準時間設定手段とをさらに含むことを特徴とする請
求項1記載の二槽式洗濯機である。この構成によれば、
洗い時に判定された給水機構の給水能力に基づいて、第
1洗濯槽で行われる所定のすすぎ動作のための給水基準
時間が設定される。これにより、第1洗濯槽への給水中
に第2洗濯槽への給水が行われない場合には、給水基準
時間の給水ですすぎ動作に十分な水を供給することがで
きる。ゆえに、洗濯物を良好にすすぐことができる。ま
た、必要量以上の給水が行われることによって水が無駄
になるといったことを回避することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、上記洗い給水能力
判定手段によって判定される給水能力が所定の第1判断
基準よりも低い場合には、上記給水延長手段による給水
の延長を禁止する延長禁止手段をさらに含むことを特徴
とする請求項2記載の二槽式洗濯機である。この構成に
よれば、洗い時に判定された給水機構の給水能力が第1
判断基準よりも低い場合には、第1洗濯槽へのすすぎの
ための給水と並行して第2洗濯槽への給水が行われて
も、第1洗濯槽への給水の延長が行われることがない。
【0010】これにより、洗い時に判定された給水機構
の給水能力が低いために給水基準時間が長く設定された
場合において、給水がさらに延長して行われることによ
り、すすぎに要する時間が長くなりすぎてしまうといっ
た不都合が回避される。請求項4記載の発明は、上記第
1洗濯槽は、洗いまたはすすぎ後の洗濯物を脱水する機
能を有し、この脱水機能を利用した脱水すすぎを行った
後にためすすぎを行うものであり、上記所定のすすぎ動
作は、脱水すすぎであり、上記延長禁止手段によって給
水の延長が禁止された場合に、第1洗濯槽で行われるた
めすすぎの回数を所定回数だけ追加するすすぎ追加手段
をさらに含むことを特徴とする請求項3記載の二槽式洗
濯機である。
【0011】第1洗濯槽で行われるすすぎ動作が脱水す
すぎの場合には、洗濯物を収容した脱水槽が高速回転さ
れるため、給水が延長して行われることによってすすぎ
時間が長くなると、脱水槽などを回転させるためのモー
タに大きな負担がかかってしまう。請求項4記載の構成
によれば、延長禁止手段によってすすぎに要する時間が
長くなりすぎるのが防止されるため、脱水槽などを回転
させるためのモータに大きな負担がかかることがない。
そのうえ、給水の延長が禁止された場合には、ためすす
ぎ動作が追加して実行されるので、洗濯物をきれいにす
すぐことができないといった不都合が生じることもな
い。
【0012】請求項5記載の発明は、上記第1洗濯槽
は、上記所定のすすぎ動作の後にためすすぎを行うもの
であり、ためすすぎのための水が第1洗濯槽へ供給され
る際に、給水機構の給水能力を判定するためすすぎ給水
能力判定手段と、ためすすぎ給水能力判定手段によって
判定される給水能力が所定の第2判断基準よりも低い場
合に、第1洗濯槽で行われるためすすぎの回数を所定回
数だけ追加する第2すすぎ追加手段とをさらに含むこと
を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の二槽
式洗濯機である。
【0013】この構成によれば、ためすすぎ給水能力が
低い場合には、ためすすぎ前に行われたすすぎ行程にお
いて十分な量の水が第1洗濯槽に供給されていないと判
断されて、ためすすぎ動作が追加して行われる。これに
より、ためすすぎ前に行われたすすぎ動作におけるすす
ぎ不足を補うことができ、洗濯物から洗剤を良好に除去
することができる。したがって、全体としてのすすぎ性
能を向上させることができる。
【0014】請求項6記載の発明は、上記ためすすぎ給
水能力判定手段による給水能力の判定中、第2洗濯槽へ
の給水が常に行われた場合と第2洗濯槽への給水が行わ
れない期間があった場合とで、上記第2判断基準が異な
ることを特徴とする請求項5記載の二槽式洗濯機であ
る。給水能力の判定中に第2洗濯槽への給水が常に行わ
れていた場合には、第2洗濯槽への給水が行われない期
間があった場合に比べて、実際の給水能力が同等であっ
ても給水能力が低いと判定されてしまう。したがって、
給水能力判定中に第2洗濯槽への給水が行われない期間
があった場合と同じ判断基準でためすすぎを追加して行
うか否かを判断すると、ためすすぎが頻繁に追加される
おそれがある。
【0015】この構成によれば、給水能力判定処理中に
第2洗濯槽への給水が常に行われていた場合と、給水能
力判定処理中に第2洗濯槽への給水が行われていない期
間があった場合とで、ためすすぎ動作を追加して行うか
否かを判断するための第2判断基準が異なる。これによ
り、所望しないためすすぎ動作が追加して実行されると
いった不都合が生じるおそれが少なくすることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の一実施形態
について、第1洗濯槽として全自動槽が採用され、第2
洗濯槽として洗濯槽の側面にパルセータが配置された分
け洗い槽が採用された二槽式洗濯機を例に挙げて説明す
る。しかし、この二槽式洗濯機の構成は単なる一例であ
り、第1洗濯槽および第2洗濯槽としては、種々の形態
の洗濯槽を採用することができる。たとえば、パルセー
タが底面に配置された洗濯機を第2洗濯槽として用いる
こともできる。
【0017】図1は、この発明の一実施形態にかかる二
槽式洗濯機の構成を簡略化して示す断面図である。この
二槽式洗濯機は、その外観を構成するハウジング1内
に、正面から見て左側に配置された全自動槽2と、全自
動槽2の右側に隣接して配置された分け洗い槽3を備え
ている。また、全自動槽2および分け洗い槽3の上方に
は、全自動槽2および分け洗い槽3のそれぞれに水を供
給するための給水機構4が設けられている。
【0018】給水機構4は、一端が図外の水道蛇口など
に接続された給水管5を備えている。給水管5の他端に
は、全自動槽2および分け洗い槽3のそれぞれに向けて
給水枝管6,7が分岐して形成されている。給水枝管
6,7の途中部には、給水枝管6,7内の水の流通を許
可および阻止するための給水バルブ8,9がそれぞれ介
装されている。この構成により、給水バルブ8を開くこ
とによって、全自動槽2に水を供給することができ、給
水バルブ9を開くことによって、分け洗い槽3に水を供
給することができる。また、給水バルブ8,9を同時に
開くことによって、全自動槽2および分け洗い槽3へ同
時に給水を行うこともできる。
【0019】全自動槽2は、外槽10と、外槽10内に
設けられた内槽11と、内槽11の底面に配置されたパ
ルセータ12とを含む。内槽11は脱水槽を兼ねたもの
であって、その周面には多数の微細な脱水孔(図示せ
ず)が形成されている。したがって、給水機構4によっ
て全自動槽2に供給された水は、外槽10に溜められる
ことになる。
【0020】外槽10の底部一角には、エアートラップ
13が設けられている。エアートラップ13は、ハウジ
ング1の上方部に設けられた水位センサ14に、エアー
ホース15を介して接続されている。外槽10内への給
水が開始されて、外槽10内の水位が上昇すると、それ
に伴ってエアーホース15内にも水が侵入し、エアーホ
ース15内の空気が圧縮される。水位センサ14は、エ
アーホース15内の空気圧を測定することによって、外
槽10内の水位を連続的に検出できる。
【0021】また、外槽10の底面には、排水口16が
形成されている。排水口16には、機外へと延びた排水
管17が接続されている。排水管17の途中部には、排
水バルブ17が介装されている。この構成により、排水
バルブ18を閉じた状態で、給水機構4によって供給さ
れる水を外槽10内に溜めることができる。また、排水
バルブ18を開くことにより、外槽10内に溜まってい
る水を排水口16および排水管17を通して機外に排水
することができる。
【0022】内槽11およびパルセータ12は、外槽1
0の下方に設けられた駆動機構19によって回転駆動さ
れる。駆動機構19には、内槽11およびパルセータ1
2を回転させるための駆動力を発生するメインモータ2
0と、メインモータ20の駆動力を切り換えるためのク
ラッチが内蔵された軸受部21と、メインモータ20の
回転力を軸受部21に伝えるためのプーリおよびベルト
を含む伝達機構22とが備えられている。洗いおよびす
すぎ時には、メインモータ20の駆動力は軸受部21を
介してパルセータ12に伝達される。これにより、パル
セータ12が正逆回転して内槽11内に水流が発生し、
内槽11内の洗濯物の洗いおよびすすぎが行われる。ま
た、脱水時には、軸受部21に内蔵されたクラッチが切
り換えられて、メインモータ20の駆動力が内槽11お
よびパルセータ12の両方に伝達される。これにより、
内槽11およびパルセータ12がともに高速で一方向に
回転され、内槽11内の洗濯物が遠心力により脱水され
る。
【0023】一方、分け洗い槽3は、洗いおよびすすぎ
のみを行うことのできる洗濯専用槽であり、平面略長方
形状の内形を有する洗濯槽23と、洗濯槽23の一方側
面に配置されたパルセータ24とを含む。パルセータ2
4は、洗濯槽23の側方に設けられた駆動機構25によ
って回転駆動される。駆動機構25には、パルセータ2
4を回転させるための駆動力を発生するためのサブモー
タ26と、サブモータ26の回転力をパルセータ24に
伝達するためのプーリおよびベルトを含む伝達機構27
とが備えられている。サブモータ26の回転力が伝達機
構27を介してパルセータ24に伝えられると、パルセ
ータ24が回転して洗濯槽23内に水流が発生し、洗濯
物の洗いまたはすすぎが実行される。
【0024】また、洗濯槽23の底面には、排水口28
が形成されている。排水口28には、機外へと延びた排
水管29が接続されている。排水管29の途中部には、
排水バルブ30が介装されている。これにより、排水バ
ルブ30を閉じた状態で、洗濯槽23内に水を溜めるこ
とができ、排水バルブ30を開くことにより、洗濯槽2
3内の水を機外に排水することができる。
【0025】分け洗い槽3にはさらに、洗濯槽23内の
水位が所定水位に達しているか否かを検出するための水
位スイッチ31が備えられている。水位スイッチ31
は、洗濯槽23内の水位が所定水位に達したことに応答
してオン状態になり、所定水位よりも低いリセット水位
まで水位が下がった時にオフ状態になる。図2は、この
二槽式洗濯機の電気的構成を示すブロック図である。
【0026】この二槽式洗濯機には、洗濯機各部の動作
を制御するためのCPU32が備えられている。CPU
32には、各部の制御プログラムが記憶されたROM3
3およびCPU32のワークエリアとして機能するRA
M34が接続されている。CPU32にはまた、各部の
動作時間などを計測するためのタイマ35が接続されて
いる。
【0027】CPU32にはさらに、全自動槽2に備え
られた水位センサ14および分け洗い槽3に備えられた
水位スイッチ31が接続されている。CPU32は、こ
の水位センサ14および水位スイッチ31から入力され
る信号に基づき、またROM33に記憶された制御プロ
グラムに従って、全自動槽2に備えられたメインモータ
20、給水バルブ8および排水バルブ18の動作を制御
し、分け洗い槽3に備えられたサブモータ26、給水バ
ルブ9および排水バルブ30の動作を制御する。
【0028】図3は、CPU32によって実行される給
水能力判定処理の流れを示すフローチャートである。全
自動槽2では、予め定められたコースプログラムに従っ
て、洗い、脱水すすぎ、ためすすぎおよび最終脱水の各
行程がこの順で自動的に実行される。また、分け洗い槽
3においては、洗いおよびためすすぎ/注水すすぎが自
動的に実行される。この給水能力判定処理は、給水機構
4の全自動槽2への給水能力を判定するための処理であ
り、全自動槽2で行われる洗い行程時およびためすすぎ
行程時において実行される。この給水能力判定処理は、
この実施形態における洗い給水能力判定手段およびため
すすぎ給水能力判定手段の機能に相当する。
【0029】洗い行程時またはためすすぎ行程時におい
て、全自動槽2への給水が開始されると、外槽10内の
水位が所定の判定開始水位まで到達したか否かが調べら
れる(ステップS1)。この判断は、水位センサ14か
らCPU32に入力される信号に基づいて行われる。外
槽10内の水位が判定開始水位に到達すると、CPU3
2はタイマ35をスタートさせて、判定開始水位到達後
の経過時間を計測する(ステップS2)。また、CPU
32は、外槽10内の水位が判定開始水位に到達した後
は、外槽10内の水位が判定開始水位よりも高位置にあ
る所定の判定終了水位に到達したか否かを監視する(ス
テップS3)。
【0030】全自動槽2への給水が進み、外槽10内の
水位が判定終了水位に到達すると、タイマ53による計
時が停止される(ステップS4)。そして、タイマ35
によって計測された時間に基づいて、給水機構4の全自
動槽2への給水能力が判定される(ステップS5)。す
なわち、外槽10内の水位が判定開始水位から判定終了
水位まで到達するのに要した時間に基づいて、給水機構
4の全自動槽2への給水能力が、表1に示す16段階の
給水能力ランクR1〜16のいずれに属するかが判定さ
れる。
【0031】
【表1】
【0032】ここで、洗い行程時の給水とためすすぎ行
程時の給水とで給水能力ランクR1〜16の判定基準が
異なるのは、洗い時における判定開始水位および判定終
了水位とためすすぎ時における判定開始水位および判定
終了水位とがそれぞれ異なるためである。たとえば、洗
い行程時の給水において、外槽10内の水位が判定開始
水位から判定終了水位まで到達するのに52秒間要した
場合には、洗い行程時における給水機構4の給水能力
(以下、単に「洗い給水能力」という。)がランクR8
であると判定される。また、たとえば、ためすすぎ時の
給水において、外槽10内の水位が判定開始水位から判
定終了水位まで到達するのに19秒間要した場合には、
ためすすぎ行程時における給水機構4の給水能力(以
下、単に「ためすすぎ給水能力」という。)がランクR
5であると判定される。
【0033】なお、給水能力判定処理の開始時に判定開
始水位以上の水が外槽10内に溜まっていた場合や、た
とえば給水能力判定処理の実行中に給水機構4以外から
水が供給されて、タイマ35による計測時間が2秒以下
である場合には、給水機構4の給水能力はランクR6で
あると判定される。図4は、全自動槽2で実行される脱
水すすぎ行程時における動作の流れを示すフローチャー
トである。
【0034】脱水すすぎ行程では、内槽11およびパル
セータ12をゆっくり回転させながら給水を行うことに
より、内槽11内に収容された洗濯物全体に水をしみ込
ませるシャワーすすぎ動作と、このシャワーすすぎ動作
後に内槽11およびパルセータ12を高速回転させて、
遠心力で洗濯物に残留している洗剤を洗濯物にしみ込ん
だ水とともに飛ばす脱水動作とが行われる。
【0035】以下に説明する脱水すすぎ行程時の動作制
御処理では、全自動槽2がシャワーすすぎ動作を実行し
ている間に、分け洗い槽3への給水が行われたか否かを
表す給水フラグNが使用される。給水フラグNは、脱水
すすぎの開始時に給水フラグN=0にリセットされる。
そして、シャワーすすぎ動作実行中に分け洗い槽3への
給水が行われた場合には、給水フラグN=1にセットさ
れる。
【0036】洗い行程が終了すると、まず、洗い行程中
に判定された洗い給水能力に応じた給水基準時間Tが設
定される(ステップP1)。このステップP1が、この
実施形態における基準時間設定手段の機能に相当する。
【0037】
【表2】
【0038】具体的には、表2の内容がROM33に格
納されており、洗い行程中に判定された洗い給水能力の
ランクR1〜16がアドレスとして与えられることによ
り、ROM32内のテーブルから対応する給水基準時間
Tが読み出される。たとえば、洗い給水能力がランクR
8である場合には、給水基準時間Tが90秒に設定され
る。
【0039】給水基準時間Tが設定されると、給水バル
ブ8が開けられて、シャワーすすぎ動作が開始される
(ステップP2)。また、タイマ35がスタートされ
て、シャワーすすぎ動作が開始されてからの経過時間が
計測される(ステップP3)。そして、タイマ35によ
る計測時間が給水基準時間Tに達するまで、内槽11お
よびパルセータ12がゆっくり回転されながら給水が行
われる。これにより、内槽11内に収容された洗濯物に
まんべんなく水がかかり、洗濯物全体に水がしみ込んで
いく。
【0040】給水基準時間Tは、上述したように洗い時
において判定された洗い給水能力に応じて設定される。
したがって、この脱水すすぎ時における給水機構4の給
水能力が洗い給水能力と同等である場合には、シャワー
すすぎ動作開始から給水基準時間Tが経過した時点で、
洗濯物に水が十分にしみ込んだ状態となるはずである。
ところが、シャワーすすぎ動作中に分け洗い槽3への給
水が行われた場合には、シャワーすすぎ動作中に全自動
槽2へ供給される水量が少なくなってしまう。すると、
上記給水基準時間Tでは洗濯物に水が十分にしみ込ま
ず、この脱水すすぎの性能が低下するおそれがある。
【0041】そこで、この実施形態にかかる洗濯機で
は、以下で説明するように、シャワーすすぎ動作が開始
されてから給水基準時間Tが経過するまでの間に分け洗
い槽3への給水が行われた場合には、シャワーすすぎ動
作をさらに給水基準時間Tだけ延長することによって、
全自動槽2へ供給される水量を補正している。これによ
り、脱水すすぎの性能が補償される。
【0042】具体的には、CPU32は、シャワーすす
ぎ動作が開始されてから給水基準時間Tが経過するまで
の間、分け洗い槽3への給水が行われたか否かを常に監
視している(ステップP4)。分け洗い槽3への給水が
行われたか否かは、給水バルブ9に与えられる制御信号
に基づいて判断することができる。シャワーすすぎ動作
が行われている間に分け洗い槽3への給水が行われた場
合には、給水フラグNに1がセットされる(ステップP
5)。分け洗い槽3への給水が行われなかった場合に
は、給水フラグNは0のままで書き換えられない。
【0043】シャワーすすぎ動作が開始されてから給水
基準時間Tが経過すると(ステップP6でYES)、タ
イマ35による経過時間の計測が停止されて、タイマ3
5がリセットされる(ステップP7)。次いで、給水フ
ラグNの状態が調べられる(ステップP8)。給水フラ
グN=0の場合、すなわちシャワーすすぎ動作開始から
給水基準時間Tが経過するまでの間に分け洗い槽3への
給水が行われなかった場合には、給水バルブ8が閉じら
れて、シャワーすすぎ動作が終了する(ステップP1
4)。その後、内槽11およびパルセータ12が高速回
転されて、内槽11内の洗濯物が脱水される(ステップ
P15)。これにより、洗濯物に残留している洗剤が洗
濯物にしみ込んだ水とともに遠心力で飛ばされて、脱水
すすぎ行程が終了する。
【0044】一方、給水フラグN=1の場合、すなわち
シャワーすすぎ動作開始から給水基準時間Tが経過する
までの間に分け洗い槽3への給水が行われた場合には、
洗い給水能力ランクWが調べられて、洗い時に判定され
た給水機構4の給水能力がランクR5に対応する能力よ
りも大きいか否かが判断される(ステップP9)。そし
て、洗い給水能力がランクR5に対応する能力よりも大
きい場合には、シャワーすすぎ動作がさらに給水基準時
間Tだけ延長される旨が決定されて(ステップP1
0)、タイマ35による経過時間の計測が開始されて
(ステップP11)。すなわち、全自動槽2への給水が
さらに給水基準時間Tだけ追加して行われる。
【0045】その後、タイマ35によって給水基準時間
Tが計測されると(ステップP12でYES)、タイマ
35がリセットされ(ステップP13)、給水バルブ8
が閉じられて、シャワーすすぎ動作が終了する(ステッ
プP14)。そして、内槽11内の洗濯物が脱水されて
(ステップP15)、この脱水すすぎ行程が終了する。
この実施形態では、ステップP8〜P13が給水延長手
段の機能に相当する。
【0046】また、洗い給水能力がランクR5に対応す
る能力以下であると判断された場合には、全自動槽2へ
の追加給水は行われずに、内槽11内の洗濯物が脱水さ
れて(ステップP15)、この脱水すすぎ行程が終了す
る。このとき、シャワーすすぎ動作開始から給水基準時
間Tが経過するまでの間に分け洗い槽3への給水が行わ
れたにもかかわらず、全自動槽2への追加給水が行われ
ないのは、洗い給水能力が小さい場合には給水基準時間
Tが予め長く設定されているので、給水基準時間Tを延
長すると、メインモータ20などに大きな負担がかかっ
てしまうからである。この実施形態では、ステップP1
2が延長禁止手段の機能に相当する。
【0047】図5および図6は、全自動槽2で実行され
るためすすぎ行程時における動作の流れを示すフローチ
ャートである。ためすすぎ行程時の動作制御処理では、
給水能力判定処理(図3参照)が実行されている間の分
け洗い槽3への給水状況を表す給水状況フラグMが使用
される。すなわち、給水状況フラグM=0は、給水能力
判定処理の実行中に、分け洗い槽3への給水が常に行わ
れていたことを表す。また、給水フラグM=1は、給水
能力判定処理の実行中に、分け洗い槽3への給水が行わ
れていない期間が少しでもあったことを表す。給水状況
フラグMは、ためすすぎ行程の開始時に給水状況フラグ
M=0にリセットされる。
【0048】上述した脱水すすぎ行程が終了して、この
ためすすぎ行程が開始されると、排水バルブ18が閉じ
られた後、給水バルブ8が開かれて、全自動槽2への給
水が開始される(ステップT1)。そして、図3に示す
給水能力判定処理が開始される(ステップT2)。給水
能力判定処理が実行されている間、分け洗い槽3への給
水が行われたか否かが常に監視されている(ステップT
3)。分け洗い槽3への給水が行われたか否かは、給水
バルブ9に与えられる制御信号に基づいて判断すること
ができる。給水能力判定処理開始後、給水バルブ9が開
状態である間は、給水状況フラグMが0のままにされて
いる。そして、給水能力判定処理中に給水バルブ9の閉
状態が検出されると、給水状況フラグMが1に書き換え
られる(ステップT4)。給水状況フラグMが1に書き
換えられた後は、この脱水すすぎ行程が終了するまで給
水状況フラグMが0に書き換えられることはない。
【0049】給水能力判定処理が終了し、ためすすぎ給
水能力が判定されると(ステップT5でYES)、次に
水位センサ14が調べられて、外槽10内の水位が所定
のすすぎ水位に到達したか否かが判断される(ステップ
T6)。全自動槽2への給水が進み、外槽10内の水位
が上記すすぎ水位に到達すると、給水バルブ8が閉じら
れて(ステップT7)、ためすすぎ動作が開始される
(ステップT8)。すなわち、メインモータ21が駆動
されて、パルセータ12が回転して外槽10内に水流が
発生し、外槽10内の洗濯物がすすがれる。
【0050】予め定められた時間のためすすぎ動作が終
了すると、排水バルブ18が開かれて、外槽10内に溜
まっている水が排水される(ステップT9)。この排水
後、給水状況フラグMの状態が調べられる(ステップT
10)。給水能力判定処理の実行中に給水バルブ9が閉
状態であることが検出されて、給水状況フラグM=1に
書き換えられている場合には、洗い給水能力とためすす
ぎ給水能力とが比較されて、ためすすぎ給水能力のラン
クが洗い給水能力のランクよりも10ランク以上低いか
否かが判断される(ステップT11)。たとえば、洗い
給水能力がランクR13である場合には、ためすすぎ給
水能力がランクR3に対応する能力よりも低いか否かが
判断される。
【0051】洗い行程およびためすすぎ行程において正
常な給水が行われている場合には、ためすすぎ給水能力
が洗い給水能力よりも大幅にダウンするようなことはな
いから、通常ではステップT11の判断は否定される。
しかし、たとえば、洗い行程時に風呂の残り水がバケツ
で外槽10内に供給された場合などには、実際には洗い
給水能力が低いにもかかわらず、給水能力判定処理にお
いて洗い給水能力が極端に優れていると誤って判断され
ることが想定される。この場合、上述した脱水すすぎ行
程において、シャワーすすぎ時間(給水基準時間T)が
短く設定されるため、洗濯物に水を十分にしみ込ませる
ことができず、洗濯物から洗剤を良好に除去できないお
それがある。
【0052】そこで、この実施形態では、ステップT1
1の判断が肯定された場合には、上記予め定められた時
間のためすすぎ動作を追加して行うようにしている(ス
テップT19,T20,T21,T22)。これによ
り、洗い給水能力が誤って判定された場合でも、洗濯物
に洗剤が残留するおそれを少なくすることができる。一
方、ステップT11の判断が否定された場合には、次
に、ためすすぎ給水能力がランクR1であるか否かが判
断される(ステップT12)。この判断が肯定された場
合には、洗い行程後に給水機構4に異常が生じ、脱水す
すぎ行程時の給水能力が低くいために脱水すすぎが満足
に実行されていないと判断されて、ためすすぎが追加し
て行われる(ステップT19〜T22)。
【0053】ステップT11およびステップT12の判
断がともに否定された場合には、洗い給水能力がランク
R1で、かつためすすぎ給水能力がランクR11に相当
する給水能力よりも低いか否かが判断される(ステップ
T13)。この判断が肯定された場合、すなわち洗い給
水能力が極端に低く、かつためすすぎ給水能力も比較的
低い場合には、上述の脱水すすぎで洗濯物が十分にすす
がれていないと判断され、ためすすぎが追加して実行さ
れる(ステップT19〜T22)。
【0054】給水状況フラグM=0の場合、すなわち給
水能力判定処理の実行中に給水バルブ9が常に開かれて
いた場合には、給水バルブ9が閉じられている期間があ
った場合と比べて、たとえ実際の給水能力が同等であっ
てもためすすぎ給水能力が低いと判定されてしまう。し
たがって、給水状況フラグM=1の場合と同じ判断基準
でためすすぎ動作を追加して行うか否かを判断すると、
ためすすぎ動作の追加が頻繁に行われるおそれがある。
そこで、この実施形態では、給水状況フラグM=0の場
合には、判断基準を厳しくして、給水状況フラグM=1
の場合に行われるステップT11〜T13に相当する判
断を行う。これにより、所望しないためすすぎの追加を
防止することができる。
【0055】具体的に説明すると、給水状況フラグM=
0の場合には、ためすすぎ給水能力のランクが洗い給水
能力のランクよりも15ランク以上低いか否かが判断さ
れる(ステップT14)。この判断は、洗い給水能力が
ランクR16であり、ためすすぎ給水能力がランクR1
の場合にのみ肯定される。ステップT14の判断が肯定
された場合には、ためすすぎ動作が追加して行われる
(ステップT19〜T22)。
【0056】ステップT14の判断が否定されると、次
に、ためすすぎ給水能力がランクR1であり、かつ洗い
給水能力がランク2であるか否かが判断される(ステッ
プT15)。この判断が肯定された場合にも、ためすす
ぎが追加して行われる(ステップT19〜T22)。ス
テップT14およびステップT15の判断がともに否定
された場合には、洗い給水能力がランクR1であり、か
つためすすぎ給水能力がランクR4に相当する給水能力
よりも低いか否かが判断される(ステップT16)。こ
の判断が肯定された場合にも、ためすすぎが追加して実
行される(ステップT19〜T22)。この実施形態で
は、以上で説明したステップT11〜T18がすすぎ追
加手段の機能に相当する。
【0057】ステップT11〜T13の判断がすべて否
定された場合、またはステップT14〜T16の判断が
すべて否定された場合には、洗い行程後に給水機構4に
異常が生じたか否かが判断される(ステップT17)。
ステップT17の判断が肯定されると、ためすすぎが追
加して実行される(ステップT19〜T22)。このス
テップT17の判断は、たとえば、この洗濯機に風呂水
ポンプが備えられて、この風呂水ポンプで汲み上げられ
た風呂水が供給される構成である場合に有効である。つ
まり、洗い行程後に風呂水がなくなり、このことがため
すすぎ時に検知された場合には、脱水すすぎ行程におい
て風呂水が少量しか供給されずに、洗濯物が十分にすす
がれていないおそれがある。そこで、このような異常が
生じた場合に、ためすすぎ動作を追加して行うことによ
り、脱水すすぎでのすすぎ能力の低下を補うことができ
る。
【0058】さらに、ステップT17の判断が否定され
た場合には、シャワーすすぎ動作を実行中に分け洗い槽
3への給水が行われたか否かを表す給水フラグN=1、
かつ洗い給水能力がランクR4に相当する給水能力より
も低いか否かが判断される(ステップT18)。そし
て、この判断が肯定された場合にも、ためすすぎ動作が
追加して行われる(ステップT19〜T22)。この実
施形態では、ステップT18の機能が第2すすぎ追加手
段の機能に相当する。
【0059】これにより、上述の脱水すすぎ行程におい
て、シャワーすすぎ動作時間が長くなりすぎることに起
因するメインモータ20への負担増大を考慮して、シャ
ワーすすぎ動作中に分け洗い槽3への給水が行われたに
もかかわらず、シャワーすすぎ動作時間が延長されない
場合(洗い給水能力がランクR4より低い場合)のすす
ぎ不足を補うことができる。
【0060】ステップT17およびステップT18の判
断がともに否定された場合には、ためすすぎ動作は追加
されることなく、このためすすぎ行程が終了する。上述
した脱水すすぎ行程時の動作制御およびためすすぎ行程
時の動作制御において、シャワーすすぎ動作時間(給水
基準時間)が延長される条件およびためすすぎ動作が追
加して実行される条件を表3にまとめておく。
【0061】
【表3】
【0062】以上のように、この実施形態にかかる脱水
すすぎ行程時の動作制御では、洗い時に判定された給水
機構4の給水能力に基づいて、脱水すすぎ行程における
給水基準時間T(シャワー動作時間)が設定される。こ
れにより、脱水すすぎ行程時における給水機構4の給水
能力が洗い給水能力と同等である場合には、洗濯物全体
に水がしみ込むように給水を行うことができ、洗濯物を
良好にすすぐことができる。また、脱水すすぎ行程中に
必要量以上の給水が行われることによって水が無駄にな
るといったことを回避することができる。
【0063】また、シャワーすすぎ動作が開始されてか
ら給水基準時間Tが経過するまでの間に分け洗い槽2へ
の給水が行われた場合には、シャワーすすぎ動作(全自
動槽2への給水)が、さらに給水基準時間Tだけ追加し
て行われる。これにより、シャワーすすぎ動作中に分け
洗い槽3への給水が行われて、全自動槽2に供給される
水の流量が減少した場合であっても、洗濯物に十分な量
の水をしみ込ませることができる。ゆえに、脱水すすぎ
の性能が確実に補償される。
【0064】さらに、洗い時に判定された給水機構4の
給水能力が低く、給水基準時間Tが長く設定されている
場合(この実施形態では120秒間以上)には、シャワ
ーすすぎが開始されてから給水基準時間Tが経過するま
での間に分け洗い槽3への給水が行われても、全自動槽
2への追加給水が行われない。これにより、メインモー
タ20が長時間連続して駆動されるのが防止され、メイ
ンモータ20などに大きな負担がかかるおそれをなくす
ことができる。そして、この場合には、ためすすぎ動作
が追加して実行されるので、洗濯物をきれいにすすぐこ
とができないといった不都合が生じることもない。
【0065】また、ためすすぎ行程時の動作制御では、
ためすすぎ行程中に判定されるためすすぎ給水能力に基
づいて、ためすすぎ動作を追加して実行するか否かが判
断される。つまり、ためすすぎ給水能力が低い場合に
は、ためすすぎ行程前に行われた脱水すすぎ行程におい
て十分な量の水が全自動槽2に供給されていないと判断
されて、ためすすぎ動作が追加して行われる。これによ
り、脱水すすぎ行程でのすすぎ不足を補うことができ、
洗濯物から洗剤を良好に除去することができる。
【0066】また、上述したように、給水能力判定処理
中に分け洗い槽3への給水が常に行われていた場合(給
水状況フラグM=0)と、給水能力判定処理中に分け洗
い槽3への給水が行われていない期間があった場合(給
水状況フラグM=1)とで、ためすすぎ動作を追加して
行うか否かを判断するための基準が変更される。これに
より、所望しないためすすぎ動作が追加して実行される
といった不都合が生じるおそれが少なくなる。
【0067】この発明の一実施形態の説明は以上のとお
りであるが、この発明は上述の実施形態に限定されるも
のではない。たとえば、上述の実施形態においては、た
めすすぎ給水能力を判定する際の分け洗い槽3への給水
の有無により、ためすすぎ動作を追加して実行するか否
かの判断基準を変更している。しかしながら、これに加
えて、さらに洗い給水能力の判定時における分け洗い槽
3への給水の有無によっても、ためすすぎを追加して実
行するか否かの判断基準や、シャワーすすぎ動作時間を
延長するか否かの判断基準を変更することができる。
【0068】洗い給水能力判定時をさらに考慮した場合
における、シャワーすすぎ動作時間(給水基準時間)が
延長される条件およびためすすぎ動作が追加して実行さ
れる条件を表4,表5,表6,表7,表8,表9にまと
めておく。
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】
【表7】
【0073】
【表8】
【0074】
【表9】
【0075】また、上述の実施形態においては、この発
明が給水機構の給水能力に応じて脱水すすぎにおける給
水基準時間の制御に適用された場合ついて説明したが、
たとえば、この発明を給水能力に応じて注水すすぎにお
ける給水基準時間の制御に適用することもできる。さら
に、上述の実施形態では、この発明が全自動槽に適用さ
れた場合を例に挙げて説明したが、この発明を分け洗い
槽に適用することもできる。
【0076】さらにまた、上述の実施形態では、シャワ
ーすすぎ動作時間が洗い給水能力に応じて設定された給
水基準時間だけ延長されるとしているが、たとえば予め
定められた固定の給水延長時間だけシャワーすすぎ動作
時間が延長されるように変更されてもよい。その他、特
許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内で、種々
の変更を施すことが可能である。
【0077】
【発明の効果】この発明によれば、第1洗濯槽へすすぎ
のための給水が行われている間に、第2洗濯槽への給水
が行われた場合であっても、すすぎ性能が低下するとい
ったことがない。したがって、洗濯物を良好にすすぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる二槽式洗濯機の
構成を簡略化して示す断面図である。
【図2】図1に示す二槽式洗濯機の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図3】給水能力判定処理の流れを示すフローチャート
である。
【図4】全自動槽で実行される脱水すすぎ行程時におけ
る動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】全自動槽で実行されるためすすぎ行程時におけ
る動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】全自動槽で実行されるためすすぎ行程時におけ
る動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 全自動槽 3 分け洗い槽 4 給水機構 14 水位センサ 32 CPU 33 ROM 34 RAM 35 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 孝司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松本 雅和 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 藤井 賢二 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗いおよびすすぎを行うことのできる第1
    洗濯槽と、 洗いおよびすすぎを行うことのできる第2洗濯槽と、 第1洗濯槽および第2洗濯槽に水を供給することのでき
    る給水機構と、 第1洗濯槽で行われる所定のすすぎ動作のための給水が
    実行されている間に、第2洗濯槽への給水が行われた場
    合に、上記所定のすすぎ動作のための第1洗濯槽への給
    水を給水基準時間から所定時間だけ延長して行う給水延
    長手段とを含むことを特徴とする二槽式洗濯機。
  2. 【請求項2】洗いのための水が第1洗濯槽へ供給される
    際に、給水機構の給水能力を判定する洗い給水能力判定
    手段と、 洗い給水能力判定手段による判定結果に基づいて、上記
    給水基準時間を設定する基準時間設定手段とをさらに含
    むことを特徴とする請求項1記載の二槽式洗濯機。
  3. 【請求項3】上記洗い給水能力判定手段によって判定さ
    れる給水能力が所定の第1判断基準よりも低い場合に
    は、上記給水延長手段による給水の延長を禁止する延長
    禁止手段をさらに含むことを特徴とする請求項2記載の
    二槽式洗濯機。
  4. 【請求項4】上記第1洗濯槽は、洗いまたはすすぎ後の
    洗濯物を脱水する機能を有し、この脱水機能を利用した
    脱水すすぎを行った後にためすすぎを行うものであり、 上記所定のすすぎ動作は、脱水すすぎであり、 上記延長禁止手段によって給水の延長が禁止された場合
    に、第1洗濯槽で行われるためすすぎの回数を所定回数
    だけ追加するすすぎ追加手段をさらに含むことを特徴と
    する請求項3記載の二槽式洗濯機。
  5. 【請求項5】上記第1洗濯槽は、上記所定のすすぎ動作
    の後にためすすぎを行うものであり、 ためすすぎのための水が第1洗濯槽へ供給される際に、
    給水機構の給水能力を判定するためすすぎ給水能力判定
    手段と、 ためすすぎ給水能力判定手段によって判定される給水能
    力が所定の第2判断基準よりも低い場合に、第1洗濯槽
    で行われるためすすぎの回数を所定回数だけ追加する第
    2すすぎ追加手段とをさらに含むことを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載の二槽式洗濯機。
  6. 【請求項6】上記ためすすぎ給水能力判定手段による給
    水能力の判定中、第2洗濯槽への給水が常に行われた場
    合と第2洗濯槽への給水が行われない期間があった場合
    とで、上記第2判断基準が異なることを特徴とする請求
    項5記載の二槽式洗濯機。
JP9252345A 1997-09-17 1997-09-17 二槽式洗濯機 Pending JPH1190083A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111118810A (zh) * 2019-11-02 2020-05-08 珠海格力电器股份有限公司 一种多桶洗衣机控制方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111118810A (zh) * 2019-11-02 2020-05-08 珠海格力电器股份有限公司 一种多桶洗衣机控制方法

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