JPH1188215A - 自動車用ガラスアンテナ装置 - Google Patents

自動車用ガラスアンテナ装置

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JPH1188215A
JPH1188215A JP24439897A JP24439897A JPH1188215A JP H1188215 A JPH1188215 A JP H1188215A JP 24439897 A JP24439897 A JP 24439897A JP 24439897 A JP24439897 A JP 24439897A JP H1188215 A JPH1188215 A JP H1188215A
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JP
Japan
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coil
impedance
band
inductance
receiver
Prior art date
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Pending
Application number
JP24439897A
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English (en)
Inventor
Koji Igawa
耕司 井川
Fuminori Watanabe
文範 渡辺
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低受信周波数帯と高受信周波数帯の両方を高感
度で受信できるようにする。 【解決手段】低受信周波数帯において、浮遊容量C1
第1のコイルL1 とで直列共振を起こし、ケーブルの浮
遊容量C2 と第2のコイルL2 とで並列共振を起こし、
高受信周波数帯において、第3のコイルL3 が受信機6
の入力とアンテナ導体側とがインピーダンスマッチング
するインピーダンスを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジオ、テレビ、
電話及び衛星通信等の受信に利用される自動車用ガラス
アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のガラスアンテナにおい
て、530〜1605kHzすなわち中波放送帯(MW
帯)の感度を向上させるため、図9に示すような回路を
採用し、窓ガラス板のアンテナ導体1の対接地浮遊容量
1 (以下、対接地浮遊容量を単に浮遊容量というとき
もある)と第1のコイルL1 とで直列共振させ、ケーブ
ルの浮遊容量C2 と第2のコイルL2 とで並列共振させ
ていた。なお、図9において、点線は導体線で接続され
ていない線路である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来例では、FM
放送帯(FM帯)、テレビVHF帯及びテレビUHF帯
において、受信機の入力インピーダンスと、受信機の入
力側からアンテナ導体側をみたときのインピーダンスと
がインピーダンスマッチングされておらず、FM帯、テ
レビVHF帯及びテレビUHF帯受信が困難であった。
【0004】本発明は、従来技術の前述の欠点の解消を
目的とし、MW帯、長波帯(LW帯)又は短波帯(SW
帯)等の低受信周波数帯を低ノイズ、高感度で受信で
き、かつ、FM帯、テレビVHF帯及びテレビUHF帯
をもを低ノイズ、高感度で受信できる自動車用ガラスア
ンテナ装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車の窓ガ
ラス板にアンテナ導体が設けられており、低受信周波数
帯において、アンテナ導体の対接地浮遊容量と直列共振
を起こす第1のコイルが備えられ、低受信周波数帯にお
いて、アンテナ導体の受信信号を受信機へ伝送するケー
ブルの対接地浮遊容量と並列共振を起こす第2のコイル
が備えられ、第1のコイルと直列に接続された第3のコ
イルを設け、高受信周波数帯において、第3のコイルが
受信機の入力インピーダンスと、受信機の入力側からア
ンテナ導体側をみたときのインピーダンスとのインピー
ダンスマッチングを改善するインピーダンスを有するこ
とを特徴とする自動車用ガラスアンテナ装置を提供す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に従って詳細
に説明する。図1は本発明の自動車用ガラスアンテナ装
置の代表例の回路図である。図1において、1は自動車
の窓ガラス板に設けられるアンテナ導体、L1 は第1の
コイル、L2 は第2のコイル、L3 は第3のコイル、L
4 は必要に応じて設けられる第4のコイル、C1 はアン
テナ導体1の浮遊容量、C2 はケーブルの浮遊容量、C
3 は必要に応じて設けられる直流阻止用の結合コンデン
サ、6は受信機である。図1において、点線は導体線で
接続されていない線路である。
【0007】アンテナ導体1は低受信周波数帯受信と高
受信周波数帯受信の兼用アンテナとして作用する。ここ
で、ケーブルとは結合コンデンサC3 の受信機側の端部
と受信機6とを接続するケーブルをいう。このケーブル
はアンテナ導体1の受信信号を受信機へ伝送する。アン
テナ導体1の受信信号が第1のコイルL1 、第3のコイ
ルL3 、結合コンデンサC3 と順に伝送され、さらに、
その受信信号が受信機6に送られる。低受信周波数帯に
おいて、アンテナ導体1側から受信機側を見て浮遊容量
2及び第2のコイルL2 のインダクタンスとで並列共
振が起きる。この並列共振には浮遊容量C1 と第1のコ
イルL1 も影響する。並列共振を起こさせる場合には起
こさせない場合と比較して低受信周波数帯全域の感度が
5dB程度以上通常向上する。
【0008】本発明では、主に浮遊容量C1 及び第1の
コイルL1 のインダクタンスとで直列共振を起こす。こ
の直列共振には浮遊容量C2 と第2のコイルL2 も影響
する。直列共振を起こさせる場合には起こさせない場合
と比較して低受信周波数帯全域の感度が5dB程度以上
通常向上する。直列共振には、アンテナ導体1の周辺の
配線の浮遊容量もわずかながら影響する。例えば、第1
のコイルL1 及び第2のコイルL2 等の配線の浮遊容量
である。
【0009】高受信周波数帯において、第1のコイルL
1 及び第2のコイルL2 は自己共振周波数が低いので、
インダクタンスを失ってしまい、容量性インピーダンス
を示す。このため、受信機6の入力インピーダンス(Z
Ri)と、受信機6の入力側からアンテナ導体1側をみた
ときのインピーダンス(ZAO)とのインピーダンスマッ
チングの状態が通常悪い。
【0010】そこで、高受信周波数帯において、インダ
クタンスを失わない第3のコイルL3 を第1のコイルL
1 に直列に接続し、かつ、第3のコイルL3 がZRiとZ
AOとのインピーダンスマッチングを改善するインピーダ
ンスを有するようにして、高受信周波数帯においてもZ
RiとZAOとのインピーダンスマッチングを改善し、低受
信周波数帯の受信のみならず、高受信周波数帯の受信を
もできるようにする。
【0011】ここでインピーダンスマッチングを改善す
ることとは、反射係数Gの絶対値を小さくすることをい
い、反射係数Gは下記の(1)式で表される。
【0012】
【数1】 G=(ZRi−ZAO)/(ZRi−ZAO)・・・・(1)
【0013】インピーダンスマッチングを改善する際に
は、第3のコイルL3 を第1のコイルL1 に直列に接続
する場合に、第3のコイルL3 を第1のコイルL1 に直
列に接続しない場合と比較して、反射係数Gの絶対値が
0.1以上小さくなるようにすることが好ましい。数d
B高受信周波数帯の感度が通常向上するからである。
【0014】第4のコイルL4 についても高受信周波数
帯において、インダクタンスを失わないコイルを使用す
る。ZRiとZAOとのインピーダンスマッチングを第3の
コイルL3 のみでは調整しきれなった場合に第4のコイ
ルL4 によりインピーダンスマッチングの調整を行うよ
うにする。
【0015】第3のコイルL3 及び第4のコイルL4
高周波特性のよい空芯巻き線型コイルが好ましい。しか
し、満足する仕様が得られれば、フェライトコア巻き線
型、、フェライトモノリシック型コイル、インダクタン
スを示すプリント配線板上の配線パターン又はリード線
をコイル状に巻いたものも使用できる。
【0016】図2に高受信周波数帯においての図1の等
価回路を示す。図2において、容量CL1は第1のコイル
1 の有する容量、容量CL2は第2のコイルL2 の有す
る容量、容量CL3は第3のコイルL3 の有する容量、容
量CL4は第4のコイルL4 の有する容量、インダクタン
スHL3は第3のコイルL3 の有するインダクタンス、イ
ンダクタンスHL4は第4のコイルL4 の有するインダク
タンスである。なお、浮遊容量C1 及び浮遊容量C2
省略している。
【0017】本発明のガラスアンテナ装置は、MW帯
用、FM帯用に限定されず、LW帯用、SW帯用、テレ
ビVHF帯用、テレビUHF帯用及び電話用等に応用で
き、窓ガラス板に設けられるアンテナ導体の数は限定さ
れない。
【0018】本発明のガラスアンテナ装置が設けられる
窓ガラス板は後部窓ガラス板に限定されず、サイド窓ガ
ラス板、前部窓ガラス板、ルーフ窓ガラス板等であって
もよい。
【0019】また、アンテナ導体は、通常、導電性銀ペ
ースト等の導電性金属含有ペーストを窓ガラス板の車内
側表面にプリントし、焼付けて形成する等により製造す
るが、この形成方法に限定されず、銅線等の導電性の線
状体又は箔状体を窓ガラス板の車内側又は車外側表面に
形成してもよく、窓ガラス板の内部に設けてもよい。ま
た、アンテナ導体を透明導電物質としてもよい。
【0020】
【実施例】
「例1(実施例)」MW帯及びFM帯の受信を前提とし
て図1のような回路を有するガラスアンテナ装置を製作
した。ただし、第4のコイルL4 は設けずに短絡とし
た。
【0021】MW帯においての各回路定数の値を以下に
示す。 第1のコイルL1 のインダクタンス =150μH、 第2のコイルL2 のインダクタンス =470μH、 アンテナ導体1の浮遊容量C1 =65pF、 ケーブルの浮遊容量C2 =140pF。
【0022】FM帯においての各回路定数の値を以下に
示す。 容量CL1 =10.0pF、 容量CL2 = 2.5pF、 容量CL3 = 1.0pF、 インダクタンスHL3 = 330nH。
【0023】スミスチャートの使用により、ケーブルか
らアンテナ側を見たインピーダンスの周波数特性(実
線)を図3に示した。また、図4にケーブルからアンテ
ナ側を見た場合の反射係数の絶対値の周波数特性を示し
た(実線)。図4に示すように全域にわたって反射係数
が向上している。また、図5にFM帯の感度の周波数特
性を示した(実線)。
【0024】「例2(比較例)」第3のコイルL3 は設
けずに短絡とする以外は、例1と同様の回路を有するガ
ラスアンテナ装置を製作した。スミスチャートの使用に
より、ケーブルからアンテナ側を見たインピーダンスの
周波数特性(点線)を図3、図6に示した。また、図
4、図7にケーブルからアンテナ側を見た場合の反射係
数の絶対値の周波数特性を示した(点線)。また、図
5、図8にFM帯の感度の周波数特性を示した(点
線)。
【0025】「例3(実施例)」第4のコイルL4 は追
加する以外は、例1と同様の回路を有するガラスアンテ
ナ装置を製作した。FM帯においての各回路定数の値を
以下に示す。 容量CL4 = 1.0pF、 インダクタンスHL4 = 470nH。
【0026】スミスチャートの使用により、ケーブルか
らアンテナ側を見たインピーダンスの周波数特性(実
線)を図6に示した。また、図7にケーブルからアンテ
ナ側を見た場合の反射係数の絶対値の周波数特性を示し
た。また、図8にFM帯の感度の周波数特性を示した
(実線)。
【0027】
【発明の効果】本発明は、低受信周波数帯において、第
1のコイルがアンテナ導体の対接地浮遊容量と直列共振
を起こし、第2のコイルがケーブルの対接地浮遊容量と
並列共振を起こすため、低受信周波数帯の感度が向上
し、かつ、第1のコイルと直列に接続された第3のコイ
ルの作用により、ZRiとZAOとのインピーダンスマッチ
ングが改善されるため、高受信周波数帯の感度も向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ガラスアンテナ装置の代表例
の回路図
【図2】図1の等価回路図
【図3】例1、例2のケーブルからアンテナ側を見たイ
ンピーダンスの周波数特性図
【図4】例1、例2のケーブルからアンテナ側を見た場
合の反射係数の絶対値の周波数特性図
【図5】例1、例2のFM帯の感度の周波数特性図
【図6】例2、例3のケーブルからアンテナ側を見たイ
ンピーダンスの周波数特性図
【図7】例2、例3のケーブルからアンテナ側を見た場
合の反射係数の絶対値の周波数特性図
【図8】例2、例3のFM帯の感度の周波数特性図
【図9】従来例の自動車用ガラスアンテナ装置の回路図
【符号の説明】
1:アンテナ導体 L1 :第1のコイル L2 :第2のコイル L3 :第3のコイル L4 :第4のコイルL41 :アンテナ導体1の浮遊容量 C2 :ケーブルの浮遊容量 C3 :結合コンデンサ 6:受信機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の窓ガラス板にアンテナ導体が設け
    られており、 低受信周波数帯において、アンテナ導体の対接地浮遊容
    量と直列共振を起こす第1のコイルが備えられ、 低受信周波数帯において、アンテナ導体の受信信号を受
    信機へ伝送するケーブルの対接地浮遊容量と並列共振を
    起こす第2のコイルが備えられ、 第1のコイルと直列に接続された第3のコイルを設け、
    高受信周波数帯において、第3のコイルが受信機の入力
    インピーダンスと、受信機の入力側からアンテナ導体側
    をみたときのインピーダンスとのインピーダンスマッチ
    ングを改善するインピーダンスを有することを特徴とす
    る自動車用ガラスアンテナ装置。
JP24439897A 1997-09-09 1997-09-09 自動車用ガラスアンテナ装置 Pending JPH1188215A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005057794A (ja) * 2004-09-13 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 整合装置とこれを用いた分波器とこれらを用いた携帯受信装置
JP2005057735A (ja) * 2004-07-01 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 整合装置と、これを用いた携帯受信装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005057735A (ja) * 2004-07-01 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 整合装置と、これを用いた携帯受信装置
JP2005057794A (ja) * 2004-09-13 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 整合装置とこれを用いた分波器とこれらを用いた携帯受信装置

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